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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    性別:
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    1960/01/26
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    有楽町で昼とします。

    964623fd.jpeg山手線のガード下。
    東京フォーラムの向かい側といえばいいのかそれとも裏側なのか。
    そこにぎっしり、飲食店が連なっている。
    昔からあるそば屋やとんかつ、ラーメン屋。
    韓国料理の大きなお店と、どの店も昼はサラリーマンであふれるお店。

    そこに一軒。
    「葵」という店。
    寿司屋であります。
    それも立ち食い。
    今でこそ、いろんなところに立ち食いの寿司屋を発見できる。
    立ち食いというのを特徴にしたチェーン店もあるほどで、すっかり珍しくはなくなったけど、ココはずっと昔から。
    立ち食い一本でやってきた。
    小さな店です。
    小さい以上に薄っぺらな店。
    寿司のカウンターが一本あって、カウンターの前にお客様が立つと一杯。
    後ろを通ることもできないほどに奥行きが無い。
    カウンターの後ろは全部引き戸になってて、お客様はそこから出入りをする仕組み。
    表通りから店の中を見て、空いてるところがあったらそこのドアを引く。
    ガラッとあけて中に入って食事をし、食べ終わったらそのままバックすれば店から出られる訳です。

    505a0242.jpegもう究極に小さなお店。

    カウンターも薄く出来てて、ランチセットにでてくる汁と、お茶におしぼり。
    箸に醤油の小皿を置くともう一杯。
    にもかかわらず、そこにガリが入った桶や醤油差しが二人にひとつの割合で、置かれて本当にミッチリしてる。
    カウンターが二段重ねになっていて、上の部分に握った寿司がやってくる。
    合理的といいますか。
    まるでカプセルホテルのようなこのミッチリが、まさに東京。
    外国から来た人をココに連れてくると、ビックリしながら感心をしてくれたりします。
    オキニイリ。
    料理はキチンと正直で、シッカリしてます。
    汁は出汁を丁寧にとり、味噌を溶いただけならず魚のアラが入ってる。
    魚の旨みがドッシリとした、寿司屋の汁をふうふうしながら飲んで握りを待つ趣向。

    b96a44b9.jpegランチのセットは二種類あって、寿司が8つか10個を選ぶ。
    8個食べると800円。
    10個食べれば1000円で、それに手巻とだし巻き卵がついてそれで一揃え。
    せっかくだから10個を食べる。

    10個の握りは4個づつ、握ってくれる。
    最初の4つは、まぐろの赤身にイカに白身にサーモンという、回転寿司の定番のネタ。
    ネタはピカッと、鮮度よろしく、かなり大ぶり。
    男の口をタップリ満たす、お腹も満たせるボリューム感。
    シャリは少々酸味が強めで、旨みも強い。
    握りのシャリというよりも、ちらし寿司のご飯を握ったような感覚。
    ご飯の炊き加減は固めでそれはオキニイリ。

    タコにエビにエンガワ、それにイクラ。
    決して珍しいモノはないけど、その分、どれもが良いネタだってわかるのがいい。
    出汁巻き玉子を間に挟んで、アオサの軍艦。
    それから季節のネタのホタルイカ。
    最後にまぐろの中落ちを手巻でたべて、一揃え。
    十分すぎる分量で、作りおき無し、正真正銘、たのんでそれから握ってくれる。
    かつて寿司はこうして食べた食べ物だった。
    腹を満たして終わったら、さっさと帰る…、粋を感じる昼とした。



    関連ランキング:寿司 | 有楽町駅銀座一丁目駅日比谷駅



    寿司をつまんで、ちょっとお茶でもと東京フォーラム。
    中庭にでるスーパー屋台の中の一軒…、ドリップコーヒーを注文のたび落としてくれるコーヒー屋台にやってくる。

    a377af33.jpeg ココにでてくるコーヒー屋台は全部で2台。
    今日の屋台はスッキリ味。
    もう一台は、かなり濃厚、ドッシリした味。
    そっちの方が実は好きではあるけれど、ココのコーヒーも悪くない。
    なにより熱々。
    落としたてのコーヒーで手を温めつつ、コクリココクリと飲むのはおいしい。
    お腹もココロもあったまる。

    今日は午後から雨になる。
    しかもかなり本降りになるんじゃないかという天気予報。
    だからでしょうか。
    いつもよりも屋台の数が少なく感じる。
    食べに出てくる人たちもちょっと少なめ。
    ほとんどの人が買ってそうそう、会社に戻ってオフィスランチにする様子。

