夜、友人と一緒に居酒屋…、「天狗」に来ます。
昔から好きなお店で、かつては夜の短い営業時間だけでどこより高い売上、高収益を得ていたチェーン。
確かな商品に人気があってサラリーマンに支持されていたんだけれど一時期ちょっと元気が無かった…、安売りチェーンに煽られてしばらくちょっと元気がなかった。
最近、完全復活を果たしたようでどこも混んでる。
しかも大人のお客様がほとんどで、特に週末、この店はシニアのグループ客で今日もおそらく平均年令アラカンでしょう。
とは言えお店で働いている人たちは若いスタッフが中心で、おじぃちゃんたちを孫がもてなす…、そんな感じの雰囲気がたのしくって、オモシロイ。
サービスがしっかりしてます。
まず、いいところがお酒をたのむとすぐやってくる。
酒の提供に戸惑う居酒屋はみのほどしらず。
大きなお店なのにそういうところがテキパキしてていい。
料理の説明もシッカリしてる。
例えば季節の焼きガキ。
テーブルにコンロをもってきて網で焼く。
火をつけ網の上にのせ、しばらく待つと熱が入って牡蠣からにじみだした海のジュースが沸騰してくる。
そしたら身だけをヒックリ返して、再び沸騰してきたら食べ頃ですから…、と。
その説明が明るくしかも的確で、その通り焼いてみるとたしかにおいしい。
プックラ。
プチュンと歯切れてポッテリ。
牡蠣そのものもシッカリしてる。
牡蠣を殻ごと。
殻の部分をアルミホイルでひとつひとつ包んでいるのも丁寧で、焼くのもたのしい…、他のテーブルのおじさんたちも網の上をじっとみつめて、「コレは俺のだ、手を出すな」って、ワイワイしながら盛り上がってた。
網の下から覗いてみえる炎の色がまたあたたかく、見てるだけでもおいしく感じる。
それからちょっと変わった料理。
季節のおすすめの中の一つにあった「チーズとジャコのパリパリ焼き」。
チーズを鉄板の上で溶かしてそこにジャコをパラリ。
グツグツ沸騰しながら溶けて固まっていったのでしょう…、穴がブクブクあいてる。
それをヘラでこそげとりつつ、クルンと筒状にしたもので、お皿の上に乗っかる姿がまずオモシロイ。
チーズはカチョカバロ。
香り高くて最初はガリガリ。
ポテトチップスみたいな食感。
それがゆっくり溶けてって、チーズらしい濃厚な味になっていく。
量自体はそんなにあるわけじゃないんだけれど、ひとかじりしてお酒をグビリと、そして笑顔をくれるたのしくよい料理。
それからいつもの料理をいくつか。
キャベツのペペロンチーノ…、土鍋をグツグツさせながらオリーブオイルとニンニク、それから赤唐辛子で味ととのえたモノ。
キャベツのところどころがこんがり焦げて、甘くてしかも香り高い。
実は今日のお通しが、塩キャベツだったからかなりの量をカリカリ、シャクシャク…、けれど不思議と飽きないところが、キャベツという食材の持ってる魅力?
牛のハラミの鉄板焼は、ハラミ自体のうま味や食感、顎にガツン!とくる歯ごたえもおいしくて、ジュウジュウ、ずっと熱いところがゴチソウ感を高めてる。
しかも真ん中にこんもり盛られた大根おろし。
刻んだニンニクをタップリ混ぜ込み、ポン酢で酸味と風味をつけてる。
肉そのものには塩味だけがついていて、それで十分味わいぶかい…、けれどこの大根おろしを使うとスタミナ系とサッパリ系の間を行ったり来たりするのがたのしく食すすむ。
それにしてもやっぱり魚の焼いたのってなんでこんなにおいしんだろう…、ってニッコリ思った、よき週末のハジマリ、はじまり。
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