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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    さて仕事です。
    静岡県の袋井という街に本社を置くもともと四川飯店の流れをくむ中国料理を営む会社。
    けれど地方で飯店スタイルの飲食店はかなり厳しい。
    宴会ニーズがないと高級中国料理の技術の発揮のしようもなくて、もっと身近で気軽なお店に転身しようと、それでもう20年近くも前のことになりましょうか。
    ラーメンがメインのファミリーレストラン的お店を開業。

    1e2d461d.jpgそれも今ではファミレスブームが下火になって、専門店をとラーメン店を新たに作って活路を見つけた。
    時代にあわせて商売を選ぶというのは大切なコト。
    特に食の産業はこれからますます専門化へと舵取りしなくちゃいけなくなる…、そんな時流の先駆けでオモシロイ商品があるから見てね…、とそれで今日。

    「めん虎」という店。

    お店は2店舗。
    本社に併設している袋井お店とそれから浜松の店。
    浜松店はちょうど1年前に開店して、かなり繁盛しているというので両店。
    試食の仕事と致します。

    どんなに仕組み化行き届いて、例えばすべての料理が凍ってレンジアップするだけでいいというチェーン店でもお店によって味は異なる。
    そこで働く、特に店長の資質や嗜好で料理は変わっていくものなのです。
    ましてやここのお店はほぼ100%、自社の工場で作られたスープや素材を使って料理を作ってて、やっぱりお店によって味がちょっと違うんですよね…、店長のラーメンというものに対する考え方や好き嫌いがでてしまう。
    ただ、それはそれでたのしいコトでいいんじゃないかと思いつつ。

    20235240.jpg同じラーメンを2回にわけて、それぞれ食べて、食べ比べ。
    ココの一番基本的なるとんこつラーメン。
    コッテリ濃厚、けれど味わいスッキリとした独特のスープがなによりオモシロイ。
    げんこつじゃなく、豚の頭を丸ごと煮込む。
    羽釜でグラグラ炊きながら、バッタに取り出しそれを砕いて再びいれる。
    何時間も。
    何十時間も煮込んだ末に、スープの量が当初の5分の1になるまでずっと煮詰めて作るとんこつスープはゼラチン質が豊富でトロリ。
    まるでポタージュ。
    他にはほとんど混ぜ物をせず、塩を基本の味付けにする。
    不思議なほどにとんこつ独特の動物臭がほとんどなくて、とてもマイルド。
    ところが口に含むと一転、とんこつらしい匂いがフワッと立ち上がり、体がふるえるほどの旨みが滲み出す。

    このとんこつに醤油やスパイスを加えて作ったコクまろスープ。
    久留米ラーメンを彷彿とさせる、濃厚味にて焦げた風味が癖になる、最近、一番人気というのをためして食べると、スープがトロトロ、極細麺に絡みつきカルボナーラを食べてるみたいな気持ちがしてくる。
    これを全部食べたら体にわるいんだろう…、って思いながらもやめられぬ味。
    唇みるみるスベスベしてきて、しばらく口を閉じるとぴたっと上唇と下唇が貼り付くようなコラーゲン分にウットリ、ドキドキ、やめられぬ(笑)。
    お店によってコッテリ具合がちょっとづつ違ってそれも好き好きかなぁ…、お客様の中にはワザワザ自分の好みの味を求めて、遠くの方のお店を選んで来る人もいるんだそうな。

    3791480e.jpg浜松店でしかやっていないのが、魚介系とんこつラーメン。
    基本のとんこつに魚粉をタップリいれて作った、昔なつかしい中華そばっぽい風味をもった、なのにとんこつ。
    一口目からなつかしく、食べ続けるとどんどん旨みが体にしみる。
    不思議とサッパリ、後口がよく高カロリーとわかっていてもやめられない。
    支那そば時代に生まれて育ったおじさんたちには、たまらないほどのオゴチソウ。
    ボクもどんぴしゃその年齢で、これはおいしい。
    調子にのって完食しそうな勢いになる。

    極細麺も自家製で、小麦の風味が豊かでシッカリはりがある。
    茹で加減は自由に選べて、好みの硬さで食べられる上、熱いスープの中に入ってもあまり伸びない頑丈さ。
    ツルンと唇すべりこみ、そのままスルンと喉ごし抜群。
    噛むとザクッと潔く、歯切れてストンと口に飛び込む。
    奥歯の間を逃げまわるように、ハリをそのまま保ってそっとお腹の中に消えていく。
    スープの絡みも抜群で、ポッテリスープを容赦無くお腹の中に運んでくれる。
    具材はシンプル。
    ネギに煮玉子、メンマにチャーシュー。
    これまた自家製。
    どれもおいしく、中でもスープに浸かるとトロトロほぐれていく煮豚。
    スープを含んでなんともおいしく、思わずお替りしてしまいそう。
    麺と具材は共通で、なのにスープが変わるとこれほど劇的に全ての味がかわっていく…、とんこつラーメンってスゴい食べ物って思ったりした。

