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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
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    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    昼を銀座で…、長崎料理の「吉宗」にくる。

    419a1029.jpg吉宗と書いて「よしむね」ではなく「よっそう」と読む。
    今、辞書機能が脆弱な初代ポメラで入力していて、入力のたび「よしむね」と入力して変換キーを押している。
    辞書登録すればいいんだろうけど、まぁ、そこまではと…。

    数寄屋橋の交差点で友人たちと待ち合わせして、銀座の街をテクテク歩く。
    空は青くて気持ちいい。
    天気のいい日の銀座の街の気持ちの良さは格別で、銀座のはずれ、新橋の手前あたりまでかなりの距離を歩くのもまるで気にもならぬたのしい時間。
    ビルの地下にある小さなお店。
    ホームページでは11時半開店となっていて、早めについたからまだやってはいないだろうなぁ…。
    どこかで時間をつぶさなくちゃ…、とお店の前に来たらばなんと、営業中の看板がある。
    さい先よきことこの上もなく、さっそくお店に入ってランチ。

    ここの名物、夫婦蒸し。

    11c27abe.jpg同じ大きさの丼2つでひと揃え。
    一つは蒸し寿司。
    一つは大きな茶碗蒸し。
    蓋をしたままやってきて、蓋をしたままどうぞとテーブルの上に置く。
    3人分が一緒にきて、蓋をあけずに中身がわかるって不思議だなぁ…、と。
    なんでわかるの?って聞いてみたらば、茶碗蒸しの方は持った時に蓋が揺れるからわかるんですよ、と。
    ためしに二つの丼を、軽く持ち上げるとたしかになるほど。
    片方だけは蓋がユラユラ、中の蒸気が蓋を持ち上げカチカチ音を立てている。

    まずは蒸し寿司。
    錦糸卵の黄色に、デンブのピンク。
    刻んだ穴子の茶色い色が、色鮮やかで目のゴチソウ。
    お料理的な色合いじゃなく、お菓子的なる色合いで、なんだかめでたい。
    田舎のめでたい贅沢料理には、こうした極彩色な食材を好んで使う。
    ちょっと中国料理的なる色彩感覚…、オモシロイ。

    酢飯の中にはササガキゴボウは混ぜ込まれていて、とても甘い。
    蒸しているからお酢の酸味が飛んでしまって、ボンヤリしてる。
    けれど甘味はかなりドッシリ。
    九州地方の味でござんす、ナツカシイ。
    蒸しているのに乾いた感じに仕上がってるのが不思議なところ。
    ご飯も固めの仕上がりで、なにより錦糸卵がモソモソパサパサ、口の中の水分うばっていくようで、食感独特。

    f8b533e0.jpeg口の渇きを癒やしてくれるのが茶碗蒸し。
    フルフル揺れるなめらかで、ツヤツヤとしたその表面。
    れんげを入れると、プルンとはじけて中から出汁が滲み出す。
    おびただしいほどのおいしいスープを抱き込んだ、茶碗蒸しというよりも「おいしい出汁の玉子とじ」。
    そんな感じの食べ物ですな。

    透き通ったスープはやさしいおいしさ、風味もゆたかでホッとする。
    中にはゴロゴロ、具材がタップリ。
    お麩にカマボコ。
    焼いたアナゴに鶏肉に、白身の魚、椎茸、タケノコ。
    銀杏の実が一個コロンと沈み、レンゲで玉子をすくうたび新たな具材がそこにのっかる。
    食べ進めていくのがたのしい、おゴチソウ。

    2d1b5949.jpgそれからお供に皿うどん。
    一個をたのんでみんなで分ける。

    他の長崎料理のお店と同じくココも、太麺、細麺の療法が用意されている。
    ミロクヤさんの皿うどんのセットが一般的になってから、揚げた細麺を使ったモノが皿うどんの代名詞のようになった。
    けれど元来、皿うどんはチャンポン麺用の太麺を使って作るモノだったんだろう…、って思う。
    麺を炒めてそこにチャンポンの具材とスープを煮詰めてあんで固めたものをのっけて食べる。
    揚げ麺をみて、これのどこがうどんなんだろう?って、思う疑問が太麺タイプを食べると氷解。

    ムチムチした麺にあんがからんで、かなり確かな食べ応え。
    揚げ麺がもつ香ばしさやパリパリとしが歯触りはない…、けれどあんの味わいと具材のうま味に集中できる。
    これはこれにてオゴチソウ。
    11時半、つまりWebに載ってる開店時間に合わせて次々、流れ込むようにしてやってくるお客様たち。
    お店の外や店内告知の内容よりもWeb情報が優先する時代…、便利でもありおそろしくもある、なやましい。