    それにしても、東京フォーラムはかなり本格的な工事中。
    大震災で深刻な被害を受けたんだという。
    たしかに、開業当時からデリケートで営繕続きのガラスの作品。
    たのしみだったコンサートがいくつもキャンセルされてもいます。
    こんなところにも地震の影響…、いつまでこんな状態が続くんだろうなぁって思ったりもする、しょうがない。

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    昼に丼…、しかも上等丼にすることにした。

    56d5d0a9.jpeg京橋にある「伊勢廣」という店。

    京橋という街。
    日本橋と銀座の間。
    八重洲の裏側というロケーション。
    地味でずっと静かな街であったのだけど、最近、ガラリと様変わり。
    古い建物が壊されて再開発が目白押し。
    昭和の情緒が残った街に、工事囲いの更地が混じり、そこに大きなクレーンが立つ。
    新陳代謝といえばたのしく、どこにでもある街になってくと思うとさみし。
    それも時代と言うことか。

    そんな京橋の裏路地に、昔の京橋が未だ残っている場所がある。
    そのひとつ。

    路地から生えた小さな道に、向かい合わせて「伊勢廣」という店が二軒。
    夜は両方使っておもてなし。
    昼は一軒。
    古い方の店を使ってランチ営業。
    もう一軒では、調理人がずっと鳥の串打ちをする、その風景がもうおいしい感じ。

    カウンターの中に厨房。
    串を打たれたばかりの鶏肉がショーケースの中にズラッと並び、横に炭場というミニマルで、中にはにこやかな親父さんがたっている。
    その雰囲気がもうおいしい。
    35176869.jpegここのランチは大きく二種類。
    一つは定食。
    ひとつは丼。
    どちらも当然、焼き鳥がメインになってはいるのだけれど、やっぱり昼は丼がいい。
    定食だったらどう考えても、お酒を飲みたくなっちゃうモノね。
    タレをしっかりまとったご飯。
    丼を手に持ちワシワシ口の中にご飯と鶏と一緒にかきこむ…、勢い良さと気軽さがある。
    タレと一緒に鳥の脂や焼けた香りがご飯を覆いただそれだけでご飯をおいしく味わえる。

    4f9b403d.jpegお皿に焼き鳥の串が並んで、ご飯が入った小さな茶碗がそばに寄り添う。
    そのよそよそしさが寂しげで、それに比べてご飯を覆い隠すようにギッシリ焼き鳥が並んだ姿。
    にぎにぎしくて、たのもしい。

    5本の串の丼にする。
    ササミにモモに胸肉に、つくね、それからレバーで5本。
    炭をおこして強火の遠火。
    こんがり焼いた見事な出来映え。
    しかも肉の部位それぞれで、焼き方、仕上げがそれぞれ違う。

    中がレアのササミ、フカフカ。
    表面だけが固まっていて、奥歯がそこを突き破ったらあとはトロンととろける感じ。
    これは塩味。
    それからタレが薄づきの、胸の肉はサクッとやさしい歯切れが旨い。
    サッパリとした胸肉独特の上品な、うま味を邪魔せぬようにタレは肉を覆う程度で炭の香りをまとわせている。
    一転、とっぷりタレを多めにつけて、焦がして焼いたもも肉は脂が旨く、ムチッと歯茎にからみつく。
    肉そのものにうま味が強くて、だからタレが絡みつくほどタップリ付けてもまるで負けないというのがスゴイ…、鶏そのものの特性しった見事な手際。
    なにより驚くべきのがつくね。
    串の周りの芯の部分だけ、ほんのりレアで仕上がった、独特にして肉感的な食べ応え。
    フンワリネットリ、夢心地。

    61173d90.jpegところでここの焼鳥丼。
    串の本数で値段が決まる。
    一番少ないのが3本で、4本、5本。
    銀座だったり、帝劇だったり、いろんなところに支店があって、どこにも焼鳥丼がある。
    けれどこの店以外では5本のがない。
    つまり5本入ったこの丼は本店限定。
    それというのも5本丼にだけ、レバーの串が入ってる。

