そろそろ涼しくなってきて、それで心置きなくお腹に汗をかいてやろう。
それで熱々麺を味わう。
八重洲口側の頂上麺。
土鍋でグツグツしてやってくる。
だから夏に食べてしまうと汗がひかなくなってしまって大弱り。
辛くて熱くて汗だくだくな料理だったら夏でもいいけど、重厚な味で辛くなくしかも熱い料理はやっぱり秋から冬に向かって食べたくなるモノでして。
それでいそいそ…、やってくる。
それにしても不思議なお店のしつらえです。
厨房をグルリと取り囲む形でカウンター。
カウンターの後ろにグリルとテーブル席というその形はよくある麺の専門店。
けれどこの店。
カウンターがステンレス。
椅子のステンレス色に木枠が塗られて、食品工場の中にいるような感じがしてくる。
全体的にひんやりとした空気感。
普通飲食店にはこうした冷たいしつらえは良くないって言われている。
けれど、この店の土鍋系の料理をたのしむためにこの冷たさがむしろバランス取れてていいかも。
オモシロイなぁ…。
清潔感もその分、キチッと伝わっていいんじゃないかと思ったりする、さて、食事。
ハーフサイズの頂上麺…、オイスターソース味の醤油味した濃厚スープでふかひれと一緒にクツクツ煮こまれた麺。
土鍋も熱くて、とろみスープがブクブク粘って沸騰している。
「器が熱くなってますから」って提供と同時に言うけど、そんなコトをいちいち言われなくてもこれはさぞかし熱いに違いない!って直感できていい感じ。
メインの麺にエビマヨ、それからおかわり自由のご飯がついて一揃え。
それにしても熱い。
土鍋が熱いところにもってきて、スープのとろみで冷えていかない。
ずっと熱々状態で、れんげにのっけてフウフウしながらそっと食べないと、上顎ベロンとやけどする。
コッテリとしたオイスタソース味。
極細麺で、当然トロンと火が入ってて歯ごたえはない。
けれどヌルンと小麦が粘って、とろみスープと一体となり喉をトゥルンとかけおちる。
麺を味わう料理じゃなくて、スープを味わう料理なのでしょう。
だから麺もスープと一体。
熱々なのに食べはじめると止まらなくなり、やっぱり口が汗をかく。
実は今日、頂上麺と一緒に「もやしと黄ニラの炒め物」をどうですか?ってはじめて言われた。
見ればポップメニューがあって、300円と値段がついてる。
こりゃ、気が効いている。
フカヒレスープをおいしくさせるサイドの料理の代表格。
高級な店にいけば、金華ハムと一緒に炒めたもやしや黄ニラがやってくる。
そのなぞりでしょう…、塩と鶏のスープのうま味でジャジャっと炒めたモノがタップリ。
これがシャキシャキ、歯ごたえたのしくとろける麺の食感際立て、おいしくさせる…、コシがつよくて歯ごたえのある麺とモヤシをあわせてもそのシャキシャキが麺の歯ごたえ邪魔してしまう。
歯ごたえのない飲み込むタイプの麺だからこそ、どちらもおいしく味わえる。
なんで今までなかったんだろう…、って不思議に思う、オキニイリ。
麺をスープと一緒にズルリ、途中で黒酢を足して味に深みをくわえ麺がほとんどなくなったら、そこでご飯にスープをかける。
お米が途端にツヤツヤ、キラキラ輝いて食べるとホツリとご飯の粒が舌の上にて立ち上がる。
スベスベ舌を転がるようなフカヒレスープご飯を味わい、エビマヨパクリと味わえばなんとも贅沢…、香港的なる美味世界。
食後のスベスベ杏仁豆腐を、ツルンと食べて舌と喉をいたわってお腹も満ちる。
今日のご飯のテーマはなめらか。
顎をほとんど使わずすべてを味わってお腹を揺すって、さぁ、帰ろ。
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ステキな動画…、シェアします。
21 Balançoires (21 Swings) from Daily Tous Les Jours on Vimeo.
「21 Balançoires」っていうこのタイトル…、21個のブランコっていう意味で、モントリオールの音楽関連の公共施設に設置された、音を奏でる21個のブランコのコト。
ブランコが揺れるごとに音楽がなる。
ブランコによりその音楽が異なって、単体でもたのしめるんだけど何人もで同時にブランコをこぐとハーモニーが奏でられるという仕組み。
ただ、上手く振動数を合わせないと曲になっていかないので、知らない同士でも自然と意思の疎通ができるようになったりするんだというステキ。
バス停の横に置かれた遊具施設で、でもたのしくってバスに乗るのを忘れちゃいそう。
夜になるとライトがつくのもまたステキ…、こんなステキが東京にもあったらいいのにって思う夜。
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