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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    表参道で午前中からはじめた仕事…、かなり長引き昼ごはん時をもはるかに過ぎてそれでそのまま渋谷に移動。

    0162256e.jpeg遅めの昼を渋谷でとります。
    西武百貨店の脇道から、東急ハンズにむかう道。
    昔からちょっと変わった飲食店が好んでお店を出すエリア。
    ちょっと変わってはいるけれど、渋谷に集まる人達のハートをがっちり掴んではなさぬ、時代の料理を売る店が多い通りでもあったりします。
    スープの店とか、ポテト料理のお店だとか、時代に合わせたお店があって、けれど今では随分、顔ぶれ変わってしまった。

    そんな通りで今、目立つビル。
    渋谷で元気のある大盛り系スパゲティーの店が大きな看板を出すかなりにぎにぎしてく、活気のあるビル。
    ビル入り口に近づくと、デキシーランドジャズが陽気な音をたてているけど、それもこの店。
    パンチョの音。
    ボクが目指すのは、その店の上。

    「かにチャーハンの店」って言う店。
    もともと蟹の輸入会社がはじめた「蟹漁師の家」って言うお店があって、そこの名物チャーハンだけを、気軽に食べられるお店を作ろう…、と。
    それで5年ほど前にできた店。
    なかなか人気で、今では結構いろんなところにお店ができた。

    b86a1c38.jpeg外から見ると間口が狭く、小さなお店に感じるけれど実際入るとかなり大きなうなぎの寝床。
    細長いお店のほぼ、端から端に厨房がある。
    厨房のメインは大きな中華レンジ。
    活火山のごとき形をした丸いレンジでスイッチレバーを回すとゴーッと空高く火柱あがるスゴイ火力。
    そんなレンジが2台あり、そこにひとりずつ腕っ節の太い調理人がたっている。
    注文すると、ガシガシ、音を立てて盛大に、鍋を振りつつご飯を焼いてく。
    鍋が動くたび、火が踊る。
    炎の先が鍋肌をなめ、ご飯を包みこむほどの様。
    遠くから見てもわかるほどに、米粒、ポンポン舞い上がりそれがピタッと元のお鍋におさまっていく。
    ショーであります。
    おいしげなショー。
    カシャカシャ、鍋肌、お玉がこする音がしたかと思うと、これがスタッとやってきます。

    お皿の上にコンモリ、チャーハン。
    ここのチャーハンには味付け二種類。
    一つは塩味…、普通のチャーハン。
    もうひとつは、ピリ辛味に仕上げたもので、今日はそれ。
    ちょっと濃い目の黄色っぽさと、ツヤツヤとしたお米の風合い。
    小山の真ん中に蟹のほぐし身がタップリのっかり、焼けた香りもなかなかのモノ。
    「蟹漁師の家」ってここの元々の店で、これをたのむと1000円オーバー。
    ここでたのめば600円と、手頃な値段もうれしいところ。

    580b39d4.jpegお米がホツホツ。
    チャーハン用に炊き上げられてて、口に入れた途端にパラッとちらかっていく。
    コロコロ転がるほどの軽快。
    噛むとホツリと、歯ごたえ確か。
    決して芯があるワケじゃない。
    お米の表面から真ん中に向かって、どこもがすべてホツリと硬い。
    しかしシッカリ火が入っていて、生っぽくはなく不快でもない。
    不思議なご飯。
    油をフワッと軽くまとって、だから甘い風味がおいしくただ、どうだろう。
    蟹の香りがするかというと、それは控えめ。
    この値段だからしょうがないかな…?

    一緒についてやってくる、カニのほぐし身がはいったあんかけ。
    塩味。
    そしてかなりこれがカニの香りを含んでて、これをかけると一気に「カニ!」って風味がしてくる。
    とろみがホツホツご飯をくるんで、スルンと舌をすべる食感もまた面白い。
    具材はレタス。
    そして蟹の身。
    パラパラの中にシャキシャキと、そしてシットリ。
    食感とてもほどよくて、どんどん口の中に飛び込み転がりそして消えていく。
    ときどきカリカリ。
    ちょっと不思議な噛みごたえ。
    なんだろう…、と思ってみたら、角切りキュウリ。
    みじんよりもちょっと大きめ…、それがカリコリ、奥歯にあたって緑のかおりとみずみずしさを吐き出し消える。
    油に疲れた口がそれで生き返る…、そんな感覚、オモシロイ。

    cf5b2ad8.jpeg他にもあんかけ炒飯や、野菜炒めや海鮮料理をのっけた変わりチャーハンもある。
    どのチャーハンにも味噌汁が付き、その味噌汁にもぶつ切りカニが入ってる。
    カニの風味がホンワカとする。
    殻に包まれたお腹の部分で、取り出し中の身をせせりだし食べようか…、と思いもしたけど面倒臭く、ちょっと痩せてて食べるのやめた。
    口に放りこみ、チューっと吸い込み、身が含んでた汁を吸出し、カニを食べたような気持ちにします。
    これまたたのしいオゴチソウ。

