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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
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    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    銀座で業界視察を兼ねたランチを取ります。
    im.jpg二年ほど前にできたレストランばかりをテナントにした商業ビル。
    個室感覚のお店で創作和食をたのしんで…、という最近流行りの和風ダイニングレストランのランチが御婦人方に人気で予約がまるでとれない。
    見てみなくちゃ…、って予約をした上、やってくる。
    今日も全席満席なんですって、言われてやってきたらば確かにエレベーターホールにあふれる、人・人・人…、みんな推定50前後のおばさま方で、おじさん3人タジタジです。

    aa967290.jpegメニューは全部で4種類。
    メインが選べる略式解析、トマト風味のしゃぶしゃぶに、お寿司がメインのモノがありそれぞれたのんで試してみるも…、うーん、残念。

    ほとんど全てが作りおき。
    あるいは半加工品を仕入れてそのままお皿に並べただけというモノで、なのに提供時間がかかる。
    メインがやってくるまでに30分ほどかかりましたか。
    魚のメインはさわらの西京焼きというモノ。
    薄くて干からび、お弁当の具材のように感じてトホホ。
    何よりご飯が昨日炊いた残り物。
    前菜の膳、メインのお膳とやってくるたびどこかでこんな料理を食べたことがある…、どこなんだろうって一生懸命考えたらば、なるほど、機内食。

    みんなニコニコしながら食べているのは、食事の最後に案内されたメインダイニングでのデザート食べ放題がついてるところ。
    機内食のような食事をしながら、デザートバイキングという国に向かう旅。
    そうだと思えば、まぁ、我慢もできましょうか…。
    そのデザートはほどほどですか。
    野菜や根菜類を使ったデザートだとか、ムースやゼリーがほとんどでスポンジケーキの類が用意されてないのが、「健康的に配慮」した結果なのか?と思ったりもする。
    いろんな意味でいい勉強をいたします。

    uo9.jpgただどうしてもお腹の中に入ってくれる味の料理。
    食べれば食べると、心がさみしくなっちゃってどこかで昼を食べ直しましょう…、と、それで銀座の3丁目。
    粕漬けの魚の販売で有名な、魚久さんの銀座三丁目のお店があって、その2階。
    「あじみせ」って、イートインのコーナーがありそこで二度目のランチとしました。

    味噌漬け、粕漬けの魚を焼いて、それにご飯と惣菜という変わったモノは何もないけど、ひとつひとつがシッカリしている昼のゴチソウ。
    今日の魚は、銀ダラとカレイの粕漬け。
    鮭の西京味噌漬けで、それら3つをちょっとづつ、食べ比べができるセットをたのんで味わいました。
    同じ味噌や粕でつけても、魚によってまるで違った味、食感になるのがたのしい。
    煮るとホロホロ、儚くほぐれるカレイも味噌に水気を吐き出しザクザク歯ぎれる硬質な、繊維感にビックリします。
    脂の多い銀ダラは、ねっとりトロン。
    鮭はホクッとジューシーに仕上がっているので食べて飽きない…、オゴチソウ。
    d7574132.jpegサイドにオカズが2種類ついて、ひとつは甘い卵焼き。
    しっとりとした出汁の風味とプチュンと歯ぎれる玉子の食感が、引き締まった焼けた魚の歯ざわりにない味わいを奥歯にくれる。
    キノコと山菜を甘辛く煮たオカズにそれから自家製漬物。
    どれもが手作り…、正真正銘、このお店の中でできたモノばっかりで、飲食店の料理はおいしくなくちゃいけないって当たり前のコトを思ってホッとする。
    そうそう、なによりご飯がおいしい。
    フックラとしてみずみずしくて、けれど決して粘るようなことのないそれだけ食べてもおいしいご飯に、こんなおかずを一緒に味わう…、気持ちも明るくなりました。
    これから東京あとにいたします、出張です。



    関連ランキング:魚介・海鮮料理 | 東銀座駅銀座駅銀座一丁目駅

     

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    江戸の情緒をお腹におさめ、昼をたのしく過ごしましょうぞ…、と、それで尾張屋。
    天ぷらに蕎麦を食べてたのしむ昼とする。

    6a648cd1.jpeg実は浅草という街には2軒、尾張屋がある。
    雷門を挟んで右側、そして左側。
    左側にある店は小さく、真新しくてこざっぱり。
    一方、右にある店は大きく立派で、古めかしくてテッキリこちらが本店と思うと残念。
    実は大きなお店が支店。
    新しく思える小さな店が本店で、6年ほど前のことでしょうか。
    建て替えキレイにしたのであります。

