サカキノホトンブログ社会見学・街にでる！

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社会見学・街にでる！

九州の友人にあおうと博多の駅に向かう途中、商店街で山笠追い山の集団にあう。

締込凛々しい男たち…、老いも若きも真剣な表情でそれぞれ自分の役割を必死に演じる姿に、見ているボクらもキリッと背筋が伸びました。
背筋というか尻がキュキュッと上がった感じがしたと言い換えたほうがいいでしょうか。
まもなくむかえる祭りのクライマックスに向け、緊張感がビリッと伝わる…、いいモノみました、ラッキーでした、そして移動で郊外へ。

友人が努める会社を訪問し、社会見学のようなひととき…、印刷会社でありながら会社の中にキッチン造り、しかもパン焼き工房までを作ってしまった、ゴキゲンにへんてこりんな人たちで、そのへんてこりんを見せてもらうと、うなるほどにゴキゲンだった。

想像以上に大きく立派なキッチンに、撮影機材がずらりと並びカタログなんかの撮影がここでできるようになっているんだけど、「台所」の持つシアワセな空気のなせる業でしょうか、自然と会話がはずんで気持ちが明るくなってく。
こういう場所でする仕事ってステキだろうなぁ…、って思いつつ、焼いたばかりのパンをもらってソーダと一緒にパクリと食べる。
そして出発、晩ご飯を食べましょうか…、と街に向かって再び移動。

博多駅近くの路地裏、夜になるとヒッソリかなり真っ暗な場所にある店「呑酔庵」にやってくる。

５０席くらいはありますか…、ボクらがやってきたときには４組ほどのお客様、それが徐々に忙しくなり７時を過ぎる頃には満席、その状態がずっと一晩続いてた。
若い人たちが多いのですね。
お客様の年齢は３０歳の前半くらいでありましょうか…、お店の人たちもそんな年齢。
東京でこの年頃の人たちが飲んで食べると言えば大抵チェーンストア、同じ年頃の彼らが小じっかりした居酒屋を開業できる街に余裕がないのにココにはそういうチャンスがあるんだなぁって。

それがなんだかウレシクて、じんわりたのしい。
お酒をたのしむ飲んで下さいって提案多数。
４人で行ったら４種類のお通しがくる。
焼酎、日本酒の品揃えが充実してる。
しかもそれらを扱う姿が堂に入ってて、たのしげで、思わず「もう一杯！」っておかわりしちゃう。
居酒屋っていう場所は酒を飲んでたのしむ場所なんだ。
って、当たり前のコトが当たり前である街っていうのもステキ。
酔っぱらいで満たされる、たのしい空間がまずオゴチソウ。
週末というコトもあったのでしょう…、そんな中で子供連れの家族客がもつ鍋つついているのがこれまたたのしく、ちょっとオモシロイ。

刺身を食べます。
首折れサバ。
屋久島沖であがるごまさば。
鮮度を保つために獲ったらすぐに首を折り、血を抜くことから首折れサバ。
いわゆる「活け〆鯖」というコトで、活け〆ならではのゴリゴリとした歯ごたえと、脂のうま味にウットリします。
甘い九州のさしみ醤油につけるとパッと脂の花がひらくようになるのにビックリしながらパクリ…、刺身醤油に負けぬ強い甘みとうま味にウットリします。

そして鶏…、博多で酒の魚と言えばやっぱり鶏なのでしょう、お店のそこここで水炊き突く人たち多数、ボクらはココのおすすめ創作系の料理をあれこれたのんで試します。
砂肝を低温油で煮込んで仕上げるコンフィであったり、鶏のもも肉をぶつ切りにして塩のうま味をくわえた油でグツグツ煮込んだ土鍋料理。
ゴリゴリ、たくましい肉の食感たのしくて煮込んだ油にバゲット浸して食べると絶品…、出汁巻き玉子も玉子自体の味がおいしい。

そうそう、野菜を食べなくちゃとたのんだ天ぷらとグリルの盛り合わせ。
店主がわざわざ産地をたずねて集めてきたという地の野菜…、ゴーヤは苦く、香り独特な人参、フックラズッキーニ。
茄子は揚げてもみずみずしくて、食感さまざま、味わい多彩でしかもすべてが噛んでるうちに驚くほどに甘く感じてなくなっていく。
何よりサクッと歯切れる玉ねぎの力強さには驚いた。
塩や醤油は味噌マヨネーズと魅力的なる調味料が揃ってはいる…、けれどそれらが必要ないほど野菜自体がおいしくて、いい店だなぁってしんみり思った第一部。

呑酔庵味季

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