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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    先日、うれしいニュースがココのコメント欄に投稿されて、それで今日は有楽町をグルンと回って出勤をした。
    「はまの屋」というサンドイッチがおいしい昭和の喫茶店。

    7feb54c9.jpg昨年12月23日をもって突然閉店というコトになってしまっていたのだけれど、そこが再開したという…、ならば来なくちゃと早速今日の朝となる。

    有楽町の駅前にある三菱地所の古いオフィスビル…、その地下の昔どおりの場所に昔のまんま、お店は確かにオープンしてた。
    中に入ると家具もそのまま。
    メニューも昔のものよりちょっと商品数は少なくなってはいるけれど、ほぼかつての通りでちょっとワクワクしてきます。

    誰がやっているのかしらん?
    そう思って見渡すと、若い人達。
    みんな今風のイケメンで、喫茶店を志す人っていうよりどうかなぁ…。
    渋谷ベンチャー系の若者たちって感じの風貌。
    それもわらわら4人もいて、こんな小さな、しかも客単価の低いお店がこんなに人が張り付いてても大丈夫なの?ってちょっと心配になっちゃった。
    そういえば、お店の名前がただの「はまの屋パーラー」から「はまの屋パーラー有楽町」という店名に変わっていたのもなんだか微妙。
    もしかしてここの他にもお店を作るつもりじゃないよね…、っていらぬ心配してしまう。
    441d5b3d.jpgそう思って、お店を観察してみるといろんなところが変わっています。
    まず灰皿がなくなった。
    だからか朝、タバコを吸いにやってきていたおじさんたちの姿はなし…、空気はキレイになったけれどニギワイなくしてちょっとさみしい。
    ピカピカのシュガーポットやピッチャーも姿を消して、ガラスのポットに座を譲る。
    キラキラ度合いが減ったようで、やってる人は若いのにお店自体は若々しさや潤いなくした…、なんだかかなりの違和感感じる。

    e4e3cf6d.jpgサンドイッチをたのみます。
    ハムと玉子を半分半分。
    パンはトーストしてくださいネ…、と昔ながらの注文ができるところはなんともウレシ。
    カシャカシャ、玉子をかき混ぜる音。
    ジャジャっと焼く音。
    そのトーストにカサカサ、バターやマヨネーズを塗る音が聞こえてくるのもいい感じ。

    やってきたのは、ほぼ前のまま。
    お皿が若干大きくなって、かつての「こぼれ落ちんが感」がなくなってしまっているのは残念だけど、まぁ、しょうがない。
    さて、いただきますと食べると、あらら。

    違います。
    ハムはおんなじ、レタスのシャキシャキした分量感も同じだけれどパンがまずい。
    それほど焼けていないのに、カサカサ、空気が吐き出され歯をくすぐって邪魔する感じ。
    焼けた玉子は昔のまんま。
    これは見事でウットリするのに、これまたパンが邪魔をする。
    甘いのですね…、パンそのものが。
    しかも噛んでいくうちにどんどんネトネトしてきちゃう。
    前やっていた人たちに、商品づくりを聞いてしっかり再現しているという。
    技術が習熟していないから出来栄えが違ってしまうというならわかるけど、素材選びがそもそも違う。
    これは大きな問題だろう…、とかなりガッカリ。

    ae2b5549.jpg形を真似るコトに関してはいい線いってる。
    一枚を四つ切りにして一切れ一切れが細長い長方形になっているというのは、まさにはまの屋スタイルで、けれど細かなところがまるで違ってる。
    だからなおさら残念で、悔しくなっちゃう…、勿体ない。
    コーヒーの器も変わって、一杯づつペーパードリップで落としてる。
    味はむしろ今の方がおいしくなってて、けれど昔の酸味の強い昭和なコーヒーがなつかしくなる。
    サービスにってビスケットを一枚つけてるんだけど、誰がこんなサービスをウレシイって昔のファンは思うんだろう。

    なにより悩ましいとこが、働いている人すべてにここで生きていこうと言う決意やムードが感じられない。
    まるで大学祭の模擬店みたいなユルサがあって、「商売」じゃなく、「ビジネス」っぽいムードがなんだか流れてる。
    ビジネスの匂いのする場所で、人はホッとくつろげない。
    特に喫茶店のような「憩い」を提供する場所は、どこかとぼけた商売抜きな空気が必要。
    そしてなにより以前のココのおじさん、おばさんの人柄に変わる何かをまだこの店は発信できていないというのが、寂しく哀しさ生む理由。

    ここで生きていくんだと言う決意が店を輝かせる。
    ここで生きてきたんだと言う誇りが店を老舗にさせる。
    ボクの勝手な思い込みかもしれない、けれどいわれなき違和感覚える…、このままだったら昨年敢えて言わなかった「さよならはまの屋」って言葉をいつか、本当に言わなくちゃいけなくなるかもと、それが一番哀しくて、しばらくココはそっとしとこうと思ったりした、月曜日。



