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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    午前中を新宿メインで仕事とし、昼を同じく新宿で。

    orj.jpg伊勢丹近くの路地にある、王ろじという店。
    商業ビルが建ち並ぶ、この界隈ではちょっと珍しい小さな建物。
    大正時代からずっとやってる。
    一度建て替えをしたと記憶する。
    けれどまるで変わらず昔のまんまの姿。
    設備が古くなっちゃったからの建て替えだったのでありましょう。
    雰囲気。
    大きさ。
    インテリアまで昔のまんまで、だから来るたびなつかしくってしょうがなくなる。
    料理も変わらず昔のままで、そうした料理が居心地よさそう。
    老舗の店が、店をキレイにした途端、駄目になっちゃうコトがある。
    店をお洒落にしたから料理もそれに合わせてなんて、とぼけたコトをすると駄目の度合いに拍車がかかってしまう。
    そうしたコトをせぬ勇気…、変わらぬ努力に頭がさがる、いいお店。

    ここに来るとこれしかたのまぬ料理を今日も。

    754424c6.jpeg「とん丼」という商品。
    最近では、豚肉を焼いてご飯にのっけた「豚丼」という料理がいろんなところで売られてる。
    北海道帯広の名物だったりもして、それで「とんどん」といえばそうした料理を連想するけど、ココのコレ。
    豚カツをご飯にのっけて、そこにカレーをかけたモノ。
    昔から、ずっとこれがここのとん丼。
    たのむと当然なのだけれど、それから肉にパン粉をつけて時間をかけて揚げていく。
    パン粉は細かで、玉子と小麦粉をあわせた衣をまずタップリとまとわせる。
    そしてパン粉をつけていくので、パン粉が衣に埋もれて立って揚がらない。
    ちょっと天ぷらみたいに渾然一体となってカリッと仕上がっていく。
    低温で、時間をかけて揚げていくのでかなり待ちます。
    でも待つ時間もオゴチソウ。
    お店の人はみんな同じ顔をしていて、つまり家族でやってるお店。
    昔は若くて髪の毛フサフサしていた人が、今では白髪でちょっと顔にもシワができ、けれどその人にそっくりな顔つき、体型の若い人が隣で仕事を助けてる。
    上手く世代交代をし始めてるんだなぁ…、ってウットリしながら見て待つたのしさ。

    白い陶器のモダンな器。
    新しくはある…、けれど昔からこの素材にて、このデザインで、これがココのオリジナル。
    実は上の丼部分と、下に敷いた皿がひとつにつながってるんです。
    老舗のこだわり、ゴキゲンです。

    94012945.jpegとん丼と一緒に必ずたのむのが、この豚汁でこれもたのんでから作ってくれる。
    ベーコン。
    豚肉、タマネギなんかを油で炒める。
    そこにだし汁、それから豆腐を入れてグツグツ煮立てて中まであっためる。
    最後に麦みそをこさずにいれて、グツグツ溶かしてできあがり。
    炒めたタマネギの甘みとスルンとした食感。
    味噌の麦粒がホツホツ、舌の上に残る素朴でやさしい飲み心地。
    しかも熱々。
    食べ終わるまで湯気が収まるコトがない、喉のゴチソウ…、オキニイリ。

    ここのとんカツは、包丁で丁寧に筋を切ったロース肉を丸くまとめて筒状にする。
    衣をギッシリまとわせて揚げて仕上げたものを3つにはすに切り、それそれぞれを寄り添わせるように高くご飯に積み上げる。
    ご飯の上にはピリッと辛いカレーのルー。
    うま味はあまり強くない。
    塩と胡椒が味のメインの骨格をなす、カレーというより、カレー風味のソースのようでそこはかとなくスパイシー。
    豚カツのうま味を邪魔せぬようになっているのでしょうね。
    そこに豚カツ…、それから豚カツソースをかけまわす。
    ココのソースは野菜のうま味と甘みがギッシリ詰まった自家製。
    ソースとカレーが一緒になって、はじめて完成するように出来上がっているオモシロさ。
    豚カツの上に練り辛子。
    芥子のツーンとした風味と辛味がカレーに混じって、辛さが複雑、ふくよかになる。
    今度ここに来た時も、これと同じモノが絶対味わえる。
    その実感が、ここ一番のオゴチソウ。