    ここでは古い言い方の「血肝」ってよぶ、そのまま生でも食べられる新鮮なレバーを準備できるのが、本店だけ、というコトなのでありましょう。
    みるからに太ったレバー。
    ティアドロップ型のそれを使って焼いてる。
    幅広の部分はネットリ、なめらかで、細い部分はプリプリ、奥歯に抵抗をする。
    レバーも場所で歯ごたえ、食感違うのがわかってたのしい。
    ただどの部分も濃厚な、香りとうま味をもっているのは共通してて一口ごとに元気が体に巡ってく。

    6f7cf9e8.jpegおもしろいのがここの丼。

    ちょっと浅めにできている。
    口が大きく開いた、スープボウルとサラダボウルのちょうど間くらいの大きさ。
    ご飯の上に串を置き、ピタッと収まるサイズに出来てる。
    普通の丼の形だと、口を大きくするとどうしても深くなる。
    深くなる分、ご飯の量を多めにしなくちゃいけなくなって、粋な料理になってくれない。
    それでこうした特注品を作ってるのです。

    汎用品じゃなく専用食器。
    この店の焼鳥丼を盛り付けるだけに作られたオリジナル。
    器もひとつのおもてなし。
    こうしたところに手間暇かける。
    ステキなこと、って思います。

    鳥のガラから丁寧にとったスープをコクリと飲みます。
    黄色みがかったクリアなスープ。
    味はどっしり濃厚でそのほとんどが鳥の味。
    ネギやショウガの香りがついてはいるけれど、調味料は塩ばかりというシンプルながら見事なり。
    焼き鳥とご飯の間には海苔とタップリかけまわされた焼き鳥のタレ。
    甘み控えめでスッキリとした大人味。
    だから焼いた鶏の味わい、風味が生きる。
    やっぱりココの焼鳥丼はとても大好き…、オキニイリ!

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    二度目の朝食。

    kato.jpg今日は、お魚三昧の朝を堪能いたしましょうぞ…、とそれで二軒目。
    「かとう」という店。
    煮魚系の店であります。
    築地場内。
    オモシロイことに、同じような趣向の店がかならず二軒ずつ出店してる。
    とんかつの店が「八千代」に「小田保」。
    中華そばなら「ふぢの」に「やじ満」。
    喫茶店なら「センリ軒」に「愛養」っていう具合に二軒。
    しかもどれも、外の人に有名な店と、市場の人に重宝されてるお店にわかれる。
    上の並びの前が外向け。
    後者が内向きって感じになるかなぁ…。
    外向けの店にはかなり個性的な名物料理が存在してて、それで有名。
    けれど市場の人にとって個性はむしろ邪魔になり、普通の料理のお店が毎日使うときにはありがたかったりするのでしょうね。

    煮魚、刺身がおいしい店の、その一軒目は「高はし」という店。
    もう一軒はこの「かとう」。
    高はしってお店はあんこう料理が名物。
    だからあんこうの季節になると、かなりの人が並んで待ってる。
    一方、「かとう」はとっても地味で割とすんなり入れたりする。
    今日のテーマは、あまり待たずに入れるお店…、つまり内向きの店でここに来た。

    8295fe87.jpegまず牡蠣豆腐。
    今の季節の場内レストラン。
    どこもかならず牡蠣関連の料理をだしてる。
    揚げ物だったらカキフライ。
    牡蠣ラーメンや、牡蠣スパゲティーといろんな形の牡蠣料理があり、ココのはちょっと変わり種。
    牡蠣豆腐ってのが名物である。

    出汁の中で豆腐に菜っ葉、それから牡蠣を煮込んだモノで、それをポン酢で食べるというモノ。
    この牡蠣…、絶品でした。
    プルンと太ってムッチリ、舌にまとわりついてくる。
    煮込んだ汁が、まるでミルクを混ぜたみたいに白濁してる。
    牡蠣のうま味でありまして、それが豆腐にしみこんでもいる。
    風味、味わい、香りに食感。
    牡蠣のある冬はステキな冬だね。
    自家製ポン酢も牡蠣のうま味をひきたてるよう、最適化されているのでしょうネ。
    体も中からあったまる。

