忍者ブログ
サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
2025 . 03
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • カレンダー
    02 2025/03 04
    S M T W T F S
    1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31
    カテゴリー
    最新TB
    プロフィール
    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
    バーコード
    ブログ内検索
    アーカイブ
    P R
    アクセス解析
    ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    原宿で軽く打ち合わせ…、これからちょっと原宿がらみの仕事が増える予感の春。
    前から来たかったお店でランチをするコトにした。
    8ac0308d.jpegヴィア・クアドローノ」って言う店で、ニューヨーク出身の店。
    アッパーイースト、マディソン街という「Sex and the City的なるロケーション」にあってニューヨークで一番おいしいエスプレッソが飲める店…、ってニューヨーク・タイムスで紹介されたコトもある。
    北青山にも一軒、お店があって先日、そこの近所で打ち合わせをしていてついでに寄ろうかと、思って行ったら貸切パーティーの最中で、敢え無く断念。
    そして今日、原宿の店にやってきたって次第であります。

    Known for Unforgettable Cappucino and  Paninis。

    3894fb50.jpegこれがココのキャッチフレーズ。
    忘れがたいほどにすばらしいカプチーノとパニーニで有名な店…、と言う店であります。
    軽いランチにおそらくピッタリ。

    北青山のお店はガラス張りのビルの奥。
    よそよそしくて、ニューヨークで言うと五番街。
    高級であることを価値と感じる人達が集まる店のような雰囲気。
    一方、こちらのお店は路地に面した小さなビルで、英国パブのような雰囲気もオリジナルのお店に似ていていい感じ。
    アッパーイーストな雰囲気が東京の中で一番濃厚な表参道の近くという場所柄が雰囲気作りに貢献している、いい感じ。
    それにしても同じビルの2階にパンケーキの店があり、その行列が溢れかえってパンケーキってやっぱりブームなんだなぁ…、って改め感心すると同時に、呆れちゃう。

    ランチにはメインの他に、サラダと飲み物がついてくる。
    パニーニといういわゆるサンドイッチがメインでありつつ、すべての商品が1000円越えというちょっと高めの価格設定。
    けれど最初にやってくるサラダのタップリ、しかもハーブ野菜が新鮮でキュウリのピュレにセロリの風味を混ぜたドレッシングがおいしくて、値段を超えた期待を味わう。

    全部で10種類ほどあるパニーニの中でも気になったのが「デズリー」って名前のコレ。

    5f6a1824.jpegグリルしたコットハム。
    脂を多めに含んだ豚肉を、塩漬けした上、ハムにした。
    ベーコンのような風味と味わい。
    けれど燻製していない分、豚の風味をそのまま感じるコトができるハムを焼き、表面ツヤツヤ、自分の脂でテカった状態。
    それをタップリ、ソフトタイプのバゲットみたいなパンに挟んで、そこにチーズ。
    フォンティナチーズっていう、イタリア山岳部を代表するちょっと固めのカマンベールのようなチーズを熱々のハムに乗せるとトロンととろけてパンとハムをつなぎとめる役割をする。
    セロリの香りのマスタード。
    これがココのお店の特徴的な調味料にて、肉の脂やクセのあるチーズの匂いを見事になだめておいしくさせる。

    サクッと歯ぎれるパンの食感。
    しかもフッカリ。
    ちょっとムチムチした弾力もあり、このパン自体がなんともおいしい。
    そこにハムの脂やチーズのとろみが混じってネットリ。
    口の中でトロリトロリと渾然一体となっていく…、タダものではないおいしさにウットリしながら食べ始めるととまらない。
    サンドイッチとしてはかなりの大きさで、それがみるみるお腹の中に収まっていく。
    包んだ紙の底の方には、ハムの脂や溶けたチーズが溜まってそれをひとつ残らず大切にパンで拭って味わい尽くす…、顎もたのしむおゴチソウ。

    5fdf4ca9.jpeg日本のパニーニ…、特にファストフードのパニーニってプレッサーで焼いて仕上げるホットサンドのようなモノばっかりで、けれどそもそもパニーニは「パンをたのしむ料理」っていう意味。
    パニはパンで、それに何かをはさめばパニーニ。
    ちなみに本来、単数形はパニーノですな。
    だからこうしたパンがおいしく、しかもそのパンのうま味を引き立ておいしくさせる具材を選んで作ったパニーノ。
    王道中の王道でしょう…、贔屓にします、オキニイリ。