    関連ランキング:とんかつ | 新宿三丁目駅新宿駅新宿西口駅



    食事を終えて、次の打ち合わせまでをお茶で時間をたのしくつぶす。
    伊勢丹の地下。
    食品売り場の一角にある、虎屋の茶寮。
    御婦人方の天国に髭のオジサンが迷い込みちょっとこの場をお借りいたします、そんな感じの早めのおやつ。

    209e34ae.jpeg抹茶グラッセという夏の飲み物。
    冷たい抹茶。
    抹茶の粉に水を注いで、茶せんでシャカシャカ、丁寧に立て氷の上にそっと乗っけた。
    水で点てるのはかなりの技量がいるでしょうに。
    ポッテリとした泡もシッカリ。
    濁りもなくて、キレイに抹茶になっている。
    熱々のお湯で溶かした抹茶を、ミルクにのっけた抹茶オレって商品もある。
    コッテリとしたコクがおいしい元気の出そうな飲み物だけど、このシンプルなお茶の飲み物の方が抹茶の風味をそのまま味わえる。
    それでコレ。

    メニューが先週、夏のメニューに衣替え。
    それで宇治金時や小倉氷がメニューに実は加わっていた。
    今日は朝から蒸し暑く、昼に向かってどんどん温度も上がってきてた。
    だから氷にしようかなぁ…、と。
    思いもしたけど、まだまだ我慢。

    今年のお初のかき氷。
    初物食べる場所を実は二箇所に現在、絞り込んでて目白と赤坂。
    例えば同じ虎屋でも、お店によってかき氷の品揃えがまるで違って、赤坂だけにある「氷あんず」が大好きなのでありまして、それにしようか。
    それとも目白の氷いちごにしようかなぁ…、と狙っていたので今日は我慢と相成なった。
    我慢ができる大人のボク…、かわいらしいなぁと自分で自分を褒める午後。

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    夜も軽ぅく打ち合わせ。

    1e5c2fa3.jpeg食事をしながらどうでしょう…、とうちの近所の「紅とん」にする。
    早い時間からおおにぎわい。
    ボクらの周りは白いシャツ来たサラリーマンが、ニコニコしながらジョッキをグビグビ、傾ける。
    にぎやかなんだけど、どこかホッとした空気が満ちる。
    若い人が集まるお店にあふれる爆発的なエネルギーとは違ったやさしい空気。
    それがココのこの店の一番ステキなところかなぁ…。
    クールビズが徹底してて、上着を羽織った人がいない。
    ネクタイしめた人もほとんどいない景色が尚更、ホッとした感覚を引き立てている。
    気持ちいい。

    串をさして揚げたウィンナ。
    真っ赤な昔ながらのウィンナーソーセージ。
    商品の名前もズバリ「赤ウィンナ」。
    生のキャベツにケチャップ、それから練り辛子。
    ソーセージ自体に味がついているから、別に調味料なんていらないんだろうけどケチャップ君がついてくるのが個人的にはとても好き。
    ウィンナタコさんをケチャップと一緒にいためて作る。
    贅沢じゃない。
    けれど気持ちが明るくなるよなココロのゴチソウ。
    マカロニサラダに七味をふりかけ、プニュプニュ食べてそしてウィンナソーセージ。
    子どもに戻ったような気持ちになる組み合わせ。

    93cb142e.jpegココの売り物は豚の串焼き。
    つまり「焼きとん」。
    だからお店の名前も「紅とん」。
    けれどさすがに豚の脂は今日は強くて、それでささみを焼いてもらう。

    結構、これがおいしいのです。
    一口大に切ったささみを4個で一串。
    塩水を霧吹きでふきつけながら、フックラ焼いてく。
    乾かぬように。
    外はネットリ、火が通り中はレアな状態で。
    動物の肉というよりも、まるで帆立を食べてるみたいなそんな食感に仕上がっていく。
    わさびに練り梅。
    味と風味のアクセントを添え、疲れたお腹にやさしい滋養がはいってく。

