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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    日比谷線で移動の今日で、そうだ、東銀座のあの店にひさしぶりに行ってみようと。
    「レストラン早川」ってお店に来ます…、街の小さな洋食の店。
    hk.jpg本当に小さなお店であります。
    お店の窓から中を覗くと、すべてのテーブル、カウンターにキッチンがすべて一度に見渡せる…、にもかかわらずテーブルや椅子が大きくゆったりしてる。
    食堂サイズのお店の中に、レストラン的快適と居心地の良さが詰め込まれてる。
    ランチタイムにくるとさすがにギッシリ、おじさんたちがおさまり酸素濃度が低くなるけど、夜はさすがにユッタリしてて20席ほどある客席がたった3組、4人で満席。
    優雅にディナーな感じでござる…、さて晩ご飯、ハムエッグ。

    2936b4cf.jpegメニューにしっかりあるのでござる。
    しかも値段が950円。
    定食価格ではあるけれど、生姜焼きだとかハンバーグ、チキンソテーと同じ値段であるのにびっくり。
    普通の目玉焼き定食もあり、それとの差額が200円。
    つまりハムが200円。
    実はココのハムはパックで売られてる薄切りロースハムでして、それを2枚重ねたモノを2組みセットで乗っかってるから、ハム一枚が50円。
    銀座な感じでございます。

    玉子をよぉく焼いてください。
    お願いしたら、黄身が潰れて不恰好になってもいい?
    おいしく焼いてあげるから…、って。
    見た目よりも美味しさ優先でお願いしますって、言ってやってきたのがコレ。
    本当に黄身がグシャッと潰れて、白身の縁がサクサク揚がったように仕上がるよく焼き玉子。
    嫌いじゃないです。
    黄身はたしかに潰れているけど、芯の部分がオレンジ色でまだシットリが残ってる。
    よく焼いた黄身はおどろくほどに甘くて香りが香ばしく、白身がサクッと崩れてネットリとした黄身にたのしいアクセント…、醤油を垂らしてご飯のオカズにパクリとやった。

    537018db.jpeg千切りキャベツは甘くてキャベツの香りが残る。
    注文してから刻んだのでしょう…、ほんのりあったか。
    これも醤油をたらしてサクリ。
    ソースをかけるとソースの味になるのだけれど、醤油は不思議と野菜の持ち味、風味を殺さずご飯のおかずにもいい感じ。

    このハムエッグをめくると下からナポリタンが飛び出してくる。
    これがおいしい。
    ちょっと固めのスパゲティー。
    アルデンテで硬いのじゃなく、茹で置きスパゲティーをよく炒めて仕上げているから水気がとんで硬くなってる。
    ケチャップ味に油の風味、酸味がたのしく麺にシッカリこびりつく。
    これで本当のナポリタンを作って食べたら旨いだろうなぁ…、って思っていたらビールを飲んでたおじさんが「ナポリタンを大盛りでね」って言った途端に厨房の中からケチャップ炒める甘い香りが漂ってくる。
    気持ちが切なくなってくる。
    ポテトサラダもホクホクポッテリ、マヨネーズじゃなく塩がメインの味付けで、これまでご飯のオカズになってく。
    出汁のシッカリきいた味噌汁、固めご飯もボクの好みの炊き上がりにてまた来なくちゃって思う夜。



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    横浜で仕事をしてから、いつもは東海道線にのって戻る帰り道を、京浜急行にのってそのまま都営浅草線に入った…、人形町に行く用があってそれでフラッと。

    khk.jpg人形町で昼にしました。
    小春軒。
    人形町という街には、昭和風情の洋食店がかなりある。
    特に揚げ物。
    ビフカツだったりメンチカツだったりを売り物にした専門店が多くある。
    今半という肉の老舗が近所にある。
    あるいは揚げ物洋食がハイカラだった時代に栄えた街だったから?
    日本橋とか浅草とか、都営浅草線でつながる近所の街は「揚げ物=天ぷら」だったりするのと違って、ココはカツレツ。
    なんだかちょっとオモシロイ。

