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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    新春のこの時期…、あそこに行って明けましておめでとうございますを言わなくっちゃ年が明けない…、ってそんな店がいくつかあってそのひとつ、ラインに来ます。

    6b6f43b2.jpg水道橋の駅からテクテクちょっと歩いた路地の中。
    いつもの看板見つけてニッコリ。
    今年もお願いいたします。
    電信柱によりそうかわいい看板を、同じアングル、ほぼ同じ時間帯で何度も何度も画像にしてて、季節によって違った画像になるのがステキ。
    冬はコントラストが低くてなんだかくすんだ感じになってしまう。
    看板がなんか寒そうで、ご苦労さん。
    お店に入ればあったかいんだ…、と足が急いで階段あがる。

    ところでなんと…。
    知らない間にお店の後ろに、「フライドチキン」って看板が出来てるじゃない?
    びっくらこいた。
    たしかに今年…、いや、間違った昨年だ…、フライドチキンがブームになるってかなり言われてでもどうだろう。
    ブームってほどじゃなかったような。
    最近、外食のトレンドを必死に作ろうとしている人たち。
    あれが流行るとか、あれが来るとか一生懸命言ってお店を持ち上げるけど、肝心のお客様の気持ちはそれほど動かない。
    笛吹けど人は踊らず、業界人が勝手に踊り、覚めた市場は冷めていく。
    新しいモノをとっかえひっかえするのじゃなくて、自分の大切なオキニイリをなくさぬように守るコトこそ今の市場の気持ちじゃないか…、って思ったりする。

    c228d81e.jpg例えばこんなお店を守る。
    無くなってもらっちゃ困るお店でありますゆえ。
    お店のドアをそっと開け、「明けましておめでとうございます」と、大きな声で元気にいいます。
    それに続いてお店の人が、おめでとうございますってニッコリほほえむ。
    これが一番のオゴチソウ。

    いつもの席にそっとつき、いつものように注文します。
    ハムのトーストサンドイッチ。
    それからコーヒー。
    セットにしてね…、とお願いをして、しばらく待ってやってくるコレ。

    なんとキレイにうつくしい。
    ここ独特のレタスのサラダ。
    コールスローのような姿で、けれど味は塩と胡椒とほんのすこしの油だけ。
    ドレッシングあえというよりも、おひたしみたいな感じでシットリみずみずしい。
    千切りにしたレタスを塩でもんでるのでしょう。
    一緒にキュウリの千切りまぜて、シャキシャキの中にカリカリとしたキュウリの固い食感が前歯をくすぐりとてもたのしい。
    半分ほどを食べてそれからタバスコかける。
    酸味と辛味がレタスをシャキッと元気にさせて、朝のお腹が目を覚ます。

    94c5ca1f.jpgそれからハムのサンドイッチ。
    いつもキレイに焼けているパン。
    今日はそれがいつも以上にこんがり焼けててウットリします。
    なにより焼きむらがないのがステキで、しかも焦げた香りが甘い。

    ここのパンはトーストするのに適したパン。
    山高状のイギリスパンで、つまりパンを燒き時に蓋せず生地が膨れるに任せて焼いた軽いパン。
    中に沢山気泡が混じって、トースターで焼くとサクッと乾いて仕上げっていく。
    ネチネチ、粘ることもなく挟んだ具材の食感をしっかり支える。
    トーストとしてよく出来な上、サンドイッチ用のパンとしてもよく出来ている。
    オキニイリ。

    中の具材はペロンとハムが一枚と、薄くスライスしたキュウリが三枚。
    ボクが作るともっと沢山具材を挟む。
    けれど不思議なほどにこれら具材の存在感が見事にあって、びっくりします。
    ハムをたくさんはさめばハムの味がする…、ってワケじゃないのね。
    キュウリをたっぷりはさめばみずみずしい緑の香りがするわけでもない。
    パンと具材のバランスで、サンドイッチは出来ているというのところにウットリ。
    調味料もほんの少しのマヨネーズ。
    それから塩とマスタードという最小限で、なのにシットリ。
    マヨネーズのみずみずしさと酸味に風味がシッカリ口に伝わってくる。
    これもすべて、パンがカラッと乾いて仕上がり、しかもそもそも生地が軽くできているからに違いない…、素材選びの成否がそのまま料理の出来栄えを決めていくんだ。
    そんなコトが勉強できる…、オモシロイ。

    a9fe2775.jpg小さな玉子のゆで卵。
    新年願掛けをかねてスルンと剥いてやろうと気合をいれて殻に挑むも最初は少々、難儀しました。
    玉子がおそらく新鮮だったに違いない。
    殻にピッチリ、膜が貼りつきそれがなかなか外れてくれない。
    白身をなるべく傷つけぬよう、どこかにとっかかりが出来るはずだと試行錯誤をしながら剥くと、自然にツルンと剥けてくところが見つかった。
    結果、ペリッと大きく二つに割れて剥け、キレイな玉子を手に入れる。
    何事も初動が大切、試行錯誤をしながらきっかけみつけたら、ココぞとばかりに一気呵成に攻めることこそ成功の秘訣なんだと思ったりする。