    スパムとうずら玉子の串焼きをたのんだつもり。
    けれどおやまぁ。
    串焼きじゃなく、スパムのオムレツがやってくる。
    スパムトウズラがスパムオムレツに聞こえたんでしょう…、つまり、残念、ミスオーダー。
    最初は取り替えてもらおうか…、って思いもした。
    でもこんなコトでもなかったら、多分、一度もたべることがなかった料理。
    ほどよく熱が中まで入った、良い状態のオムレツに角切りにしたスパムがゴロゴロ。
    これもケチャップ、練り辛子。
    間違いのない味付けもよし…、ミスオーダーをたのしんだ。

    d9649e697f144f2b8bb73d7021f06709_7.jpg注文が正しく通らなかった理由の一つが、今日のココ。
    ホール側を担当しているスタッフさんたちが、みんな中国系の人だったというところ。
    元気でいい。
    笑顔もかわいい。
    けれどやっぱり言葉は少々もどかしくって、他のテーブルでも同じようにミスオーダーがいくつか出てた。

    商品名を何度も何度も確認しながら、それでニコニコ、一生懸命。
    マニュアル漬けで差し障りの無いサービスを、そつなくこなす店よりも、おじさんたちはこうしたお店が好きなのかもね。
    失敗せぬことばかりに気を使う臆病な店で食べるとココロも萎縮する。
    のびのびとした、ほがらかな店。
    ライブ感ってこんなコトをいうんだよね…、って思ったりした。
    お茶を片手の、今日のコト。

    〆をどこかでやり直そうと、それでテクテク、街、歩く。

    yoshinoya.jpg耳や頭の具合もよくて、オモシロイほどまっすぐ歩ける。
    今まで普通じゃなかったコトが、こうして普通になってくる…、それがとってもうれしくて、テクテク散歩で四ツ谷の方に向かって歩く。
    湿気もあまりなくて、すずしく、風もやさしい、気持ちいい。

    四ツ谷三丁目の界隈は、いろんなタイプの飲食店がたくさんあって、あまり困らぬ。
    ただひとつだけ、定食屋さんにだけには恵まれてない。
    お米のご飯が食べたくて、それでテクテク、まずはやよい軒に行こうと思った。
    けれどお店の前についたら一杯で、まだまだ歩ける…、それなら四ツ谷のエリーゼへ。
    進路をとって向かうもそこもまた満タン。
    お店の外には10人以上の行列で、それで吉野家。

    一緒に行った友人が「つゆだく・ねぎだく」がおいしいんだよというのでそれをたのんで食べる。
    「ねぎだく」ってお願いすると、煮込みの浅い玉ねぎがタップリ盛られてやってくる。
    多めのツユでご飯がザブザブするのが関西的なる丼風でそれ自体もなつかしくそしてシャクシャク、ネギが潰れる…、なかなかに良い。
    七味をタップリ。
    それから生姜もどっさりのせて、ザブザブパクパク、お腹の隙間を埋めてやる。

    再び歩いて帰ります…、まだまだ本調子でないことはボクの舌が知っている。
    けれど徐々に、味の輪郭がクッキリしはじめなによりこうして食欲が戻ってきているコトがシアワセ…、今日はぐっすりねむれそう。

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    昨日の夜から急に体の具合を崩す。
    左の耳の奥が熱くて腫れたようになり、歩くとふらふらしてしまう。
    食欲もなく、こりゃどうしたことかと朝はスキップ…、そのままふらふら歩いて病院に行って診察、どうも重度の肩こりと睡眠不足で内耳が腫れたことが原因みたい。

    7e153822.jpeg理由がわかればちょっと食欲やってくる。
    食べないことには、戦う元気もでてきませぬ故。
    四ツ谷三丁目の角にある「尾張屋」に来る。

    ずっと気にせず、ここにあるこうしてあることすら意識をすることがなかったお店。
    やる気がまるでお店の外に出てこない、静かなお店でしかも夜はいつもほとんどお客様がいない店。
    昼にたまたま前を通るとパラリパラリとお客様がいる。
    ショーケースの中に「味噌煮込みきしめん」という面妖にして気になる商品をみつけなければ、おそらく中に入ることもなかったでしょう。
    ところがこれが、なかなかおいしく独特で、食べてたちまち虜になった。
    それからずっと、この交差点の角を歩く度にお店が目に入って来る。
    不思議なものです。
    ここにこうしてずっとあり、気になり始めると途端に見た目が変わって感じる…、人は心の瞳で見ているという事なのでありましょう。