    エスプレッソも見事です。
    ラテを作ってもらったんだけど、ポッテリとしたミルクの泡も味わい深く、何よりエスプレッソがビターでしかも甘みが強い。
    いつ持ってきましょう?と聞かれて、最初にお願いって言って作ってもらったコレ。
    やってきたときの温度が適温。
    ちょっとぬるめで、一口目からコーヒーの香りを味わうコトができ、当然、それからどんどん温度が下がっていって、パニーニ食べて最後にゴクリとやったときには、ほぼ体温と同じ状態。
    けれどそれでも十分に、コーヒーらしい香りと味をたのしめる。
    とは言え今の東京にはラテがおいしいお店がたくさんあって、このラテがUnforgettableレベルかどうかは少々、心もとなくはある。
    それもまたよし、また来るだけの価値はある店…、また来よう。



    関連ランキング:パン・サンドイッチ(その他) | 明治神宮前駅原宿駅表参道駅



    そうそう、今日食べたこのパニーニの名前の「デズリー」。
    綴りをみると「desiree」となってて、つまり欲望とでも訳せばいいのでありましょうか…、欲されるほどのおいしさを持った味わい、たしかにデジレ。
    ただ、デズリーを書かれると「Des'ree」のコトを思い出してしまいます。



    1994年に発売になったこの作品…、「You Gotta Be」の印象的なPVにボクはスッカリ夢中になった。
    アメリカのビルボード誌で80週もチャートインした90年代の半ばを代表するヒット曲にて、今でもほとんどソラで歌える…、いろんな意味で思い出深いいい時代。
    さてさて、仕事で移動とします、木曜日。
     

    拍手[0回]

    PR
    ストリーマーコーヒーカンパニーにてお茶を少々。
    打ち合わせの前にちょっと気持ちを温めておきましょう…、と、渋谷の外れのラテのおいしい隠れ家的なるオキニイリ。
    b0ba1dad.jpeg不便なロケーションでだからいつも空いていたのに、ひさしぶりに来たらばなんとかなりの混雑…、座れる場所は入口近くの小さなカウンターのあるところだけ。
    ラテをもらってそこに座って、肘をついたらそのカウンターがガタンと傾く。
    中身が飛び出しソーサー汚して、あぁ、やっちゃったと。
    ところがラテアートは一切壊れず、飲むためそれを傾けようが、最後の一滴を飲み干したのにそこにはキレイな模様がそっと残ってた。
    甘くて苦くて、しかもやさしく、風味豊かなココのラテ…、最高級のオキニイリ。



    関連ランキング:カフェ | 明治神宮前駅渋谷駅表参道駅


    そして夜…、和食が食べたい!
    そう猛烈に思ってしまう…、なぜなんだろう、無性にお腹が日本的なる味を求めてグルグルなった。

    e405796e.jpeg手の込んだモノでなくていいから、ご飯か麺類…、できればどちらも一緒に食べたい。
    どうしようかなぁ…、と思ってそうだ、大戸屋に行こうと思ってきます。

    板そば。
    それにマグロの漬け丼がついたセット。
    地方都市の郊外にはこうした「麺と丼のセット」を主力にしているお店が結構あって、けれど東京の街中には少なかったりするので大戸屋みたいなお店は重宝します。
    カフェっぽい店。
    料理も和食がテーマではあるけれど、ちょっとカフェっぽいアレンジがあるおしゃれな料理。
    この漬け丼も水菜やネギのあしらいがタップリ入ってネットリとしたマグロの漬けにシャリシャリたのしい。

    それにしてもこのマグロの漬け。
    浸け込むのでなく、上にかけると漬け味になるタレをトロンとかけたマグロの赤身。
    「なんちゃって」な感じではあるけど、これが案外美味しかったりするのです。
    回転寿司の漬けがこれ。
    外食産業の食材としての魚の世界は、回転寿司業界の手でかなりドラスティックに変わってしまった。
    良いこともあり、悪いこともあり。
    ファミリーレストランが牛肉世界を変えたのとおんなじことかもしれないですね。

