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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    もう30年もの長きにわたって、お付き合いをさせていただいている人とひさびさ、浅草の夜。

    miyako.jpg仕事半分。
    けれど残り半分は家族ぐるみのお付き合いという、ちょっと特別な関係でもうウキウキでやってくる。

    弁天山美家古寿司という浅草を代表する…。
    というか、江戸前寿司を代表するような老舗のお店。
    うれしいコトにカウンターをいただいて、寿司をつまむ人になる。
    小さなお店。
    カウンターとテーブル席が4席ほど。
    しかもそのカウンターというのが7人座るといっぱいになる、とてもこじんまりしたモノで中にご主人ひとり。
    ひとりでとても丁寧に、寿司を握ってお客様に迷惑かけぬサイズのお店。
    しかもこの店。
    100年以上もこのやり方で、ずっと変わらず営んでいる。
    背筋が伸びる…、けれどその緊張感が心地良く、さておいしいところをいただきましょうぞと手揉みしながら立ち向かう。

    aef5a997.jpeg見事な江戸前。
    ケースの中のネタの種類は決して多くはないけれど、今ならではのおいしいモノがキチリと揃う。
    ムチュンと茹だったハリのあるエビ。
    今の季節のコハダのつやっと色っぽいコト。
    肉厚、そしてプルンときれいな赤貝とどれも江戸前寿司の定番。
    シャリは酸味、甘みにうま味がほのかで、ネタの味わい邪魔せぬ味付け。
    小ぶりで舌にのせるとちょうど良い、粋な大きさ。
    寿司はつまむものであって、食べるものじゃないんだよ…、ってイナセな言葉がでそうな出来栄え。
    ひとつひとつにしっかり煮切りをつけて味わう、あぁ、大人だなぁって思えるなんとシアワセ、オゴチソウ。

    寿司のひとつひとつをいとおしむよう、けれどテキパキ握りあげてくご主人の、お酢にやけてふやけた指。
    あぁ、ありがたいと眺めつつ、その同じ方をみながらポツリポツリと話しをするボクら。

    miyakozusi.jpg普通にテーブルに座って話すと会話と会話の空白が、とても寂しくずっとしゃべり続けていないと不安になってしまう。
    けれどこうしてカウンターに並んで座る。
    すると話がどんなに途切れても寂しくなんてけっしてない。
    ここにこうして同じ方をみて、同じモノを食べているというただそれだけで会話をしている気持ちになれる。
    大人の男の大人の時間…、しみじみいいなぁって思います。

    シャキシャキとして驚くほどにあまい平貝。
    塩で煮上げたイカの握りに、まぐろの漬けとこれまた江戸前ならではのネタを次々握ってもらい、お酒も進む。
    会話もはずんで、腹が少々くちくなる。
    まずはココの〆としてかんぴょう巻きを握ってもらおう…、と。
    甘みをギリギリ、極限にまで控えたカンピョウ。
    クニュクニュ食感おもしろく、焦げた醤油が香ばしくわさびがビリッと風味をそえる。
    大人の〆とあいなった。
    それにしてもお店のご主人の会話たのしく、知識豊富で何よりこの東京のことを愛しているという様に、ゴチソウ以上のゴチソウもらった。
    また参りますと、軽く会釈して後にした。



    関連ランキング:寿司 | 浅草駅(東武・都営・メトロ)浅草駅(つくばEXP)田原町駅



    ひさしぶりの夜。
    なによりたのしく寿司を一緒につまめたこのシアワセに、なんだかこのまま別れて帰るのが勿体無くて、それでちょっと飲み直しましょう。
    浅草寺さんの境内を抜け、一緒にちょっとお参りをしてそれで煮込みのおいしいお店に飛び込む。
    nikmiya.jpg小さな通りに面してズラリと、おんなじようなお店が並ぶ。
    どこも売り物はホッピー、それから煮込みというおんなじような店ばかり…、なのに不思議と繁盛しているお店とそうじゃない店にピタッと分かれてる。
    大きくお店の前を開け、通りにズラッとテーブル並べて、「いらっしゃいませ」と元気な声で呼びこみをする。
    中でも一番、混んでるお店に飛び込んで、トマトサワーを久しぶりに飲む。

    nikomi.jpgすすめられるがままに売り物商品もらう。
    当然、煮込み。
    それからキムチと豚肉を煮込んだここのオリジナル。
    今日の刺身はまぐろのブツと、鯖の昆布締めがございます…、と。
    それをつまみにあれやこれやと、また話。

    昔話に今の話。
    これからあんなコトをしたいね、コレもしたい、と夢を語ってお酒が進む。

    そのうち話は、これからの日本の話になります。
    今の日本が一番大切にしなくちゃいけないコト…、それは人の努力が報われる正しい社会と、それぞれの人の苦労に感心をもつやさしいこころね。
    個性的であることを恐れずに、他人の個性を尊重すること。
    多様であるコトをステキなコトと感じるココロ。
    例えば今、みんなの気持ちは東北ばかりにいっていて、口蹄疫や大雨で大変な目にあってる九州南部の人のコトをすっかり忘れてる。
    なんて淋しい、哀しいコト…、って思ったりした。
    諦めず、できることからボクも一生懸命がんばらなくちゃ…、と思った夜です、良い夜でした、ありがとう。

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    無題
    先の冷麺の記事に続き、お寿司、、最近ちょうどお腹が求めていたものなのです。うらやまし〜!

    “今の日本が一番大切にしなくちゃ行けないこと”、同感です。
    もうずっと、日本が忘れていた、でも本来は日本において美徳とされていた、私たちの国が美しい理由の一つなんですよねぇ、きっと。私自身も、改めて考え直さなければ、と近頃強く思います。
    Yu さん / 2011/07/13(Wed) /
    おもいやり
    > Yu さん
    本当のやさしさ。
    互いが互いを思いやり、尊敬しながら生活すること。
    大切だと思います。
    そしてそうした思いやりこそが、日本のステキを創り上げたすべてのことだろうとも。
    出来ることからちょっとづつ、と思いますね。
    サカキシンイチロウさん / 2011/07/13(Wed) /
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