    どちらが落ち着き、おいしいか…。
    味だけでいえば本店の方がおいしいのだろうと思います。
    飲食店でおいしい料理を責任持って提供するには、ほどよく小さく、厨房とすべての客席が近いところにあることが大切だから。
    だからあまりに大きいと、きめ細やかな料理提供ができなくなっちゃう。
    だから一人で食べるときには、大抵、小さな本店にくる。
    けれど今日。
    そばや天ぷらをただ純粋に味わうのでなく、江戸風情をたのしむコトが目的で、だから支店。
    浅草観光のお上りさんな気分を堪能することにする。


    618208d4.jpeg開店時間が11時半。
    その10分ほど前についたらなんとお店の前には行列…、開店時間をまつ人たちに混じって待ってそれですんなり、お店に入る。

    目当てはココの天丼です。

    浅草には天丼の専門店が山ほどあります。
    日本で始めて天ぷら専門店を名乗ったお店とか、行列がいつもできてる有名店。
    あるいは、江戸前のいいネタが入らぬときには急にお店を閉めてしまう頑固が売りのお店もあって、けれどそれらどこよりも、ボクはココのお店の天丼のコトが好きで好きでしょうがない。
    普通の天丼。
    エビだけ。
    しかも大きなエビで、丼からドンッとはみ出し蓋も斜めに半開き。
    サックリ軽めに揚がってて、タレもサッパリ。
    天ぷらの油の香りも損なわず、天ぷら屋の天丼じゃなく、そば屋の天丼を極めた味わい。
    そんな感覚。
    ご飯も固めでタレにも負けぬ食感で、なによりセットになってやってくる汁の出汁が味わい深くてなんともおいしい。
    二人でひとつ、たのんでそれを仲良く分けて蕎麦のお供にするのがこれまたたのしくて、食がグイグイすすんでく。

    72b5b988.jpegひとり一個の蕎麦をとります。
    まずはせいろで蕎麦そのものの味を味わう。
    細めで白く精製された江戸前的なるさらしなの蕎麦。
    タレにちょっとだけ浸して食べると、蕎麦の風味が口に広がる。
    バサッと舌の上でちらかるたのしい食感。
    天丼の天ぷらと一緒に食べると、揚げた衣の油が蕎麦のタレをおいしくしてくれる。

    それから花巻。
    温かい蕎麦の上に江戸前の海苔をタップリ。
    蕎麦がほとんど隠れるほどにのせてそこに蓋をする。
    当然、丼からはみ出た海苔は蓋され曲がって丼の外の表面に貼り付いちゃう。
    一見、なんて乱暴なって思うのだけど、蓋して蒸らすコトで、海苔がしんなり。
    ツユに馴染んで、タップリ吸い込み海苔がまるで佃煮みたいな風味になってく。
    それがトロンと麺にからんで食感変えて、磯の風味でツユの味までおいしく深く、風味豊かになっていく。

    実は「あられそば」っていうのをたのんでやろうと企んでいた。
    この海苔の上に小柱をのっけて食べる、冬のゴチソウ。
    プルプルコリコリ小柱の食感たのしく、貝のうま味がツユにまじっておどろくほどにおいしくなってくれるはず…、だったのだけど、しょうがない。
    あられそばの小柱抜きも、またゴチソウとズルズル、ハフハフ、たのしんだ。

    226e8a8c.jpeg冬においしいお蕎麦を2種類。
    ひとつは、かきたま。
    トロミのついたあんかけ蕎麦の、あんかけスープに溶いた玉子をおとしてチリチリ、固めたモノ。
    冬に体を温めたいとき。
    ずっと麺の温度を下げたくないとき。
    しかも卵の栄養が弱った体をやさしく癒す。
    とは言え最近、そば屋で「かき玉そば」ってたのんでも、ありませんよと言われることが多くなった。
    どんなお店にもある食材で作ろうと思えばできるはず。
    けれど案外、ほどよいトロミに仕立てるコトがむつかしく、苦労してつくったとしてもそれほど高いお代を頂戴できるモノじゃない。
    だから準備するお店が少なくなっているのかもしれません。
    ココのコレ。
    そのトロミと玉子の上に生姜を搾った汁をくわえてより冬の味になっててウレシイ。
    食べるとどんどん体が中からあったまり、お腹が汗かくオゴチソウ。