    0e794359.jpegここに入るきっかけになった味噌煮込みきしめんもさることながら、気になっていた料理がひとつ。
    「あさりきしめん(バター入り)」。
    アサリや蛤のような貝類。
    そばやうどんのつゆと結構、相性がいい。
    だからきしめんにアサリという組み合わせにも、決してビックリしはしないけど、そこにバターが入ってる。
    ボンゴレみたいな風体の、炒めきしめんみたいな感じ?
    味は塩味?
    それとも醤油の味なのかなぁ…、と来るたび想像力が膨らんでいた。
    それで今日。
    変わった料理を食べて食欲だしましょう…、とたのんでみます。

    やってきたのが、おやまぁ、普通(笑)。

    深めの丼。
    そこにほぼ真っ黒なスープがタップリ。
    スープの上に何個か殻付きの大きなアサリが顔を出す。
    アサリが具材のきしめんではござりませぬか。
    当然だけど、ちょっといささか拍子抜け。
    まずは味見をと、顔を近づけ汁だけすする。
    色だけみると濃く見える汁。
    甘くて出汁のうま味がシッカリきいていて、サラッと結構、大人しめ。
    そこに貝のうま味とバターのコクがほんのり…、結構イケる。

    b98d3aa3.jpeg箸を突っ込みグルンと上下、かきまぜる。
    すると底からきしめんが。
    軽く煮こまれているのでしょうね…、出汁の色がうつってほのかに醤油色。
    ベロベロとしたハリある食感。
    なのに噛むとムチッと、豊かな歯ごたえがある。
    たしかにこうして食べるとパスタ。
    平打ちの生のマスタのような食感を持っている。
    かなり煮込んで時間がたっても、味や食感がかわらぬところが、こうした変わったレシピを作って試すのに向いているのかもしれないなぁ…。
    刻んだネギを上にのっけて、風味を添えるとスープのコクがグンと引き立つ。
    地味だけれども特徴がある。
    これは結構、クセになる。

    なによりアサリが立派でスゴイ。
    大きな貝殼。
    分厚く上部で、麺に混じって煮こまれていてけれど決して壊れていない。
    肉も分厚く、しかもむっちり。
    噛むとジュワッとおいしいうま味を吐き出してくる。
    時折、カリッと砂が混じっているのだけれど、それは貝が新鮮だった証しと思えば悪くない。
    コレも名物なんでしょう。
    ボクが食べてる間に二組お客様がきて、その中の一人がこれをたのんでた。
    隣で「冷やしニシンきしめんくださいな」ってたのむ人。
    それも気になる、また来なきゃ。




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    朝を新宿、新宿駅の西口にある「天金」にて和な朝ご飯。

    bbb1275f.jpeg本当に長い付き合い。
    ボクが新宿駅まで徒歩圏の小さなアパートに住んでいた頃。
    テクテク歩いて朝ご飯をさぁ、どうだろう。
    一週間のうち最低2回は食べていた。
    ここでなければ、新宿駅の反対側までいって「ウェンディーズ」でサラダバーにチリビーンズを食べるか、あるいは自分で作って食べるかどれか。
    今のようにあれこれ食べたいものを見つけて歩きまわりはしなかった。
    どちらかと言えば、コレと決めたらもうそれだけを飽きてしまうまで食べ続けるのが、その頃、ボクの食欲だった。
    例えばロッテリアのホットサンドばかりを食べて、そのうち見るのも嫌!になったりしておった。

    不思議なコトにココの和朝食。
    全然飽きない。
    とても普通なメニューでだから、飽きるような要素がない。
    味噌汁の味がボクの田舎の味でもあって、だからずっと通ってる。
    お店の人が変わらないのネ…、もう30年も。
    厨房の中のおじさんと、表でサービスするおばさん。
    白髪の割合は増えたけれども、昔のまんま。
    出店している地下のモールの改装、改造、増築で場所は何度か変わったけれど、やってる人が変わらない…、それに多分、ホッとするのがまたいいのでしょう。

    209e17b8.jpeg鮭の定食。
    それに奴を追加でつけます。

    もともとここの朝のメニューはとてもシンプル。
    豆腐にしらすおろしに納豆、生卵。
    ひとつひとつにご飯と汁と海苔、お新香がつき400円というのがスタートだった。
    そのうち、しらすおろしが単品でなくすべての定食にセットでつくようになってちょっと値上がり。
    450円が定価になった。
    5年ほど前だったでしょうか。
    今の場所にキレイなお店が出来てから、スティームオーブンを導入して焼いた魚を出すようになる。
    そのとき、あぁ、この店も、設備にお金をかけることができるようになったんだなぁ…、ってじんわり感動したものでした。
    だってかつての朝食メニューは、みんな調理器具を使わずできるモノばかり。
    従業員を雇って使うコトも昔は出来なかった。
    だから手間もお金をかけず、できるコトだけやった結果の朝ご飯。
    それはそれで朝のお腹にやさしく好きではあったけど、やっぱり熱を加えた料理がお腹に入るとホッとする。
    今朝の定食は焼き鮭定食。
    それに奴を追加して、これで530円。
    30年たってたったこれだけの値上げというのがなんだかちょっと申し訳なくさえ思う。