    そしてコーヒー。
    カフェラインというお店の名前でありながらココのは昔の喫茶店風。
    ドリップコーヒー…、それもかなり香ばしく強めに煎った豆を使った濃厚タイプ。
    単純に味が濃いというのではなく、酸味と渋みが強めにできてる。
    酸っぱいコーヒーが果たして旨いか?というと、もう好き嫌いの問題だろうと思うのだけど、喫茶店的小さなカップで、時間をかけてゆっくりたのしむコーヒーに適しているとボクは思う。
    飲んでるうちにどんどん味が変わってくる。
    熱々のときには強く感じた酸味が徐々に、甘みにかわってうつろっていく。
    砂糖をいれると酸味がやすらぎ、砂糖の甘みを帳消ししながらうま味に変わる。
    今日もコレにたっぷり砂糖、そしてミルクをそっと入れ、大人のコーヒー牛乳みたいにしてたのしんだ。
    ゴチソウさまってお店をでると「今年もよろしくお願いします」とニッコリ外までお見送り…、こちらこそ、よろしくお願いしますと応えて、朝の仕事に向かいます。



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    今日の昼…、食事をおえて次の仕事に向かう前、ひさしぶりの喫茶店に訪れる。

    f16d9575.jpgミロンガ・ヌオーバ。
    神保町の路地の裏。
    車が入れぬ路地がたくさんあるこの街の、中でもひときわ細い路地。
    道路が先にできたんじゃなく、家と家の隙間が自然と通りになった…、そんな感じの曲がりくねった小さな通り。

    ビルの窪みのようなところに、ベスパや自転車。
    植木が沢山。
    洗濯物を干した物干し竿が視界を横切ったりする。
    ネコが似合う景色でござる。
    昔からある喫茶店が2軒ある。
    ラドリオ。
    それからミロンガ・ヌオーバ。
    最近、一軒。
    ホワイトカレーを売り物にした、ちょっとおしゃれなカフェができたけど、どこのお店もほどよく静か。
    通りを通る人もまばらで、ずっとカメラを構えていてもまるで気にはならないおだやか。
    この通り。
    晴れた日にくるより、なぜだか曇り。
    あるいは今日のように小雨がふっている湿った空気の昼下がり…、影がシットリやわらかな日に来るのが似合うような気がする。

    5c279d9d.jpgそしてミロンガ。
    ガタガタきしむような落として開くドア。
    レンガの壁にレンガの床。
    白い漆喰が塗られた天井に木の梁が、山小屋風の店作り。
    昼なお影が忍び寄る、シットリとした落ち着く空間。

    大きく古いスピーカーが壁にカチッと収められてる。
    そこから流れる音はタンゴ。
    アルゼンチン系のバンドネオンがキラキラきらめく、力強い音。
    しかもレコードの音であります。
    楽器の音に混じって針がレコード盤をこする音がする。
    それが不思議と耳障りがいい。
    バンドネオンの音ってなんで、こんなに胸をかきむしるんだろう。
    情熱的で、力強くて、なのになぜだかうら寂しくて。
    切ない音がココロに響く。
    古いテーブル。
    分厚い一枚の板がテーブルトップになっていて、何度も何度も磨いたのでしょう。
    木目にそって柔らかいところが削れてしまって、なでると手のひらにその凸凹が伝わってくる。
    真ん中部分がちょっと歪んで盛り上がり、コーヒーカップを置くとカチャリとしばらく揺れて居心地よいとこを見つけておさまる。

    59c153e4.jpg酸味を帯びたおだやかな味。
    ココのブレンドには、やさしく甘い味わいがある。
    タンゴの音にピッタリよりそい、一口すすると気持ちがフッとやわらかになる。
    肩の力がストンとぬけて、コクリと飲むと思わず笑顔がこぼれだす。

