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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    先日、やってきてたちまちオキニイリになってしまった「セニョールどいちゃん」

    57de9914.jpegそれというのも、週末がどんな状態かみてみたかった。
    飲食店は平日と週末で、その状態がまるで違うコトが多いのですネ。
    郊外型の店ならば、週末にぎやか、平日静かなのが当然のコト。
    だから週末の忙しいときにサービスが悪いからって、それがそのままいつもの実力とは限らない。
    この店だって、先日やってきた平日の夜。
    青山のオフィスビルというロケーションだから、あふれるほどのお客様で賑やかになっているのは当たり前。
    そのお客様が醸しだすエネルギーがこの店一番の魅力と感じた。
    ならばオフィスに人がいない、土曜日の夜はどんな具合か。
    その状態を見ずに評価を下してしまうのは性急だろうとそう思い、それで土曜日、やってくる。

    さすがにそれほど忙しくはない。
    時間がまだ夕方早くということもあるのでしょうけど、お客様が6組くらい。
    女性の大きなグループと、近所に住んでる人たちでしょうか…、普段着風の人たちと、席に座ったころからちらほら、ビジネスマンがやってくる。
    けれどお店は静かかと言うと程良くにぎにぎしくて、理由はオープンキッチンからの調理の音が聞こえてくるから。
    オープンキッチンレストランの、これが一番いいとこでしょう。

    aae76ec7.jpeg土曜日にはハッピーアワーはないようで、まずはカラフのサングリア。
    甘さスッキリした酒で、お腹をやさしくほぐしてあげる。

    ココで一番人気の料理って何なの?って聞いたら、粋な答えをもらう。
    「一番人気にしたい料理があるので食べてもらえますか?」と。
    ポテハモンという商品。

    ポテトとハモン…、つまり生ハム。
    ガリガリに揚げたフレッシュの薄切りジャガイモ。
    水気を吐き出し、あばたが沢山できたポテトチップの上に、削った生ハムがタップリのっかる。
    ザクザク、かなり歯ごたえたくましいポテトチップもおいしいし、脂の乗った生ハムもなかなかのモノ。
    しかもそれらがスペイン産のツナの缶詰の空き缶に、入ってやってくるという見た目もステキ。
    オモシロイ。
    なによりこうして提供すると、生ハムの姿形を気にならない。
    お皿にキレイに並べるスタイルの、いわゆる前菜用の生ハムもあるのだけれど、それだとキレイに形、大きさ、厚さを揃えないと様にならない。
    けれどこうして提供すると、端材のような場所も使える…、だから安くてボリュームたっぷり、賢い感じ。

    af518d9b.jpegもともと和風の居酒屋営業からはじまったココ…、だからメニューにこう書いてある。

    居酒屋の命は「煮込み」。
    煮込みがおいしい居酒屋でなくちゃ、酒はおいしくたのしめない。
    だからこれを試してくださいと、料理が2種類。
    ひとつは、牛すじ肉とトリッパの肉じゃが風という料理。
    たしかに見た目は肉じゃがですな。
    コロンと大きなジャガイモと、人参、玉葱、それからしらたき。
    けれど肉が牛すじ。
    それからトリッパという、それだけみるともつ煮込み。
    特に強烈に自己主張するトリッパが、まるでスペイン料理のようにふるまっている。
    食べると味は、醤油風味の甘めの味わい。
    つまり肉じゃが。
    けれどムッチリ、ネットリとした肉の食感はスペイン的で、そうかトリッパを和風に味をつけてもいいんだ、と勉強します。

