サカキノホトンブログ行ったり来たりの今日のコト

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行ったり来たりの今日のコト

神戸についたときから降ってた冷たい雨が、夕方近くにはかなり本降り、気温もグインと下がってそれで、あったまるものを食べたいわ！…、って。

場所は大阪。
それならきつねうどんにしましょう。

今井に来ました。
大阪うどんの大御所中の大御所の店。
そもそも大阪。
うどんのような日常食で、おいしく無いものは残らない。
だから長年、店をはれてるお店のモノはどこで食べてもおいしいのです。
けれどせっかく大阪まで来てきつねうどんを食べるのならば、あそこの店でとちょっと寄り道。

どこといって特別なモノはなにもない。
お揚げが２枚。
ネギとうどんとそして出汁。
それらすべてがとてもやさしく、ホッコリしてる。
フックラとして分厚く大きなお揚げはシットリ、甘くて噛むと中からジュワッと甘辛の出汁がほとばしりでる。
淡い色してクリアーな出汁は頑丈。
鰹や雑節の酸味とエグミをほどよくもった、旨みの強い関西風のうどん出汁。
麺はツルツル、コシよりハリがある麺で喉にツルリと心地良い。
讃岐風では断じてなくて、大阪にこなくちゃ味わえぬまるでおやつのような軽さを持ったゴチソウ、堪能す。

新幹線に乗る前に、お腹がすいたら嫌だから…、って、それで駅で軽食類を物色します。

たこ焼きを売るお店があって、かなり惹かれた。
けれどさすがに新幹線にたこ焼き持って入るのは、新横浜から崎陽軒のシューマイ弁当を持って乗るのと同じ勇気と覚悟がいりそう。
それでなにか他にはないか？
手づかみできて、匂いもおだやか、大阪風ならなおよしと思って見つけた。

中之島ビーフサンドというこの子。
たしかに、ビフカツサンドは大阪名物。
堂島ロールならぬ、中之島ビーフというのがなにやら、あやしく、せつなく、滑稽で、ある意味大阪らしいかなぁ…、と。
しかも１００％松坂牛を使ってできてるというので興味津々で。
明治チョコレートのパッケージみたいな色にデザインの箱を開けると、中にはズッシリ。
サンドイッチが鎮座してます。

パンはトースト。
いわゆる普通のビフカツではなく薄切り牛肉を重ねて揚げた、つまりキムカツみたいなカツでそこそこ安くてどこを食べても同じ味わい、食感にするのに工夫をしたのでしょう。
マスタードをタップリまぜた甘めのソースをかけて、千切りキャベツと一緒に挟んでいるさまが、ビフカツサンドで有名な「梵」のサンドイッチをリスペクトしてるようで、一生懸命感じる料理。
味は悪くはなかったですが、やっぱりビフカツは噛んだ歯ごたえたのしむ料理…、目をつぶって食べたら多分、メンチカツを挟んだサンドイッチのように思えてしまう。
だからちょっと残念で、でもおいしくて全部、キッチリ食べちゃった（笑）。

東京に着くとやっぱりココも雨…、早く部屋に帰りましょう…、と。

家に帰ってお風呂をためて、ユックリ体を温めてたらちょっとお腹がすいてくる。
今日は一日、スナックフーズばかりを食べてたみたいな気持ち。
それでちょっとご飯を作る。

凍らせといたご飯をチン。
チリメンジャコとピーナツをごま油を使ってカリカリするまで炒ってご飯に混ぜる。
塩を少々ふりかけて、これも凍らせておいた大葉を砕いてザックリまぜる。
ジャコピーご飯。
ジャコとピーナツを炒める常備菜は台湾系の友人たちから教わった。
ソーメンと一緒にいためたり、ラーメンの上にのせたりすると風味豊かな薬味になる。
ご飯に混ぜる食べ方はボクオリジナル…、カリカリとしたジャコとお豆の食感が顎と奥歯にたのしいご飯。

それからサラダ。
玉ねぎ、それからレッドオニオン。
薄切りにしてそれと生ハムをフレンチドレッシングをかけておひたし風にする。
酸味と苦味をちょっとくわえたくマーマレードを隠し味にしてシャキシャキ、ムッチリたのしい食感あじわった。
ニュースを見てたら東京でも、明日にかけて雪になるかもしれないんだと…、あったかくして今日はユックリおやすみしましょう、明日もいい日でありますように。

そうそうところでコダックがチャプターイレブンを本日、申請。
ブランド消滅というわけじゃなく、再生をかけ新たな戦略をこれから作ることになる。
写真のデジタル化が進む中、その対応に遅れた巨人…、一時期流行った集中と選択という流れの中で、本業のフィルム事業にこだわるがあまり成長分野を平気で手放し、敵に塩を送るようなコトを次々やって傷口広げる。
ここ１０年ほどはライバル企業に対して訴訟を起こすコトが本業みたいになっちゃった。

ちょっとオモシロイＣＭフィルムを貼っておきます。

コダックという会社が次々、世界に送り出した珍品。
特に１１０フィルムやディスクカメラは、あらたなフィルムフォーマットを自ら作って、他社が追随できぬ市場をでっち上げようって、ありあまるほどのお金と技術のあった会社ならではの傲慢にして作り手手動のパワープレー。
どちらも従来型のフィルムが扱いづらいから、女性や子供にも簡単に充填できるフィルムを作れば市場が広がる…、って目の付け所はよかったけれど結局どちらもなくなっちゃった。
そして気づけば、その扱いづらいフィルム自体を必要とせぬデジタルカメラができて今に至ったという、考えて見れば彼らに先見の明はあったということ。
でもその解決方法が彼らにとって悪夢のようなモノだったというコト。
自社フォーマットにこだわるソニーがくれぐれも、こんなことにはならないように…、って思ったりした、そんな今日。

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