    そんな専門店が多く集まるこの場所で、ひときわ家庭的な店がこのお店。
    人形町通りと甘酒横丁の角にある、親子丼で有名な玉ひで。
    そのちょっと先。
    小さな店ではあるけれど、創業明治45年という歴史を感じる端正な顔の店であります。
    間もなく昼の時間が終わるという時間にしても、まだほぼ満席。
    テーブル席はひとつも開いていなくって、それでキッチンの前にあるカウンターに座ってぼんやり料理ができていくのを待ちます。

    168b326a.jpegたのんだのは「特製盛り合わせ」。
    ココのおいしい料理がほとんど、少量ずつだけれど揃った一品。
    以前きたときは確か1200円くらいだったように記憶していたけれど、今日は1400円と値札がついてる。
    ホッとしますね。
    時節柄、こうして値上げをして尚も、お客様がやってきてるというコトに、なんだかニッコリ。

    そしてきました。
    丸いお皿の上にギッシリ、料理が並ぶ。
    どっしり、一番目を引くものはエビのフライでブリンとこれが歯ごたえ頑丈、たくましい。
    甘くてしかも細かなパン粉がカサッと歯ざわり乾いて旨い。
    白身魚にホタテのフライ。
    どれもカラッと揚がってて、中でもコロッケ。
    ザックリ潰した茹でじゃがいもに肉をタップリ、これはメンチカツかと思うほどに入ってどこを食べても肉の味。
    しかもなめらか、クリームコロッケとは違ったぽってりとしたトロミがついててなんとも旨い。
    ラードを含んだ揚げ油…、そのためカリッと、しかも衣が甘く揚がって仕上がっている、ソースいらずでおいしく食べるコト叶う。
    ココの揚げ物にはソースを合わせるよりも醤油がそもそもあって、ご飯のオカズにとてもおいしい、今日も醤油をほんの少々、油の匂いを封じ込めサラッと味わう。
    c46e339d.jpegそれからココの盛り合わせには、カジキとイカのバター焼きがつく。
    ニンニク風味の醤油味にて、バターの香りが洋食っぽさを発散している、これがあるからこの盛り合わせをたのんで食べるほどのおいしさ。
    気取ってはない。
    豪華でもない…、けれど心づくしのおいしいゴチソウがある。
    飲食店はこれでいいんだ…、だから繁盛が長続きすると思ったりする、オキニイリ。



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    それにしても人形町…、たのしく良い街、いつか住みたい街のひとつと思ったりする。
    ec85d98c.jpegこの店の近所にある、行列ができるで有名な玉ひでさんの店前に「今日のランチの親子丼は全部売れてしまいました」と立て看板が出ていてびっくり。
    去年の地震の後にはさすがに、ココの行列にも元気がなくて厨房の中のスタッフを整理せざるを得ない状態だったと言う。
    それもこうしてかつての賑わい取り戻す…、なんだかこれまたホっとする。
    そうそう小春軒の隣のビルに「谷崎潤一郎生誕の地」という立て看板がたっていて、そうか、あの文豪が生まれてココで育ったという、谷崎潤一郎と言えば関西の洒脱な文化を描いた人でてっきり生まれも関西だろうと思ってた。
    なんだかたのしい発見でした、なおさら人形町のコトが好きになったりした今日の午後。

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    夜を銀座でガッツリお腹においしいものを…、と、最初は餃子で有名な老舗に行こうとテクリテクリと、ところがそこが長蛇の行列。
    それでそうだ、今月オープンしたばかりのあそこはどうか?とやってくる。
    58f36b64.jpeg「N9Yブッチャーズグリルニューヨーク」っていうお店で、ブッチャースタイル。
    「肉屋さんが料理を作ってみましたレストラン」とでも言えばいいですか…、日本的に翻訳すれば「漁村で漁師が作る料理を食べましょうレストランのお肉バージョン」って感じになるかもですけれど、最近、ちょっと東京で流行りを見せてる。
    土曜日の夜、予約もなくて時間は7時ちょっと過ぎ。
    あいてるかなぁと思ってきたらガラガラだった…、ビルの地下で目立たぬ場所でまだお店の存在が知られてないのか、どうなんだろう?

