渋谷で仕事で打ち合わせ…、まずはちょっとお茶でも飲もうと、オキニイリの店に来ました、「人間関係」というお店。
スペイン坂の途中にあって、カフェでもあって喫茶店でもある不思議な店。
濃い緑色のその外観を見るとまるでロンドンパブのような風貌。
扉を開けて中に入るとイングリッシュマフィンやマカロン、スコーンにそれからマドレーヌと素朴な焼き菓子がズラッと並び、奥へ奥へとカウンターが続いてる。
エスプレッソマシンやドリップコーヒー用のボイラー、あるいはソーダファウンテン。
圧倒的なバリエーションのココの飲み物、あるいは料理の種類の分だけ、カウンターの長さが伸びたって感じのそこに、お客様がすずなりになる。
渋谷という雑多な人が集まる街を象徴するようないろんな人がやってきては注文し、その商品ができるのを待ち、自ら運んでテーブルにつく。
カウンターの前はまるでにぎやかな街の街角みたいな人が行き交う通路をなして、その賑やかをみてるとなんだかワクワクしてくる。
お客様が集まってはじめてさまになる空間。
ここに集まる人達も、自らお店の景色になってこの店らしさをつくりだしてく。
ボクも今日はお店の一部。
入り口部分は小さくて、けれど中に入ると右に左に、置くへ奥へとお店は広がり100人ぐらいは座れるんじゃないのかなぁ…。
一人でぼんやりする人や、グループで何か打ち合わせをする人たちもいてそれぞれが居心地のいい場所を探せる。
カウンターがありすわり心地のいいソファがあり。
まるで大きなスタバのような、けれどアメリカ的じゃなくてどこかヨーロッパの田舎的な雰囲気がある。
こうしたお店がある渋谷ってかっこいいかもしれないなぁ…、って思えるお店。
エスプレッソをコンパナで作ってもらう。
ちょっと酸味のある豆を、プシュッとエスプレッソコーヒーにしてそこにポテンとホイップクリーム…、カカオパウダーを茶こしでパパッとふって仕上げるところなんざ、カフェというより昔ながらの喫茶店的。
ホイップクリームをよけるようにしてススッと飲んで、頭もたのしくフル回転。
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それから道玄坂をテクリとあがって友人がやっている「ワイン食堂ガット」を覗く。
オープンのとき、ちょっとアドバイスをしてそのまんま。
ちょっとご無沙汰しておりました。
なかなか思うように方向性が決まらない。
真面目で律儀な店長と、サービス精神旺盛なシェフがふたりでがんばっている。
だからいろんな人の意見を素直に聞きすぎてやりたいコトが伝わらない。
昼から夜まで、長い営業時間の中で客観的に自分のお店のコトがお客様からどうみられているか、見失ってしまっているんじゃないですか?…、って。
それでみんなで知恵を集めて、仕切り直しをしましょうと。
ちょうど開店してからまもなく半年。
いい機会だからメニューに本格的にメスを入れ、もっと気軽でたのしいお店にしましょうよとあれこれ議論をしながら試食をいくつかします。
ランチタイムにワインビストロならではのカレーを売り物にしようとコレ。
そもそもココの売り物はガッツリ系の肉のお料理。
豚やチキン、牛肉と夜に使った肉の端材を使ってうま味を出したスープの中で、コトコト煮込んだ豆とパプリカ、トマト。
甘みは玉ねぎから借りた自然な味わいで、スパイシーでポッテリとした濃厚な味。
豆のトロミがサッパリしてて、今日のお肉は豚肩ロース。
スプーンの背中が押すとホロッとほぐれてばらけ、脂がクチャっと前歯で崩れれる…、口の中がゼラチン質で潤いながらお腹の疲れが修復される、そんな味。
夜のメインはチキンをテーマに料理作りをしてみませんか。
そう言ったらば、シェフも今日はチキンの料理を用意していた。
こうした偶然。
ひとつのお店に関与しているみんなの気持ちが、知らず知らずに同じ方向に向かっているとき。
それがメニューの変えどきなんだと実感します。
とりあえず今日は鶏の煮込みを2種類。
皮目をカリッと焼いた鶏のもも肉、胸肉。
それをひとつはトマトとパプリカ…、水気は足さずトマトからでるうま味ジュースだけでサクッと煮込んだもの。
それから同じ焼いた鶏肉をブイヨンの中で煮込んだ玉ねぎの上に乗せ、再び煮込んだモノと2種類。
どちらも調味料をほとんど使わず、素材の味だけで作った料理で口の中でじっくり味わうと、滋養に満ちた味が広がる。
でもお酒と一緒に食べるにはちょっと雑味があってもいいかと、塩やドライトマトのピュレなんかを一緒にそえて食べてもらうのってどうだろう?と、考えそれをためすことにする。
今月末から新たなメニューがはじまる予定。
伝説レベルのチキン料理がそのとき登場予定でござる…、楽しみだねっていいつつ店をあとにして、電車にのって渋谷を脱出、赤坂へ。
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