蔵前からちょっと歩いて田原町、そこから銀座線にのってスルッと移動で青山につく。
そこから移動で「ウェスト青山ガーデン」にゆく。
銀座ウェストの支店であります。
青山墓地の前という、かなり地味な場所にあり最寄り駅といえば乃木坂ですか…。
決して便利な場所じゃない。
けれど、日本からひっそりなくなりはじめているエレガンスを求める人が週末になると行列をなすステキなお店。
今日も雨のふるなかやっぱりちょっと待ちます。
上等なお菓子が並ぶショーケースの前に座って待つのもたのしい。
30分ほどでテーブルにつき、大人のおやつのはじまり、はじまり。
2年ほど前にキレイに建て替えされた店で、実はこの店。
銀座の本店を知る前によく来ていた店。
ボクにとって「ウェストデビュー」は銀座じゃなくて青山だったのでございます。
大きく、キレイに生まれ変わってゆったりとした通路に客席、のどかな時間が流れるおっとりとした接客と、その雰囲気は昔のまんま。
アイスコーヒーをまずはいただき、お菓子をいくつか。
飲み物が入ったグラスが下皿を従えやってくるのがココのスタイルで、その上等な景色に背筋がシャンと伸びます…、ウットリです。
しかもグラスは小ぶりでそれも、お替り自由だからなのです…、冷たい飲み物が冷たいままでいつづけて、しかも氷が溶けて中身を薄める前に、どうぞ、新たな一杯をおねだりしてねというメッセージ。
まずはシュークリームをたのんで味わう。
ハーフ&ハーフという、カスタードクリームと生クリームを半分半分冷たもの。
ポッテリとしたカスタードと、ふんわかとした生クリームが口の中でとろける美味。
そのまま口に運ぶのも難儀するほど重たく大きく、ナイフで切り分けみんなで分ける。
青山店はキッチンが充実していてだからホットデザートがいくつも揃う。
フォンダンショコラをまず食べる。
トロンとチョコがとろけるおいしさ。
そのまま食べてもおいしいけれどそれをシュークリームにのっけて食べると、甘みの中にチョコの苦味が混じっておいしい…、大人シュークリームになっていく。
20分ほど待って、お待たせしましたと来るのがスフレ。
銀の覆いを頂いて、ワゴンでゴロゴロ運ばれる、まずその景色がとてもゴージャス。
蓋をあけるとフワッとココット皿から溢れてコンガリきれいに焼きあがったスフレの姿に息をのみます…、ウットリです。
ポンッとスプーンの背中で叩き、ユラユラゆれるはかなき物体をエイヤとすくって口に運ぶと、とろけます。
スフレがとろけるだけじゃなく、食べたボクらの気持ちも体もとろけるシアワセ。
それからもひとつ、ホットケーキがおいかけてくる。
ここの名物。
他にない独特の食感がクセになります…、って昔、言われたコトがあり、でも残念ながら未食の料理。
それでたのんでみたらば、おっきい。
大きなお皿からこぼれ落ちるほどの大きさでそれがフックラ2枚やってくる。
ありゃぁ、大きいぞ。
食べられるのか?って思うサイズで、ところがこれが驚くほどにふんわかやわらか。
ナイフを入れるとストンとナイフの重みで切れてしまうほど。
メープルシロップをかけるとそれが、たちまち中に飲み込まれていく。
断面みると細かな気泡がタップリあって、まるでスポンジ。
コンガリ焼けた小麦と砂糖の甘い香りに、胸が切なくなる感じ。
一口、パクリと。
あぁ、ウットリです。
舌に乗せると自然にとろけてなくなっていく。
ホットケーキって感じじゃない。
粉を多めに使って作ったスフレのようで、フワフワ、ふかふか。
鼻から抜ける香りであるとか、舌が感じる味はたしかにホットケーキであるのだけれどその食感はスフレという未体験のやさしさに、たちまちお皿が空っぽになる。
食べ終わった瞬間に、また食べたくなるオゴチソウ。
食べてたちまちオキニイリにて、みんなの話にも花が咲く。
1時間ちょっとをたのしく過ごしてさてさて、晩ご飯を食べに移動をいたしましょ。
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