    関連ランキング:和食(その他) | 新橋駅銀座駅東銀座駅

     

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    有楽町で軽い昼。
    f48da349.jpg「おかめ」という店。
    甘味処といいますか…、麹町に本店のある、特大おはぎやあんみつなどが人気のお店。
    麹町のお店は近所に国立劇場があるコトもあり、和装のおばさまたちがニコニコ、乙女のようにふるまいながら甘味をたのしむステキなお店。
    有楽町には二店ある。
    マルイが入った新しいビル、イトシアの中と、交通会館の地下に1店舗づつ。
    どちらもこじんまりしていて和な雰囲気で、けれどボクは交通会館の古びた感じのお店の方がしょうにあう。
    有楽町の駅前にして、このビルの地下全体が鄙びた昭和な感じごしていて甘味処があるにピッタリふさわしい場所…、それでふらりとやってくる。

    ae6a488a.jpg甘味処の食事と言えば、お赤飯や雑煮やうどん。
    ココはそれに焼きそば、きしめん、おでんが揃う。
    中でもここの焼きそばやおでんは名物。
    それらをもれなくちょっとづつ。
    お弁当箱に詰めて供する「おかめ弁当」というのがここで一番人気のメニュー。
    オキニイリにて、それをいただく。

    扇型の弁当箱に、赤飯、釜飯、焼きそばが寄り添うようにぎっしり詰まる。
    おでん数種にタクワン、それから昆布の佃煮。
    はじめてこれを見たときに、この組み合わせにかなりビックリしたものでした。
    どれが主食で、どれがおかずかわからぬ不思議。
    果たして何をどの順番に、どう組み合わせて食べるべきかがわからず、まずは腕組み。
    けれど、案ずるより産むが易しでございまして、実際、食べてみればどれもが互いのおかずで、同時に互いの主食。

    9479be09.jpg焼きそばおかずに釜飯を食べ、その釜飯で赤飯ほおばる。
    おでんと一緒に佃煮たべて、それでお茶を飲むとまるでおすましみたいなスープになってく。
    おでんの具材は、大根、竹輪、ゴボ天それからはんぺんという組み合わせ。
    田舎の四国にはんぺんという物はなかった。
    初めて食べたときにはズブズブ、口の中で泡が潰れるみたいな独特の食感が、くすぐったくって味に集中できなかった。
    今でもあんまりすきじゃない。
    そういえば赤飯。
    これもボクは好きじゃない。
    ムチムチとした粘り気のある食感と、中に混じった小豆の甘さがかなり苦手で進んで食べたくない食品。
    けれどおでんの出汁と一緒に食べると汁のみずみずしさが、もち米の粘りをおさえてスルンと喉に流し込まれる。
    いい組み合わせと思うなり。

    それにしてもここの焼きそば。
    おいしいのです。
    よじれた細い蒸し麺。
    塩と胡椒の下味をつけたっぷりソースでカラリと焼いてる。
    バサバサ歯切れる麺の食感、シャキシャキとしたモヤシにキャベツ。
    たっぷりはいった豚コマが、うま味と脂を吐き出して、屋台の焼きそばを究極にまで上等にした。
    そんな味わい…、クセになる。
    お店の中はほどよく混雑。
    おばさまたちがこの弁当やきしめん、雑煮を食べたあと、大きなおはぎやみつ豆食べる。
    そしてときおり、少女のように明るく笑う…、日本はまだまだ大丈夫!



    関連ランキング:甘味処 | 有楽町駅銀座一丁目駅銀座駅

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    もう30年もの長きにわたって、お付き合いをさせていただいている人とひさびさ、浅草の夜。

    miyako.jpg仕事半分。
    けれど残り半分は家族ぐるみのお付き合いという、ちょっと特別な関係でもうウキウキでやってくる。

    弁天山美家古寿司という浅草を代表する…。
    というか、江戸前寿司を代表するような老舗のお店。
    うれしいコトにカウンターをいただいて、寿司をつまむ人になる。
    小さなお店。
    カウンターとテーブル席が4席ほど。
    しかもそのカウンターというのが7人座るといっぱいになる、とてもこじんまりしたモノで中にご主人ひとり。
    ひとりでとても丁寧に、寿司を握ってお客様に迷惑かけぬサイズのお店。
    しかもこの店。
    100年以上もこのやり方で、ずっと変わらず営んでいる。
    背筋が伸びる…、けれどその緊張感が心地良く、さておいしいところをいただきましょうぞと手揉みしながら立ち向かう。

