秋葉原で用事をすませ、さて晩ご飯をどこかで食べよう。
まずは秋葉原でとんかつか長崎料理を食べようか…、と電話をかけてみるも休業。
お盆休みのまっただ中でもありますからしてしょうがない。
それで東京駅の近所でお店をさがしましょうかと、電車に乗った。
乗った途端にせっかくだから有楽町までいってみようよ…、とそれで「小洞天」にやってきたのでありました。
もっとも最初は丸の内にある別のお店を覗いてみようと、わざわざ行ってみたのだけれど予約で満席。
まさかこんな時期の丸の内。
予約で埋まるレストランがあるなんて思わなかった。
かつて丸の内の盆休みなんて人っ子ひとり歩かぬ廃墟のような街であったのに、時代は変わったというコトでしょう。
それでいつものオキニイリ。
焼売がおいしいので有名な中国料理のお店であります。
有楽町や銀座という街には珍しく大きなお店で、テーブルクロスのかかった丸いテーブルがズラッと並び低い天井からはシャンデリア。
まるで香港。
歳をとって落ち着いた従業員が黒服を着て、テキパキ働いているさまも香港のちょっと上等な飲茶レストランのような感じで結構好きなお店であります。
何より焼売…、ボクが一番好きな焼売はココの焼売…、だからそれ。
豚ひき肉がホツホツ奥歯で潰れる食感がまずはゴチソウ。
皮は極薄で肉をまとめる役割だけを果たす控えめ、だから肉を食べているって感じがするのがとてもたのしい。
肉のうま味に生姜の香り、貝柱などの海のうま味が潜んでて何もつけずに十分おいしい。
タップリの芥子。
それに醤油をちょっとだけつけて食べると、グインと素材の持ち味が引き立ちメイン料理にふさわしいごちそう感が際立ってくる。
中華料理のサイドで用意されている代表的な点心3種。
餃子に焼売、それからワンタン。
どれがどの順で好きかというと答えは簡単、「焼売<ワンタン<餃子」の順番。
肉や具材の持ち味をたのしむ料理としての焼売の地位は不動で、ぺろぺろとした皮の食感をたまに味わいたくなってそれでワンタン、その両方がおいしくないときに限って餃子という感じ。
だからこうして焼売がおいしい店には足が自然とむいてしまいます。
ランチどきにはこの焼売に焼きそば、ご飯、スープにサラダという定食があってかなり繁盛している。
三菱系の会社の人たちがオキニイリの店でもあって、ボクも何度も彼らと一緒にランチをここで撮ったことがある。
夜もそうした定食が、ランチどきよりちょっとだけ高いけれども気軽な値段でたのしめたりするのもステキにありがたい。
大飯店なメニューもシッカリあるのにひとりでやってくるお客様がちらりほらりといるのがいいな、と思ったりする。
単品メニューでやきそばたのむ。
やわらか焼きそば。
モヤシにニラ、細切り豚肉、錦糸卵と具材たくさん、いろどり鮮やか。
縮れの少ない卵麺。
一旦蒸して、それをシットリ。
鶏がらスープと中国醤油で味をととのえた焼きそばで、ソースやきそばみたいにみえるのだけど見た目を裏切る、やさしい醤油の香りと味がほんわかしてる。
お酢をかけると甘みがひきたち、芥子を混ぜるとピリッと辛味が引き立っていく。
ちょっともそもそした食感が、実はご飯のおかずによくって、昼にはこれでご飯がもりもり食べられたりする…、夜はビールのつまみにピッタリ。
それから料理をいくつかたのむ。
プリプリえびを油通しして、甘酢唐辛子のタレでからめた炒め物。
中国料理は野菜がおいしい…、シャキシャキとしたピーマン、レンコン、そこにカシューナッツのコツコツとした食感混じって、奥歯がたのしくなる料理。
ナスと豚肉細切りを甘辛炒めにしたものも、ムッチリとろんとなめらかなナスの食感とたくましい豚ロース肉の噛みごたえが癖になるようなオゴチソウ。
話しも弾んで、テーブル囲むみんなが笑顔になった夜。
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