    セットをたのむと、サラダや料理がちょっとだけ。
    鶏の空揚げっていうのがあって、やっぱりそれをたのんじゃう。
    がっしり揚がった鶏の身に、油淋鶏風の甘辛ソースがかかって旨い。
    そういえば、新宿にある鶏料理のとあるお店が、ランチ限定で、鶏からあげの食べ放題をやっているというじゃない…。
    行こうかどうか迷いつつ、腫れたお腹を撫でつつ我慢!とそう思う(笑)。
    さてさて仕事といたします。



    関連ランキング:中華料理 | 渋谷駅神泉駅明治神宮前駅


     

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    マクドナルドでささくれだった気持ちを、ちょっとなだめましょう…、とそれでスタバにやってきます。
    東京中にたくさんあるスタバの中でも、スペシャルなお店が何軒かあり、その中でも「雰囲気・環境的」にベリースペシャルな表参道の店。
    3f6cf233.jpegスターバックス表参道BーSIDE店にやってくる。
    ただでさえ緑の多い表参道の、中でも木々がゆたかに生い茂る裏路地にある大型店で、特に2階は窓が広くて表の木々につつまれているような気持ちになれる場所。
    お店の中にさしこんでくる、影まで緑色をしているような気がするステキにウットリ。
    もともとステキなお店だったけど、最近、リノベーションを行って、デザインホテルのロビーのような感じになった。
    ボンヤリするにも語り合うにも、あるいは仕事をするにもステキな空間で、ユッタリコーヒー飲んでるとココロの傷が癒えるような気持ちになれる…、ありがたし。



    関連ランキング:カフェ | 明治神宮前駅表参道駅原宿駅



    それからひと駅移動をし、今日開業のワイン食堂「がっと」のランチ。
    今日からめでたく開業で、どんな具合かとのぞきに行きます。
    gattoz.jpgそれほど告知をせずにひっそり、慣らし運転に近い状況…、お店の細かな外装、内装も一部これからつくりこんでくそんな状態。
    営業しながら育て上げ、ユックリ時間をかけて成熟させればいいや…、とそれでランチも限定商品。
    カレーとそれからハンバーグ。
    先日食べたハンバーグと比較したくてまたハンバーグをたのんで食べた。
    カチッと外はコンガリやけて、中はシットリ、ミディアムレアで手切りのミンチが味わい深くフォーク一本で食べられるステーキみたいな味わい、食感。
    デミグラスソースの出来も安定してて、これなら安心、大丈夫。

    eb2e1de3.jpegおいしい料理を作るコトも大切だけど、いつもおいしく安定している。
    それが飲食店の料理作りには大切なコト。

    今日のスープはガスパッチョ。
    ザラッと食物繊維を感じる飲むサラダ的スープで、けれど味わいスッキリ。
    カップ一杯でお腹のありかがわかって、それで自分の空腹思い出す。
    ハモンセラーノを乗っけたサラダは、ブドウの種を搾って作った油の風味と、ほんの少しのビネガー、それから塩で味をととのえている。
    ハムがおいしく、そのコクを野菜がサラッとおだやかにする、夏のゴチソウ。
    いい感じ。

    シェフを訪ねてきたお友達。
    相模原で飲食店を経営しているというご夫婦で、お祝い方々やってきて、メニューがランチのメニューしかない。
    ご祝儀がわりにお金を使いにきたのにこれじゃぁ、申し訳ない。
    それでワインを一本たのみ、スポンと栓を抜いて飲む。
    お店がうまくいきますように…、とみんなで乾杯。
    粋でとっても洒落ている。
    お相伴に預かりたくはあったけど、まだまだ仕事。
    しかもお外が暑くて飲むと、汗がダラダラ、止まらなくなる…、たのしく我慢でお店を後にいたします。
    しばらくおそらく忙しく、一息ついた頃合いに夜の状況、みにまいりましょう…、また来ます。