    29219823.jpegそれから板そば。
    角ばっていて、一人前の形をしててけれど残念。
    ちょっとのびてた。
    板で作ったお皿の上に、散らかるように感覚をおき並べられててだから水気を木の板が吸い込むような配慮がある。
    けれど板の吸水力では追いつかないほど水っぽくって、やっぱり蕎麦はそば屋に限るとしんみり思う。
    出汁がうすくて、しかもこの板一枚分のそばをたぐるのにちょっと足りないところもなんだかみみっちく、でもしょうがない。
    ココはもともと定食屋だから麺のクオリティをとやかく言うのはお門違いだって戒める。

    豚ロース肉をガリッと揚げて、野菜と一緒に黒酢のソースで食べるモノ。
    もう一品の追加用にと用意されてるほどよいサイズ。
    サラダではご飯のオカズにならないし、一品料理をワザワザたのむのは量が大げさ。
    そんな気持ちをなだめてくれる。

    それにしてもこの店、長居するお客様が多くて回転率があまりよくない。
    長居のお客様のほとんどがドリンクバーをたのんで、おしゃべりや時間つぶしにうち興じてる。
    ドリンクバーをおいた途端に長居するお客様が増えて当然…、だって長居推奨の目印みたいなモノだもの。
    食事が終わってもソフトドリンクという免罪符を並べてなかなか帰らぬテーブルに、お茶をわざわざ持っていく。
    ドリンクバーをたのまぬボクにはお水しかやってこないのに、なんだか不合理。
    ルノアールじゃないんだからねって思ったりした、まぁ、それもよし。

    それにしても今日は温かいのか寒いのか、分からぬ一日。
    春になろうと一生懸命、季節は思っているのだけれどなかなかそうはならぬじれったい空の気持ちが伝わる気候…、今年は花も咲こうかどうか迷って右往左往している。
    一足先に、花咲く画像をみてニッコリといたしましょう。



    The Beauty of Flowers!
    あぁ、うつくしい。
    みていると、なんだか元気が湧いてくるような力強さに満ちたステキなうつくしさ。
    今日飲んだストリーマーコーヒーカンパニーのラッテの泡も、儚くも、たくましいほど力強くてだからキレイでうつくしい…、自然が仕組んだしたたかな美を感じます。
    間もなく春の、今日の夜。
     

    拍手[1回]

    蔵前からちょっと歩いて田原町、そこから銀座線にのってスルッと移動で青山につく。
    そこから移動で「ウェスト青山ガーデン」にゆく。

    e2b3b4a3.jpeg銀座ウェストの支店であります。
    青山墓地の前という、かなり地味な場所にあり最寄り駅といえば乃木坂ですか…。
    決して便利な場所じゃない。
    けれど、日本からひっそりなくなりはじめているエレガンスを求める人が週末になると行列をなすステキなお店。
    今日も雨のふるなかやっぱりちょっと待ちます。
    上等なお菓子が並ぶショーケースの前に座って待つのもたのしい。
    30分ほどでテーブルにつき、大人のおやつのはじまり、はじまり。

    2年ほど前にキレイに建て替えされた店で、実はこの店。
    銀座の本店を知る前によく来ていた店。
    ボクにとって「ウェストデビュー」は銀座じゃなくて青山だったのでございます。
    大きく、キレイに生まれ変わってゆったりとした通路に客席、のどかな時間が流れるおっとりとした接客と、その雰囲気は昔のまんま。
    wests.jpgアイスコーヒーをまずはいただき、お菓子をいくつか。
    飲み物が入ったグラスが下皿を従えやってくるのがココのスタイルで、その上等な景色に背筋がシャンと伸びます…、ウットリです。
    しかもグラスは小ぶりでそれも、お替り自由だからなのです…、冷たい飲み物が冷たいままでいつづけて、しかも氷が溶けて中身を薄める前に、どうぞ、新たな一杯をおねだりしてねというメッセージ。

    7824bb8c.jpegまずはシュークリームをたのんで味わう。
    ハーフ&ハーフという、カスタードクリームと生クリームを半分半分冷たもの。
    ポッテリとしたカスタードと、ふんわかとした生クリームが口の中でとろける美味。
    そのまま口に運ぶのも難儀するほど重たく大きく、ナイフで切り分けみんなで分ける。

