肉を食べたい…、新宿駅に向かう電車の中で思った。
駅に電車が近づいていく、ガタンゴトンと車輪の音をかさねるごとにどんどん肉へと気持ちが向かって走る。
そうだ、あそこに寄り道をして肉を食べよう…、とついて早々移動をし、西口近くの「肉の万世」に気づけばチョコンと座ってた。
和牛切り落とし肉の鉄板焼風をメインにたのんで、洋食セットをえらんでたのむ。
いつもは和食セットにするのです。
ココの和食のセットについてやってくる、豚汁がとてもおいしくそれでいつもそれなんだけど、今日はなぜだかサラダにスープを食べたくて。
たのむとそれほど待たずして、サラダとスープがやってくる。
和食セットだとメインがくるまですべてがおあずけ。
けれど洋食セットになると、こうしてお腹のスタンバイができるステキによかったと。
まずはコーンポタージュをコクリと一口。
ポッテリとした飲み口で、後味スッキリ。
必要以上においしくさせず、素材の持ち味だけで作った上等な味。
舌が味を探して目覚め、お腹がポワンとあったかになる。
それからサラダはシャキンと冷えてる。
グラスのボウルが霜づくほどにキリッと冷えてて葉っぱも冷え冷え。
奥歯でパリパリ、小気味いい音をたてて壊れて青い水をタップリ吐き出していく。
お腹の準備が整う感じ。
日本の料理は何もかもが一度に揃って、あとはただただ食べるだけ…、ってそんな便利もステキだけれど、西洋料理の手順を踏んで、徐々にクライマックスに向かってくコース的なる食べ方も好き。
サラダを全部食べ終わる頃、メインがジュウジュウやってくる。
松阪牛。
ロースやモモなど脂をあまりもたない赤身。
ステーキ肉を形成するとき、どんなコトをしても出てしまう半端な肉を薄切りにする。
塩と胡椒だけふり、それをジャジャっと炒めてそれを野菜炒めの上にのっける。
かつてはレギュラー、それからジャンボとふたつのサイズがあっただけ。
今では肉80gのミニサイズと、それからレギュラー。
そのレギュラーには130g、180gと50g刻みで好きなサイズを選べるようになっている。
ボクの隣のおばぁさまが、わたしはお肉少なめで…、とミニをたのんで食事をしてた。
そういう時代なのでありましょう…、ボクは180gをたのんでタップリ、だって肉を食べるというのが今の気持ちでそれでコレ。
タレが付きます。
芥子をといた醤油ダレ。
ココの鉄板焼きは昔から、芥子醤油で食べるならわし。
今ではこれにカルビ焼肉風の甘辛タレも選べるようになっているけど、やっぱりココはオリジナル。
芥子多めの辛々にして、そこにトプっと肉を付けるとコホンと咳き込む。
それほど辛い。
唐辛子じゃなくマスタード。
だから辛味がツンと襲って、しかしたちまち消えていく。
消えたあとにはマスタードらしいスッキリとした香りと甘み。
それに醤油の風味がくわわり、肉そのもののうま味と味を引き立てる。
野菜と一緒に食べると甘みが、グーンっと引き立ちムッチリとした肉の食感。
クシュクシュとした野菜の食感。
それにご飯のモッチリが混じってとても賑やかでいい。
ここの洋食セットはパンかご飯が選べる。
ご飯を選ぶとオモシロいコトに、お皿じゃなくて茶碗にご飯がやってくる。
これがウレシイ。
お箸で食べるコトを前提にしたこの商品。
肉をタレにトプンと浸し、それを持ち上げ口に運んでやる途中。
タレがたれぬよう自然とご飯の茶碗をそえる。
ご飯の上にタレがポトンと垂れていき、それがご飯をおいしくさせる。
タレをタップリつけた肉。
ご飯にのっけて、ご飯と一緒にワシワシ口にかき込んでやる…、牛丼的なるこの食べ方が薄切り肉をおいしく食べる秘訣なんだな…、って思ったりもした。
堪能す。
来るたびココはサービスがよくなっているのに、ニッコリします。
ニコニコとしたステキな笑顔に、顔や仕草でちょっと合図をしてやると、ササッとこちらにやってくる、その洗練とひとつひとつのサービスの丁寧にして正確なとこ、気持ちが良くってオキニイリ。
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