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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    昼を渋谷のヒカリエに来る。
    渋谷の中でも珍しく、大人のお店が多く集まる飲食フロア…、オフィスが近所にあることもありせっかくだから気になるお店は制覇しようかと思ったりする。
    kailua.jpg今日はハワイ料理のお店…、カイルア・ウィークエンドという店。
    ハワイ料理のレストランというこのカテゴリー…、今から10年ほど前までは日本には存在していなかった業種でなのに最近、かなりの増殖中。
    行列ができるパンケーキの店を筆頭に、ハワイから次々、レストランが上陸しているようでもあってつくづく日本の人ってハワイが好きなんだなぁ…、って。
    パンケーキの店もハワイ出身じゃなかったらココまで人気がでていたものか。

    171a2165.jpeg日本人にとって初めての海外=ハワイという人が今でも多い。
    ボクもそんな一人でもある。
    歳をとって移住するならハワイがいいなという人も多くて実際、ボクの友人も数人ハワイに移住をしてる。
    日本人にとって身近で、けれどエキゾチックで生活しやすい。

    そんなこんなで人気のお店。
    お約束のパンケーキもある。
    スパム玉子やロコモコなんかも当然あって、けれどランチの一番人気はデリプレート。
    ハワイのランチの代表で、ご飯にオカズをいくつか選んでランチボックスに入れてもらったり、プレートに盛りあわせてもらったりしてお腹を満たす。
    いくつかオカズの種類があって、中にマクロビオティックなプレートがある。
    雑穀ごはん。
    大豆蛋白を使ったミートソースにひじきをオリーブオイルで炒めたモノ。
    ビーツとタロイモのサワークリームあえにハーブのサラダ。

    ハワイの料理は体に悪い物が多い。
    甘いもの好き。
    脂好き。
    パンケーキにあれほどのホイップクリームをのっけて平気なのも「肥満に対して寛容」な独特の美意識があるからに違いなく、けれどやっぱり健康に良くないんじゃないかと思う人も増えてきた。
    今ではヘルスコンシャスな料理のお店や、食料品店も増えてきた。
    bf087266.jpeg味はと言えば、健康的な味がする…、ただ塩分がちょっと心配になるかなぁ、でもそれもよし、まずくはないから許しちゃう(笑)。
    選べるセットの飲み物にオーガニックな豆乳があり、それをたのむと氷と一緒にやってきた…、オーガニックソイミルクはお腹の中で吸収良きよう常温で、がウレシイのにネ。
    モッタイナイ。
    そういえば昔、ニューヨークのフォーシーズンズホテルの朝のメインダイニングで、オーガニック豆乳をたのんだ人が、本当にこれはオーガニックなのかと急に言いはじめた。
    シェフが厨房からとんできて、当店は正真正銘、この豆を使ってココで豆乳にしておりますのでご安心をと、大豆の生産者証明らしき書類まで持ってきて説明してた。
    さすがアメリカ…、徹底的と思った思い出、ナツカシイ。



    関連ランキング:洋食・欧風料理(その他) | 渋谷駅神泉駅表参道駅

     

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    夜をトニー・ローマでアメリカ料理…、まずは前菜、いくつかたのむ。
    4d6343e1.jpegときたまアメリカの料理がたべたくてしょうがなくなる…、理由はないけどボクの体の中の流れてるアメリカ時代の血が呼ぶのかも。
    この店、アメリカからやってきて、料理だけじゃなくアメリカの空気までもを一緒に連れてきたような雰囲気が好きで大好き…、案内係のおねぇさんが帰国子女っぽさをバリバリ発散していてちょっと気持ちが上がる。
    オニオンリングを塊にして揚げたオニオンローフに、バッファローチキンウィング。
    どちらもアメリカ的なる酒の肴のおつまみ料理…、油がジュワッと口を濡らして消える。

    422edf96.jpeg玉ねぎを油で揚げるとなんと甘くておいしくなるのか…。
    ツルツル、スベスベ、口の中を滑りながらトロンとお腹に消えていく。
    ケチャップにリーペンソースとチリをくわえてつくったアメリカ風のカクテルソース。
    タップリつけると油の苦味がキレイに消えて口がサッパリ、後味もよい。