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    朝、表参道経由の移動があって、それでアンデルセンで朝をとる。

    ado.jpg表参道と青山通りの交差点。
    ガラスの箱のような小さなビル一本が丸ごと青山アンデルセン。
    一階部分がベーカリー。
    ドアをあけるとパンが焼けてる甘い匂いにお腹がグーッと、なりひびく!
    地下にあるカフェで気軽な朝食をとることもできるのだけど、今日はほどよく時間もあって、それで2階のレストラン。
    天井から床まで開いた、大きな窓。大きな窓の反対側にはサンドイッチ用の厨房。
    本格的な料理は奥の厨房で作られるけどパンを切ったり焼いたりあるいは挟んだり。
    パンにまつわるさまざまは、そのキッチンで出来上がる。
    キレイに掃除も行き届いてて、ステージみたいでお腹がすきます。
    明るい色の木の床に、実用的な北欧の家具。
    朝がとても明るくなるようなステキな空間。
    オキニイリ。

    北欧家具のうつくしく、しかも使って心地良いコト。
    見るためでなく、目の前にあると思わず手を伸ばして触ってみたくなるうつくしさ。
    さわると使ってみたくなる。
    例えば椅子に座ってみると、たちまち気持ちがおだやかになり、椅子の周りが明るくなっていくように感じる。
    テーブルならば、そこに何か置きたくなるのネ。
    宿題だとかレポートだとかじゃなくって何かゴキゲンなモノ。
    絵本やスケッチブックや、あるいはおいしいモノを置いてユックリたのしみたくなる。
    北欧のリズムが体に染み込む感じ…、さて、朝ご飯。

    8e2ba00a.jpegアンデルセンといえば、パンの殿堂。
    いろんなパンが食べ放題。
    それらのパンに合わせておいしい料理がいくつかメインで選べる。
    スープやオムレツ。
    あるいはオープンサンドになるような、ハムやベーコンが用意されてる。
    ただ中でも一番、気になったのがエッグベネディクト。
    ホテルのコーヒーショップでもあまりみなくなった、けれど代表的なる朝食メニュー。
    ワクワクしながらたのんでみます。

    あぁ、うつくしい。
    真っ白なお皿にトーストしたマフィン。
    グリルドハムにポーチドエッグ。
    オランデーズソースがタランとかかってそれがキラキラ、朝日をうけて輝いている。
    キラキラであります、目にキラキラが眩しいくらい。
    そのキラキラの上には焼け目。
    バーナーで焼いて無理やりつけた焦げ目でなくて、オーブンに入れこんがり焼いた自然な焦げ目。
    焦げたクリームの甘い香りに目が覚める。
    黄身をちょっと固めに仕上げていただけますか…、とお願いをして、だからフォークで軽くポーチドエッグを叩くとプルンと揺れる。
    揺れはするけど、ほぼすみやかに揺れが止まって中のかたさを教えてくれる。
    ナイフを当てて、ザクッと切ります。
    ムチュンと白身が受け止めて、黄身がナイフを巻き込んでしたたかおいしい抵抗をする。

    2dc1e3b9.jpegおいしい抵抗ののちにスパッと切れた玉子のナカミ。
    トロンと黄身の真ん中部分が流れだし、ソースと混じってツヤツヤ光る。
    ポーチドエッグを受け止めるマフィンブレッドはカリッと焼けてて手応えがある。
    一口分をスパッと切って、マフィンにハムに玉子をのっけて舌にのっける。

    ツルンと白身が奥歯をすべる。
    ほどよく固まり、けれどネットリとした独特の粘りを忘れぬ黄身の甘みが口に広がる。
    玉子がメインの材料のオランデーズソースの風味。
    ほのかに酸っぱく、スルンとなめらか。
    玉子が持っているいろんな食感。
    いろんな味わい、それから風味。
    そのさまざまをマフィンを舞台にのっけて食べる。
    なんだか気持ちが豊かになるような、そのシアワセが口を満たして消えていく。

    それにしてもココのパン…、やはりおいしい。
    しかもパンそのものがおいしいだけでなくて、例えばパンに対する知識だったりその扱い方がとても的確…、おいしい食べ方をしっている人がすすめてくれるパンはおいしい。