    59980104.jpgお店は清潔。
    働く人もほどよく元気で、カウンターの上には沢山、薬味、それから調味料。
    サービス精神旺盛な店。

    そういえば。
    とんこつラーメンって、自分で味を変えて食べるコトが嫌われない。
    認められてるというか、むしろ、推奨されてて、これが他のラーメンにはないたのしいところ。
    醤油ラーメンの乙にすましたお店なんて、胡椒ですらも味を変えてしまうからってかけると嫌な顔される。
    けれどとんこつ。
    高菜炒めや紅しょうが。
    胡麻をかけたり、胡椒をふったり。
    替え玉すると薄くなってしまうスープの味を補うために追加のスープの素が置かれていたり。
    コッテリとしたとんこつを最後の最後までおいしくたのしむためにはこうして、いろんな工夫をしながら味をかえみながら試行錯誤が必要なのかもしれません。

    とは言えさすがにどんな手練手管を弄して、お腹に全てを収めようと、努力をしてもそれは虚しく、敢え無く残してしまいます。
    あぁ、申し訳ないと隣を見たら、いかにも元気そうなおにぃさんがコッテリ味のとんこつスープをれんげを器用に使って最後の、一滴残らず飲み干してます。
    サイドにチャーシュー丼までをたのんでそれも一粒残らず。
    決して大きな体の人ではなかったけれど、あまりにスゴい食べっぷりにココロの中で拍手をしました…、食べられることは健康的の証でござろう。
    試食を終えてしばらくしたら、顔がテカテカ脂っこさを感じてドキリ…、50をすぎてのとんこつラーメン試食の旅はかなり危険と思いつつ、ステキな出会いがあったからそれもまた良し…、東京へ。



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    びっくりしました
    ほぼ日の連載を見てからこちらへお邪魔するようになりました。
    今日もチェックをと見たら、私達夫婦がいつも行く見慣れた看板が・・・袋井にいらしてたんですね。なんだか嬉しかったので初コメです^^。
    ケロノさん / 2012/02/02(Thu) /
    なつかしい街
    > ケロノさん
    ボクがコンサルタントの仕事を始めたとき、一番最初に来たのが袋井、菊川というこのエリア。
    さわやかさんの仕事をしていたので、このエリアはとても懐かしく感じます。
    また出没する機会もあろうかと思います。
    よろしくです。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/02(Thu) /
    ニ、ニアミス…残念
    浜松にいらしてたんですね。
    いらっしゃいませ!(笑)
    しかも、めん虎さんに。
    ニアミスです。
    私も行ってました…って、このブログがアップされた2/1ですけど。
    本物の!?サカキさんにお会いしたかったです。
    今度からめん虎さんに行ったら、必要以上にキョロキョロしちゃいそうです。
    そして、さわやかさんのお仕事されていたんですね。
    昨日、さわやかさんの新店がオープンしてましたよ。
    ちょびさん / 2012/02/03(Fri) /
    オフ会でも
    > ちょびさん
    この日は日帰りでちょっと慌ただしかったのですが、浜松界隈でオフ会なんてたのしいかもしれませんね。
    さわやかの社長にご挨拶をと思っていたのですが、浜松の新店の開店準備で大忙し。
    お声がけするだけで帰ってしまいました。
    そうそう、五味八珍さんのお仕事もさせていただいていました。
    身近な街です。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/03(Fri) /
    その際にはぜひぜひ
    都心のお店があれやこれや出てくるサカキさんのブログで、浜松を身近な街と言ってもらえると、嬉しいですね♪
    浜松界隈でオフ会…素敵です。
    その際には是非お声をかけてくださいませm(_ _)m
    ちょびさん / 2012/02/07(Tue) /
    遠州三河
    > ちょびさん
    浜松から豊橋にかけての地域には今も多くのお客様がいらっしゃって、これから頻繁に訪れるコトになるのではないかと思っています。
    気持ちの温かいこの地域。
    美味しいものに出会えることも数知れず。
    たのしみにしております。
    サカキシンイチロウさん / 2012/02/07(Tue) /
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