    それにもひとつ、カレー南蛮。
    明るい黄色でとろみのついた、そば屋さん的カレーの色や風味がするのがまずうれしい。
    玉ねぎ、それが薄切り豚肉。
    刻んだお揚げと具だくさんにて、食べてるうちにどんどん体がポカポカあったまる。
    蕎麦をキレイに平らげて、丼の中に残ったカレーに天丼の甘辛タレが染み込んだご飯をいれてかき混ぜ食べる。
    甘くて辛く、しかも醤油の風味がたのしくお腹がたのしく満たされる。



    関連ランキング:そば(蕎麦) | 浅草駅(東武・都営・メトロ)浅草駅(つくばEXP)田原町駅

     

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    銀座へ移動、そしてランチを「むとう」でとります。

    muto.jpgちょっと食欲が湧いてきたようでもありまして、前から来たかったお店を訪ねる。
    銀座と言っても数寄屋橋寄り。
    外堀通りの北側という、銀座というより日比谷のはずれという感じの場所。
    民家サイズの建物が多くて街の景色もどこか穏やか。
    ビルも小規模。
    だからお店もほどよく小さなところが多い。
    チェーン店が少なくて、昔からあるお店が今でも活き活きしているところがステキ。

    のどかな街並みの中でもひときわのどかな一戸建ての店。
    実は一年ほど前まで改築中で、しばらくご無沙汰しておりました。
    前は古びて風情はあるけれど地震が来たら崩れちゃうかも…、って心配するほど戦後な感じの建物だった。
    どんなふうに改築するんだろう…、って思っていたら、昔の風情をそのまま残して完成してた。

    端正な顔立ちの和風建築。
    遠くからも、あぁ、あの店がむとうさんだってわかる昔ながらの顔で、近づくにつれその落ち着いたさまにニッコリ。
    できたてなのに、ずっと今までここにこうしていたようなステキな建て替え。
    おなじみさんの思い出を損なうこと無く、新しくなる。
    なかなかできることじゃないよなぁ…、って思ってちょっとウレシクなった。

    ec468e0d.jpegガラッと扉を開けて中に入ると、うーむ。
    店の雰囲気も昔に近い。
    お店の一階部分のほとんどを占める厨房。
    そのまわりをグルッと囲むようにしてカウンターがあり、テーブル2つ。
    カウンターの中には板前さんがキビキビ働いていて、「板前割烹」の典型的なるお店の造り。

    調理ができる様を間近にながめつつ、食事をたのしむ。
    食いしん坊にはたまらぬお店で、二階は宴会用のお座敷がある。
    使い勝手のよさそうなとこは、昔のままでただカウンターの位置が昔と左右反対。
    何か理由があったのでしょう…、排気とかあるいは板前さんの作業の流れとか、みんなの快適を考えるとおそらく今の場所に作りが一番居心地よかったんだろうなぁって思う。
    それからカウンターがちょっとだけ、背が低くなり椅子のすわり心地が良くなる。
    カウンターだけを低くしちゃうと中で調理をしている人の目線がお客様を見下ろす位置になってしまう。
    厨房をちょっと掘り下げ、それで目線がカウンターの外と中とでほどよく噛みあうようにした。
    改築しないと出来ぬ工夫が、お店をやさしくステキにしてる…、いい感じ。

    昼のメニューは定食3種。
    刺身の定食、鯛茶漬け、それから今日の日替わり定食。
    その日替わりのメインが今日は「銀ダラの西京焼き」というので迷わずそれにした。

    2979f37f.jpegまず小鉢や漬物がやってきます。
    今日の小鉢は鯛のアラを唐揚げにしたモノ。
    ピリ辛味の粉をはたいて、ガリッとかなり強めに揚げたものでこれが、和食と思えぬスパイシーでご飯が進む出来栄えでした。
    魚の切り身が水気を吐き出し、かなりシッカリした歯ごたえでまるで鶏のササミを食べてるみたいな食感。

    それと一緒にほうれん草と油あげを使ったおひたし。
    出汁がおいしい。
    小鉢の底に溜まった出汁をゴクゴクそのまま飲んでしまいたくなるような、スッキリとしてけれどうま味豊かな出汁をタップリ吸い込んだほうれん草のおいしさったら、ウットリするほど。
    キュウリと大根の浅漬けもシャキシャキ歯ごたえとてもたのしい。

