夜、韓国料理が食べたいねぇ…、とそれで赤坂見附にきました…、コラボという店。
韓国料理の「伝説の一品」をもったお店がコラボレーションして一軒のお店になったという変わり種。
池袋と銀座の2軒でやっていて、最近、銀座にもお店を作った。
じんわり人気がではじめてるよう。
集まっているのはサムギョプサルの店、スンドゥブチゲを韓国ではじめて商品として売ったという店、ケジャンのお店にフルーツマッコリとチヂミのお店。
アイドルタイムは韓国風のお茶やコーヒーがたのしめたりもするオモシロさ。
それらお店の人気の料理を今日はもれなくいただきましょう…、と手揉みをしながらお腹をすかせやってきました、ニッコリと。
実は本当は大久保の韓国料理店に行きたかった。
繁盛店で、かなり前から予約しなくちゃいけないっていう、だから気合を入れて電話をしたら「4人以上でコース料理をたのまないと予約を受けるコトはできない」と、一刀両断に断られちゃう。
ノーエクスキューズとはこのことで、3人で4人分を食べるからって言ってもダメ!
大久保は完全な売り手市場というコトなのでありましょう。
ブームが終わってしまったら、どうするんだろう…、ってちょっと思って、それで急遽行く先変更。
それでココにした次第。
まずはマンゴーをピュレにしてそれで生マッコリを割ったマンゴーマッコリで、カチンと乾杯。
ケジャンを食べます。
プロカンジャンケジャンというお店。
ワタリガニの醤油漬け…、つまりケジャンで最も有名って言われるお店でそこのレシピ。
今が旬のまさに冬のゴチソウ。
ヤンニョムケジャンっていう辛味噌をタップリのっけた、冬限定のレシピのがありそれをとってチュバチュバ食べる。
トロンと粘り気持った玉子に、トゥルンと透き通った蟹の身にスキッと辛い味噌がからんで舌がうま味に蹂躙される。
甲羅の部分にカニのうま味を含んだ醤油の漬け汁がたまってそこにご飯を入れる。
そしてグチュグチュかきまぜてカニの風味のシットリご飯にして食べる…、冬のうま味にウットリ、お腹が開いてくるような気持ちがしてくる。
それから豚の三枚肉のサムギョプサル。
浅い陶器の鉢にギッシリ、炭が入って煙があがる。
網にあらかじめごま油を塗っておいているのでしょう…、まだ肉も何ものせてないのにおいしい匂いが漂ってくる。
お腹がグーッとなる瞬間!
おいしい香りを発する網に、肉を並べて焼くのだけれど、この肉が、とても特別。
塊のまま一旦くん製してるのですね。
分厚く切り分けているその断面はレアで生の肉の色。
けれど周りの部分は明るい茶色に色づき、熱が入って香りがついてる。
それを網の上に乗せ、炭で焼くと脂がとろける。
脂が炭にあたってジュワッと煙になってく。
おいしい煙の香りが今度は肉にしがみついて風味豊かに焼けていく。
ヒックリ返すと肉の表面に脂の泡がプチプチ細かにはりついていて、まるで肉そのものが沸騰しているみたいにみえる。
ほどよく焼いて、噛むとクチュっとたのしい歯ごたえ。
燻製香が鼻から抜けて、タレをつけずともおいしくてそれをサンチュに包んでパクリと食べると、ジュワッと脂が滲んで口をひんやりさせる。
鉄板や石板で焼いて食べる豚肉もおいしいけれど、やっぱり炭の香りがおいしい、一枚そしてまた一枚と大切に焼きたのしみ、味わう。
焼いてるうちに、たのんだ料理が次々運ばれ、テーブルの上にがたちまちいっぱいになっていく。
海鮮チヂミはシットリタイプ。
端っこの部分はカリッと揚がるようにできていて噛むとサクサク、生地が壊れて油が滲む。
イカゲソ、玉葱、エビにネギ。
具だくさんで具材を生地でつないでいるって感じの仕上がり。
プリプリとしたイカの歯ざわりがふっくらとした生地にやさしく引き立てられて一層奥歯においしく感じる。
豚肉とイカを辛味噌で炒めた料理。
韓国にいくと「炎焼き」って名前で専門店があったりする。
スキッと辛くて辛味以外の甘みやうま味は具材の持ち味というシンプルだけど食べてて疲れぬ自然な味がアリガタイ。
それからチゲを2種類とります。
元祖をうたうスンドゥブチゲはさすがに旨い。
赤唐辛子の粒がポツポツ、豆腐の上に貼り付きそれがビリリと辛く、けれど自家製豆腐の豆の風味や甘みを引き立てスベスベおいしい。
玉子を落としてグルグル、スプーンでかき混ぜてくとどんどんトロミがついてくる。
最後はスープというよりも、ちょっと水気の多い麻婆豆腐のようになってく。
スプーンですくうとポッテリ、舌にのっかりやさしく喉に流れ込む。
それから最近、はやりの辛くないサムゲタン風のチゲをためした。
こってりとした鶏のうま味がとけこむ白いスープで豆腐と、鶏を煮込んだ濃厚スープでけれどスキッと後味がいい。
自然の素材の味だけでととのえられているからなのでありましょう。
これらオカズをお酒のつまみにするのもたのしい。
けれどおいしい韓国料理を食べると、ご飯が食べたくなるのであります。
それでご飯。
ココのランチの売り物が石釜ご飯とスンドゥブチゲで、その石釜ごはんをせっかくだからとたのんで味わう。
このご飯。
スベスベしてて、すんごくおいしい。
それだけ食べるとほんのり甘くて、うま味がひろがる。
辛い料理と一緒に食べると、甘さが一層ひきたって一口ごとに口がリセットされる感覚。
固めご飯がカラコロ口を散らかってスンドゥブチゲの豆腐のなめらか。
炎炒めのシャキシャキプチプチした食感。
それから肉のムッチリとした歯ごたえひきたて、どちらもおいしくさせる相性。
なるべくご飯を残さぬように、しゃもじで石釜を入念にこそげてとるも、ご飯が釜にこびりつく。
そこに熱々のお湯を注いで、ふやかしてそれをサラサラ食べるのが韓国スタイル。
これがなんともおいしいのです。
ちょっと焦げたご飯の香り。
ご飯自体の甘い香りが、お湯にうつってスープのような味わいになる。
辛い料理でヒーハーしてる舌がサラッとリセットされて、喉もお腹もスッキリしてくる。
これだけおいしい韓国料理はなかなか他で食べることはできないなぁと思いはするけどお店は静か…、韓国料理がブームなんじゃなく、新大久保がブームなのかな?って思ったりもする、土曜日の夜。
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