    c78e60ec.jpegお店の雰囲気はとてもよい。
    ニューヨークのソーホーっぽさとでもいいますか。
    古い倉庫を改装したグリルレストランのような感じで高い天井。
    そこからぶら下がったキッチュなデザインのシャンデリアが秘密めいた雰囲気を出していて、そこに賑々しいオープンキッチン。
    目を凝らしてみると安普請なところが目に付く…、でも大丈夫。
    これでお客様がガンッと入ると、カジュアルでたのしいムードが出るに違いないだろうって思える空間になるんでしょうね。

    親密な雰囲気を持つブース席。
    カジュアルな丸いテーブルと多彩な使い勝手が用意されてて、中でも20人近くも座れそうな大きく長いテーブルがニューヨークのグリル的。
    そのテーブルのテーブルトップの下に引き出しが造られていて、そこにズラリとナイフにフォークにスプーンが並ぶ、お店のスタッフを呼ばずとも良いたのしい工夫。

    メニューはとてもシンプルで、肉の前菜、肉の料理にサラダ、スープと40商品くらいでしょうか…、中でもやはり肉の料理はかなりたのしい内容でそれをいくつか。
    ビア缶チキンとバタークリームフライドチキン、それからスパイシースペアリブってそれぞれココの売り物料理をたのんでためす。
    それぞれドンッと大胆になんの飾り気もなくやってくるのがたのしくて、でももう少しボリューム感があればいいのにって、アメリカンサイズになってないのがちょっと残念。
    1f2d582c.jpegでも味は見事で、ウットリします。
    バターとクリーム、ミルクに味付け液の中に漬け込み、それにバリバリ分厚い衣をつけて揚げたフライドチキンは、体にわるいに違いない…、って思いながらもやめられぬ。
    口の中で衣がザクッと崩れて中からフックラ、シットリした肉が飛び出しホロッ。
    ほぐれて衣と混じってトロンと消えていく。
    一口食べて、もう一皿!って追加しちゃった…、オキニイリ。

    9caeec01.jpeg缶ビールの蓋を切り開け、鶏のお腹に突き刺してロースターで焼きあげるビア缶チキン。
    お皿の上にその状態でやってくる…、その姿がちょっと残酷だけど愛らしくもありとてもたのしい撮影タイム…、お店の人がそれをはさみでキレイに解体。
    モモに胸、手羽元、手羽先と器用にパーツごとにして、お皿に並べてくれるのだけど、解体ショーを見ている間、ずっとお腹がなるほど香りが豊かでたのしい。
    肉はシットリ。
    時間をかけてお腹の中から熱が入っているからでしょう。
    ローストチキン独特のキチキチするような繊維感がほとんどなくて、まるで蒸しどり。
    お腹の中に入ってたビア缶抜いて、中を覗くとキレイな鶏の油が浮いた液体タップリ。
    飲んでみますか?って言われて飲むと、ビール独特の苦味をもった、けれど鶏のスープが口にながれこんでくる。
    不思議においしい、オモシロイ。

    ポークスペアリブも分厚く、やってきたときはまるでベーコン。
    骨を外して切り分ける。
    ガッシリとした頑丈な肉、それを漬け込むディップ液が独特で、まるでチャーシュー。
    甘くて脂の香りが豊かで、噛めば噛むほどうま味が口に広がっていく。
    上にのっけた赤い物体…、ピーナツを砕いて赤唐辛子と一緒にパラパラ炒めたモノでまぶして食べるとピリッと辛くてますますアジア料理のようなフレーバー。