    青山店はキッチンが充実していてだからホットデザートがいくつも揃う。
    フォンダンショコラをまず食べる。
    トロンとチョコがとろけるおいしさ。
    そのまま食べてもおいしいけれどそれをシュークリームにのっけて食べると、甘みの中にチョコの苦味が混じっておいしい…、大人シュークリームになっていく。

    20分ほど待って、お待たせしましたと来るのがスフレ。
    銀の覆いを頂いて、ワゴンでゴロゴロ運ばれる、まずその景色がとてもゴージャス。
    蓋をあけるとフワッとココット皿から溢れてコンガリきれいに焼きあがったスフレの姿に息をのみます…、ウットリです。
    ポンッとスプーンの背中で叩き、ユラユラゆれるはかなき物体をエイヤとすくって口に運ぶと、とろけます。
    スフレがとろけるだけじゃなく、食べたボクらの気持ちも体もとろけるシアワセ。

    e0122b78.jpegそれからもひとつ、ホットケーキがおいかけてくる。
    ここの名物。
    他にない独特の食感がクセになります…、って昔、言われたコトがあり、でも残念ながら未食の料理。
    それでたのんでみたらば、おっきい。
    大きなお皿からこぼれ落ちるほどの大きさでそれがフックラ2枚やってくる。
    ありゃぁ、大きいぞ。
    食べられるのか?って思うサイズで、ところがこれが驚くほどにふんわかやわらか。
    ナイフを入れるとストンとナイフの重みで切れてしまうほど。
    メープルシロップをかけるとそれが、たちまち中に飲み込まれていく。
    断面みると細かな気泡がタップリあって、まるでスポンジ。
    コンガリ焼けた小麦と砂糖の甘い香りに、胸が切なくなる感じ。

    一口、パクリと。
    あぁ、ウットリです。
    舌に乗せると自然にとろけてなくなっていく。
    ホットケーキって感じじゃない。
    粉を多めに使って作ったスフレのようで、フワフワ、ふかふか。
    鼻から抜ける香りであるとか、舌が感じる味はたしかにホットケーキであるのだけれどその食感はスフレという未体験のやさしさに、たちまちお皿が空っぽになる。
    食べ終わった瞬間に、また食べたくなるオゴチソウ。
    食べてたちまちオキニイリにて、みんなの話にも花が咲く。
    1時間ちょっとをたのしく過ごしてさてさて、晩ご飯を食べに移動をいたしましょ。



    関連ランキング:喫茶店 | 乃木坂駅青山一丁目駅外苑前駅

     

    拍手[0回]

    渋谷で仕事で打ち合わせ…、まずはちょっとお茶でも飲もうと、オキニイリの店に来ました、「人間関係」というお店。
    03c1d03f.jpegスペイン坂の途中にあって、カフェでもあって喫茶店でもある不思議な店。
    濃い緑色のその外観を見るとまるでロンドンパブのような風貌。
    扉を開けて中に入るとイングリッシュマフィンやマカロン、スコーンにそれからマドレーヌと素朴な焼き菓子がズラッと並び、奥へ奥へとカウンターが続いてる。
    エスプレッソマシンやドリップコーヒー用のボイラー、あるいはソーダファウンテン。
    圧倒的なバリエーションのココの飲み物、あるいは料理の種類の分だけ、カウンターの長さが伸びたって感じのそこに、お客様がすずなりになる。

    0598d478.jpeg渋谷という雑多な人が集まる街を象徴するようないろんな人がやってきては注文し、その商品ができるのを待ち、自ら運んでテーブルにつく。
    カウンターの前はまるでにぎやかな街の街角みたいな人が行き交う通路をなして、その賑やかをみてるとなんだかワクワクしてくる。

