昼を東京駅の近所で迎える…、それでランチをと日本橋の方に歩いた。
おでん屋さんの「とうめし」を食べようか…、って思って歩いた。
おでんのタレで甘辛煮込みになった豆腐を茶飯の上に乗っけただけの、シンプルだけどこの上もなくおいしくて、今日のような蒸し暑い日には食欲わいていいんじゃないかと、そう思って歩いてきたら、なんとガッカリ。
ランチタイムの営業が終わってしまっておりました。
うーん、残念、どうしようか…、とそれでテクリと歩いて中国料理のお店「萬楽飯店」を選んで食べることにしました。
大衆的な中国料理のお店でござる。
食堂風のテーブルに、中国モチーフの丈夫な椅子がズラリとならび、「ラッシャイマシーッ」って中国訛りの元気な声で、女性スタッフがお出迎え。
さすがにお昼休みの時間もとおに終わってしまっているからでしょう。
お店の中はガランと静か。
けれど厨房の中ではガランガランと鍋を洗う音やら、お皿を洗う気配がしてて、ついさっきまで忙しかった名残を感じる。
玉子そばっていうのをたのむ。
天津麺。
あるいはカニ玉そばと呼ばれるモノであります。
分厚く焼けた卵焼き。
醤油ベースのスッキリとした透明スープの上に浮かんで、そこにトロンと白いあんかけ。
玉子を割ると、中からタップリ、カニのほぐし身、それからタケノコ。
スープを含んだ焼けた玉子はポッテリ、シットリ。
口に運ぶと、口の中でジュワッとスープを吐き出してく。
ついさっきまで油で焼かれた玉子は熱々、湯気がブワンと噴き出してきて舌の上でもなおも熱々…、ハフハフしながら食べると玉子とスープの味が広がってくる。
細くて縮れた卵麺、スッキリスープと相性が良くスルスルすするとスープがタップリ、口の中にやってくる…、普通においしくお腹にたのしいよきゴチソウ。
ランチセットでチャーハンがつく…、お茶碗半分くらいの分量。
これがなかなかおいしかった。
ご飯ひとつひとつがよく焼けていて、これを炒めた中華鍋にこびりついた脂やうま味が移ってテカテカ、醤油の風味と色が眩しい。
刻んだチャーシュー、焼けて焦げ目がついた玉子にネギに玉ねぎ、グリーンピースと具材も典型的なる街場中国料理屋さんのチャーハンらしくて、ウットリします。
ひと口含んで、ラーメンスープをゴクリと飲むと、口の中が天国クラスの味になるのにニコリとしながら、お腹を満たして、さぁ、仕事。
関連ランキング:中華料理 | 日本橋駅、東京駅、三越前駅
東京駅に戻って移動といたしましょう…、と歩く途中にこの看板。
東京駅の向かい側にあるオフィスビルの地下にある飲食店の閉店ニュース。
今時、こうした貼り紙を見るのは決して珍しくはない…、けれどその貼り紙に書かれた店名がどちらも、知らないお店じゃなかった…、それでビックリ。
中国料理の天山さんは、昔、一緒に仕事をずっとしたことがある。
ここのかつての調理長は薬膳料理の大家の1人で、商品開発や調理指導をお願いしたりしたことがある。
名店でした…、体にやさしく、けれど味わいしっかりとした健康ブームでできた店とは違った真剣。
オキニイリのお店のひとつでありました。
もう一軒の穴子屋さんは、穴子が名物のお寿司屋さんで、ココの「おまぜ」って穴子の握りがメインのランチはコストパフォーマンス抜群のランチのお寿司でありました。
鰻の価格が高騰するのにあわせて穴子も仕入原価が高くなってる。
だからでしょうか?
それともこのビルそのものが再開発かテナント入れ替えの方針を出し、それで閉店したのでしょうか?
ビルの前にある古いビル群の再開発がスタートし数年後には超高層ビルが何本も建つ.。
そうなったらばこの界隈の環境もかなり良くなり飲食店の出店立地としては決して悪くないのに。
なぜなんだろう…、ちょっと切ない、足取り重く移動する。
[6回]
PR