    チキンウィングは鶏の手羽、ドラムスティックって呼ばれるところをタバスコ風味のソースをつけてシットリ揚げたビールがすすむアメリカ的なる前菜料理。
    指を舐めつつ、チュバチュバ食べると唇ヒーハー、辛くなる。

    じゃがいもの皮の部分をカリッと焼いて、そこにチーズやベーコンをタップリかけて、サワークリームと一緒に味わうポテトスキンもなつかしい味。
    1980年前半にアメリカ中が「健康的な料理」として熱狂したもの…、今となってはこれのどこが健康的?って笑ってしまう、それもたのしい思い出ですな。

    サラダを前菜がわりにひとつ。
    レタスをザックリ、四分の一にバッサリ切ったモノを二切れ。
    そこにカリカリベーコンタップリ。
    ブルーチーズをちぎって飾り、トマトにパセリ、オレガノ、オイルベースのドレッシングをかけてバリバリ味わう。

    91096625.jpegトッピングをいくつか選べて、それでカラマリフリット選ぶ。
    アメリカのイタリア料理のお店に行くと、必ずたのむオキニイリ。
    小さなイカを輪切りにし、衣をつけてフックラ揚げたイタリア風の前菜料理。
    ブルーチーズのドレッシングをまとわせ食べると、これが一層おいしくて、レタスのパリパリした食感を見事にひきたてとても贅沢なクルトンみたいな存在感。

    そしてメイン。
    バックリブのバーベキュー。
    ここのお店の名物料理。
    アメリカのスポーツバー的お店に行くと必ずメニューにある料理。
    日本の居酒屋で、どんなところに行っても必ず「焼いたホッケ」があるようなモノ…。
    かもしれないなぁ(笑)。
    とりあえず、ビールをたのんでバックリブ。
    リブの味の好き嫌いで店を贔屓したりする。
    昔カリフォルニアの友人と、リブの味のコトで何度か口論になったことがあったほど。
    そういう口論を肴に飲む酒。
    結構、おいしかったりするのであります。

    ところでココのバックリブ。
    ちょっと甘めでスモーキーな香りが強くて香ばしく、ホロッと前歯でほぐれて肉の繊維がバッサリするのがオキニイリ。
    7f8b1cd1.jpegもうひとつ、メインをメキシコ料理を選ぶ。
    ファヒータっていうグリル料理で、鉄板の上で玉ねぎ、パプリカをジックリ焼いて、そこにグリルをした肉や魚を添えてじゅうじゅうシズルさせつつテーブルへ。
    トルティアの皮でそれをくるんで食べるという、北京ダックのような食べ物。
    野菜をタップリ食べられて、しかもお腹がほどよく満足…、メキシコ料理の中でも一番食べやすく、サルサやサワークリーム、ワカモレ。
    調味料を自分であれこれ組み合わせ、好みの味にできるところもなかなかに良い。

    0a621715.jpegアメリカ時代に安くお腹を一杯に…、って時には結構重宝したもの。
    お金の無いときには大抵チキンを肉に選んでお腹を満たす。
    今日はビーフとチキンのコンビネーション。
    豪勢に。
    赤身の肉が歯ごたえガッシリ。
    チキンはフックラ、シットリしててトルティアの生地で包まれ、ムッチリ、口を満たしてくれる。

    どのお料理も、結局、指でつまんで食べるのが美味しく感じる。
    最初は指をチュバチュバみんなで舐めながら食べて笑って大騒ぎ。
    お店の人が途中から、フィンガーボールを用意してくれそれでなおさら心置きなく指でつまんで、たのしく食べる。
    パーティーフーズってこういう料理じゃなくちゃ話が盛り上がらない。