    881d9dee.jpeg例えばトースト。
    良く焼いてくださいませんか?と言うと、乾いてしまうのがお好みですか?と。
    ええ、容赦なく…、とお願いすると、ニッコリしながらカウンターの中に入って、スターにパンを投入。
    それからしばらく、つきっきり。
    中の様子を見ながら程よき、火加減になるまでずっとつきっきり。
    良い加減を確かめてから他の作業をはじめたけれど、それでも作業と作業の合間にトースターの中を覗いて、火加減をする。
    その入念と丁寧の結果、こうしてやってきたそのトーストの見事なるコト。
    ため息モノです。
    パンが甘い吐息をついているがごと、香りたかくて温かい。
    中までしっかり火が通ってて、水気をほとんど吐き出している。
    だからカサカサ。
    手が溜め息をつくように、軽くて口に含むとカサッと乾いた感じ。
    けれど噛んでるうちに、シットリとしたパン本来の食感思い出すのでしょうね。
    やさしく、そしてなめらかになり口から溜め息、こぼれ出す。

    それから例えばクロワッサン。
    ちぎろうとするとバサッと焦げた表面が、こわれて崩れてパラリと散らかる。
    なおも力を入れると、ビヨンと生地が伸びてく。
    離れ離れになりたくないよ…、とグズるように白いモッチリした内側が伸びて千切れる。
    よれた繊維がほぐれるように。
    ムチュンとついに2つに分かれて、両手がバターで涼しくなってく。
    バターの風味と塩の味わいドッシリとした正統派的クロワッサン。
    エッグベネディクトのソースを拭って口に入れると、驚くほどに濃厚で、パングラタンのようになる。
    朝のゴチソウ、これはたちまちオキニイリ!

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    今日も渋谷で試食の仕事…、ガットにきます。
    まぁ、仕事と言うほど堅苦しくなく、ただただお客様の気持ちになって料理をたのしみ、サービススタイルや厨房の中の動き方を感じるコトが今日の目的。
    ゆったりとした気持ちでのんびり過ごす。
    0819084c.jpeg昨日は夜でお店の外の出来栄えを細かくチェックできなかったけど、昼の全容。
    派手ではないけど落ち着いていて、しかも入り口の上にしつらえた小さな屋根の金属素材がかなり独特。
    厨房の中の防水壁によく使われる実用的な素材でそれが、いい味だしてる。
    しかも時間がたつと風合い、色合い、雰囲気が変わってくるので先がたのしみ…、円山町というこの街にひっそりたたずむ風情がステキでいい感じ。

    まずはランチの試食をします。

    414f1122.jpegランチの料理は全部で4種。
    カレーに、チキングリルにハンバーグ。
    パスタはボンゴレ。
    ボンゴレだけは、白と赤の二種類があり、好みに応じて選べる趣向。
    それらメインの料理にサラダがついてくる。

    レタスにロメイン。
    フレッシュルッコラやマスタードグリーンとハーブをまぜた緑の葉っぱ。
    キンと冷やして水気をとって、軽く塩と胡椒をほどこす。
    ドレッシングは使わずに、冷たく仕立てたラタトゥイユをドッサリのせる。
    そのラタトゥイユの味で葉っぱを召し上がれという、たのしい提案。
    ナスやカボチャ、ズッキーニ。
    パプリカなどの夏の野菜がタップリ、しかも食感トロンとなめらかに調理されてる。
    トマトの味をタップリすいこみ、酸味、甘みが鮮やかなでき。
    ラタトゥイユだけでもヒヤッとおいしく、けれどそれと一緒に葉っぱを口に入れるとシャキシャキとした生な歯ごたえが軽やかでいい。
    葉っぱの苦味や辛味がひきたち、一口ごとに食欲がわく見事なサラダ。

    6b5633e9.jpegメインを何に…、とちと迷う。
    カレーとチキングリルは昨夜、ためしていてそれで今日はハンバーグを選んで食べた。
    実は夜もたのめるココの名物にしようと思ってるハンバーグ。
    ワインのお供にもなるように、かなり入念に作られている…、それを昼はご飯と一緒に。

    注文するとペチペチ、肉を形成する音が厨房の中から聞こえてきます。
    表面、脂でカリッと焼いてそれをオーブンで軽く熱を通して作る。
    薄切りにしたジャガイモを軽く炒めて表面だけに焼き色をつけ、オーブンの中で仕上げたモノをベッドにし上にドッシリ、150g。
    軽い仕上がりのデミソースとソテしたきのこを和えたソースをタップリ。
    ホイップバターで風味をつける。

