表参道で午前中からはじめた仕事…、かなり長引き昼ごはん時をもはるかに過ぎてそれでそのまま渋谷に移動。
遅めの昼を渋谷でとります。
西武百貨店の脇道から、東急ハンズにむかう道。
昔からちょっと変わった飲食店が好んでお店を出すエリア。
ちょっと変わってはいるけれど、渋谷に集まる人達のハートをがっちり掴んではなさぬ、時代の料理を売る店が多い通りでもあったりします。
スープの店とか、ポテト料理のお店だとか、時代に合わせたお店があって、けれど今では随分、顔ぶれ変わってしまった。
そんな通りで今、目立つビル。
渋谷で元気のある大盛り系スパゲティーの店が大きな看板を出すかなりにぎにぎしてく、活気のあるビル。
ビル入り口に近づくと、デキシーランドジャズが陽気な音をたてているけど、それもこの店。
パンチョの音。
ボクが目指すのは、その店の上。
「かにチャーハンの店」って言う店。
もともと蟹の輸入会社がはじめた「蟹漁師の家」って言うお店があって、そこの名物チャーハンだけを、気軽に食べられるお店を作ろう…、と。
それで5年ほど前にできた店。
なかなか人気で、今では結構いろんなところにお店ができた。
外から見ると間口が狭く、小さなお店に感じるけれど実際入るとかなり大きなうなぎの寝床。
細長いお店のほぼ、端から端に厨房がある。
厨房のメインは大きな中華レンジ。
活火山のごとき形をした丸いレンジでスイッチレバーを回すとゴーッと空高く火柱あがるスゴイ火力。
そんなレンジが2台あり、そこにひとりずつ腕っ節の太い調理人がたっている。
注文すると、ガシガシ、音を立てて盛大に、鍋を振りつつご飯を焼いてく。
鍋が動くたび、火が踊る。
炎の先が鍋肌をなめ、ご飯を包みこむほどの様。
遠くから見てもわかるほどに、米粒、ポンポン舞い上がりそれがピタッと元のお鍋におさまっていく。
ショーであります。
おいしげなショー。
カシャカシャ、鍋肌、お玉がこする音がしたかと思うと、これがスタッとやってきます。
お皿の上にコンモリ、チャーハン。
ここのチャーハンには味付け二種類。
一つは塩味…、普通のチャーハン。
もうひとつは、ピリ辛味に仕上げたもので、今日はそれ。
ちょっと濃い目の黄色っぽさと、ツヤツヤとしたお米の風合い。
小山の真ん中に蟹のほぐし身がタップリのっかり、焼けた香りもなかなかのモノ。
「蟹漁師の家」ってここの元々の店で、これをたのむと1000円オーバー。
ここでたのめば600円と、手頃な値段もうれしいところ。
お米がホツホツ。
チャーハン用に炊き上げられてて、口に入れた途端にパラッとちらかっていく。
コロコロ転がるほどの軽快。
噛むとホツリと、歯ごたえ確か。
決して芯があるワケじゃない。
お米の表面から真ん中に向かって、どこもがすべてホツリと硬い。
しかしシッカリ火が入っていて、生っぽくはなく不快でもない。
不思議なご飯。
油をフワッと軽くまとって、だから甘い風味がおいしくただ、どうだろう。
蟹の香りがするかというと、それは控えめ。
この値段だからしょうがないかな…?
一緒についてやってくる、カニのほぐし身がはいったあんかけ。
塩味。
そしてかなりこれがカニの香りを含んでて、これをかけると一気に「カニ!」って風味がしてくる。
とろみがホツホツご飯をくるんで、スルンと舌をすべる食感もまた面白い。
具材はレタス。
そして蟹の身。
パラパラの中にシャキシャキと、そしてシットリ。
食感とてもほどよくて、どんどん口の中に飛び込み転がりそして消えていく。
ときどきカリカリ。
ちょっと不思議な噛みごたえ。
なんだろう…、と思ってみたら、角切りキュウリ。
みじんよりもちょっと大きめ…、それがカリコリ、奥歯にあたって緑のかおりとみずみずしさを吐き出し消える。
油に疲れた口がそれで生き返る…、そんな感覚、オモシロイ。
他にもあんかけ炒飯や、野菜炒めや海鮮料理をのっけた変わりチャーハンもある。
どのチャーハンにも味噌汁が付き、その味噌汁にもぶつ切りカニが入ってる。
カニの風味がホンワカとする。
殻に包まれたお腹の部分で、取り出し中の身をせせりだし食べようか…、と思いもしたけど面倒臭く、ちょっと痩せてて食べるのやめた。
口に放りこみ、チューっと吸い込み、身が含んでた汁を吸出し、カニを食べたような気持ちにします。
これまたたのしいオゴチソウ。
セットをたのむと、サラダや料理がちょっとだけ。
鶏の空揚げっていうのがあって、やっぱりそれをたのんじゃう。
がっしり揚がった鶏の身に、油淋鶏風の甘辛ソースがかかって旨い。
そういえば、新宿にある鶏料理のとあるお店が、ランチ限定で、鶏からあげの食べ放題をやっているというじゃない…。
行こうかどうか迷いつつ、腫れたお腹を撫でつつ我慢!とそう思う(笑)。
さてさて仕事といたします。
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