    1bc382b6.jpegなぜだか朝に冷たい豆腐が食べたくなるコトが、たまにある。
    お腹が熱い。
    あるいは体がちょっと疲れて、喉にスルンと滑りこむやさしいご飯が食べたくなったようなとき。
    それなら自分の家で奴を食べればいいか…。
    とそう言うとそれがそうとは言えない。
    自分の家で一人で食べる冷たい豆腐は冷たい豆腐。
    冷たい豆腐を誰かが器に盛ってくれ、そこに生姜やネギをおく。
    さぁ、召し上がれとニッコリもって来てくれたなら、それがはじめて冷奴。
    ボクの中ではそんなちょっとこだわりがあり、だからココでこうして食べる。

    七味をほんの少々パラッとふって、最初は何もかけずに食べる。
    唐辛子のピリッと跳ねた辛味が豆腐の甘みを引き立て、豆の香りも邪魔されない。
    ひとかたまりをご飯にのっけて、醤油をタラン。
    グルンとかきまぜ、ハフっと食べる。
    冷たい豆腐が熱々ご飯であったまり、風味際立ちお腹にやさしくやってくる。
    さてさて仕事といたしましょ。

    そうそう、豆腐つながりでゴキゲンな動画をひとつ。
    NHKのみんなの歌でかつて放映されていた、吉幾三のかなり吹っ切れたたのしい名曲。
    ラテンのリズムにのっけて、トウフちゃんへのナベオ君の情熱的な愛を歌った…、という内容で、かわゆくってポップなアニメーションとの組み合わせにてかなりの出来栄え。



    白い肌したトウフちゃんが、冷たい視線でボクを見て、「とっとと食べて、とっとと食べて」と微笑むなんて、おこちゃま向きの歌にしてはかなりアダルト。
    ボージュールで、テキエーロムーチョで、ニーハオシェイシェイ…、ファンキーです。
    それにしても吉幾三…、歌のウマさにびっくりしました、オキニイリ。

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    天気がすぐれぬ今日の午後。
    527.jpg青山の骨董通りで仕事をし、そのあとぶらぶら、表参道を歩いて帰る。
    骨董通りの一角にバージンエアラインがプロデュースするカフェがオープン…、ヴァルカナイズってセレクトショップの一角に、ずっとあったオーガニックカフェを使って期間限定。
    かっこいいなぁ…、って思いながらテクリテクリと原宿方面に向かって歩く。
    ヴァンを使ったモトヤコーヒー、表参道ヒルズの一角に残った同潤会アパートの名残の一部。
    パチリパチリと写真を撮っていたらば目を見開いた熊が不気味に微笑むポスター。
    今日まで熊本の県産品を使ったイベントやってたみたい…、まるで全然、しらなかった。
    かなりの予算を使ったろうに、告知が上手くいかなかったのでありましょうか…、結果がちょっと気になった。

    e9c88ead.jpeg夜を四谷で夜にする。

    魚真」という居酒屋。

    最近できたばかりのお店。
    魚がおいしい。
    魚をたのしく。
    それをテーマに、下北沢や渋谷に恵比寿。
    六本木のミッドタウンのほど近く。
    乃木坂には大きなまるで海の家みたいなお店をもってる。
    どこのお店もかなりの人気で、いろんなお店が真似をするほど。
    ある意味、魚のおいしい居酒屋のスタンダードを作ったお店の、四ツ谷の新店。