    ほぼ牛肉だけ。
    中はほんのりロゼ色で、ほんの少量の玉子の黄身をつなぎにし、肉を揉んで揉んでもみこみ、肉から出てくる粘り気だけをたよりにまとめた、まるでステーキ。
    ホツホツとした肉の歯ごたえ。
    ナツメグなどのスパイス使って、肉の臭みを風味に変えて口の中に「今、肉がいる」と感じるコトができる一品、分量以上の満足感を得られる見事。
    ランチはどんな料理も1000円以下というのをポリシーに、それでもこんなステキな料理ができるんだ…、ってニッコリします。

    そして夜。
    ビシソワーズに自家製コーンビーフのグリルにそれからイベリコ豚のこんがりロースト。
    ハーブと野菜のスパゲティーや、イカのワタ焼きとそのソースで作ったクリームリゾットとグランドメニューでいつも用意されてる料理や今日の仕入れで作ったスペシャリテ。
    82037f3e.jpeg茹でたじゃがいものホツホツとした食感をワザワザ残して、それでザラッと仕上げたココ独特の飲むのじゃなくて、食べる感じのビシソワーズ。
    それを最初にお腹に入れて、お酒をたのしむ準備をします。
    オープニングシェフの岩井さんが、アメリカ時代のシェフから教えてもらった自家製コーンビーフは、口にいれるとザラッと肉の繊維がほぐれてデミグラスソースのようなコッテリしたコクもある。
    溶けたチーズがグラタン風で、コッテリとした赤のワインにピッタリはまる。
    最上級のイベリコ豚の肩ロース。
    スパインでとれ、それを一度も凍らせることなく100%フレッシュの状態のモノに牛の脂を沸かしてかけて、それをローストしたもので味はトリュフの香りの塩だけ。
    腰が抜けるほどおいしかった。

    cb2ea4b2.jpeg万願寺とうがらしの辛味と香りに、ドライハーブの風味が混じる。
    味の基本はペペロンチーノで、なのに和風な味わいのする不思議なパスタ。
    イカのワタを出しオリーブオイルで伸ばしたモノを、味の手がかりにしてオーブン焼きした丸ごとのイカ。
    パルミジャーノでコクと香りをたしてやり、このソースを使ってクリームリゾット作って食べたらおいしいかなぁ…、ってふとつぶやいたらそれが厨房からやってきた。
    コッテリとした海の風味と、クリームチーズの濃厚な味…、手に手をとって口に入って広がる…、やっぱり料理は安定してる。
    これらすべてがオープン当初から提供できるかどうかがこれから、検討材料。

    無理せず安定提供できるだけの料理を厳選しながら、営業開始の準備をします。
    お店の準備もまだまだ細かなところが残ってて、ひとつひとつの課題をこれから潰していこう。
    デザインワークは上出来で、たとえばネコの顔のモチーフを使ったコースター…、最近、かなりの店でもこうしたオリジナルコースターを使うところが少なくなった。
    粋をきどってこうしたところにこだわる、それを遊び心にできるといいなぁ…、とみんなで話して今日は失礼いたします。

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    来月4日にオープン予定のワイン食堂。
    がっと(gatto)」って名前で、オープン前のコンセプトワークとか店舗の動線計画なんかのお手伝いをさせていただいていた。

    gatto.jpgハードウェアーの準備はほぼでき、料理やサービスのチェックをしましょう…、と。
    数日前からドライオープン。
    試食会を繰り返していた。
    今日はおよばれ。
    お客様としてやってくる。

    gattoって店名。
    イタリア語では男の子のネコ。
    気まぐれで。
    どこにいっちゃうかわからない自由奔放。
    けれど気づくと、かたわらにいる。
    そんなお店になれるといいなぁ…、って、それで名付けた。
    もうひとつの意味は新潟の言葉で「威勢がいい」とかって言う意味らしくって、店のオーナーが新潟出身。
    語感も良くて、お店をココに開店しようと決める前から名前は「ガット」と決めていた。
    もともと和食の割烹料理店があった場所。
    ほぼ原型をとどめぬほどに、ガラッと雰囲気変えてたのしいお店になった。
    厨房の中で腕をふるうのは、かつて荒木町の有名ワインバー。
    「岩井食堂」のオーナーシェフの岩井さん。
    家族ぐるみのお付き合いを昔っからさせていただいていたコトもあり、お願いをしてオープニングシェフをつとめてもらうことにした。
    自由奔放な料理スタイルが、このお店にもピッタリとくる…、と思ってそれで。
    さて試食。

    b3563a2c.jpeg料理のジャンルは「コンチネンタル」。
    ヨーロッパ大陸(コンチネンタル)のおいしいモノをわけへだてなく。
    イタリア料理もフランス料理も、場合によったらスペイン、あるいはポルトガル。
    ワインにあうモノを幅広く。
    ◯◯料理にこだわらず、おいしくたのしいモノにこだわる。
    そんなこだわり。

