サカキノホトンブログ街をゆく！

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街をゆく！

今日は一日、たのしい散歩。
渋谷をふりだしにして、表参道、原宿それから再び渋谷に戻るコースで、食事時間やウィンドーショッピングなどを含めて５時間ほどの持久戦（笑）。

途中、甘いものをとグロムによります。
表参道の原宿駅寄り、コープオリンピアっていう東京オリンピックを期に建てられた高級マンションビルの１Ｆ。
今まで新宿のマルイの中に一軒だけあったお店の二号店。
オーガニックな食材を使い、シッカリとした商品作りで日本に数あるジェラートの店の中で、抜群の商品力のお店と思う。
けれど新宿の店。
ファッションビルの１階というコトもあり雰囲気が冷たく、殺伐としている感じ。
座り心地の良くない椅子と、ときおりできるわけの分からぬ行列で、ジェラートの味に集中できないコトがあったりします。
それがこの店。
行列もなく、とっても静か。
店のファサドからして木造で、お店の中も落ち着きがある。

それにしてもお店の中がガラガラで、ちょっと心配になるほどだった。
表参道のこのあたり。
ＪＲ原宿駅から青山に向かう動線から外れた場所で人があまり通らないというコトもあるのでしょうか。
あるいはちょっと高めの値段設定。
それが原宿にやってくる人たちの期待感から外れてしまっているからかしら。
おいしいのにネ…、勿体無い。

ここにくる途中にちょっと様子をみたお店。
パンケーキがおいしいというので有名な店の前には呆れるほどに長い行列。
お店の前から始まって、折れて曲がって大通りにまで溢れ出してる、多分、２００人ほども並んでいましたか。
あのお店。
客席が１００席ほどのお店ですから、一番後ろのお客様がお店に入るのは早くても２時間後。
寒空の下、他においしいモノはたくさんあるのに、話題が人を呼ぶのでしょう。
つい最近、またテレビで紹介されたというコトもあり、どう見ても表参道らしからぬ人がたくさん並んでいるのも微笑ましくて。
たしかにあそこのパンケーキはおいしくはある。
でもね。
２時間も立って並んで待ってまで、食べる価値のある料理が今の日本にあるか？…というと決してそんなコトはない…、ってボクは思う。
並ぶことそのものに価値を見つけるコトができれば別だけど、他にも食べるべきものや、するべきコトが他に沢山あるだろう…、って思ってしまう。
個人的なる感想だけど、そう思う。

あとどのくらいしたらココの行列もなくなるんだろう…、ってみんなでワイワイしながら歩く。
渋谷に向かって歩こうかと、明治通りを歩き始めてちょっとした頃。
路上にとまるワゴンと屋台。
「Hotdog Heaven」て名前が書かれてあって黒人さんがニッコリしながら立っている。
黄色いパラソル。
その下に小さな鉄板。
まるでそこだけニューヨークの街角みたいで、思わずスタッと立ち止まる。

おじさん、おいしい？って失礼ながらも聞くと一言。
「マチガイナイ！」。
看板をみると「チリドッグ・６００円」って書かれててそれ以外にもいくつかのメニューがあるようではあるけれど、チリドッグが売りたくって仕方なさそうに思えて一言。
チリドッグがおいしいですか？
おじさん、再び即答します…、「マチガイナイ！」。
その勢いにならばとひとつ、チリドッグを作ってもらうコトにした。

鉄板にチリとロールとソーセージをおく。
たちまち湯気が上がります。
キドニービーンズと細かなひき肉がフツフツ細かく動いてる。
ジンワリ、熱が入ってくんでしょう。
太くてがっしりしたソーセージ。
ドッグロールは二枚に開いて、その内側を下にしてまずは中をコンガリと焼く。
グリドルひとつでホットドッグを作るこれがオーソドックスな作り方。
バンズがカサッと乾いて仕上がり、中の具材を支えてくれる。
しばらくしたら、グリドルの上に生の粗切りタマネギのっける。
ザクザクに切ったタマネギにちょっと熱を加えて辛味をとるんでしょう。
ドッグロールを上に向け、なかに生のキャベツをドッサリ。
そしてそこにソーセージ。
甘みをださぬ程度に焼いたタマネギをドッグロールにのっけてそこにチリをヘラでのっけて、最後に辛子マヨネーズをピュピュッとほどこした。

紙の袋に入れてどうぞ…、と手渡されるとずっしり重い。
そして熱々。
あまりの太さとボリュームに、カプッとやるのも一苦労。
大きく口を開いてパクッと。
たちまちソーセージがパキッと歯切れ、中からプチュッと肉汁がくる。
たしかにコレは「マチガイナイ」ね。
驚くほどの熱々と、驚くほどのボリューム感と、驚くほどのおいしさに、心底おどろく。
キャベツがすべてを受け止めて、ザクザク歯ごたえとてもたのしく、チリの風味が口に広がる。
待ち時間ゼロ、行列もなく、ほらここに、こんなにおいしいモノがある。
東京の街は歩けばこんなにたのしくて、ステキな何かがボクらを待ってる…、直感信じてためす勇気が必要なんだって思ったりした、ゴキゲンなり。

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