    1bf6aab4.jpegそれから焼いた魚をいくつか。
    まずは太刀魚。
    普通、太刀魚って塩焼きにして食べるモノ。
    脂がおいしく、しかも香り豊かな魚でだからなるべく余計な風味を加えぬように調理するものだ…、って思ってた。
    けれどココでのオススメは、照り焼きだって言うじゃない!
    オススメ通りにそれでは照り焼き。
    半信半疑で、食べてみたらば、なるほど、これもおいしいかもです。
    焦げた醤油の香りが太刀魚にまとわりついて香ばしい。
    まるで炭火でカリッと焼いた。
    そのとき、つくような香り豊かな焦げた匂いが醤油の匂いで作られる。
    とうもろこしに醤油を塗って焼いたときのような、そんな感覚?
    照り焼きのタレが甘みをあんまり持ってないからでしょう、太刀魚独特の風味を損なうコトもない。
    シットリとしたやわらかな、太刀魚独特の食べ応え感もなかなかのモノ…、悶絶す。

    f7b7dbbc.jpeg甘みにたよらずうま味を作る。
    そのやり方は、西京漬けでもおんなじコトで、マナガツオの西京焼きをたのんだのだけど、これもスッキリ。
    甘みをほとんどもたぬ味わい。
    なのに味噌の独特の味。
    あるいは風味が、魚の旨さを引き立ててなるほどおいしい。
    味噌でつかった魚が水気を味噌の中に吐き出した、ネッチリとした食感は、うま味がギュギュッと凝縮された、証だったりするワケです。
    ご飯のおかずにピッタリとくる。

    それから刺身。
    天然モノのブリの刺身があるというので、たのんでみたらば、たしかに見事に分厚い切り身。
    角が立ってて、プリンとしてる。
    けれど本来、ブリにつきもののテラテラ光る脂の気配があまりない。
    食べるとネットリ。
    歯茎にまとわりついてくるような、肉感的な食感はある。
    けれど残念、ゴリゴリとした歯ごたえ、あるいは香りにかける。
    田舎で食べてた天然ブリは、歯を押し返すほどの歯ごたえがあり、醤油につけると脂がパパっと散るほどに油っこくって匂いがあった。
    そんなブリって、なかなか東京では食べられないなぁ…。
    築地といえどもやっぱり無理か?って、思ったりした、しょうがない。

    tukiji.jpgご飯がちょっとやわらかめ。
    それが残念。
    けれどシャキッとつかった浅漬けに、厚揚げと野菜を煮込んだ小鉢のクオリティは見事なもので、定食としては完成されてる。
    しかもセットに付いてたシジミ汁がなかなかおいしい。
    なによりボクらの後にきた2人組分で、今日のシジミ汁が終わってしまい、普通の豆腐の汁に変わっていたのね。
    それがちょっとうれしくて、ほどよく満足。
    二度目の朝と言うのにほとんど完食し、美味しいモノはいくらだって食べられる…、って納得します、オゴチソウ。

    二度目の朝食を終えてお店の外に出たのが10時ちょっと前。
    本格的に人がどんどん集まりはじめて、食堂街の通路にあふれる人、また人。
    そんな通路を自転車、ターレに大八車が行き交っていく。
    古い建物。
    傾きそうな看板、それから人いきれ。
    この混沌がまるで戦後の景色のようにみえたりする不思議。
    今話題になっている、もしこの築地がどこかに移転し、真新しくなったらばこの雰囲気がどうなるモノか。
    なんだかちょっとなやましい。

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    有楽町の交通会館の中にある、甘味処の「おかめ」という店。

    okame.jpg次々、新しいビルに建て変わっていく有楽町の駅の界隈。
    ここだけそのままずっと昭和な感じで変わらず、のこってるビル。
    地下に沢山の飲食店が入っててどれもが見事に古ぼけていて、けれど決してしおれていない。
    昔のまんま、けれどどこもにぎわっていて、潤いがある。
    なんだか不思議と落ち着く地下街。
    洋食、定食、喫茶店と昔ながらの業態ばかりで、なかでも異彩を放っているのがこの甘味処。
    おはぎやあんみつ、お汁粉と甘味の他に、軽い食事が充実してて昼はかなり混雑してる。
    明るい店内。
    店の隅々までがキチッと磨かれていて、すがすがしくて凛としたステキな空間。
    お店に入ると、あんこが炊けてる匂いがします。
    甘くて、お豆独特のむせ返るような重たい匂い。
    この匂いだけでお茶がおいしく飲めそうな、おいしい空気。

    60d3c57a.jpeg軽食類は、焼きうどんや焼きそば、おでん。
    雑煮にうどんと、典型的なお茶請け的なるお手軽料理。
    そのあれこれを気軽に一度に食べられる「おかめ弁当」って言うのがあって、それ食べ昼のお腹を満たす。

