サカキノホトンブログ土曜の朝に金曜の夜

S	M	T	W	T	F	S
			1	2	3	4
5	6	7	8	9	10	11
12	13	14	15	16	17	18
19	20	21	22	23	24	25
26	27	28	29	30	31

土曜の朝に金曜の夜

朝をやっぱりサンドイッチ。
ちょっと変わったパンを買った…、作っているのはフォションでござる。

たまたまよった高島屋の売り場にパンが充実してた。
バゲット、あるいはカンパーニュ。
それから甘いヴィエノワズリーと、フランス的なるパンが並んだ中になんと食パン。
しかも１０枚切りのがおいてある。
見るとちょっと粗めの生地。
耳の部分は若干ガッシリした感じにて、焼くとおいしそうに感じて買おうか…。
手に取り重さをたしかめたらばズッシリ、しかも小麦の香りも華やかで焼くとおいしくなるだろう…、って思って買った。

それからバジル。
葉っぱが分厚く、とても活き活きしているフレッシュバジルが売り場にあった。
昨日、仕事の途中によった日本橋の高島屋。
バジルに限らず、野菜売り場の野菜の見事にウットリしました。
品揃えが豊富で的確。
ひとつひとつの目利きがシッカリなされてて思わず手が出る陳列方法も見事でキラキラうつくしい。
ここの近所に越してきたい…、って感じるほどのステキに思わずあれこれ買った、そのひとつ。
それから、ハム。
ドイツ風にキチンとハムを作ってる売り場の片隅で、切り落としをグラム単位で売っていてそれ。
ショルダーハムやロースハム。
中にはペパーを表面にビッシリつけてスモークをしたハムもいくつか混じってた。
良い食材が手に入り、料理を作る気持ちも朝から盛り上がる。

一枚試しにパンを焼いたら中にバターがタップリ混ざっているのでしょう。
焦げやすい。
けれど中までなるべくシッカリ火を通したくそれで遠火でジックリ焼いた。
焼きはじめると、甘い香りがただよってきて部屋の中がパンの香りに満たされる。
お腹がなります。
若干モッチリ、耳の部分はサクサクになり味や香りはクロワッサン的。
こりゃ、オモシロイ。
パンそのものの味をシッカリたのしもう、とバターは使わず芥子とそれからマヨネーズ。
ほんの少しのケチャップを、あらかじめ練りほんのちょっとだけパンに塗る。

薄切りにしたキュウリに塩をほどこして、汗をかかせてそれを軽く拭っておきます。
それを一列、キレイにならべそれからハム。
塩だけ加えた焼いた薄焼き卵をふんわりのせて、最後にバジルをちぎってのせて、パンで蓋してザクッと切ります。

パンがかわると、サンドイッチ全体の味の印象、食感がまるで変わってくるのがステキでオモシロイ。
イギリス的なる凛とした味わい控え目なパンと違って、フランス的で華やかなパンがすべてを包んでこれはパンの料理だと実感します。
ハムも玉子も、キュウリの香りもすべてパンの甘い風味をひきたてるため。
唯一バジルが緑の香りを発散し、甘さに触れる気持ちをキリッとひきしめる、ボクはやっぱりイギリス的なパンで作ったサンドイッチが好きかもねって思ったりした、そんな朝。

ところで昨夜。
肉を焼いて戯れた後、どうにもこうにもたのしい気持ちが止まらずにそのままはしご。

昨日の夜の新宿はかなりの人出でユックリけれど確実に…、景気が明るくなってるような気がしてワクワク。
ただ「せっかくお金を使うのだったら価値ある場所で」というお客様の気持ちはどんどん強くなってるようでもあって、だから流行ってるお店と流行らぬお店の差が激しい。

お店の前で呼び込み盛んにするお兄さんたちが多くてけれど、呼び込みしなくちゃいけない店って、人気がないってコトを暴露してるようなモノだよね…、って。
一生懸命が逆効果になる、そんな悲哀をしみじみ感じる。
天狗にきます。
焼酎ボトルをテーブルの上にどんっと置き、漬物だとかあたりめだとかサッパリするのを幾つかとって、けれどなんだかピザを食べたい。
だってココのピザはとても軽くてサクサク、おやつ感覚で食べられるからと言い訳しながら。プリプリエビとマヨネーズのピザをたのんで、それをつまみにたのしくおしゃべり。
気づけば日付がかわってた。

それから家に帰る途中に、そうだ〆をしていなかった…、と（笑）。
こんな時間にもう〆なんてしなくていいじゃん、と思いもしたけどなんだか気持ちがさみしくなっちゃう…、家に帰る途中にどこかで何かをお腹にいれようとそう思う。

四谷三丁目についたら結構、飲食店が開いている。
夜中に近所をうろつく習慣がなくて、こうしてこんな時間にも街が動いてるっていうのを知って、なんだかビックリ。

チェーン店の居酒屋や、ラーメン屋さん。
昼間は目立たぬ看板が、暗闇の中にくっきり浮かんで、見慣れた景色と違った街の風情にワクワクしながら、さてさて、どこにしようか？と。
そうだ、ひさしぶりにあの店に…、って、南昌飯店を選んできます。

宵っ張りの店。
明るくなるまでやっているって人に聞いててやってきたらば確かにまだまだ営業中。
いつもの人とは違った人が働いていて、多分夜のシフトの人たちなんでしょう。
ココも見慣れた景色じゃないのになんだかウキウキ。
一日中、定食があるのがここのウレシイところでそれを。
メインの料理は、鶏とカシューナッツの炒め物、ご飯にサラダに漬物に、スープに杏仁豆腐までついてなんと８００円というお値打ち料理。
フックラとした鶏肉と、コツコツ奥歯を叩くナッツ。
それにシャキシャキ、タケノコ、人参と食感にぎやか、たのしい料理。

それからもひとつ麺と炒飯のセット。

麺は熱い五目そば。
野菜にきくらげ、豚肉を炒めてあんかけにしたのをタップリかけた醤油のこってり味。
このお店。
実は汁そばのスープがいつもばらつく。
特に早めの時間にくると、スープが薄いコトがある。
今日はどうかと食べてみたらば、これが濃い味。
スープが煮詰まり凝縮されてる。
飲んだ後には濃い味料理がおいしく感じる。
明日の朝に、顔がむくんでしまうかも…、って心配しながらでもやめられない。
スープに浮かんだ脂もおいしく、麺もシコシコ、オゴチソウ。
パラリと仕上がるチャーハンも口に軽くてなかなかの出来。
食べちゃいけない時間に食べる、食べちゃいけない料理の数々…、背徳的なる夜のコト。

それにしても、１時ちょっと手前というのに次々、人がやってくる。
それもほとんどサラリーマンで近所のオフィスでに勤めている人たちなんでしょう。
近所のチェーンの居酒屋で飲んでてはしごとやってくる。
居酒屋で〆をするのはさみしいから。
あるいは、場所をかえて飲み直したいからと、おそらく飲み放題の制限時間が切れて追い出された人も中にはいるのでしょうね。
はじめてやってきた人たちが、こんなお店があるって知らず、これなら最初からココで飲んで食べればよかったって言っていたけどたしかにそうかもしれないなぁ…。
ゴチソウサマとお店をで、家についたら１時半…、５２歳になってはじめての夜が不良ジジィの夜になったというのもたのしい…、オモシロイ。

[0回]