    aef5a997.jpeg見事な江戸前。
    ケースの中のネタの種類は決して多くはないけれど、今ならではのおいしいモノがキチリと揃う。
    ムチュンと茹だったハリのあるエビ。
    今の季節のコハダのつやっと色っぽいコト。
    肉厚、そしてプルンときれいな赤貝とどれも江戸前寿司の定番。
    シャリは酸味、甘みにうま味がほのかで、ネタの味わい邪魔せぬ味付け。
    小ぶりで舌にのせるとちょうど良い、粋な大きさ。
    寿司はつまむものであって、食べるものじゃないんだよ…、ってイナセな言葉がでそうな出来栄え。
    ひとつひとつにしっかり煮切りをつけて味わう、あぁ、大人だなぁって思えるなんとシアワセ、オゴチソウ。

    寿司のひとつひとつをいとおしむよう、けれどテキパキ握りあげてくご主人の、お酢にやけてふやけた指。
    あぁ、ありがたいと眺めつつ、その同じ方をみながらポツリポツリと話しをするボクら。

    miyakozusi.jpg普通にテーブルに座って話すと会話と会話の空白が、とても寂しくずっとしゃべり続けていないと不安になってしまう。
    けれどこうしてカウンターに並んで座る。
    すると話がどんなに途切れても寂しくなんてけっしてない。
    ここにこうして同じ方をみて、同じモノを食べているというただそれだけで会話をしている気持ちになれる。
    大人の男の大人の時間…、しみじみいいなぁって思います。

    シャキシャキとして驚くほどにあまい平貝。
    塩で煮上げたイカの握りに、まぐろの漬けとこれまた江戸前ならではのネタを次々握ってもらい、お酒も進む。
    会話もはずんで、腹が少々くちくなる。
    まずはココの〆としてかんぴょう巻きを握ってもらおう…、と。
    甘みをギリギリ、極限にまで控えたカンピョウ。
    クニュクニュ食感おもしろく、焦げた醤油が香ばしくわさびがビリッと風味をそえる。
    大人の〆とあいなった。
    それにしてもお店のご主人の会話たのしく、知識豊富で何よりこの東京のことを愛しているという様に、ゴチソウ以上のゴチソウもらった。
    また参りますと、軽く会釈して後にした。



    関連ランキング:寿司 | 浅草駅(東武・都営・メトロ)浅草駅(つくばEXP)田原町駅



    ひさしぶりの夜。
    なによりたのしく寿司を一緒につまめたこのシアワセに、なんだかこのまま別れて帰るのが勿体無くて、それでちょっと飲み直しましょう。
    浅草寺さんの境内を抜け、一緒にちょっとお参りをしてそれで煮込みのおいしいお店に飛び込む。
    nikmiya.jpg小さな通りに面してズラリと、おんなじようなお店が並ぶ。
    どこも売り物はホッピー、それから煮込みというおんなじような店ばかり…、なのに不思議と繁盛しているお店とそうじゃない店にピタッと分かれてる。
    大きくお店の前を開け、通りにズラッとテーブル並べて、「いらっしゃいませ」と元気な声で呼びこみをする。
    中でも一番、混んでるお店に飛び込んで、トマトサワーを久しぶりに飲む。

    nikomi.jpgすすめられるがままに売り物商品もらう。
    当然、煮込み。
    それからキムチと豚肉を煮込んだここのオリジナル。
    今日の刺身はまぐろのブツと、鯖の昆布締めがございます…、と。
    それをつまみにあれやこれやと、また話。

    昔話に今の話。
    これからあんなコトをしたいね、コレもしたい、と夢を語ってお酒が進む。

    そのうち話は、これからの日本の話になります。
    今の日本が一番大切にしなくちゃいけないコト…、それは人の努力が報われる正しい社会と、それぞれの人の苦労に感心をもつやさしいこころね。
    個性的であることを恐れずに、他人の個性を尊重すること。
    多様であるコトをステキなコトと感じるココロ。
    例えば今、みんなの気持ちは東北ばかりにいっていて、口蹄疫や大雨で大変な目にあってる九州南部の人のコトをすっかり忘れてる。
    なんて淋しい、哀しいコト…、って思ったりした。
    諦めず、できることからボクも一生懸命がんばらなくちゃ…、と思った夜です、良い夜でした、ありがとう。

