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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    新しい週の始まりを、表参道で迎えるゴキゲンな朝。

    c66899f9.jpgアンデルセンにやってくる。
    セルフサービスでとてもカジュアルな地下一階。
    ニューヨークのマディソン街にありそうなデリな感じもオキニイリ。
    なにより気軽で、誰にも邪魔されぬプライバシーを感じるコトができる空間。
    都会の人になった気持ちをたのしめる。
    けれど今朝の気持ちはちょっと上等。
    二階のレストランを選んで贅沢いたします。
    ほんの少しだけ人恋しかったのかもしれません。
    誰かにサービスしてほしかった。
    明るいお店の中でもひときわ明るい窓辺の席に、座ってニッコリするとニッコリ。
    お店の人がホホエミガエシ。

    まずはパンをどうぞ!とやってきます。

    バスケット一杯の焼きたてのパン。
    ハードに焼けたバゲットに、全粒粉のざっくりとした田舎パン。
    クルミのパンやレーズンブレッドと、色とりどりのパンが入った甘いにおいにむせかえるような籠の中から、3種類。
    クロワッサンに田舎パン。
    カスタードクリームをのっけたデニッシュペストリー。
    お皿の上がたちまち明るく、にぎやかになる。

    4cf6e8e6.jpgメインでたのんだオムレツがオープンキッチンの中で焼かれていくのを見ながら、一口かじって、コーヒー、ゴクリ。
    おいしいパンとコーヒーが、あれば朝の気持ちが落ち着く。
    おいしいご飯と味噌汁で、日本の朝が明るくなるのと同じコト。

    女性のシェフが料理を作る。
    コックコートにコック帽。
    白をキリッとまとった女性は、凛々しくとてもステキに見えるのがいい。
    耳をすますとジリジリ卵の焼ける音。
    鍋を揺すって、軽く上下にふる気配がして、そしてボクのオムレツが来る。

    卵2個分の、程よいサイズ。
    アメリカ風のどっしりとした存在感はないけれど、日本の朝にはちょうど良い様。
    いい感じ。
    明るい黄色。
    つやつやとして、焦げた色がほとんどない。
    日本の人が作るオムレツはなんでこんなにきれいなんだろう。
    しかも明るいダイニングルームのテーブルの上。
    白いお皿に盛られたオムレツ。
    まるで朝のあの太陽の一部を借りてお皿の上にのせたよう。
    新鮮な葉野菜。
    こんもりとした緑の山の上にはオニオンスライスが。
    まずは野菜を食べて太らぬお腹の準備をし、それからサクッとオムレツを切る。

    1f437173.jpgジュワッと中から黄色いジュースがほとばしり出る。
    スープとミルクをタップリ飲み込み、ゆるゆるになった卵液。
    それをあまり固めぬように。
    しかも生にならぬよう。
    ほどよき加減に火を加え、かろうじて、オムレツという形をなしてる卵の液がナイフで割られてビックリする。
    そしてトロンと流れだしてくるさまあまりに見事で、ウットリします。

    ほどよき塩の加減で十分、卵がおいしくしかも中にハム、チーズ。
    脂身のないロースのハムを四角く切ってタップリと。
    とろけるチーズ。
    マリボー系の香りはそれほどつよくなく、ほどよく伸びて、しかもうま味がシッカリとした白いチーズがトロンと卵に混じって口の中にやってくる。
    とてもおいしそうなケチャップが、一緒についていたのだけど、それを使ってケチャップ味にするのがちょっと勿体無くて、オムレツだけをそのまま食べる。
    大きく切って口に含むと、口の中がシットリとした卵に満たされシアワセになる。
    小さく切って舌の上にそっと乗せると、卵のうま味とチーズのコク、卵を伸ばしたチキンスープの味がフワッと広がって、気持ちがとてもゴージャスになる。

    6de54748.jpgパンを食べます。
    卵のうま味に満たされた、口においしいパンをひとかけ。
    小麦の風味が口をあさしくなでていく。
    なによりココのクロワッサン。
    サクッと焼けて、表面ザクザク、壊れてまるで枯葉のようにお皿を汚す。
    その散らかりがそのまま口で再現される。
    口の中がバターと小麦の香りで満たされ、しかもサクサク、パイ生地のような細かなパンのかけらが散らかり、情報量が夥しい。

    一転、焦げた表面で守られた、中に隠れた生地はモッチリ。
    手でちぎろうとするとビロンと伸びてちぎれず、口の中でネットリ、まるでクリームみたいにとろけてく。
    どのパンもそれぞれおいしく、けれど中でも一番おいしく感じた、それがデニッシュ。
    ポッテリとしたカスタードを真ん中に置き、そこだけクリームの重みで膨らみ損なったそのシットリと、膨れてカサカサした生地の相性抜群…、やさしく甘くてお替りさそう。
    パンもコーヒーもおかわり出来て、しかもどちらもおいしいシアワセ。
    良い一週間になればいい。
     

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