    ジリジリ魚が焼ける気配がやってきて、それにあわせてご飯と味噌汁。
    お味噌汁の実もほうれん草と油あげでおひたしの具と同じ所にちょっとにんまり。
    出汁もお味噌もおいしくて、これにご飯で十分ココロ満たされる。
    それにしても西京焼きのおいしいコト。
    脂ののった銀ダラの身が、箸でおさえるとブリンとほぐれる。
    みるからツヤツヤ。
    焦げ目コンガリ、西京味噌の香りのほんわか、ヨダレが滲む。

    dadb2c2f.jpeg口に運ぶと、見た目以上のおいしさと口に広がる脂のうま味に思わず膝を叩いてウットリします。
    つやつやしていて、舌の上を滑るように、潰れるように。
    焦げた西京味噌の風味と一緒にしばらく居座る、そこへご飯をそっとのっける。
    ご飯と混じる魚のうま味に、ご飯をおいしく食べられるってなんてステキでアリガタイコト。
    そう思ってお腹の中かがニッコリしてくる。
    ご飯、お替りいかがですか?と言われて、ほんの少しだけ。
    いただけますか、とよそってもらって、それもすんなりお腹の中に収まった。
    徐々にお腹は正常モードになってきているみたいな感じ。

    食事を終えて失礼しようかと思っていたら、デザートさしあげますからネ…、と。
    やってきたのが、あんこと白玉。
    昔、あんこは好きじゃなかった。
    今でもこしあんは好きじゃないし、あんこを潰して使ったまんじゅうやおはぎはやっぱり苦手なお菓子。
    けれど粒の残ったあんこ。
    あんこと言うより、小豆を甘く煮たモノって感じのモノはときにおいしく感じる甘味。
    特に今日。
    疲れた身体にとてもやさしく、身体が芯からほぐれるようでホッとしました。
    ネットリとして、けれど粘り気をほとんどもたない白玉団子のスベスベツルツルした食感も、喉にたのしくみるみるうちにお腹におさまる。
    煎茶をゴクリと飲み干してまた参りますとお店をあとに…、ステキランチでありました。



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    昼を銀座で長崎料理。

    bd1cc8ee.jpg朝の代わりにショコラショーを楽しんだ、ブロンデルのすぐ近所。
    長崎シルクセンターっていう古いビルの地下1階。
    「吉宗」というお店に来ます。

    吉宗とかいて「よしむね」じゃなく「よっそう」って読むんだよ…、ってそう言いながら店に入ってメニューを見たら「吉宗定食」っていう商品がある。
    ココの名物料理があれこれ揃う、女性向けのランチセットで、それを一緒に来た人が食べたいって言うではないの。
    それでお店の人を呼び、「よっそう定食」を彼女にひとつ。
    そうお願いをしようとしたのに「よしむね定食」って言ってしまった。
    お店に入る直前に話していたことが頭の中にこびりついていたのでしょうネ。
    はははと笑って、よっそう定食って言い直したら、お店の人もニッコリ笑って、吉宗定食ひとつたしかに承りました…、って。
    ここのお店のサービスは、ずっとココで働き続けるベテランさんたちばかりでとても、やさしくお客様思いなところがボクは好き。

    ココの名物といえば大きな茶碗蒸し。
    それから蒸し寿司…、その両方をセットにしたのが「夫婦蒸し」っていうランチで一番人気のメニュー。
    どちらも同じ大きさの、同じ器に入ってやってくる料理にて、しかもどちらも蒸し器の中で熱々状態、蓋したまんまでやってくる。

    d8d6eb4e.jpgだから同じテーブル囲んだ2人が、2つ夫婦蒸しをたのむと同じ器が4つやってくる。
    どっちがどっちか、ひと目見ただけでは普通はわからず、けれどお店の人はササッと蓋をとらずにどちらがどちらかわかるのですネ…、聞けば蓋の周りから出汁が滲んでみえたらそれが茶碗蒸し。
    そう言いながら、こちらが茶碗蒸しですからネ…、と。
    あけてみたらばたしかにビンゴ。
    コレもプロの仕事でござる。

    フルフルタプタプ。
    蓋をあけると、大きな茶碗になみなみ、なめらかな茶碗蒸し。
    息をフーッと吹きかけてやると、玉子の表面がさざなみのようにフルンとゆれる。
    れんげで軽くひとすくい。
    プルンと玉子がそこにのっかり、同時におびただしい量のお出汁がれんげを満たす。
    透き通ったキレイなお出汁。
    フウフウしながら口に運ぶと、甘いお出汁の香りが鼻からフフッと抜ける。
    あまりにそれはなめらかで、噛むことなんてせずともスルンと喉をやさしく撫で回しつつお腹をポワンとあったかにする。

