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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    茶亭「羽當」。

    hanetomi.jpg渋谷の宮益坂下。
    明治通りから一本、裏に入った路地にある喫茶店。
    もともと渋谷には3本の坂通りがあり、ひとつはパルコで有名な公園通り。
    これが一番の目抜き通りで、それと直角に交わるように西に向かう道玄坂と、東に向かう宮益坂。
    人の流れが多くって商売がし易いって言われていたのが道玄坂。
    それに比べて店の出入りが激しいために、大きなお店やチェーンストアがあまりできることがなかった通りが宮益坂で、でもそれがマルキュウ的な今の渋谷になる前の、大人の渋谷が残る理由にもなったんだろう…、と今となってはそう思う。

    このお店。
    何百個ものデザイン違いのコーヒーカップが壁一面を埋め尽くす、「中身がおいしければそれでいい」合理的な今的コーヒー専門店とは一線画す、昔ながらの喫茶店。
    一人前ずつ豆をひく。
    だから時折、ジャジャッジャジャッとコーヒーミルが豆を潰してく音が聞こえる。
    一杯一杯、ネルドリップで落としてく。
    お湯がポタポタ、落ちる音。
    ひときわ甘く、濃いコーヒーの匂いがときおり漂ってくる、ただいるだけで何やらおいしいコーヒーをたのしんでいるそんな気がする。
    落ち着きます。

    b5e879fe.jpeg実は昔。
    新宿に、このお店ととてもよく似た喫茶店がありました。
    「珈琲屋」という店で、靖国通りに面したビル。
    今はティンバーランドのお店になっているその場所にあった小さなビルの二階にあった。
    同じようなカウンター。
    同じようなメニューと雰囲気。
    一杯づつ丁寧に落とすコーヒーの作り方もほとんど同じで、でももう10年以上も前に閉店しちゃった。

    ボクの20代。
    新宿で誰かと待ち合わせするということは、つまりその珈琲屋さんで待つというコトと同義語だった時代があった。
    携帯電話なんかなかった時代。
    ほとんどの喫茶店では、待ち合わせのお客様に対する電話の受け継ぎをしていたけれど、そこではコーヒーをたのしむお店の雰囲気を壊したくはないからと、それで電話の受け継ぎをしていなかった。
    だから何度、行き違いになったことか。
    途中で例えば電車が遅れて、時間通りにいけないよ…、ってそんな連絡も出来ぬ場所。
    でも、この店で待ち合わせするということは、そんな不便をたのしもう…、ってボクら仲間の合い言葉でもあり、ぼんやり、ユッタリ、コーヒー飲みつつ、やがてくるであろう人のことを思って時間をたのしく過ごした。
    そんな贅沢、もうできますまい。
    いやいや、この店、ここならば、そんな昭和な時間が流れてくれるかも…、って今日も思った。
    ありがたい。

    ところでこの店。
    今までずっと、茶亭羽富(さていはねとみ)だと思っていた。
    けれど今日、改めてインターネットで調べてみたら、茶亭羽「當」(ちゃていはとう)だっていうことを知る。
    なんだか昭和の昔にもどる扉をあける呪文のような店名。
    忘れず覚えて、おきましょう。


    コーヒーつながりで、このモナリザの絵。

    MonaLisa.jpg実はコーヒーで描かれている…、のでありますね。
    コーヒーカップひとつをドットにみたてる。
    中にコーヒー。
    ミルクの濃度で色合いを入念に変えたカップを並べて、絵を描く。
    スゴいアイディア。

    そういえば、コーヒーにミルクを混ぜる分量をアメリカでは色で例える。
    ミルクたっぷりがホワイト。
    カフェオレ色がブラウン。
    何も入れなければ当然、ブラック。
    人によって同じホワイトでもベリーホワイトの人がいたり、ライトブラウンからダークブラウンまでこだわりがあり、不用意に「コーヒー入れてあげようか?」って聞くとみんなが好みをいいはじめて、大変なことになったりした。
    そんなカルチャーがこうしたアートを生んだ…、のかもしれないですね。
    どうでしょう。

    製作過程の動画を貼っておきましょう。



    入念な準備の末のパフォーマンスなんでしょう。
    みるみるうちに絵が出来上がっていく不思議なステキ。
    スゴいです。

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    ■ コメント一覧
    「珈琲屋」懐かしいです!
    初めてコメントさせていただきます。
    サカキさんのブログはずいぶん前から拝見していますが、
    私も大好きだった「珈琲屋」という名前を見て、
    思わず書き込んでいます。
    カウンターに座ると沢山あるカップの中から
    お客さんにイメージに合ったものでコーヒーを出してくれる…。
    友人を連れて行き、お互いのカップのデザインに一喜一憂したものです。
    勿論コーヒーの味はいうまでもありませんが。
    是非今度この「羽當」にも行ってみますね。
    みっちゃんさん / 2009/08/08(Sat) /
    レアチーズケーキも絶品でした。
    > みっちゃんさん
    あそこの葡萄ジュースやチーズケーキもおいしかったですよね。
    ウェッジウッドやリチャードジノリ。
    それも業務用のラインじゃなく一般用の高価なカップを惜しげもなく使ってらっしゃいました。
    優雅でステキな時代。
    なつかしいです。
    この「羽當」はお店にふんだんに飾られたお花も昔の珈琲屋さんみたいで、タイムスリップしたみたいな気持ちになれます。

    コメントどうもありがとうございます。
    これからもステキな書き込み、お待ちしていますね。
    サカキシンイチロウさん / 2009/08/08(Sat) /
    あっ!この店。。。
    夏休みいかがお過ごしでしょうか。
    私は世間様より一足お先に休みをいただいて
    海にいって重度の日焼けをもらって帰ってきました。。。(--;

    それはさておき、このお店。
    最近ずっとこの近所の商工会館で研修を受けていて
    気になっていたお店です!

    店内の写真を拝見して
    「ああ、まさに私好みの店。。」とうっとりしゃいました(^^)
    良き情報をありがとうございます♪
    setsunaさん / 2009/08/09(Sun) /
    渋谷のオアシス
    > setsunaさん
    渋谷のこの界隈は、ユッタリお茶を飲む場所に恵まれない場所なので、そういう意味でもとても貴重な場所だろうと思います。
    一人でいっても、友人と一緒でもおなじく穏やかに時間を楽しむことができる。
    いいお店です。
    サカキシンイチロウさん / 2009/08/09(Sun) /
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