    お客様が集まってはじめてさまになる空間。
    ここに集まる人達も、自らお店の景色になってこの店らしさをつくりだしてく。
    ボクも今日はお店の一部。

    入り口部分は小さくて、けれど中に入ると右に左に、置くへ奥へとお店は広がり100人ぐらいは座れるんじゃないのかなぁ…。
    一人でぼんやりする人や、グループで何か打ち合わせをする人たちもいてそれぞれが居心地のいい場所を探せる。
    カウンターがありすわり心地のいいソファがあり。
    まるで大きなスタバのような、けれどアメリカ的じゃなくてどこかヨーロッパの田舎的な雰囲気がある。
    こうしたお店がある渋谷ってかっこいいかもしれないなぁ…、って思えるお店。
    エスプレッソをコンパナで作ってもらう。
    ちょっと酸味のある豆を、プシュッとエスプレッソコーヒーにしてそこにポテンとホイップクリーム…、カカオパウダーを茶こしでパパッとふって仕上げるところなんざ、カフェというより昔ながらの喫茶店的。
    ホイップクリームをよけるようにしてススッと飲んで、頭もたのしくフル回転。



    関連ランキング:カフェ | 渋谷駅神泉駅明治神宮前駅



    それから道玄坂をテクリとあがって友人がやっている「ワイン食堂ガット」を覗く。

    6d18ba70.jpegオープンのとき、ちょっとアドバイスをしてそのまんま。
    ちょっとご無沙汰しておりました。
    なかなか思うように方向性が決まらない。
    真面目で律儀な店長と、サービス精神旺盛なシェフがふたりでがんばっている。
    だからいろんな人の意見を素直に聞きすぎてやりたいコトが伝わらない。
    昼から夜まで、長い営業時間の中で客観的に自分のお店のコトがお客様からどうみられているか、見失ってしまっているんじゃないですか?…、って。
    それでみんなで知恵を集めて、仕切り直しをしましょうと。

    ちょうど開店してからまもなく半年。
    いい機会だからメニューに本格的にメスを入れ、もっと気軽でたのしいお店にしましょうよとあれこれ議論をしながら試食をいくつかします。

    ランチタイムにワインビストロならではのカレーを売り物にしようとコレ。
    そもそもココの売り物はガッツリ系の肉のお料理。
    豚やチキン、牛肉と夜に使った肉の端材を使ってうま味を出したスープの中で、コトコト煮込んだ豆とパプリカ、トマト。
    甘みは玉ねぎから借りた自然な味わいで、スパイシーでポッテリとした濃厚な味。
    豆のトロミがサッパリしてて、今日のお肉は豚肩ロース。
    スプーンの背中が押すとホロッとほぐれてばらけ、脂がクチャっと前歯で崩れれる…、口の中がゼラチン質で潤いながらお腹の疲れが修復される、そんな味。

    ec4d888d.jpeg夜のメインはチキンをテーマに料理作りをしてみませんか。
    そう言ったらば、シェフも今日はチキンの料理を用意していた。
    こうした偶然。
    ひとつのお店に関与しているみんなの気持ちが、知らず知らずに同じ方向に向かっているとき。
    それがメニューの変えどきなんだと実感します。

    とりあえず今日は鶏の煮込みを2種類。
    皮目をカリッと焼いた鶏のもも肉、胸肉。
    それをひとつはトマトとパプリカ…、水気は足さずトマトからでるうま味ジュースだけでサクッと煮込んだもの。
    それから同じ焼いた鶏肉をブイヨンの中で煮込んだ玉ねぎの上に乗せ、再び煮込んだモノと2種類。
    どちらも調味料をほとんど使わず、素材の味だけで作った料理で口の中でじっくり味わうと、滋養に満ちた味が広がる。

    でもお酒と一緒に食べるにはちょっと雑味があってもいいかと、塩やドライトマトのピュレなんかを一緒にそえて食べてもらうのってどうだろう?と、考えそれをためすことにする。
    今月末から新たなメニューがはじまる予定。
    伝説レベルのチキン料理がそのとき登場予定でござる…、楽しみだねっていいつつ店をあとにして、電車にのって渋谷を脱出、赤坂へ。



    関連ランキング:ワインバー | 神泉駅渋谷駅駒場東大前駅

     

    拍手[0回]

    渋谷で仕事の途中にお茶を…、人間関係ってお店に来ます。

    7d4e319b.jpg場所は渋谷のど真ん中。
    スペイン坂っていう坂道の途中にあって目立たぬお店。
    決して小さなお店じゃない。
    間口が狭い。
    しかも入り口が奥まっていて、どことなくイングリッシュパブを思わせる渋い外観。
    渋谷の街には似つかわしくないその落ち着きが目立たぬ理由。