    注文すると、タポタポ、熱湯がカップに注がれ、器を温めることからはじまる。
    ドリップコーヒー。
    カウンターの高いところから、お湯を注いでユックリユックリ…、時間をかけて落としたコーヒー。
    海の外からやってきて、日本の人が時間をかけてここまでおいしい飲み物にした。
    世界のどんなところで飲むより、日本の昔ながらの喫茶店で飲むコーヒーはやさしく、甘く、香り豊かでおいしく感じる。
    日本人の味に対する繊細と、几帳面と忍耐強さがこうした美味を作りあげたに違いない。
    「舶来モノ」と呼ばれるすべて。
    ただ日本に外からやってきたモノじゃなく、日本の人がほんの少しの、けれど確かな手をくわえ最上級にカスタマイズしたモノが、輸入品から舶来品に昇格したのに違いない。
    そんな日本の力を味わい、ボクらももっとがんばらなくちゃ、と思ったりする…、そんな昼。
    外にでたら、こぬか雨。
    折り畳みの傘がカバンの中に入ってはいる。
    けれどなんだか取り出すコトも面倒で、ちょっと濡れてまいりましょうか…、と、粋を気取ってそのまま駅までユッタリあるく午後のコト。



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    ちなみにミロンガ。
    アルゼンチンやブラジル南部のタンゴにあわせて踊るダンスや、あるいはダンスホールのコトをそういうのだそうで、それから転じてダンスパーティーのコトもミロンガっていうんだという。
    ミロンガって名前の曲がなにかないかなぁ…、と探してみたら、ありました。
    ピアソラの「ミロンガ・デル・エンジェル」って言う曲…、うなります。



    ピアソラっての曲って、なんて独特。
    明るいのか暗いのか、力強いのか儚いのかわからぬメロディー、そして音。
    聞いてるときの気持ちにあわせて曲のイメージが変わって聴こえる…、まるで「ココロのつぶやき、ココロの唸り声」。
    だから何度聴いてもココロ揺さぶられるのかもしれない、なんだか涙がでてきます。
     

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    ひさしぶりに淡路町。

    8f58b598.jpg神田のはずれ。
    お茶の水の坂の下。
    秋葉原のちょっと手前で、この上もなく地味な街。
    けれどそのため昭和の風情が色濃く残る、渋さと地味を備えた街で路地にはいるとひと癖ふた癖ある飲食店が昔のままを守ってる。
    最近、空を突くような再開発のビルがココにもできはじめていて、空の景色は変わったけれど昔のままは変わらない。

    近江屋に来る。
    パンとお菓子の製造販売。
    お店の奥に喫茶スペースが作ってあって、売り場で買ったモノを食べられるようになっているんだけれど、持ち込み量が500円。
    なんて強気って思いそうだけどそれで自家製のジュースや飲み物、ボルシチまでが自由にたのしむことが出来るというシステム。
    大盤振る舞いでございます!

    まずはパンをひとつ買う。
    玉子サラダのバゲットサンド。
    ここのバゲットはちょっとソフトな焼き上がり。
    バリッとしてはいるけれど、前歯で砕けるほどには固く出来てない。
    フックラとした玉子サラダのやさしさをほどよくひきたて混ざってくれる。

    d4e39f7f.jpgそれからボルシチ。
    大きな寸胴でグツグツ煮込んだそのままが置かれて自分で自由によそう。
    レードル沈めて引き上げる。
    するともれなく、肉がゴロンと入ってくるほど肉が沢山。
    他の具材は、玉ねぎ、キャベツ、それからニンジン。
    年中変わらずこの組み合わせで、けれどそのときどきに野菜の割合が変わるのですね。
    今日はニンジンがタップリで、ニンジン色の鮮やかが冬の目においしく感じる。

    スープはとても素直な味わい。
    基本は肉のうま味と野菜の甘み。
    コトコト煮こんで、本来固い牛筋肉がスプーンで押さえて潰れるくらいやわらかく。
    煮こんでそこに野菜をタップリ。
    調味料はほぼ塩だけで、それもほんのり。
    だから塩と胡椒を使って自分で味を整える。

    肉を食べるとザクッと肉の頑丈な繊維が歯切れる。
    少々物足りないほどの、自然なうま味に舌が持ってる味センサーが、フル稼働して味を探って味わうたのしさ。
    ハフハフ、お腹をあっためる。
    発泡スチロールで出来たボウルに一杯分が、たちまちお腹の中におさまり、次の一杯、お替りします。
    お替り自由がありがたく、体にいいモノ食べてる気持ちがお替り自由を心置きなく堪能させてくれるシアワセ。

    f5b5754e.jpgそれからジュース。
    今日のフルーツジュースはみかん。
    それからイチゴ。
    どちらも果実を氷と一緒にジャジャっとブレンダーで潰したモノで、果実の繊維を軽くこしてあるだけのモノ。
    だからホツホツ、果肉や種が舌に残って、本物感をかりたてる。