    具材はふんだん。
    赤と緑のかまぼこが長崎的をよそおって、お麩にしいたけ。
    鶏胸肉と白身魚、たけのこ、キクラゲ、それからぎんなん。
    どれもお出汁をタップリふくんで、中でもお麩が表面ネットリ、舌にのっけて上顎に軽くくっつけ押すだけでジュワッとうま味がにじみだしてく。

    455d449e.jpgセットの蒸し寿司。
    酸味はほのかで、かなり甘いのが九州的。
    細かに刻んだ穴子にでんぶ。
    錦糸卵がタップリと。
    蒸してシットリ、すべての味がこなれててツンと鼻さすようなところがないのがなんともうれしいところ。

    この夫婦蒸しと一緒にかならずたのむのが皿うどん。
    それも太麺。
    トロリあんかけの皿うどんも、東京にくるとそのほとんどが細いパリパリ揚がった麺で、けれど長崎にいくと太麺の方が人気があるんだという人もいる。
    ムッチリとしたちゃんぽん麺。
    それにスープのうま味がどっしりとしたあんかけがのっかり、まるで汁なしちゃんぽんみたいな感じになってて旨いのですね。
    担々麺に汁なし担々麺があるように、ちゃんぽん麺にも太麺皿うどんがあるのでござる。

    そしてココの皿うどん…、これも具材が見事に豊富。
    かまぼこ、アサリ、それからイカ、モヤシにキャベツ、ネギにキクラゲ。
    スープのうま味と塩味と、それそのものでも十分濃厚で旨いのだけどそこにウスターソースをタランとかけて酸味と風味を足してく。
    お酢をかけて食べるとたしかに酸味で塩のスープのうま味が引き立つ。
    けれどウスターソースにはお酢にないコクとカラメルみたいな香ばしさがある。

    3ff40523.jpgその風味が、あんかけソースと麺をおいしくさせるのですね。
    それにしても今日の麺はひときわおいしい。
    茹で加減がいいのでしょう。
    固めに茹でた麺を焼く。
    その焼き方の念が入ってて、焦げ目がしっかりついて油の風味が麺にしっかりしがみついてる。
    ムチムチ。
    歯ごたえたくましく、とろみ濃密なあんかけにまるで負けない見事な味わい。

    ところでひとつたのんだ「よっそう定食」。
    それについてやってきたのが「長崎風のチキン南蛮」。
    チキン南蛮といえば宮崎名物だけど、これはアオサをタップリまぜた衣をつけてシッカリ揚げたポッテリした揚げ物で、まるでフリッタ。
    軽く酸味を帯びたタレにトップリ漬けて仕上がっている。
    考えて見れば長崎の卓袱料理の定番にフリッタみたいな天ぷらがある。
    その伝統に、新たなアレンジでここのオリジナル料理を作ってみたのがこれなんでしょう。
    ちょっと甘めのマヨネーズ。
    焼いたお塩にレモンがついて、自分の好みで唐揚げ風にも天ぷら風にも、あるいはチキン南蛮風にも好みの味で食べてちょうだいってサービス精神が良かったりした。
    そういやココもおじさま、おばさま、シニアな人たちがとっても多く、昨日からずっとこうしたお店が続く…、ボクもシニア消費者の準備をしているのかしらねって思ったりもした、祝日の今日のオゴチソウ。



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    今日は一日、移動に移動、打合せしてまたまた移動な激しい一日。

    555871a8.jpg仕事を終えて、さぁ、帰ろうとするもクタクタ。
    まずは腹ごしらえをしなくちゃ家まで辿りつかないかもしれないネ…、って。
    場所は銀座。
    有楽町の駅まで歩いて、電車に乗る前に立ち食いそばにすることにした。

    「後楽そば」っていうお店。
    有楽町の駅のガードの下にある。
    お店の上をガタゴト電車が行ったりきたりする、ブレードランナー的なる立地。
    ガードを貫くトンネルみたいな通路の向こうは最近できたルミネ目当ての若い女性がゾロゾロあるく、夜なおにぎやかな明るい街。
    ところがトンネルくぐって来たこっち側はオフィス街。
    だから夜は人通りもあんまりなくて、しんみりしちゃう。
    トンネルをぬけるとそこは違う国…、ってそんな感じの場所にキラッと明るいお店。

