原宿で軽く打ち合わせ…、これからちょっと原宿がらみの仕事が増える予感の春。
前から来たかったお店でランチをするコトにした。
「ヴィア・クアドローノ」って言う店で、ニューヨーク出身の店。
アッパーイースト、マディソン街という「Sex and the City的なるロケーション」にあってニューヨークで一番おいしいエスプレッソが飲める店…、ってニューヨーク・タイムスで紹介されたコトもある。
北青山にも一軒、お店があって先日、そこの近所で打ち合わせをしていてついでに寄ろうかと、思って行ったら貸切パーティーの最中で、敢え無く断念。
そして今日、原宿の店にやってきたって次第であります。
Known for Unforgettable Cappucino and Paninis。
これがココのキャッチフレーズ。
忘れがたいほどにすばらしいカプチーノとパニーニで有名な店…、と言う店であります。
軽いランチにおそらくピッタリ。
北青山のお店はガラス張りのビルの奥。
よそよそしくて、ニューヨークで言うと五番街。
高級であることを価値と感じる人達が集まる店のような雰囲気。
一方、こちらのお店は路地に面した小さなビルで、英国パブのような雰囲気もオリジナルのお店に似ていていい感じ。
アッパーイーストな雰囲気が東京の中で一番濃厚な表参道の近くという場所柄が雰囲気作りに貢献している、いい感じ。
それにしても同じビルの2階にパンケーキの店があり、その行列が溢れかえってパンケーキってやっぱりブームなんだなぁ…、って改め感心すると同時に、呆れちゃう。
ランチにはメインの他に、サラダと飲み物がついてくる。
パニーニといういわゆるサンドイッチがメインでありつつ、すべての商品が1000円越えというちょっと高めの価格設定。
けれど最初にやってくるサラダのタップリ、しかもハーブ野菜が新鮮でキュウリのピュレにセロリの風味を混ぜたドレッシングがおいしくて、値段を超えた期待を味わう。
全部で10種類ほどあるパニーニの中でも気になったのが「デズリー」って名前のコレ。
グリルしたコットハム。
脂を多めに含んだ豚肉を、塩漬けした上、ハムにした。
ベーコンのような風味と味わい。
けれど燻製していない分、豚の風味をそのまま感じるコトができるハムを焼き、表面ツヤツヤ、自分の脂でテカった状態。
それをタップリ、ソフトタイプのバゲットみたいなパンに挟んで、そこにチーズ。
フォンティナチーズっていう、イタリア山岳部を代表するちょっと固めのカマンベールのようなチーズを熱々のハムに乗せるとトロンととろけてパンとハムをつなぎとめる役割をする。
セロリの香りのマスタード。
これがココのお店の特徴的な調味料にて、肉の脂やクセのあるチーズの匂いを見事になだめておいしくさせる。
サクッと歯ぎれるパンの食感。
しかもフッカリ。
ちょっとムチムチした弾力もあり、このパン自体がなんともおいしい。
そこにハムの脂やチーズのとろみが混じってネットリ。
口の中でトロリトロリと渾然一体となっていく…、タダものではないおいしさにウットリしながら食べ始めるととまらない。
サンドイッチとしてはかなりの大きさで、それがみるみるお腹の中に収まっていく。
包んだ紙の底の方には、ハムの脂や溶けたチーズが溜まってそれをひとつ残らず大切にパンで拭って味わい尽くす…、顎もたのしむおゴチソウ。
日本のパニーニ…、特にファストフードのパニーニってプレッサーで焼いて仕上げるホットサンドのようなモノばっかりで、けれどそもそもパニーニは「パンをたのしむ料理」っていう意味。
パニはパンで、それに何かをはさめばパニーニ。
ちなみに本来、単数形はパニーノですな。
だからこうしたパンがおいしく、しかもそのパンのうま味を引き立ておいしくさせる具材を選んで作ったパニーノ。
王道中の王道でしょう…、贔屓にします、オキニイリ。
エスプレッソも見事です。
ラテを作ってもらったんだけど、ポッテリとしたミルクの泡も味わい深く、何よりエスプレッソがビターでしかも甘みが強い。
いつ持ってきましょう?と聞かれて、最初にお願いって言って作ってもらったコレ。
やってきたときの温度が適温。
ちょっとぬるめで、一口目からコーヒーの香りを味わうコトができ、当然、それからどんどん温度が下がっていって、パニーニ食べて最後にゴクリとやったときには、ほぼ体温と同じ状態。
けれどそれでも十分に、コーヒーらしい香りと味をたのしめる。
とは言え今の東京にはラテがおいしいお店がたくさんあって、このラテがUnforgettableレベルかどうかは少々、心もとなくはある。
それもまたよし、また来るだけの価値はある店…、また来よう。
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そうそう、今日食べたこのパニーニの名前の「デズリー」。
綴りをみると「desiree」となってて、つまり欲望とでも訳せばいいのでありましょうか…、欲されるほどのおいしさを持った味わい、たしかにデジレ。
ただ、デズリーを書かれると「Des'ree」のコトを思い出してしまいます。
1994年に発売になったこの作品…、「You Gotta Be」の印象的なPVにボクはスッカリ夢中になった。
アメリカのビルボード誌で80週もチャートインした90年代の半ばを代表するヒット曲にて、今でもほとんどソラで歌える…、いろんな意味で思い出深いいい時代。
さてさて、仕事で移動とします、木曜日。
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