    オモシロイなぁ…、ココのお料理。
    ビールを飲むにはぴったりで、けれど主食になるような料理がほとんどないのが残念。
    フライドポテトでお腹を満たす他ないメニューで、もしココに肉屋のミートソースのようなパスタがあったりしたらもっとたのしいのにな…、って思ったりした。
    たのしい夜の一軒目、あるいは仲間とガーッとビールで盛り上がる、そんな使い勝手いいかもしれないって思ったりした、オキニイリ。
    ちなみに店名の「N9Y」…、ニクヤと読みます…、オモシロシ。



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    銀座を代表するフランス料理のレストラン、レカンが新しいお店を出した…、新しいコトをしようとしててオモシロイよというのでランチでもと、探してきました。
    lcs.jpgそしたらなんと、ビルとビルの谷間の小さな敷地に立派な一戸建て。
    しかも角地でお店の片側がテラスのようなしつらえという、よくもこんな場所を見つけたものだなぁ…、って感心します。
    1Fがカフェ、2Fがレストランというヨーロッパ的な店の構造もオモシロク、お店に入る前から気持ちが盛り上がる。
    「ルシャスリヨン」とカタカナにするとどこで区切りをつければいいのかわからない。
    「ル・シャ・スリヨン」でござって、ニコニコしている男の子の猫とでも訳しますか、ボクもニコニコしながら店のドア開け、ウレシイことに店全体を眺める席に案内される。

    ea6141fd.jpegカジュアルです。
    明るく清潔。
    店の一番奥には厨房、けれどクローズされてはなくて料理ができる気配が表に伝わってくる。
    白い壁。
    厨房手前に黒板があり、緑の椅子がとても明るい。
    ビストロとカフェの中間みたいな感じ。

    パスタやキッシュがメインのカフェ的ランチと、メインディッシュを選べるランチがあって、せっかくだから魚を選んで贅沢をする。
    まずはスープとサラダが来ます。
    サラダボウルが真っ赤な陶器。
    他のテーブルをみてみると、黄色いボウルやオレンジ色のボウルが並ぶ。
    カラフルないろんな色のボウルを使ってテーブルの上を明るく演出する工夫。
    気持ちがくつろぐ。
    誰かと来てたら会話がここで一気にすすむに違いない。
    オリーブオイルのドレッシングを軽くまとってトスされた、シンプルだけど味わい深い野菜がおいしい。
    スープはかぼちゃのポタージュで、これがコックリ。
    ポッテリとしてまろやかで、舌から喉をユッタリ流れて甘いおいしさ撒き散らす。
    お腹がググッとすいてくる。

    523f5b5e.jpegメインディッシュが運ばれてくる。
    あぁ、ちょっと残念だなぁ…。
    それまでカラフルだってテーブルの上が途端に普通のビストロになる。
    クラシックなお花の柄がリムにプリントされた皿。
    もしかしたら、閉店しちゃったロティセリレカンで使ってたお皿をそのまま使ってるのかなぁ…、って思う。
    見たことあるモノ、このお皿(笑)。

    料理はしっかりしています。
    皮目をパリッと焼き上げて、その焼き上げたバターをキレイに回しかけつつ仕上げた魚。
    フックラとした身はみずみずしく、ほどよき加減に熱が入っている見事。
    ソースはかなり軽い仕上がり。
    オリーブオイルにハーブにビネガー。
    ドレッシングのような味わいで、魚の持ち味を壊さない。
    料理自体は新しいのに、それを盛り付けるお皿が古い。
    それだけちょっと勿体ないけど、むしろ真面目で真摯な料理に対する姿勢の表れ…、って考えるならこれもまたよし。
    サービスも、さすがレカンゆずりであります。
    粋で正確、とは言えベタベタしたところがなく必要なときだけキチッとおさえてさみしい気持ちをさせぬ大人な配力がうれしい。

    1dcd963a.jpegパン皿つかず、これまたカラフルなバスケットの中にやってくるおいしいバゲット。
    レカンのパンは昔からおいしかったけど、これもパリッと小麦の焼けた香りも上等。
    それをお皿の上で割りつつ、一口、そしてまた一口と食べ進めるうちお皿の上が散らかってくる。
    魚の下にはグリーンピース。
    ベーコンと一緒にソテして甘く仕上げたモノでホツホツ歯ざわりたのしくて、菜花もシャクシャク。
    付け合せというよりも、野菜の料理という感じ。

