夜を回転寿司にする。
新宿西口の沼津港。
安売り戦争真っ只中の回転寿司の中にあって、ココは孤高の存在のよう。
たちの寿司的キッチリとした上等な寿司を作ってくれる。
定番の寿司はシッカリ。
こなれた値段で、いつも安定した品質で。
それと同時に季節のネタをいつも正しく提案している。
回転寿司で季節感を感じるのって、ステキなコトでありましょう。
例えば数の子。
年中あるネタでもあるけれど、今日はかなりのヘビーローテーションにてベルトの上を回ってた。
分厚く、しかも色鮮やかで上にタップリ、削ったばかりの鰹節。
数の子といえばおせち料理の縁起物にて、正月前にそれを味わう。
新しい年のはじまりに「カリカリ」音を立てるものは食べちゃいけない。
「カリカリ」じゃなく「カスカス」したモノ。
その代表がこの数の子。
噛むとカスカス。
かなり盛大な音を立て、富豪気分が盛り上がる。
魚卵の粒のひとつひとつがシッカリしていて、口の中に散らかるゴチソウ…、お正月の予行演習をするような明るい気持ちで、次々、お寿司をお腹におさめる。
生の白いか…、ネットリとしたみずみずしい身がトロンと粘って甘みも十分。
脂ののったカンパチに、マグロの漬けはいつもの安定した味わいで、特にマグロの赤身が今日はひときわ美味しく、シャリを包んでシットリさせる。
生の青柳の貝独特のアンモニアっぽい香りが口いっぱいに広がっていく。
富山から白えびが届いております。
ネットリとした小さなエビ。
名前の通り色白で、香りまでもが甘くて強いうま味にウットリします。
パリパリ海苔も海の香を引き立てて、けれど海苔の食感、香りに負けぬエビの力強さをたのしむ。
イクラはプチプチ。
これまたシッカリ頑丈で、プチッとはじけてご飯と混じってトロンとさせる。
甘い甘エビ。
コリコリ歯ごたえ爽快なゲソと生姜の風味がゴチソウ。
あまり好んで食べぬサーモン。
ひさしぶりに食べてみたけど、やっぱりおいしい。
癖がなくって脂がうまく、最後に軽いサーモンらしき香りがしてくる。
みんなが夢中になるのがなんだか頷ける。
〆に巻物。
ちょっと贅沢なのにしてみようかと「トロタク」にする。
ほぐした中トロ。
刻んだたくあん。
海苔でキッチリ巻き込んで、口の中でネットリとパリポリ感が同居しているなんとも不思議な食感、味わい。
早目の時間にやってきて、入ったときには待たずにすんなり入れたけれど、帰るときには長蛇の行列…、今日はちょっぴりついている。
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せっかくだから甘いモノを食べて帰りましょうと、喫茶店を訪ねてみるもどこも一杯。
もともと新宿駅の周辺の喫茶店は絶対数が少ない上に、どこもいつも混雑してる…、しかも今日は三連休の中日の日曜、どこもいつも以上の混雑ぶり。
それでちょっと歩いて移動。
新宿駅から一番近いところにある、超高層ビル。
エルタワーってビルの地下にある英国屋。
大阪に本店があり、昭和的なる喫茶店文化を今も守っているお店。
行ってみたらば、割りと空いてる。
このビルの地下。
入り口がわかりにくい上に、ビルそのものがちょっと離れたところにあるから案外静か。
その割に飲食店が充実していたりするから穴場。
この店も、味にうるさい関西人に鍛えられた会社ならではのシッカリとした商品を出す。
マロンチョコのショートケーキ。
スポンジケーキを崩したモノに、刻んだバナナを混ぜてフレッシュクリームであえて仕上げた、イングリッシュトライフルのような出来栄え。
シットリしてて、けれどところどころがスポンジ生地のカサカサとした食感残り、そこにバナナのネットリ感が混じっておいしい。
セットにすると好きな飲物が選べて試しに「バナナジュースも選べますか?」って聞いたらそれもオッケーだって…、勢いに任せてたのんでみたらばそれもキチンとおいしい。
甘くて、ポッテリ、食後のお腹においしい蓋をする気分。
明日はおやすみ…、イブの一日、たのしもう。
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