    まずは前菜…、生ハム何種か。
    ハモンセラーノの極上なモノ。
    強めの塩で熟成させたパルマの生ハム。
    それからイベリコ豚を使った生ハムと、味わいさまざま。
    どれもそれぞれおいしいけれど、食べ比べるとイベリコ豚の脂のうま味は際立っている。
    どれがおいしく、どれが上等というのじゃなくて合わせるお酒で味わい変わる。
    塩味強い生ハムにはスキッと冷えた樽の香りがやさしい白ワイン。
    ハモンセラーノはコッテリとした赤のワインで、イベリコ豚のはパチパチはじけるカバがあう。
    ハムもおいしくなると同時に、お酒もおいしく感じるステキ。

    緑茶をつかってスモークしたサーモンマリネに、自家製チーズ。
    フワフワとしたカテージチーズのような、けれどシットリ、口に含むとお乳の香りが濃厚にするチーズに塩と胡椒とナッツ。
    オリーブオイルをたっぷりかけてそれで味わう…、酒、うまし。

    3cd4a555.jpeg野菜をたっぷり食べてもらおう。
    それでサラダやピクルス、あるいはカポナータなんかに力を入れた。
    特にサラダはオイルを変えたドレッシングを何種か揃える。
    ピクルス混ぜたオーロラソースで食べるアボカド。
    スモークサーモンはグレープシードオイルを使って、脂の臭みをキレイに落とす。
    秀逸なのが柚子を使ったタプナード。
    ピリッと辛いまるで柚子胡椒みたいな風味のペーストを、オリーブオイルで伸ばすと、ドレッシングのようになる。
    それで緑の葉っぱや野菜、ブロッコリだったりグリーンアスパラをあえて味わうグリーンサラダは野菜なのに不思議なほどに白いワインにピッタリとくる。
    油が変わると野菜の印象。
    口の中での温度感まで変わる不思議に感心します。
    オモシロイ。

    b2b9da9f.jpeg鶏を焼いたの。
    ローズマリーをメインにスパイス揉みこみ、塩でパリッと焼き上げたモノ。
    鶏皮脂を吐き出させつつ。
    自分の脂で、自分を焼いてく。
    だからパリッとしかも風味豊かに焼けてく。
    身はシットリと、しかもフックラ。
    鶏のうま味や、鶏の風味がギュギュッと凝縮された味わい。
    手でつかみつつ大胆に。
    ムチュムチュ、ハフハフ、指をナメナメ食べていく。

    妙に洗練させるのでなく。
    お洒落を気取って料理を飾らず、おいしいものはおいしいままに。
    ドサッとたっぷり、大胆に。
    力強さを前面に出し人を元気にさせる料理を作りましょうよと。
    それでこうした素直で、力強い料理がかなり充実してる。
    決して大きな厨房じゃない。
    岩井さんがひとりで働きやすいよう、効率的にできた厨房。
    そこで次々、魔法のような料理ができてテーブルの上に運ばれてくる…、ワクワクできるステキな空間。
    大きくはない客席ホールも居心地よくて、しかも背筋がスキッと伸びる椅子にテーブル。
    あっという間に2時間、あるいは3時間…、たのしく過ぎてお酒もすすんで気持ちいい。

    〆にカレーをもらいます。
    3287490e.jpegランチタイムのメインの料理にしようとそれで、特徴のある自家製カレーを作ってもらった。
    牛肉、ジャガイモ、それから豆。
    具材はそれだけ、単純でけれどシッカリ手をかけている。
    薄くスライスしたジャガイモを油の中で煮るようにして揚げてやわらかくしたモノを、ブイヨンの中で煮こんで仕上げる。
    それをたっぷりカレーに入れて、キドニービーンズやガルバンゾを入れて再び煮込んだ豆カレー。
    豆のあるとこを食べるとホロッと豆が崩れる食感と、甘みと風味がほのかに香る。
    豆のないとこを食べるとトロンとなめらかなカレーの味が広がっていく。
    固まりのままグリルした豚バラ肉を煮こんでそれを薄切りにした、まるで巨大なベーコンみたいな肉の固まりがどてっと乗っかる…、お腹もしたたか満足します。
    明日は昼から試食の嵐…、たのしい試食をあいなりそ。

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