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    銀座でランチ…、三州屋というお店。
    実は東京中にたくさんあるり、どこも銀座の三州屋から分かれてできたお店で、けれど支店とかという縛りはない。
    働いていた人が独立しお店を構えるときにせっかくだから、お店の名前を使えばいいじゃんと、今では考えられないほどの寛容さにてお店がどんどん増えた訳。
    sanshuya.jpgお店の雰囲気。
    それからメニューもほぼおんなじで、まるで「三州屋という業態」があるかのようなふるまいに、こうしたお店の増え方も悪くはないか、と思ったりする。
    けれどやっぱりお店によって雰囲気、あるいは品質がかなり違ってそれぞれ贔屓ができてたりする。
    ここのお店のすぐ近所にも、別の三州屋さんがあるけれど、ボクはもっぱらこのお店。

    04a8d59f.jpegたたきの土間に白木の食卓、カウンター。
    座り心地が決してよくはない、四角い座布団がくっついた椅子。
    お酒が進む気軽なお店の椅子があんまり座り心地が良すぎると、酔っぱらったのに気づかず立てなくなっちゃうくらい飲み進む。
    だからこうして、ちょっとばっかし座り心地が良くない椅子を使うんだよ…、っておばぁさんが昔、言ってた。
    たしかにこの椅子。
    定期的にお尻を持ち上げ、座りなおして位置変える。
    そうしないと、お尻が痛くなっちゃう硬さ。
    そして形状。
    良くするばかりがサービスじゃない。
    大人なサービス…、ふと、思う。

    フライの盛り合わせをたのんで食べます。
    帆立にエビ、それからサーモン。
    パン粉がピンッと立って揚がってサクサクしてる。
    油切れもサラッと良くて、中の素材の味がひきたつ。
    帆立はフックラ、エビはプチュンと、どちらもそのまま生で食べても大丈夫であろう、魚がおいしい居酒屋ならではのステキな出来栄え。
    千切りキャベツに、缶詰のモモが入った野菜のマヨネーズあえ。
    練った芥子がタップリ添えられ、ご飯がすすむ料理でもある。

    fa9e33bb.jpegそれから魚の煮付けの定食。
    魚はキンメ。
    脂ののったムッチリとした分厚い切り身。
    身がやわらかで、雑に煮ると崩れてしまう。
    それをきれいに丁寧に。
    お酒と水とほんの少しの醤油で味を整えている。
    だから薄味。
    煮付けというより、味のちょっと強めのちり煮のような感じがおもしろい。

    それからここの昼の定食に汁替わりとしてついてくるのが「鳥豆腐」。
    夜の時間の名物のひとつ。
    寒い時期にはまずはこれをお腹に入れて、それからやおら酒を呑む…、ってそれが粋な大人の飲み方。
    鶏のスープに醤油の風味。
    豆腐にホロホロになるまで煮込んだ鶏のもも肉。
    そして春菊がタップリ入ってそのまま食べてもおいしいけれど、それを刻んだネギを落とした酢醤油をつけて食べるとまるで鍋。
    仕上げに熱した鶏の脂を張ってもってくるから、食べ終わるまで熱々のまま。
    昼のお腹をたのしく満たす、オゴチソウ。
    お米が割れてしまったご飯や、ぶっきらぼうなおばさんたちのサービスはちょっと残念、けれど銀座のおじさんたちは続々ときて店を満たす。
    おいしい料理があればいい…、ということなのでありましょう。



    関連ランキング:定食・食堂 | 銀座一丁目駅有楽町駅銀座駅& lt;/p>


    ちなみにこの店、お店に入ると「お食事ですか?」ってまず聞かれる。
    まさかこの店で、「お茶」という訳はなくって、それは「お酒を飲むかどうか」というコトを確認している訳であります。
    確かに今日も、お店に入ってビールを飲んで刺身をつまむ。
    そうしてやおら、定食のご飯や漬物、汁をもってこさせて〆にする…、というしかもスーツをまとった常連おじさんがかなりいたのにビックリしました、大人のお店。

    昼食を終え、スターバックスで打ち合わせ。

    stabas.jpg銀座のマロニエ通りにある大型店で、とても座り心地の良いソファが沢山ある店…、ただ、そのソファ席はさすがに競争倍率が高くて座れず、それがむしろ打ち合わせする気持ちを高める。
    くつろぎ過ぎるよりもちょっと緊張感があった方がよいですからネ。
    アイスドリップと、ヘーゼルナッツフレーバーのラッテを分けあい、あれやこれやと意見交換、よい時間。

