焼売でほどよくお腹を満たしたあと、おしゃべりたのしくお腹が空いた(笑)。
帰る途中でお腹が鳴って、哀しく恥ずかしい思いをしなくてすむよう。
それで有楽町のガード下にある「葵」っていう立ち食いの店に行こうと思った。
東京フォーラムの暗闇を左にながめてゆったり歩くと、向こうに看板。
紫色の特徴的な看板が、まだ煌々とついているのにホッとしました。
まだ開いていると、思った途端にお腹がグーと盛大に鳴る。
お腹はお目目と直接繋がっているようですネ(笑)。
それでちょっと早足になり、スタスタ。
昼は800円で握りたての寿司でお腹いっぱいになる、安いのだけどネタに妥協をしない店にて、かなりオキニイリのお店のひとつ。
歩いてお店に近づいてくとお店の表の通りに椅子とテーブルが並べられてて、そこで座って楽しむコトができるようになっている。
丸の内の方から残業終わりのサラリーマンたちなんでしょうか…、通りを歩いてやってくる。
その雑踏のまさに横。
道路でご飯を食べるという、この開放感がまたゴチソウで、しかも夜の風は涼しくなんとも快適で、まるでシンガポールの街角で寿司を食べてる感じがステキ。
アジアな感じの〆ご飯。
テーブルに座って店の中にカメラを向けてパチリ。
すると間近に窓の枠。
その向こうには人がやっと1人たてる程度の空間。
そしてすぐにカウンター。
寿司を握ってる職人さんの顔も間近に伺いしれて、この店、本当に小さなお店。
小さいというより「薄い」といった方がいいかな。
カウンターの中に職人さんが二人たったらそれで一杯。
カウンターのまわりには10人ほども立てますか。
下まで開いた壁と窓と出入口を兼ねたガラス戸を開けて自由に出入りする。
そんなお店で、だからお店の外に座っていようが中で、寿司が次々にぎられできているのが気配で伝わる。
メニューもお店の中にかいてて、それを外から覗いてみながらテーブルの上にかいたメモ帳に食べたいものを書いて手渡す。
それが結構たのしくて、次々ネタの名前を書いてそこに「×」で個数をかいてく。
1個単位でたのめるところがまたウレシクて、〆にはピッタリ。
ネタの種類はそれほど多くはなくておそらく、いいものを安くうるため売り切り状態を作りたいからなのでしょう…、夜になるとたのめるネタが少なくなってくるのが残念、でもしょうがないしそれでも十分選択肢があってウレシイ。
貝が多彩で、どれもシッカリしているところにまずはウットリ。
赤貝、ミル貝、タイラガイにホタテと食べたい貝はうれしいことに全部ご用意できますと、それらをもらってカンパチ、こはだとまずは最初のひと皿目。
シャリは酸味がおだやかで、ネタのうま味をあまり邪魔せぬほどよさでしかもドッシリ、多めなところが大衆的なゴチソウ風。
礼文のウニに茹でたエビ、炊いた穴子を軽く炙ったニギリにマグロ。
どれもおいしく、パクパク食べても1人割り勘1500円…、うれしくって体は重くはなったけどスキップしながら家に帰った、夜のコト。
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ところで、寿司の名店、すきやばし次郎をテーマにした映画が今年の春にアメリカにおいて上映された、そのトレーラーが素晴らしいので、貼っておきます。
「Jiro Dreams of Sushi」ってタイトル、iTunesとAmazon Instant Videoでレンタルも可能とではありますが、日本でこうした映画が公開されないのって、スゴくさみしい。
いつまで次郎さんは現役で寿司をにぎり続けるんだろう…、そしてその次は一体どうなるんだろうって知る人みんな固唾を飲んで見守っている。
けれど次郎さんにとって寿司を握るというコトは、仕事ではなく人生そのもので、だから「辞める」モノではないのだろうって思います。
好きにならなきゃだめですよ。
自分の仕事に惚れなきゃダメ。
このトレーラーだけでも背筋が伸びて、ガンバル勇気がもらえます…、ありがとう。
[6回]
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