    扇型の弁当箱に、赤飯、茶飯、それから焼きそば。
    おかずがおでんで漬物、昆布の佃煮がつく。
    炭水化物系の弁当なのに、そこはかとなく上品にふるまうさまがとてもたのしい。
    赤飯やもち米系のおこわが苦手なボクにもココの、この赤飯は不思議とおいしい。
    あんまりモチモチしておらず、豆の風味がほのかでお塩が強め。
    茶飯もスベスベ。
    固からず、やわらかからずな炊きあがりにて、おはぎの命はご飯だからなのでしょうネ。
    この入念にまずは感心。
    出汁をタップリ吸い込んだ、おでんと一緒に茶飯を食べると、出汁がジュワッとにじみだしてきてご飯をまるで茶漬けにさせる。
    やさしい味わい。
    みずみずしくて、シットリとした日本の味にウットリします。

    7359228c.jpeg大根、はんぺん、竹輪にごぼう天。
    変わった具材は何一つなく、けれどひとつひとつがそれぞれ正しく煮込まれていて味わい確か。
    なにより熱々、出来立てでやさしい気持ちにしてくれる。
    キリッと辛い芥子も鮮やか…、ツンとする。

    熱々なのはこの焼きそばもおんなじで、注文が入ってそれからフライパンで作ってた。
    ジャジャっという音。
    ソースが焦げる匂いがしてきて、お腹がなった。
    ソースをタップリ含んだ麺。
    具材はキャベツにモヤシに、それから鶏の味付けひき肉。
    甘辛醤油で炒り煮され、パラパラとした挽肉で、そのポソポソとシットリとした麺がなじんでなかなか旨い。
    ソース焼きそばをおかずにし赤飯、茶飯を食べるたのしさ。
    食べてるうちになんだか気持ちが穏やかになる…、そしてお腹もやさしく膨れる。
    シッカリとした味わいの吸い物椀に、ぬるめで濃い目の番茶も旨い。
    1000円札で10円玉が3枚おつりがくる値段。
    安くはないけど値打ちはあるなぁ…、って思ったりした、また来よう。

    ちなみに今日。
    毎年11月5日は「縁結びの日」なんだそう。

    enmusubi.jpgなんでわかったか…、っていうとボクの友人が「今日、お見合いをするんだぜ」って電話をかけてきたからなのです。

    同級生。
    もし成功したらば、2度目の結婚。
    恋愛電撃結婚で手痛い目にあったから、って二度目は絶対、見合い結婚をしてやるんだ…、と今年のはじめから婚活はじめて、満を持して今日がお見合い。
    かなりの気合で、今日の良き日を選んだんだそう。
    島根県の「縁結び観光協会」が決めたらしくて、まず「いい(11)ご(5)えん」で「いいご縁」。
    旧暦10月神無月。
    つまり今月、出雲の国は「神在月」で日本全国から出雲大社に集まってきた神様がするメインのコトが縁結び…、それで決まった、めでたき日。
    へぇ、そうなんだって感心し、六曜みたらば今日は「先勝」。
    午前は運気がいいけれど、2時から6時までは「凶」。
    まさかお茶会見合いじゃないだろうネ…、って言ったら「ぎゃーっ」て言いながら電話を切った。
    多分、これから予定変更の電話をするに違いない。
    もうこの年になったら運を天に任せる他にない(笑)…、どんどんこうしたコトに詳しくなっていくのが、われながら、なんだかちょっとオモシロイ。

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    日比谷で昼となった今日。

    123.jpg打ち合わせの時間にまだ間があって、それで有楽町駅前のビックカメラでマッサージ。
    最近、オキニイリのマッサージチェアが一台あって、これがもうビックリするほどにスゴイのですね。
    目をつぶっていると本当に人に揉まれているみたいな気持ちさえする。
    それも何人もによってたかって足や腰、背中に肩をグイグイ押され、揉まれる感覚。
    極楽、極楽。
    ここ数日間、キーボードを通した仕事が忙しく、肩がパンパン。
    首を捻るとパキッと音がするほどに、上半身が凝っていた。
    いろんな疲れがほぐれるようで、二回も続けてグリグリ使った。
    あまりに気持ちが良かったのでしょう…、途中でちょっと眠ってた(笑)。
    すっかりおじさんサラリーマンでございますです。
    リフレッシュ。