    ところでこの店…、スターバックスが最近始めた「スターバックスリザーブ」って言うプレミアコーヒーを扱っている。
    スタッフが目の前で落としてくれるプレミアムコーヒーで一杯560円という価格もしっかりプレミアム。
    エスプレッソマシンが置かれたカウンターの一番端に、プレミアムコーヒー専門のリザーブシートが設えられてて、そこだけみるとブラックエプロンショップのように見えたりもする。
    よく出ますか?って聞いたら、驚くほどではないですけれどほどほどに…、って。
    試してみようかって思ったけれど、それだけの値段を払って飲むのだったら、銀座ウェストの優雅な空間を選んだほうがいいよなぁ…、って思ってやっぱり辞めにした。

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    日比谷でお昼。

    ins.jpg鹿児島料理の専門店「いちにいさん」にやってくる。

    かごしま遊楽館」っていう、鹿児島の物産販売所の上。
    鹿児島にもお店があって、そこの名物は黒豚料理。
    中でもしゃぶしゃぶ。
    しゃぶしゃぶといえば「肉は牛肉」が当たり前だったところにいやいや、豚のしゃぶしゃぶもおいしいですよ…、と、やってきた。
    東京にも、例えば四谷荒木町の「三櫂屋」なんていう豚しゃぶしゃぶのお店が昔からありはしたけど、ココの豚しゃぶの独特なのがそばつゆにつけて食べるという食べ方で、これがあたった。
    ポン酢がもっている酸味が苦手な人もかなりいたのでしょう。
    ポン酢が苦手でない人にも、ちょっと変わった提案で、たしかに豚の脂とそばつゆの風味がピタッとハマっておいしい。
    タップリいれるネギも風味も食感と、シャキシャキとてもみずみずしくてどんどん食べてもお腹に負担にならぬのがいい。

    この店も夜はその豚しゃぶがメイン。
    けれど昼からしゃぶしゃぶではちょっと贅沢、それで黒豚を使った手軽な料理を作る。
    とんかつ、あるいはセイロ蒸し。
    どれにしようか…、とメニューをみるとそうした定番料理の他に、今の季節にうれしい一品、発見す。

    「そばつゆ鶏飯」という料理。

    372af62e.jpeg鶏飯とかいて、「ケイハン」と読む。
    言葉の響きがどこか東南アジアな感じがする郷土食。
    もともとは奄美大島の郷土料理と言われるモノで、茹でた鶏肉を細かく裂いて、他の具材とご飯にのせて熱々の出汁をかけてザブザブ食べる。
    つまり、汁かけ飯のような料理。

    食用として鶏を育てるわけではなかった、その昔。
    玉子を産ませると役目が果たせなくなってしまった鶏をつぶして、それを料理に仕立てるためにいろんな工夫をしたんでしょう。
    脂もなくてそのまま食べるとバサバサ、繊維が固い肉。
    それも蒸して細かく割けば、固い食感が気にならなくなる。
    ガラは出汁のひと味に。
    勿体無いがうんだ知恵のような始末な料理。

    それをココなりにアレンジしてる。
    大きな丼にあらかじめ、ご飯とスープを入れてクッパのような状態。
    スープはココのそばつゆで、具材は割いた鶏の肉。
    甘辛く煮たしいたけと、ネギにニンジン。
    刻んだ生姜と錦糸卵。
    それからタップリの生海苔と、彩り豊か。
    レンゲですくって、ザブザブ食べる。

    a4a64a1f.jpeg味わいやさしい、まさにこれからの季節においしい料理。
    サラサラ、ご飯が喉を流れる。
    ネッチリとした鶏の蒸し肉。
    コツコツ、シャキシャキ野菜がたのしく、しかも錦糸卵がスープを吸ってふんわり、シットリ。
    海苔の旨みと風味がスープに行き渡り、滋養を感じるたのしいご飯。
    スープがちょっと甘いところが、鹿児島らしくてまたゴチソウ。

    テーブルの上においてある、醤油が二種類。
    東京醤油と鹿児島醤油。
    九州地方の醤油は甘い。
    甘い以上に旨みが強くて、それだけ使ってご飯を炊いても十分おいしい、炊き込みご飯になってしまうほど。
    甘いが旨いの同義語だった、そんな時代のゴチソウだろうと思って食べる。
    サイドに付いた茹でた野菜。
    シャキッと冷えてカリコリ食感さわやかで、生だった頃の名残が残った見事な出来に感心す。
    それから鹿児島のとんこつ料理。
    ズイキやゴボウと一緒に煮込んだ豚の角煮のような料理で、鹿児島に行くとそれをとんこつと呼んで焼酎のアテにする。
    芋焼酎の甘い香りと、甘い料理が不思議とあって、料理とお酒は手に手をとって生まれて育つものなんだなぁ…、って思ったりする。
    紅いも使ったムースを食後にフルンと食べて、昼の仕上げを甘くする。



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