    一口ごとにお皿の上の景色が変わっていくのが、フランス料理を食べる醍醐味。
    本当に上等のお料理は、食べて景色が変わっていってもずっとキレイであり続ける。
    今日の料理はそんな料理で、来て良かったとしんみり思う。
    黒板に書かれた夜のメニューをみるとたのしい料理が沢山ありそう。
    注文してから仕上がるまでに2時間もかかるチーズスフレ!なんていうのがあったりもして、タップリ時間をかけてワインをたのしんでくださいな…、ってメッセージのように思えてニッコリ…、今度は夜に来てみよう。

    食後のコーヒーをたのしみながら、テーブルチェックをするというこのスタイルも様になる、こうしたお店が銀座にあるってなんてステキなことだろう。
    銀座マダムな女性同士のお客様、落ち着いた年齢のご夫婦さまとかあるいは男性一人のお客様と、多様な人がやってくる。
    真新しくてステキなお店に出会うと、気持ちがスキッと明るくなります、さぁ、仕事。



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    神田で肉を喰らいます。
    tp.jpg神田の駅の西口をでて、目の前に続く神田西口商店街…、かなりの長さで、西へ西へと向かって続く商店街の主役は大衆的なる商店街。
    ちょうど会社が引ける時間帯というコトもあり、人の流れは西から東へ、つまり駅を目指すサラリーマンのおびただしいほどの人並みに逆らうようにズンズン歩いて3分ほど。
    一旦、商店街が途切れて抜けのいい空間にドカンと一軒。

    82e57621.jpg東京ブッチャーズというお店。
    外からもお店の中がスッキリ見通せる開放的なお店で、中を覗いてみるとカウンターの中に厨房。
    そこで肉がガンガン焼かれる景色がストンと目に入る。
    神田という街にはちょっと不似合いなほどにおしゃれな感じ。
    肉をガツン!とたのしみながら、ワインをグビグビ飲んでちょうだいというコンセプトなのでありましょう。
    肉が焼かれる厨房の、反対側の壁にはズラッとワインが壁を飾ってる。
    すべてのワイン。
    ボトルに直接白いマジックで値段が書かれてて、選びやすいしオモシロイ。
    値段もほどよくこなれてて、肉のメニューもほどよく安い。

    ワインが主役のワインバー。
    肉が主役のステーキハウス。
    そのどちらでもない、肉とワインが同じ力で互いをひきたてあって個性を主張するダブル主役の新しい店。
    J-POP的に言えば、そうだなぁ…、ケミストリーみたいなダブルボーカルユニットかな。
    中に入ると炭の香りが漂っていて、お腹が思わずギューとなる。
    厨房の中もホールの人も若々しくて、お客様も半分ほどは神田的なるサラリーマンではあるけれど残り半分はカジュアルウェアで仕事ができる若い人達。

    43f2cb76.jpg神田にもこんな人達がいるんだなぁ…、ってビックリしながら食事をスタート。

    まずは自家製ソーセージ。
    ひき肉を挽くところからうちで作っているんですというこのソーセージ。
    ほど良く太く、ほど良く長く。
    炭で焼かれて中から脂がにじみだし、ツヤツヤテカテカ。
    艶っぽくって食欲そそる。
    マッシュポテトをベッドにして、ユッタリ体を横たえる様がまず目においしく、それをザクザク切り分け食べる。