    オモシロイのがアボカドミルク。
    若いアボカドをミルクと一緒にミキサーの中でジュースにしたモノ。
    トロンとなめらか、淡い緑の飲み物で、飲んでみるとスイカジュースのような味。
    ちょっと青くて、酸味があって、聞けばほんの少しのレモンとはちみつ。
    それで味を整えてるって言うのです。
    確かに一度、アボカドとグレープフルーツでジュースを作ってみたことがある。
    驚くほどにアボカドっぽくなく、グレープフルーツの苦味も失せてとろみのあるスイカジュースのように感じた。
    食材同士のケミストリーってステキと思う。

    カウンターに座った今日。
    中でココアを作ってる。
    大きな鍋にミルクを沸かし、別のお鍋にココアを入れる。
    ちょっとづつ、ホットミルクを加えて伸ばし最後に濾してポットに入れる。
    その丁寧がおいしげで、コクリとユックリ味わってやさしい甘さとほんのりとした苦味にウットリ…、週のはじめの元気になった。
    さてさて仕事といたしましょう…、電車にのってゴトリと移動をいたします。



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    朝をオフィスの近所のラインにします。

    昨日の夜は自分でもビックリするほどに良く眠れ、今朝目覚めたら、ちょっと違った朝になったような気がした。
    iPhoneにストラビンスキーのペトルーシュカを放りこみ、ムーア人の部屋がはじまるタイミングにてお店の前を通りかかった。
    c529cfa1.jpg冬になった証でしょうね…、朝からお店の看板にライトが付いてた。
    ひんやり道路が灰色で、けれどお店に入るとあったか。
    いつものメニューを注文し、さて、飲み物はと思ったと同時にお店の人が「コーヒーは温かくいたしましょうか?」っていうじゃない。
    そう、そのとおり。
    そうお願いしようと思ってたんです…、って熱いコーヒーたのんで飲んだ。
    酸味が豊かな喫茶店らしいコーヒー。
    砂糖とミルクをタップリいれて、お子様味にしようとしても酸味はなかなかなくならずむしろどんどん苦味が膨らむ…、寝ぼけ眼がふっとんだ。

    f40754d5.jpgハムトーストのセットにしました。
    たのんでぼんやり待ってると、ほんのり甘い匂いがやってくる。
    トーストを焼く匂いであります。
    その甘い匂いに続いて、ザクザク、何かを切る音が。
    乾いてしかも鮮やかな、耳にたのしい音が響いてそしてコレがやってくる。

    ハムときゅうりを挟んだトースト、コールスローにゆで卵。
    朝のお腹がみずみずしさを必要として、それでココのコールスローがとてもおいしい。
    レタスを使ったシャキシャキサラダ。
    味は塩とほのかな酸味。
    それだけなのに、いくらでも食べられそうなおいしさになる。
    今日はちょっと刺激がほしくて、それでタバスコ。
    ピュピュッとかける。

    タバスコって辛味調味料であると同時に、酸味調味料でもあるのですよね。
    ほのかだったサラダの酸味が、グワッと輪郭鮮やかにする。
    スネアドラムにティンパニがくわわったような爽快にして、力強さがサラダ全体にのりうつりそれと同時に香りもスキッと爽やかになる。
    辛味調味料であり酸味調味料でもあり、しかも風味調味料でもあるわけでして、ドビュッシーがラベルになった。
    そんな感じにニコリとなります。
    シャキシャキ、シャリシャリ、まずはコールスローを片付けて、それからトースト。

    f1dc4dd7.jpgこれは熱々。
    気泡をタップリ含んで焼けた山高型のイギリスパン。
    それをこんがり焼いているから、とても軽くて、齧るとパラッと生地が壊れる。
    壊れて崩れて、膝をしたたか汚す感じがまたたのしくて、それでパクリと一口食べる。

    中の具材はシットリです。
    タップリほどこすマヨネーズ。
    それときゅうりのみずみずしさが混じってまるでソースのようになめらかになる。
    ハムはプルンと。
    きゅうりはシャリンと。
    そしてパンはカサカサと。
    口の中が騒々しくて、そのにぎやかがなんだかたのしい。