    ところでこの店。
    お店を入ったところにバーがしつらえてあり、お酒のセレクションもなかなか大人。
    今日は女性と一緒の食事。
    彼女を待たせちゃいけないと、早めにお店に来てバーカウンター。
    スツール・チェアにチョコンと座り、彼女の顔が見えたらすぐに立ち上がれるよう…、片手にジャックダニエルのオンザロックをカラカラさせて、しばらく待った。
    大人なオトコの夜のコト。
    a3154c43.jpeg2時間ほどがあっという間に気づけば過ぎて、お皿の中には骨の山。
    豚のアバラの骨やら鶏のモモの骨…、どれもが自然とスルンとはずれて、けれどそこにはソースが若干残ってしまう…、それをチュパッとしゃぶりつつ、お酒を飲んでしゃべっていると本当に時間はあっという間でござります。
    食後に甘いものでもと、マッドパイをたのんで食べる。
    「MAD」じゃなくて「MUD」で、つまり泥のパイ…、泥を固めてつくったような形のお菓子でチョコフレーバーのパイの上にチョコの塊、そしてチョコのアイスクリームを重ねてかためたアイスデザート。
    ホイップクリームと一緒に口に運ぶとトロリととろけてこれがなんとも旨い。
    コッテリとした料理の後に、コッテリとしたデザートで食後のお腹に蓋をする…、アメリカ人になったような、本当はココで葉巻を吸えば様になるのに。
    そんなコトを思ったりした、今日の夜。



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    渋谷のワイン食堂「がっと」の新年会に参加する。
    5b612860.jpegオープンしてからもう2年。
    去年の後半からかなり認知が広がって、予約が続々入るようになってきた。
    岩井シェフが一人で頑張っていた厨房の中にも、女性シェフがアシスタントで入ってくれるようになり、男ぶりの良いビストロに女性的な気配りと華やかさが加わり使い勝手のよい店になりはじめている。
    今年は飛躍の年にしましょう…、と、それで影に日向にお店をもり立てている人たちとみんなで、おいしい料理をつつきながらたのしい時間をという趣向。

    282b6cab.jpegイタリア料理が得意なシェフ。
    にもかかわらず、今日は新年の宴会にふさわしい料理をメインにと鍋を作った。
    ねじりはちまき。
    まるで河岸から帰ったばかりの仲買人さんみたいな格好で、ソースを仕込むための深鍋でクツクツ煮込む。
    大根にネギ。
    豆腐にエノキに分厚いシイタケ。
    メインは大きな生のタラ。
    餅も入ってて、業務用のガスのレンジで煮込んで行くと、細かな泡がフツフツ湧いて、おいしい匂いがやってくる。

    ブイヤベースを作るより。
    タラを使ってトマト煮込みを作るより。
    なぜだかこうして鍋やバーベキューのような料理を作っていると気持ちが上がる。
    炊き出しだとか。
    まかないだとか。
    大勢の仲間にふるまう料理を作るときの気持ちは格別で、だから今日は結構気合がはいってますよ…、と。
    なるほどそういうコトもあるに違いない。
    余計な手間とか、余計な味とかをくわえぬ素直な味わいに、不思議と食がすすんでどっさり量のお鍋をみんなでハフハフ、たのしく食べる。

    丸まる太った鯖もそのままオーブンで焼き、塩のうま味で味わう趣向。
    39e695b6.jpegオリーブオイルや赤唐辛子、ガーリック風味に仕立てても良かったのだけど、あまりに鯖がおいしげで、だからそのまま。
    身内の食卓だからこその、気軽な料理にしてみたんです…、と。
    これも素直な味わいで、バッサリほぐれる青い魚独特の繊維の強い食感に、最後に酸味が後味でサラッと残る味わい深さ…、冬のゴチソウ、アリガタイ。

