名古屋で近鉄電車にのりついで、松阪にくる…、牛の本場の松阪でとんかつの新しいもの専門店のプロトタイプをみんなでみましょうと、それが今日の旅の目的。
旨かつ本舗「かつQ」という屋号の店で、どこよりも安くおいしいモノを作って提供するため、今、考えられる限りの工夫を盛り込んだ店。
チェーンストアというワケじゃなく、ボクらが作って提供したのは食材の仕入れの仕組みとネットワーク、それからメニューのフォーマットだけ。
日本全国で数社がそれを運用しながら独自の工夫で業態を練りこんでいく…、そのいいところをみんなで共有しながらお店を増やしていけばいいんじゃないかという試みで、それをみんなで見にきた次第。
オープンをしてまだ一ヶ月もたってないのだけど、厨房作業はほぼ完璧。
ボクらが思っていた以上に、雰囲気のあるお店になってて、それでか女性のお客様もかなり目立ってびっくりします。
女性を意識した商品はなく、ガッツリおいしいカツがメインのメニュー構成。
にもかかわらず女性が多い。
明るく清潔感のあふれる店で、笑顔の女性スタッフが明るく働いていれば女性も安心できる。
メニューが人を呼ぶのじゃなくて、そこで働く人が作り出す環境がお客様を呼ぶんだというコトなんでしょう。
勉強になる。
ロースカツ丼570円。
女性やお年寄りのお客様用にはちょっと小さめで490円というのが、ここ一番の売り物で、どっしりとしたカツはふっくら。
サクッと上がってタレと卵と混じり合う。
この値段で自信を持って売ることができる肉の調達に苦労はしました。
甘めのタレがパン粉衣に染み込みシットリ、肉そのものはふっくらしていて、マイセンのカツをカツ丼にしたみたいな感じの食感。
ご飯がおいしく感じるように、見事な状態保ってる。
ただこの味はこの地方の人がおいしく感じる味で、近々、北関東にも同じ仕組みのお店ができる…、そこはそこの地方の味になっていくはず。
「味の嗜好」や「食べ方」は、長い歴史の中で作り出された地域の宝…、だから一つの味を押し付けることないように。
けれど仕入れや仕組みはみんなで共有しようと、その目印に「旨かつ本舗」という名前を頭に掲げた店が、これから増えていけばいい。
商品自体はバリエーションが少なめで、それは自信をもってお客様に食べていただけるモノだけを一生懸命作ろうという覚悟の証。
ロースにヒレカツ、エビフライ、カツ丼にだったり唐揚げ、コロッケ…、ほど良き種類と組み合わせにてメニューはできてる。
だから待たせず調理ができて、働く人にも負担にならずいつも笑顔でサービスできる。
あれもこれもやりたいからと欲張るコトは簡単だけど、「できるコトだけがんばって」それでみんなが幸せになればそれほどステキなコトはないだろうって思ったりもする。
感謝の気持ちでお腹もいっぱい…、まだまだこれからよくなっていく、良くしていこう!と思う今日。
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それから伊勢に移動して、上海スマロという店で情報交換を兼ねた懇親会。
午後からパラリと降りはじめていた雨。
お店に入る頃にはスッカリ、あがって上の方には晴れ間も見える。
いい店、視察したあとで、ボクらの気持ちも晴れた気分でみんなでたのしく酒を呑む。
紹興酒の瓶を開いてみんなで乾杯。
料理が次々やってきます。
前菜いくつか。
どれも丁寧に作られた料理ばかりで中でも蒸した鶏の身せせってそこに山椒風味のピリ辛タレをかけたモノ。
ビリッと痺れる感じがたのしい。
食べた直後にグビリと紹興酒を飲むと口の中があまぁくなっていく。
料理に合わせて酒が出来、酒に合わせて料理が整う。
オモシロイなぁって思って食べる。
大きなエビを殻ごと揚げて、アンニンの粉をまとわせたモノ。
甘くてしょっぱく、杏仁豆腐の風味が口に広がっていく。
一口目にはビックリし、二口目にはなんだかどこかなつかしくなり、食べてるうちにどんどんおいしくなってく料理。
初めて食べた、オモシロイ。
鶏手羽揚げて甘酢をからめ、塩味炒めの黄ニラとイカと一緒に味わう料理もたのしい。
北京ダックが提供されて、自分でくるんで自由にどうぞ…、と。
鶏の皮が苦手なボクは、甜麺醤にネギにキュウリだけをくるんでパクパク食べる…、ムッチリとした皮の食感おもしろく、なによりコレは味噌を味わう料理なんだよと嘯きながらニッコリ笑う。
揚げた万頭で牛バラ肉を窯焼きにしたモノを挟んで味わう料理。
いやはや、肉のおいしいコト…、ゼラチン質をタップリ含んだ部位がこんがり、その表面は自分の脂で焦げてカリッと仕上がっている。
ひと噛みカプリ…、クチャっと筋がほぐれて口にからみはじめてバサッと赤身がほどけて奥歯をなでまわす、肉感的で味わい濃厚。
中華スパイスのむせ返るような香りが鼻からフワッと抜けて、けれどそれに負けぬ脂の香りがドッシリ、後から後からおいかけてくる…、かなり強めにほどこされている塩が肉の甘味をひきたて、肉だけおかわりして味わった。
みんなで未来を語り合い、人が笑顔で働ける飲食業をみんなの力でまもりましょうネ…、と明るく誓ってお開きとした、なんともたのしい夜のコト。
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