    中に入ると案外奥が深くてビックリ。
    入り口前にカウンター。
    ベーグルだったりマフィンだったり、手軽なお菓子やパンが並んでパリのカフェな感じがするのがちとオシャレ。
    まずはそこで注文し、お金を払って商品受取る。
    スタバやドトールみたいなシステム。
    このやり方をもう何十年もずっとひっそりやりつづけている実力派。
    お店の落ち着きに輪をかけて、お客様も落ち着いていて、かなりアダルト、渋谷の街のオキニイリ。
    チェーン系のコーヒーショップに比べてメニューのバリエーションが多彩で充実。
    サンドイッチやホットドッグ。
    それにパスタの用意もあって、どれもがキチンと注文入って仕上げる手作り…、だからお茶だけでなく食事もシッカリ出来たりもする。
    ちょっと遅めの朝をこちらでと、それでココを選んだ次第。

    69f79d71.jpg朝のお腹にクロックムッシュ。
    ココのクロックムッシュは独特にしてしかもおいしく、とても上等。

    なによりパンが驚くほどに薄いのですネ。
    12枚切りくらいの薄さ。
    それを3枚。
    まず一枚目はトーストします。
    そこにバターをそっと塗り、ハムを一枚。
    そこに2枚目をのっけてそこにはタップリホワイトソースをのっける。
    最後の1枚で蓋したら、そこにとろけるチーズを一枚。
    それからオーブンでコンガリ燒きます。
    チーズに軽く焼き色がつき、とろけたところで取り出して、お皿にのっけてパルミジャーノの粉をパラパラ。
    そうしてやっと出来上がりという、手間も時間もかかっているしボリューム感もたのしいゴチソウ。

    手づかみなんかじゃ食べられない。
    ナイフとフォークを使ってサクッと切り目をいれると、トロリと中からホワイトソースが流れだし、それをパンで拭うようにしながら食べる。
    みずみずしてくムッチリしてて、チーズの香りと風味がドッシリ。
    ハムトーストのサンドイッチとクリーミーなグラタンを一緒に食べてるみたいな味わいで働く元気が湧いてくるよな、オキニイリ。


    それからコーヒー…、バリニーズ。

    371f7fad.jpgインドネシアは実はコーヒーの産地の一つ。
    暑いところで、それでもお水を沸かして飲まなきゃいけないときに、お湯をおいしく飲む工夫。
    それがバリ島風のこのコーヒーの飲み方なんでしょう。
    とても簡単。
    コップの中にコーヒーの粉を入れてそこにお湯を注いでしばらく待つ。
    コーヒーの粉がカップの底に沈んだら、上澄みだけをすするように飲む。
    茶碗ひとつでお茶を飲む。
    中国の人がお茶をたのしむ飲み方と同じところがオモシロイ。

    細かな粉を使っていれると、いつまで経っても粉が沈まずおいしくできない。
    強めのローストの焦げた香りが香ばしい豆を荒く挽いたモノ。
    それをタップリ、多めに入れてお湯を注いで出来上がり。
    甘い香りを楽しみながらカップの中が静かになるまでじっと待つのがなんともたのしい。
    カップの端に粉が残っているのがちょっと素朴な感じでオモシロく、そっとすするとトロンとなめらか。
    自然な旨みがオゴチソウ。

    さすがに最近、バリ島でもちょっと高級なお店やホテルでコーヒー飲むと、コップでそのままって飲み方させるところが減った。
    代わりにプレス機つかって出すコーヒーがメインになってる。
    それでもカップに注いだときに、粉がサラッと流れだしてくる…、それをユックリ。
    沈むのまって飲むそのゆとり…、ユッタリとした時間の流れがなによりバリな感じだってしみじみ思う、なつかしい。



    関連ランキング:カフェ | 渋谷駅神泉駅明治神宮前駅

     

    拍手[0回]

    前のページ HOME 次のページ
    Copyright © サカキノホトンブログ All Rights Reserved
    Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
    忍者ブログ / [PR]