    食事をしながらシェフの修行時代の話をみんなで聞いて、そのときエピソードとして出てきた「オムレツ」。

    5ce51096.jpeg洋食世界で鍋扱いはオムレツに始まってオムレツに終わるって言われる程に、オムレツ作りはむつかしい。
    むつかしい以上に、フライパンを使って料理を仕上げるというすべての基本がオムレツ作りの中にある。
    だから初めて調理長から、「明日からお前はオムレツを作れ」って言われたときにはうれしかったし緊張もした。
    それから連日。
    店のまかないが自分のオムレツ。
    毎日毎日、それが続くものだから、店のみんなから「早く上手になってくれよ」と言われてそれから1ヶ月ほど。
    調理長に「お前のオムレツはおいしくなった」と言われたときには、うれしくって、うれしくって。
    と…、それじゃぁ、そのときのオムレツを作ってよ!って。
    お願いしたら作ってくれたオムレツが、なるほどおいしくウットリします。
    玉子にしっかり熱が入って生臭さのかけらもなくって、にもかかわらず玉子のうま味とバターの風味が引き立てあってなんともおいしい。
    フルフル、スルンとなめらかで、喉からお腹があったかになるオゴチソウ。
    4ed95130.jpegそして〆…、ひとつは鍋の残りを使ったおじや風。
    タラで十分味がでているにもかかわらず、そこにヒラメの身を入れてクツクツ煮つめて味をコッテリ濃厚味にさせたところに、ご飯をパラリ。
    そして再びクツクツ煮詰め、最後に玉子でチリッととじる。
    ハーブソルトで味をととのえ、だから鍋の最後の雑炊というよりどこか、リゾットみたいな味わい、風味でニッコリなります。
    生のパスタを使って作ったトマトクリームのパスタも旨い。
    今年もよろしくお願いします…、みんなで一緒にがんばりましょうとお店を後にいたします。



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    表参道のCICADAでランチ。
    d56ce76a.jpeg2週間ほど前にやってきて、もうどうにもこうにも友人たちと一緒に来たくて、それで予約をしようと思った。
    「12月30日もやってらっしゃる?」。
    テーブル担当の女性スタッフにそう聞いたことからはじまった、その一連のやりとりがあまりに見事で、ボクはたちまちファンになる。
    そのスタッフのファンであると同時に、こんなステキな経験を「創造できる装置」としての店そのもののファンにもなった。

    512fff83.jpeg夜は1テーブルだけご用意できます。
    ただ8時半には次の予約をちょうだいしておりますので、ちょっとせわしないかもしれません。
    お昼でしたら、好きなお時間に、好きなテーブルをお選びいただけますけれど…、と。
    ならば昼。
    どのテーブルにしようかなぁ…、と迷っていたら、ストアツアーをしませんか?って。
    お店のすみずみを彼女と一緒に見て回り、どのテーブルがいいかを選ぶ。
    すばらしいのが、テーブルによって使い勝手や楽しみ方が変わるだろうなぁ…、と思える多彩なテーブルが用意されてる。
    明るさ。
    大きさ。
    椅子の並び方。
    座ったときの景色が違って、気持ちにあわせて選べるのです。
    そのときの使い勝手にあわせて店を誂えられる。
    そんなステキに、今日という日をワクワクしながら待っていた。

    右手にテラス。
    その反対側にワインセラーを眺めつつ、お店の気配のほとんど全部を感じるコトができるテーブル。
    ほどよいサイズの四角いテーブル。
    みんなが仲良くなれる場所…、それが今日のボクらの食卓。
    担当のサービススタッフもこの前の人がスタンバイしてくれていて、二回目にしておなじみさんの気分を十分、味わえる。
    a4cf03fa.jpegまずは前菜料理をいくつか。
    モロッコ風のクラブケーキと小さなイカに詰め物をしてグリルしたもの。
    蟹の身をほぐしてそれをケーキ状にまとめてパン粉をはたき、浅いフライパンで揚げるようにして焼きあげる。
    アメリカのレストランの前菜料理の定番のひとつ。
    4名様でとりわけ易いようにお作りしましょうかってやってきたのが、このプレゼンテーション…、小さなお皿に一人前ずつじゃなくて大きなお皿にどっさり。
    テーブルの上で取り分けるという、このスタイルがカジュアルでいい。

    c8551675.jpeg緑のソースはコリアンダーとクミンシードをタップリ使ったエキゾチックな味わいで、アメリカ料理であるはずなのに、地球を半周。
    地中海の南っ側まで飛んできました。
    …、ってそんな感じの料理になっているのがオモシロイ。