    待ち合わせの場所にいったらば、まず昼ご飯でもたべましょう…、って。
    それでここ。
    鹿児島の物産館の二階にある「いちにぃさん」って言うお店。
    時計をみるとまだ11時ちょっと過ぎ。
    ランチタイムにはまだ早く、お店も開店した直後というそんな時間に、おどろいたことにもう半分以上、席が埋まっているのにビックリ。

    fae0ca7e.jpeg豚しゃぶをメジャーにしたのは、多分、この店。
    鹿児島名産の黒豚を、そばツユで食べるという新しいスタイルを東京に持ち込んで、一気にメジャー料理に押し上げた。
    その後、いろんなお店がそのやり方を真似はしたけど、大ブレークとまで至らず。
    だって家庭でも簡単に味わおうと思えばできる料理ですから、余程のこだわり。
    あるいはブランド性がなくちゃなかなか残れない。
    今でもココは繁盛してる…、やっぱりパイオニアって強いのでしょう。
    ランチタイムは黒豚を使ったカツ丼やとんかつ定食。
    あるいは蒸篭でいろんな素材を蒸して食べる料理を提案してる。

    黒豚と野菜を蒸した定食にする。
    蒸篭料理に、蒸し寿司、それから黒豚豚汁がついたセットで、なかなかお得。
    ココの一番人気の料理のようであります…、次から次へとこの商品のオーダーが厨房の中に入っていってた。
    蒸篭の中に豚肉タップリ。
    豚汁の中にもこれでもかって豚肉一杯で、黒豚天国みたいなセット。
    黒豚って、脂にコクがあっておいしくて甘い香りがまた独特。
    蒸した豚についてくる、黒酢混じりのタレがこれまたスッキリおいしく、ご飯のおかずというよりも、これで一杯芋焼酎…、なんてコトを思ったりする。
    野菜も見事。
    甘み、香りに風味がしっかり活きていて、タレをつけずにそのまま食べても充分うまい。

    7a8b9bf5.jpegただのココのお料理。
    鹿児島的にとっても甘い。
    蒸し寿司のシャリはまるでお菓子のように甘くて、そこにビシッとお酢の旨みが入るものだから、舌が疲れるほどにおいしい。
    この蒸し寿司でご飯が食べられそうな味。
    ただこの甘さが、芋焼酎にあったりするのネ。
    料理が酒をはぐくんで酒が料理を作ってく。

    豚汁の味噌もコッテリ濃厚。
    醤油もしっかり、関東風の普通の醤油と、甘い鹿児島醤油の二種類。
    九州に行って回転寿司に行くと大抵、こうして醤油が二種類おかれてどちらか選ぶようになってる。
    最初は両方使って食べ比べると、確かに九州醤油は甘くて魚の旨みを引き立てる。
    最初は甘くてかなわんなぁ…、って思って食べるもどんどん甘みにハマってく。
    甘いは旨い。
    料理は素材の甘みを引き出し作るモノ!

    a5788203.jpegところでここのお店の箸袋。
    裏っ側に薩摩弁がいくつか紹介されていた。
    日本の方言の中でも難解な方言のひとつがこの薩摩弁。
    ボクも鹿児島で仕事をしていて、ときおり戸惑うコトがあった。
    特にお酒を飲んで気持ちよくなり始めると、どんどんお国訛りがどんどんではじめ、何を入ってるのはわかんないようになっちゃってくる。
    中でも戸惑ったのが「じゃっど」って言葉。
    最初は「だけど」が訛ったモノかと思って、次にどんな反論が来るのか?って身構えていた。
    なのにそれで話が途切れる。
    どういうコトなんだろう…、って思って聞いてみたらばなんと。
    「じゃっど」は「そうだ」の同意の意味。
    そんなコトを思い出させてくれるたのしい箸袋。

    そう言えば、うちの会社が開催してた勉強会で、この薩摩弁を喋る人と北の難解方言で有名な津軽弁を喋る人がたまたま同室になり、もう大騒ぎ。
    まるで通じぬ会話の中で、けれどかなり多くの単語が共通していたというで、またまた大騒ぎ。
    江戸時代に忍びが情報収集しづらいようにと恣意的に作られた薩摩弁も津軽弁も、もっと昔からある古い日本語の一部分を残して出来た。
    それがそのまま受け継がれていた…、というコトなのかもしれません。

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