有楽町で軽い昼。
「おかめ」という店。
甘味処といいますか…、麹町に本店のある、特大おはぎやあんみつなどが人気のお店。
麹町のお店は近所に国立劇場があるコトもあり、和装のおばさまたちがニコニコ、乙女のようにふるまいながら甘味をたのしむステキなお店。
有楽町には二店ある。
マルイが入った新しいビル、イトシアの中と、交通会館の地下に1店舗づつ。
どちらもこじんまりしていて和な雰囲気で、けれどボクは交通会館の古びた感じのお店の方がしょうにあう。
有楽町の駅前にして、このビルの地下全体が鄙びた昭和な感じごしていて甘味処があるにピッタリふさわしい場所…、それでふらりとやってくる。
甘味処の食事と言えば、お赤飯や雑煮やうどん。
ココはそれに焼きそば、きしめん、おでんが揃う。
中でもここの焼きそばやおでんは名物。
それらをもれなくちょっとづつ。
お弁当箱に詰めて供する「おかめ弁当」というのがここで一番人気のメニュー。
オキニイリにて、それをいただく。
扇型の弁当箱に、赤飯、釜飯、焼きそばが寄り添うようにぎっしり詰まる。
おでん数種にタクワン、それから昆布の佃煮。
はじめてこれを見たときに、この組み合わせにかなりビックリしたものでした。
どれが主食で、どれがおかずかわからぬ不思議。
果たして何をどの順番に、どう組み合わせて食べるべきかがわからず、まずは腕組み。
けれど、案ずるより産むが易しでございまして、実際、食べてみればどれもが互いのおかずで、同時に互いの主食。
焼きそばおかずに釜飯を食べ、その釜飯で赤飯ほおばる。
おでんと一緒に佃煮たべて、それでお茶を飲むとまるでおすましみたいなスープになってく。
おでんの具材は、大根、竹輪、ゴボ天それからはんぺんという組み合わせ。
田舎の四国にはんぺんという物はなかった。
初めて食べたときにはズブズブ、口の中で泡が潰れるみたいな独特の食感が、くすぐったくって味に集中できなかった。
今でもあんまりすきじゃない。
そういえば赤飯。
これもボクは好きじゃない。
ムチムチとした粘り気のある食感と、中に混じった小豆の甘さがかなり苦手で進んで食べたくない食品。
けれどおでんの出汁と一緒に食べると汁のみずみずしさが、もち米の粘りをおさえてスルンと喉に流し込まれる。
いい組み合わせと思うなり。
それにしてもここの焼きそば。
おいしいのです。
よじれた細い蒸し麺。
塩と胡椒の下味をつけたっぷりソースでカラリと焼いてる。
バサバサ歯切れる麺の食感、シャキシャキとしたモヤシにキャベツ。
たっぷりはいった豚コマが、うま味と脂を吐き出して、屋台の焼きそばを究極にまで上等にした。
そんな味わい…、クセになる。
お店の中はほどよく混雑。
おばさまたちがこの弁当やきしめん、雑煮を食べたあと、大きなおはぎやみつ豆食べる。
そしてときおり、少女のように明るく笑う…、日本はまだまだ大丈夫!
関連ランキング:甘味処 | 有楽町駅、銀座一丁目駅、銀座駅
[0回]
PR