    チェーン店で都内だけでも何軒かある。
    どこも同じロゴで屋号で、メインのメニューはよく似ているけど、メニューがちょっとづつ違ってる。
    しかも売り物がちょっとづつ違っているように思えるのです。
    例えば歌舞伎町の中にある店では炊き込みご飯がかなりの売りで、炊き込みご飯がついたセットメニューが充実してる。
    けれどこの有楽町の店には炊き込みご飯はなし。
    ご飯モノは丼、それからいなり寿司という商品構成。

    354124d0.jpgうどんもあります、蕎麦もある。
    けれどこのチェーン店のオモシロイのが、焼きそばがあるというところ。
    お店の入り口近くに大きな鉄板コーナーが作られていて、そこでずっとジュウジュウそばが焼けている。
    そこだけみるとお祭り屋台みたいな雰囲気。
    注文が入ると一人前分だけ取り出して、新たにソースをかけて仕上げてお皿に盛る。
    削り鰹と青海苔かけ、お待たせっ!

    かなり人気があるようで、お店の人が「並ひとつ」と注文すると、それは並のそばでも並のうどんでもなく、並のやきそばを意味するほど。
    たしかに結構おいしいのです。

    麺の歯ごたえはあまり無い。
    むしろシットリ。
    ソースをタップリ含んでみずみずしさすら感じる仕上がり。
    とは言えノビているわけじゃなく、麺そのものにほどよい歯ごたえがあり食感ゆたか。
    代わりに野菜がタップリ入って、モヤシにキャベツ、そして豚肉。
    特にキャベツのシャキシャキとした食感がとてもたのしく、そういえば、こうした食感の食べ物って時折無性に食べたくなるなぁ…、と。
    焦げたソースの風味もたのしい。
    食事にも、小腹みたしのおやつにもよい…、今日の目的もはなからココのこの焼きそば。

    237f1968.jpg一緒に天ぷら…、イカの天ぷら。
    焼きそばに天ぷら?って、少々、合わないようにはじめは思ったんだけど、ココで焼きそばたのむ人の3人に一人くらいの割合で、天ぷらたのんでいたので試した。
    そしたらこれが旨いのです。
    考えてみれば焼きそばに天かす入れてコクを出す。
    ならば天ぷら本体を一緒に食べてもいいじゃない…、ってそんなノリ。
    しかもココで焼きそばと一緒に天ぷらたのむと一言、お店の人に聞かれます。

    かけ出汁と一緒にお持ちしますか?って。
    揚げたてじゃない立ち食いそばで普通の天ぷら。
    そこに熱々のそばの出汁をかけて、温めると同時に衣を軽くふやかす。
    天ぷら衣がフックラ、トロリ。
    出汁の旨味と風味を含んで、齧るとジュワッと汁が口を潤す。
    そしてすかさず、焼きそばをズルッ。
    その繰り返しが結構、たのしい。

    それからここの焼きそばにはネギをタップリいれただし汁がお椀ででてくる。
    醤油の風味と出汁の香りがこれまたおいしく、それに焼きそばをトプっと浸して食べると青森風の焼きそばのようになったりします。
    味を変えようとカウンターの上に置かれたネギをタップリ。
    それから七味をこれまたタップリ…、シャキシャキ、ネギがソースと油をすいこんで後口スッキリ、サッパリしてく、さて帰ろ。



    関連ランキング:そば(蕎麦) | 有楽町駅日比谷駅銀座駅



    ところでたのしいCM動画を一本発見。
    アメリカのスポーツイベントしてはおそらく最大にして最高クラスの注目を集める、スーパーボールの中継…、そこで流されるCMの注目度と効果と言ったら破格でそれで、どこの会社も力を入れる。
    今年、ペプシが作成して流したCM…、結構、これが笑えます。



    Pepsi MAX。
    今、強力プッシュ中のカロリーゼロのペプシシリーズ…、当然、ライバルはコカコーラゼロでその配達員が人目を盗んでPepsiMAXを買ったらおやまぁ。
    「Pepsi MAX一生分」が大当たり…、大々的な表彰式になっておじさん大いに困っちゃいます!ってアメリカではよくあるライバルの実名を出して行う比較広告。
    このおじさんの困った顔が絶妙で、でもこうした堂々とした歯に衣着せぬ広告ができてしまうのが良くも悪くもアメリカ的。
    大統領選挙も結局、ライバル候補のこき下ろしみたいになってしまうノリは少々厄介だけど、天下の国会でやじばっかりの日本的よりまだましかなぁ…、って思ったりした、オモシロイ。
     

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