    カリッとしてて、しかもプチュンと歯ぎれる腸詰。
    煙の香りがまずは口に広がっていく。
    脂と煙が混じり合い、甘く切ない香りになってく。
    ケミストリーでありますね。
    煙の香りが終わりを告げると、それに続いてハーブ、スパイスの香りがはじまり肉のうま味がそれに続いてやってくる。
    粗挽き過ぎない粗挽き肉がホロッとほぐれてホツホツ奥歯を叩く食感、またオモシロイ。
    マッシュポテトに黒胡椒。
    粒がまるごと入ってて、ネットリなめらかな食感の間に、ガリッと潰れてパンッと辛味が口に広がる、その鮮烈な香りに口がビックリしながら次の一口、おねだりをする。
    幸先の良いスターター…、それからサラダ。

    c6b0dcfb.jpgポテトサラダでございます…、ってやってきたのを見てビックリ。
    じゃがいもサラダの上にベロンと自家製ベーコン。
    ベーコン料理と言ってもおかしくないほどの存在感で、なるほどココはブッチャーズ。
    肉屋レストランだから、ポテトサラダも肉を従えやってくるのが居心地がいい。

    これまた炭でガリッと焼かれる。
    ベーコンはよく焼き以上に良く焼いて、焦げ目がタップリつかないとおいしくはない。
    豚の脂がうま味と風味に変わっていくのが焦げた状態。
    見事にそんな良い状態のそのベーコンと一緒にポテトサラダを食べる。
    肉の脂がポテトサラダとまじるとおやまぁ。
    サラダが口の中でユックリ、ジャーマンポテトになっていく。
    あるいはポテトコロッケのパン粉抜き。
    サラダなのにワインが飲める…、この店らしい粋な一品。

    とは言えすべての料理が肉まみれという訳ではなくて、例えばパクチーてんこ盛りのサラダもあってシャキシャキモサモサ。
    ニュクマム風味のドレッシングに砕いたナッツが肉の脂につかれた口と、スキッと引きしめ口とお腹の脂を洗って、肉と戦う準備をさせる。

    牛肉、豚肉、それから鶏とほどよき値段の肉を焼く。
    これまた炭の煙をまとってツヤツヤしたのを木の板の上にドンッとのっける…、肉の下にはフレンチフライ、脇に焼いたトマトを添えてさぁ、どうぞ。
    同じサイズの木の板をもう一枚そえ、それを横に添えると大きなまな板のようになり、肉をそこで切り分ける…、まるで目の前に厨房が出張してきたみたいなタノシサ。
    3a9fc29e.jpg豚肩ロースは中がロゼ…、驚く程にジューシーでサクッと歯切れて脂が甘い。
    牛のランプは赤身がガツンとたくましく、噛むたのしみに満ち溢れている顎のゴチソウ。
    最近、肉の熟成にこだわるお店が多いけど、ココはあまり熟成させぬ肉のわかわかしさをたのしむ趣向。
    若干、酸味を帯びたサッパリした味わいで風味もさわやか。
    味も塩と胡椒でそのまま。
    噛めば噛むほど味がグイグイひきだされていく、たくさん食べても飽きないおいしさ。

    e06b0434.jpg目を閉じ味わうというグルメなごちそうでは決して無い。
    一口食べると目が開き、思わず会話が弾む料理。
    料理が会話にしゃしゃりでない、テーブルかこむ仲間を仲良くさせる料理がボクは好き。
    当然会話も進みます。

    実はこの店、昔、ボクと一緒に会社をやってたかつての仲間が始めたお店。
    夢を一緒に語ってけれど、そのときはいろんな事情で果たせなかった。
    その彼がこうしてステキな店をはじめる。
    オモシロイのが、もしボクが、今、肉をテーマにした店をするとしたらば多分、こうしたお店を作っているだろうってお店がこうして出来ていること、その偶然なシアワセに時間もあっという間に過ぎる。

    〆でパスタ。
    青カビチーズをタップリ使ったフェットチーネで、これが濃厚。
    肉を堪能した舌も、この濃厚ソースにはビックリするような出来栄えでお腹もゴキゲン。
    今度はココで肉会を催したいなと、気づけば時間はオーダーストップの深夜になって今日は失礼いたしますネ…、とお店をそっとあとにした。
    ここで焼かれる肉の若々しさと同じように、この店自体もいつまでも若々しさを保っていければいいのになぁ…、と思ったりもする、オキニイリ。



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