渋谷で仕事の途中にお茶を…、人間関係ってお店に来ます。
場所は渋谷のど真ん中。
スペイン坂っていう坂道の途中にあって目立たぬお店。
決して小さなお店じゃない。
間口が狭い。
しかも入り口が奥まっていて、どことなくイングリッシュパブを思わせる渋い外観。
渋谷の街には似つかわしくないその落ち着きが目立たぬ理由。
中に入ると案外奥が深くてビックリ。
入り口前にカウンター。
ベーグルだったりマフィンだったり、手軽なお菓子やパンが並んでパリのカフェな感じがするのがちとオシャレ。
まずはそこで注文し、お金を払って商品受取る。
スタバやドトールみたいなシステム。
このやり方をもう何十年もずっとひっそりやりつづけている実力派。
お店の落ち着きに輪をかけて、お客様も落ち着いていて、かなりアダルト、渋谷の街のオキニイリ。
チェーン系のコーヒーショップに比べてメニューのバリエーションが多彩で充実。
サンドイッチやホットドッグ。
それにパスタの用意もあって、どれもがキチンと注文入って仕上げる手作り…、だからお茶だけでなく食事もシッカリ出来たりもする。
ちょっと遅めの朝をこちらでと、それでココを選んだ次第。
朝のお腹にクロックムッシュ。
ココのクロックムッシュは独特にしてしかもおいしく、とても上等。
なによりパンが驚くほどに薄いのですネ。
12枚切りくらいの薄さ。
それを3枚。
まず一枚目はトーストします。
そこにバターをそっと塗り、ハムを一枚。
そこに2枚目をのっけてそこにはタップリホワイトソースをのっける。
最後の1枚で蓋したら、そこにとろけるチーズを一枚。
それからオーブンでコンガリ燒きます。
チーズに軽く焼き色がつき、とろけたところで取り出して、お皿にのっけてパルミジャーノの粉をパラパラ。
そうしてやっと出来上がりという、手間も時間もかかっているしボリューム感もたのしいゴチソウ。
手づかみなんかじゃ食べられない。
ナイフとフォークを使ってサクッと切り目をいれると、トロリと中からホワイトソースが流れだし、それをパンで拭うようにしながら食べる。
みずみずしてくムッチリしてて、チーズの香りと風味がドッシリ。
ハムトーストのサンドイッチとクリーミーなグラタンを一緒に食べてるみたいな味わいで働く元気が湧いてくるよな、オキニイリ。
それからコーヒー…、バリニーズ。
インドネシアは実はコーヒーの産地の一つ。
暑いところで、それでもお水を沸かして飲まなきゃいけないときに、お湯をおいしく飲む工夫。
それがバリ島風のこのコーヒーの飲み方なんでしょう。
とても簡単。
コップの中にコーヒーの粉を入れてそこにお湯を注いでしばらく待つ。
コーヒーの粉がカップの底に沈んだら、上澄みだけをすするように飲む。
茶碗ひとつでお茶を飲む。
中国の人がお茶をたのしむ飲み方と同じところがオモシロイ。
細かな粉を使っていれると、いつまで経っても粉が沈まずおいしくできない。
強めのローストの焦げた香りが香ばしい豆を荒く挽いたモノ。
それをタップリ、多めに入れてお湯を注いで出来上がり。
甘い香りを楽しみながらカップの中が静かになるまでじっと待つのがなんともたのしい。
カップの端に粉が残っているのがちょっと素朴な感じでオモシロく、そっとすするとトロンとなめらか。
自然な旨みがオゴチソウ。
さすがに最近、バリ島でもちょっと高級なお店やホテルでコーヒー飲むと、コップでそのままって飲み方させるところが減った。
代わりにプレス機つかって出すコーヒーがメインになってる。
それでもカップに注いだときに、粉がサラッと流れだしてくる…、それをユックリ。
沈むのまって飲むそのゆとり…、ユッタリとした時間の流れがなによりバリな感じだってしみじみ思う、なつかしい。
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