    小さなイカのお腹の中に詰まっているのはプロシュート。
    それから刻んだきのこをタップリ。
    表面焦がしてコンガリやけて、プルンとイカの食感なめらか。
    噛むとプチュンと中からうま味タップリ。
    味わい深い詰め物飛び出し、口に広がりちらかっていく。
    おいしい上に、食感たのしく一口ごとにお腹が空いて食欲がわく。

    そしてメインのタジン鍋。
    今でこそ普通に知られる調理器具。
    シリコンウェアのモノさえあるようになったけれど10年以上前からココでは使ってた。
    北アフリカを起源にもつ鍋。
    水が少ない地域にあって、水を使わず煮炊きする。
    必要から生まれた調理器具なんでしょう…、とんがり頭の蓋の中で蒸気が上がってそれが冷やされポタリポタリと水滴になり素材に落ちる。
    落ちた水滴が再び蒸気になって冷やされ水になり、素材に熱を入れていく。
    9c0cb910.jpegタップリの野菜と肉、あるいは魚を鍋に入れコトコト煮込んで出来上がりという、この鍋の構造、中でも蓋が素材をおいしくさせる原始的にして洗練された調理法。
    すべてがやさしくやわらかく、しかもそれぞれ素材の持ち味がギュギュッと凝縮されて仕上がる…、今日の素材はラムとチキン。
    ラムはトマトとガルバンゾ…、酸味、甘みをほどよく引き出しラムの臭みを味方につけて濃厚な味に仕上がっている。
    ラムがやわらか…、スプーンで押しただけでネットリ繊維がほぐれる。

    06fd2b37.jpeg一方チキンはオリーブとレモンで仕上げたサッパリ味。
    こちらも鶏の肉はやわらか。
    皮がペロンとすんなり剥けて、ねっとりムッチリ、クチャっと口の中でほぐれる。
    味がしっかり、中の中まで入ってて、鶏独特の風味を残したまんまで、とことんおいしくなっている。
    素材がおいしいばかりでなくて、スープがおいしい。
    素材から出た水分と、素材のうま味。
    それが渾然一体となり、風味豊かな濃厚スープに仕上がっている。

    クスクスが一緒についてやってきて、それにタップリかけながら一緒に食べるとなんとも言えぬおいしさになる。
    パラパラカサカサ。
    クスクスの食感たのしく、お腹もほどよく満たされる。

    魚を食べたく、カジキのグリル。
    そういえば、数日前にもカジキのカツレツをたのしんだ。
    シットリとした柔らかい身。
    酸味をおびた上品なうま味がおいしい脂ののった魚の味が独特で、しかもこんなにキレイに焼けてる…、炭の香りをまとったカジキのおいしさにウットリしながら食べ上げる。

    サイドを兼ねてパスタをいくつか。
    2067f995.jpegじゃがいもニョッキをきのこと一緒にクリームソースで仕上げたモノ…、トリュフオイルの香りが切なく、肉感的で、ムチュンと舌にからみつくニョッキの色気を引き立てる。
    エビとドライトマトのパスタ。
    こちらはサッパリ、トマトのうま味と甘みと酸味が料理の合間の舌をホッとやすませるやさしい一品。
    メインの代わりにもなるんだろうな…、と思ってたのんだテナガエビのクリームソースのパスタは一転、ゴージャスで厨房の力を感じるゴチソウ。
    それにしても雨の中、次々やってくるおしゃれな人たちの笑顔を見ると、ただそれだけで胸が熱くなるような気持ちがしてくる、オキニイリ。