    関連ランキング:喫茶店 | 有楽町駅日比谷駅銀座駅

     

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    ご提案
    このサイト、料理名とエリアで検索できればいいのに。無理かなー
    TKさん / 2012/02/27(Mon) /
    試行錯誤中なのですが
    > TKさん
    カテゴリーを複数持てるようになればいいのですが、そのために若干コストが掛かってしまうのですよね。
    だからもう少し、試行錯誤してみます。
    ブログ内検索を使っていただくと、ある程度は記事を検索しやすくなるかと思いますが。
    ご不便おかけして申し訳ありません。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/27(Mon) /
    無題
    テキスト検索もトレジャーハントするみたいでたのしいんですけどね。。。
    TKさん / 2012/02/27(Mon) /
    人の想いが伝わる場所
    サカキシンイチロウ様、こんばんは。
    ここで生きるんだという決意、ここで生きてきたという誇り、心うたれます。
    お店は人が創り続けていくものと思っています。
    だからこそ、名を次ぐものは、想いを引き継ぐものでいて欲しいと願います。
    想い出の中の、パーラーの愛しさが消えてしまわないように。
    過労死予備群さん / 2012/02/27(Mon) /
    無題
    昔っぽいソファーや喫茶店やドライブインに昔よくあったコインを入れる機械(子供の頃の記憶なので何を売っていたかは覚えていないんです)があるのはいい感じですけど、大事なところが変わっていたんですね。
    上っ面だけって言うのは悲しいですね(涙)
    あっくんさん / 2012/02/27(Mon) /
    3月からなんとか
    > TKさん
    もともと個人的な日記としてスタートしたブログで、読んでいただいている方の便利のコトはあまり考えないでずっとやってきたのです。
    一度、大々的にカテゴリーのリニューアルをしたのですが、最近、このブログをグルメブログ的に利用されてらっしゃる方もかなりいるようで、いささか戸惑いもあります。
    3月に若干のカテゴリーの付け替えをしようと思っておりますが、昔からの日記を全部、付け替えするのは片手間ではできぬ作業。
    少々、難航するかと思いますが、ご容赦ください。
    それまでは何卒、トレジャーハント気分で…。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/27(Mon) /
    若い人でなく
    > 過労死予備群さん
    若い人が引き継ぐよりも、例えばリタイアーをしようと思っている人達のセカンドステージとして、このお店の継続がなされればもっとすんなり、自然に再開できたのかもしれないと勝手に思ったりしています。
    ボクがもし、もっと積極的にいろいろ振る舞えれば…、とそれが一番悔しい出来事でした。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/27(Mon) /
    成熟をたのしめるか
    > あっくんさん
    当然、引き継いだ人がすぐ、前の雰囲気を出せるかというと決してそんなコトはないのはわかっています。
    かと言って、成熟を待てるか。
    そもそも成熟ができるのかと思った時に、多分、ボジョレーヌーボーのように早飲み系の店じゃないかと心配しています。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/27(Mon) /
    無題
    私もサンドイッチの朝でした。
    ハムとレタスのシンプルなもの。
    でもしみじみ美味しくて幸せな朝でした。
    もう飲み物を自分で言う前に
    「カプチーノですね?」
    そして頼まなくても、
    サンドイッチを食べ終わった後に持って来ていただけるようになってなおさら♪
    キョーコさん / 2012/02/27(Mon) /
    ワタクシ仕様
    > キョーコさん
    そうやって自分仕様のお店になっていく。
    ステキなことですよね。
    ボクもそうしたお店をまた見つけようと思っています。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/27(Mon) /
    サカキさん、こんばんは。
    以前一度だけ「だるはる」という名前でコメントさせていただいた者です。
    いつも楽しくサカキさんのブログにお邪魔しておりました。
    違う名前で突然コメントをする失礼をお許しください。

    お店が変わるということには、私たち消費者が少なからず関わっているのだと
    最近とみに感じています。
    あくまでもネット上で、お店のことを書いていて感じたことですが、
    いかに、ネットや雑誌等に書かれた情報を鵜呑みにして、情報に支配され、
    自分で感じること、考えることを放棄している消費者が多いかということ。
    そういう過度の作られた期待を持った消費者に批判され続けていると
    消費者の期待に応えるために、批判から逃れるために、
    お店側がフシギな方向へ舵を変えてしまうということに何度か遭遇しました。
    自分の感性でお店に向き合い、対等に付き合っていこうとする消費者が少数派になれば
    お店側も変わらずを得ないのかなあとぼんやり思っています。
    新しいはまのやさんも(私はお邪魔したことがないのに失礼かもしれませんが)
    その若いビジネスマンたちが時代のニーズに合わせて
    お店を変えていこうとしているのかもしれないな、と。
    それでいいのかなぁ…と読んでいて、なんだか悲しくなりました。