    雑居ビルの地下1階。
    銅板を叩いて「魚真」と店名を打ち出している看板に、「魚」と一文字書かれたのれん。
    階段降りると引き戸があって、中に入るとまず目の前にオープンキッチン。
    キッチンの前にはズラッとカウンター。
    面白いのがそのカウンターの後ろにもう一列、カウンターがしつらえてあるのですね。
    奥の方には通常のテーブル席が用意されてて随分、落ち着いた雰囲気だけどやっぱりココはカウンターに座りたくなる。
    だって厨房とカウンターを仕切るところに料理や魚がタップリおかれて、臨場感が満点ですもの。
    今日はそうした一等席をもらってニッコリ。

    a2316125.jpegメニューを開いて、さてさて何をたべましょう…、と舌なめずりをしながら決める。
    今日の魚の仕入れによって、メニューは随分変わるのでしょう。
    メニューの8割方は魚で、それ以外は野菜モノ。
    鮮度がよくて旨い魚が揃っているから、肉なんて必要ないでしょ…、って言った感じが潔い。

    今日のおすすめは渡りガニ。
    しかも、最後の一匹が残っていますというので、瞬時に口が反応。
    それを下さいと、蒸してもらった。
    両手のひらを合わせたくらいの胴体の、立派なカニ。
    まだビチビチ、生きているのを掴んで見せてこれから蒸します。
    30分ほど待ってきたのが、この一杯。

    うつくしき色。
    殻をパカッとあけると中にはタップリ玉子。
    そして味噌。
    瀬戸内で生まれたボクにとって一番おいしいカニは?と、そう聞かれればまず間違いなく「玉子を持った渡りガニ」。
    即答クラスの好物でして、チュブチュブ食べます。
    身をせせるための道具もついてきはするけれど、両手で掴んで指でせせってハフっと食べる。
    ツルンとスベスベ。
    栗のような匂いをさせつつ、甘くてシットリした身が口の中でほぐれてく。
    キチキチ、奥歯できしむような玉子も美味にて、納得す。

    4efe5e38.jpegそれから刺身の盛り合わせ。
    いろんな魚が揃う中、今の季節は貝がおいしい。
    貝だけ選んで盛ってもらった貝さし盛り。

    生の鳥貝。
    白つぶ貝。
    大きなほっきに、大きな小柱。
    小柱が大きいというのが不思議な表現なのだけれども、一個で二個分位のサイズのたしかに大きな小柱で、クチュっと潰れる儚さがいい。
    若干渋みを帯びたホッキの、ヌタっと口でのたうちまわるような感覚。
    クニュクニュ、ハリのある鳥貝と、「貝」と言っても多様でどれも違った食感、そして味わい。
    共通してるのは旨みがシッカリしているところ。

    小さいながらも蒸したアワビも付いてくる。
    アワビはコリコリした生の状態もいい。
    けれど、やっぱり熱をとおして食べた方が、おいしく感じる。
    ムチッと確かな食感と、サクッと歯切れる歯ごたえが、熱が入った方が強烈になる。
    香り豊かで、喉の奥へと受け渡すのがもったいなくなり、ずっとモグモグ。
    するとユックリ、とろとろになる…、その食感の変化がたのしい。
    肝もシッカリついていて、海の渋みを味わう贅沢。

    7a76ae7e.jpeg煮魚、あるいは塩で焼いた魚も沢山。
    けれどココで、力を入れているのがフライ。
    穴子や帆立、あるいは魚と、例えば寿司のネタになるような鮮度の高い魚を揚げる。
    パン粉をフワッと軽めにつけて、サクッと揚げる。
    だから魚の香りを邪魔しない。

    今日は穴子を揚げてもらった。
    フックラとした穴子の身。
    油の中で仕上げたくせして、中はまるで蒸したよう。
    パン粉のサクサクした食感と、ムッチリとした穴子の食感。
    それらが互いに引き立てあって、おいしくなるのがオモシロイ。
    普通にソースで味わうもよし。
    大根おろしに醤油をかけて、わさびと一緒に食べるのもいい。
    穴子と衣が密着してて一体化する天ぷらとはちょっと違って、衣と穴子がよそよそしいのがむしろ互いの食感をたのしめるのが良かったりする。

    カジキマグロをバター焼きにして、そのネッチリをたのしむのもいい。
    和食的なモノだけじゃなく、こうした洋食的なる料理が間に入ると、魚の味に広がりが出る。
    何気にバター焼きのサイドに付いてる、ポテトフライがおいしくて感心しちゃう、オキニイリ。
    お店の人の元気も良くて、なにより気づきがあってたのしい。
    これみよがしに変わったことをするのでなくて、いい食材が調理されたい方向にいざなっていく素直な料理。
    お客様の層もちょっと落ち着いていて、いい店一軒、発見します…、また来ます。




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