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    ランチを青山…、CICADAというレストランにて。
    00f1c132.jpeg西麻布にあった伝説的なるお店が先日、場所を移して再オープン。
    モロッコ料理をメインにし、南仏料理やイタリア料理、あるいはポルトガルにスペインと地中海を取り囲む地域の料理をアレンジしながらモダンな料理でおもてなしする。
    例えば「タジン鍋」を使った料理…、今でこそいろんなお店でみられるようになったけれども、おそらく日本で一番最初にタジン料理に真剣に挑んだお店がこのお店。
    青山通りの裏側の、ちょっと隠れ家風のロケーションにできたこの店。

    c718392c.jpegアマンホテルの入り口みたいな、ちょっと謎めいていてロマンティックなエントランス。
    中に入ると、笑顔のキレイなレセプショニストがニッコリたってる受付、クローク。
    オープンキッチンに庭を眺めるカウンターの間の通路を通って奥へ奥へといざなうドラマティックな空間計画。
    居心地く、けれど同時に軽い興奮を覚える見事な空間で、入り口くぐって30歩ほどの小さな旅で、はるか遠くの外国にやってきたような気持ちになれる。

    すばらしいお店の中をサービスの基本を叩きこまれたステキな人が働いている。
    メニューの説明も見事に完璧。
    サービス正確。
    しかもウィットに富んだ会話ができる、人間味のある人の力が溢れてる。
    料理を食べる前から「惚れた」と思えるお店は最近、あんまり見つからずいささか興奮してしまう。

    メイン一皿の簡便なるランチセットをまずはたのしむ。
    最初にサラダ。
    クリスピーで新鮮な冷たい野菜をビネグレットでやさしくドレスし、真っ赤なビーツで彩りそえた食欲そそるステキな出来栄え。
    10種類ほどの料理の中から一品選んでメインとす。
    その料理がどれも魅惑的にて全部食べたくなってしまう衝動にかられつつ、選んだ料理は「カジキのグリル」と「ホタテのロースト」、シェアして食べる。

    10a1f17d.jpegカジキマグロの分厚い切り身をモロッコ風に仕立てたというグリルは確かにクミンシードの香りがエキゾチックで旅情を感じる。
    脂ののったカジキの切り身のフワッと口でほどける歯ざわり上等。

    ホタテはレアな状態で、表面サクッとキレイに歯ぎれる。
    中は一転。
    ムッチリしていて、ピトッと奥歯に吸い付くような貝独特のなめらかさ。
    味は塩味。
    オリーブオイルの香りをたよりに貝そのものの持ち味いかす。

    そこにリゾット。
    お米ではなくファロという古代小麦を使ったモノで、表面スベスベ。
    アルデンテな状態の芯はホツホツ。
    噛んでるうちにもちもちムチムチ、奥歯に抵抗するような歯ごたえたのしく、食欲進む。
    きのこのうま味をまじえたクリームで、ポッテリとした食感、味に整えられてる。
    ツルンとハリのあるホタテの柱と、好対照の食感で味わい豊かで広がりがある。
    量は控えめ、けれど舌とお腹にドッシリとした満足感を与えてくれる…、本当はワインを片手にたのしむべき料理なのでありましょうけど、今日は残念、まだ仕事。

    このお店…、メニューをみるとちょっと高めの値段設定。
    けれどお水は出さず、そのかわりにアイスティーを好きなだけ、おかわり自由で注いでくれる…、ピーチフレーバーのアイスティーがカリフォルニアな感じでステキ。
    食後のお茶だって、お替りできるばかりじゃなくて例えば最初はコーヒーで、二杯目は紅茶をちょうだいなんてコトもできたりするのが、気が効いている。
    48893286.jpegちなみにボクの食後の飲み物…、モロッコ風のミントティー。
    ガラスのポットにギッシリミントにレモングラスやフェンネルなどのハーブをギッシリ、そこに並々お湯を注いで緑の色と香りに味が移ったところでグラスに注ぐ。
    高いところから空気をタップリ含ませながら、グラスに注ぐ最中ずっとミントの香りが周りにただよい、気持ちがスキッと明るくなってく。
    アラブ風に砂糖をタップリ入れて甘くて、にもかかわらずミントの香りが爽やかな、飲むとお腹の中がキレイになってくようなデザートかわりになりさえするのがステキでたちまちオキニイリ。
    恋してしまえるレストランにひさびさ出会って、拍手をす。



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