    私も一応ブログをやっているので、情報を求めてやってくる方々がいることに少々戸惑いを覚えています。
    自分ではそのつもりはなくっても、下手な情報を提示することで、
    お店に迷惑がかかったりしないか、こういった消費者の傾向を助長していることに繋がらないかと不安なのです。
    (私のブログなんて影響力は無いに等しいのですが…^^;)
    ずっと迷っていた矢先にこのお話があったので、ついついコメントをしてしまいました。
    長い文章でごめんなさい。

    最後に、若輩者が失礼かとは思いますが、これからも情報ではなく、
    サカキさんの紡ぐ素敵な文章があるこのブログを楽しみにしています。
    文章が長くて本当にごめんなさい(涙)
    しろくまさん / 2012/02/27(Mon) / URL
    勇気凛々
    この記事を読ませていただき、
    勇気をいただきました。
    ここで生きていく!
    ここで生きてきたんだ!
    私たちも誇りを持って、
    お店をやっていきます。
    よしみんさん / 2012/02/28(Tue) / URL
    おひさしぶりです
    > しろくまさん
    ブログという場所は、ワタクシ的な場所であると同時に、公な場所でもある。
    こうして書き込みをされていらっしゃらないたくさんの方々が見てらっしゃるのだと思うと、ちょっと窮屈に感じますし、またその緊張感が楽しかったりもしますよね。
    励みのひとつ…。
    だからなるべく多くの人達にたのしく読んでいただければとも思います。

    なるべく特定のお店。
    特に個人でやられているお店に関して批判めいたことを言うまいと思っていながら、このお店に関しては、思い入れが強かったからでしょうネ。
    筆が滑ってしまいました。

    今、個人が経営しているお店の生き残りが大変な時代。
    このような形で再生を果たすということが増えるのかもしれないなぁ…、とも思い。
    でもなんだか哀しくなってしまった。
    そんな朝でありました。

    これからも自然体でがんばりますので、よろしくお願いいたします。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/28(Tue) /
    がんばりましょうね。
    > よしみんさん
    ボクもこの記事を書きながら、よしみんさんのお店のコトを思い出しました。
    小さいけれど、そこに人生がある。
    なんてステキなことだろうって。
    ボクも外食という場所で生きていくコトはわかっているのですけれど、なかなかそれを表現する場所が見つからない。
    がんばらなくちゃ、と思いました。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/28(Tue) /
    チェーン店とはいえ
    うちの店、大手チェーンの中のほんの1店舗です。
    とはいえ、FCなので中身は個人事業主。ウチみたいな弱小と違って何店舗も経営してらっしゃる剛腕オーナーさんもいらっしゃいますけど、基本的には地元に根ざしたお商売をされてるお店が多いです。
    『コンビニ』と一括りにされてしまいがちな職種ですが、親身になって工夫して差し上げたサービスを喜んでいただけた時の嬉しさは格別です。

    看板も同じ。置いてる商品もほぼ同じ。
    それでも、ウチをひいきにしてやろうと思ってくださるお客様を1人でも増やすため、ここに根ざして生きていくという前向きな覚悟と誇りを忘れずに、日々お商売に励みましょうと改めて考えさせられた記事でした。
    いつまでも愛されるお店を造ろうという点では、サカキさんと同じお仕事、ですかね??

    頑張りましょうね~(^_^)v

    Nimamepandaさん / 2012/02/28(Tue) /
    看板は同じでも
    > Nimamepandaさん
    例えばスターバックスにしても一生懸命がんばっているスタッフさんや店長さんのいらっしゃるお店をワザワザ選んで遠回りしたりします。
    人と人とのつながりで、飲食店はできているのですよね。
    チェーン店こそ、鎖がひとつひとつがつながるように、人間関係の大きな輪でできているのかもしれませんね。

    店主の感覚でひとつところで生きていく。
    ステキなコトと思います。
    がんばりましょ!
    努力の継続は必ず人に伝わるのだと思います。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/28(Tue) /
    あらら
    そうでしたか。
    ま、ヒトが受ける印象はそれぞれですからねー。
    どなたかのコメントにもありましたが、店だって消費者のニーズに合わせて変わっていかなければ生き残っていけないと思うんです。このことはサカキさんの方がよくご存知でしょう。
    「この店はいつまでもXXであってほしい」というのは消費者がその店に対する希望…エゴであって、自分にマッチした店を探せばいいだけのこと。
    新しい店を発見できたときの喜びもありますしね(^-^)
    めるばさん / 2012/02/29(Wed) /
    その通りでしょう!
    > めるばさん
    このお店は卒業。
    そう思うコトにしました。
    新たなお店を探して、ボクを自由にしてくれたんだな…、と思えばスッキリいたしますね。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/29(Wed) /
    小法師、トースト、アーティスト HOME ぐーばーぐ
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