    それから小さなゆで卵。
    S玉以下って感じの玉子で、けれどズッシリ重たい感じ。
    しかもほかほか。
    あたたかで、テーブルの上でコツンコツンと軽くたたくと細かなヒビがタップリ入る。
    そこのひとかけ、指で軽くひっかけてツルンと剥がすとペリッと二つに大きく割れる。
    そしてスルンとキレイさっぱり殻がなくなり、スベスベ白身がこぼれだす。
    そのホカホカに塩をかけ、ハフっと食べると、あぁ、おいしい。
    プチュンと白身がはじけてちぎれ、中からトロンと黄身が出てくる。
    黄身が甘くてウットリします。
    今朝はなんだかいい気持ち…、仕事をガツンといたしましょう。



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    連休明けの朝をラインで迎えます。

    1b20ff33.jpg水道橋の駅前の路地。
    電信柱に隠れるように看板が出ている控え目なさま。
    手前に古い自転車屋さん。
    その自転車屋さんが、育てているのでしょうか…、小さな植木鉢がたくさん置かれている景色。
    何度も何度も変わらぬさまをカメラに収めて見返してみると、季節を感じる。
    緑の色。
    光の強さに影の濃さ。
    季節、季節でまるで違って今朝は秋。
    影がやさしく、空気が軽くいろんな色が透明感を持って写った。

    お店に入ると、椅子をどかして掃除の最中。
    なんだかちょっと珍しい。
    今日は朝からお客様が少なくって、それで掃除をとはじめてみれば、どんどんオオゴトになっちゃったんです…、って。
    なるほど、なるほど。
    暇なときにこそ、するコトがある。
    お客様を気持ちよくお迎えするためのあんなことやら、こんなコト。
    そうした仕事ができる余裕があるコトが、店が長く続くためには必要なもの。
    いつも混んでる店がいいかといえばそんなコトはないのでありまして、暇なときにこそお店の真価が出るモノと思っています。
    ココはそうした手間をしっかりかける店…、なんだか朝から気持ちいい。

    ハムトーストのサンドイッチを選んでたのむ。

    d8fa523a.jpgココで食べる朝といえばこのセット。
    ほとんどこれしか食べてないかも…。
    だってボクの好みのモノだけでほぼ出来ているセットですもの。

    カサカサ、水分をほどよく飛ばして仕上げたトースト。
    キュウリにハム。
    それからマヨネーズをタップリ使って挟む具材をみずみずしくする。
    イギリスパンの底の四角い部分がギッシリ生地がつまってて、歯ごたえ重厚。
    真ん中部分は具材が多くてシットリしてる。
    一番上のヤマガタ部分は空気をタップリ含んで焼けてて、食感軽くてクラッカーを食べてるみたいな爽快感を味わえる。

    そんなサンドイッチも好きなんだけど、ココのサラダ。
    レタスとキュウリを千切りにして搾ったレモン酢。
    それから塩で浅漬のようにしたサラダ。
    バリバリとした葉っぱ野菜もおいしいけれど、朝の乾いた口や体にやさしい野菜はちょっとしんなりしてくれていた方がうれしい。
    量も沢山たべられるしネ。
    これをキャベツで作ればコールスローのようになるのだけれど、それよりずっとみずみずしい。
    しかもサッパリ。
    一口ごとに体が潤う感じがステキ。

    d9ff444b.jpgそして今日のゆで卵。
    熱々だった。
    茹でて水でひやさずそのまま。
    空冷式で冷ましているのでありましょう…。
    熱いものが決して苦手じゃないボクの手も、ちょっとビックリ。
    軽くお手玉してしまう。
    カンカンカカンと、テーブルにこきざみにぶつけて細かな割れ目をいれる。
    それから剥こうと爪をひっかけスルンとすると、中からもっと熱々の白身がでてくる。
    こんなことで負けちゃいけない。
    指をプチュンと舐めながら、冷まして殻をなおも剥く。
    半分ほども剥けたところで残りがスルンときれいにはげて、つやつやとした玉子がスベッと顔を出す。

    黄身がちょっとかたよって、白身に透けてみえるのがなんだかとても艶かしくって急いでプチュンと口にくわえた。
    塩をパラリと。
    甘みがズッシリ口に広がる。
    熱々玉子は口にも熱々…、ふうふうしながら食べるとこれがおいしくて、笑っちゃうほど。

    アイスコーヒー、コクリと飲みます。
    最初はそのまま。
    ブラックで飲み、ミルクとガムシロたっぷりいれて甘々にしてゴクリと飲み干す。
    脚高グラスの足元に小さな容器がズラッと並ぶ…、こんな面倒、このうつくしさは日本の喫茶店にしかない贅沢、うれしいなぁ…、と思ったりした、さて仕事。
     

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