昼を天丼…、つな八の天丼コーナーというカウンターにて。
新宿駅につながるビルの中地下にある「メトロ食堂街」という場所。
名前の通り飲食店がギッシリ軒を並べる施設で、それも蕎麦や洋食、天ぷらと老舗系のお店がズラリと顔を揃える。
しかもちょっと変わっているのがほとんどの店が簡単に食べることができるカウンターコーナーを持っているコト…、蕎麦屋は立ち食い、洋食店はカレースタンド。
そしてココは天丼だけを食べるコトができるカンター席がつくられている。
季節の天丼、かき揚げ丼、6種類ほどの天丼が用意されてて、ボクはエビの天丼にする。天ぷらといえばエビが花形でございますゆえ。
椅子に座って、料理を告げて、お金を払ってしばらく待ちます。
カウンターの目の前にある壁の向こうには、天ぷらコースや定食をたのしむコトができる天ぷら専門店。
そこの厨房で天ぷら揚げて作るのですね。
座っている場所がカウンターというだけで、料理はしっかり専門店のモノというのがウレシイところ。
しかもココの料理を最優先に作ってくれる。
だから待つのも最小限で、気軽で賢い食事ができる。
小ぶりの丼にご飯は少なめ。
けれど上にはエビが2本に野菜の天麩羅、それにエビのかき揚げがのる。
エビはプリプリ。肉の食感しっかりしてて、甘みも十分、尻尾の先まで食べられる鮮度が見事なゴチソウのエビ。
今日の野菜はししとうで緑の香りがほんの少しのやさしい辛味がよきアクセント。
エビのかき揚げには小さなエビがゴロゴロしてて、野菜は玉ねぎ…、ツルンとしてて甘みと強い匂いがあるのがボクはちょっと苦手だけれど、それもお店の流儀とすれば良しとしましょう。
ご飯がホツっと固めに炊けてて丼用にピッタリなのと、甘み控えめで醤油の風味が印象的な美味しい丼タレがボク好み。白味噌仕立てのあさりの汁に漬物がつき、これでたったの900円というのがあまりにウレシイ、オキニイリ。
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天丼でお腹をたのしく満たした後に、ちょっと時間があってお茶。
お店の近所の地下街にある「スカラ座」という喫茶店にて。
お店の外から見るとカウンターとハイチェアーが置かれた小さなテーブルだけしか見えない小さなお店に見える。
ところが奥へ奥へとお店は深く広がって、奥にはすわり心地のよさそうなビロード貼りの椅子がユッタリ置かれてる…、昭和喫茶な風情がステキで、たのしくユックリ、くつろげる。
全席喫煙というこのシステムも昭和な感じ…、けれど不思議なほどにタバコを吸う人が少なく空気がキレイでウレシイ。
昔、飲食店に「禁煙席」ができた頃、お店の表に「禁煙席がございます」と告知が出ていたコトがある。
ところが今では「喫煙席がございます」と、すっかり逆転。
かつてのマジョリティーがマイノリティーになる一部始終をこれほど顕著に見届けた、事例ってそんなにないんじゃないかと思ったりする。
アイスコーヒーをたのみます。
するとすかさず、「加糖にしますか、無糖になさいますか」と聞かれる。
あぁ、昭和な店だ。ブラックのアイスティーにガムシロを添えればそれですむのだろうけど、それだと甘さをお客様に委ねることになってしまう。
このアイスコーヒーには、おいしく感じる甘さがあって、その甘さで飲んでもらおうってコトかもしれない。
加糖をもらって、ユックリコックリ。氷を舐めるようにしながらニッコリ味わう。
それにしてもステキな店です。
ビロード貼りの椅子の背には糊のきいたカバーがかかり、テーブルの上には木彫りで模様がエッチング。
アイスコーヒーが従えてやってくるのがお店の名前を刺繍どりした、生成りの麻のハンカチーフのようなコースター…、レシートの裏にもカワイイデザインがある。
日本が夢見る時代に出来た店なんでしょう…、なんだかちょっとオキニイリ。
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