    もう一つはつぶ貝のカタルーニャ風と言う煮込み。
    トマトの味とオレガノ、サフラン、ハーブスパイスの香りを合わせくニュッと煮込んで仕上げたモノ。
    ヨーロッパ風でもあり、アラブ風でもあったりしてる複雑にして不思議な味わい。
    海の料理ではあるのにそこに、刻んだハモンが混じってて、それが出汁のかわりになって味を深くしてくれている。
    魚と肉を合わせる料理はもともとヨーロッパ人の嫌った手法…、いろんな国の料理文化が混ざったスペイン料理だからのやり方でしょう…、オモシロイ。

    bc6e4a00.jpegそれからこの前、来た時も注文したモノ。
    ガンバスアヒージョ。
    ガンバスはエビ。
    アヒージョはオリーブオイルで煮込んだ料理という意味で、その名の通り、殻むきのエビをオリーブオイルでクツクツ煮込んでもってくる。
    オリーブオイルの中にはタップリ、ガーリック。
    だから風味がとってもよくて、それをバゲットの上にのっけて一緒に食べる。
    そのとき、オリーブオイルをタップリ、パンに吸い込ませるとシットリ、ムッチリおいしくなってく。
    プチュンとエビの食感もいい。
    本場の味わい…、たのしんだ。

    蒸した野菜の料理がひとつあり、それをたのむと、おぅっとビックリ。
    なんとシリコンスティーマーで調理したままだしてくる。
    今の話題の料理器具。
    けれどこうしてレストランで、しかもそのまま食器としても使ってるという勇気と大胆に感心します。
    蓋付きできて、蓋をとったら中から甘い蒸気の香り。
    野菜の味が甘く濃厚になっているのはスティーム加工の特徴で、中でも人参の食感、甘みのすばらしいコト。
    それをつけて食べるアイオリソースがおいしくて、それ故これがレストランの料理になっているというのがまたオモシロイ。
    この店やっぱり、いい店でしょう…、これからしばらく見てみます。

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    仕事の仲間と一緒に夕食…、青山一丁目のビルの中に開店したばかりのお店に来ます。

    doichan.jpgセニョールどいちゃん」。
    「どいちゃん」という居酒屋が、実は東京駅の近所のビル。
    東京ビルディングの地下一階。
    TOKIAという飲食フロアに5年ほど前から営業している。
    立ち飲みコーナーとテーブル席を混在させたスペインバルのような居酒屋。
    ホルモン料理を中心にして、アジアンテイストの創作料理でお酒をおいしくめしあがれ的コンセプトにて、かなり繁盛させていた。
    そこが今回あたらしく、スペインバルを開店させた。
    もともとバルをイメージしながら作りあげたショップブランド。
    やっともともとのスペイン的なる本物バルに戻ってきました…、そんな感じでありましょうか。
    かなり繁盛しているよ…、っていうので見にやって来る。

    ここも他のお店のように、飲み物と簡単な前菜用のカウンターがあり、その周りだけ立ち飲みコーナーのようになってる。
    カウンターの中には厨房。
    どこに座っても、もれなく厨房の中の様子を見渡せる。
    50坪も無いでしょうか?
    客席数はとりあえず80席ちかくありますか。
    けれどホールのそこここに立ち飲みコーナーが作ってあって、全部入ったら入ったら何人くらい収容できるかわからない。

    3a22a7ca.jpegまずはタパスをもらいます。
    作り置きのきく料理を小皿に入れてお酒と一緒に召し上がれ。
    冷たいままでおいしい料理があれこれ揃い、だから座ってたちまちテーブルの上がにぎやかになる。
    たのしい食事をするにはこうしたスピード感が大切。
    いつまでたってもテーブルの上に料理がこない。
    それでは話も盛り上がらない。
    なによりお酒がたのしく飲めない。
    だからこうした「とりあえず的」料理がたくさん揃っているのはたのしく、とてもありがたいコト。
    今日のおすすめタパスはツナのムース。
    それから鰯の酢漬けにカポナータ。
    どれもシッカリ、メリハリのある味わいでお酒が進む。

    ハッピーアワーのシステムを取り入れているこのお店。

    ca2346e3.jpeg夕方開店時間から、7時まではビールやグラスワインが半額。
    それを目当てに…、かもしれません。
    次々、お客様がやってくる。
    6時前にはほとんどテーブルは埋まってしまいそれでも次々。
    どうするんだろうって思ってみてたら立ち飲みコーナーにみんなすんなり収まっていく。
    6時過ぎには40人くらいの人が立って飲んでましたか。
    飲むだけでなく、おつまみつまんで語り合いいい雰囲気を醸し出してる。
    立ち飲みコーナーで飲んでる人の半分くらいは、ほろよい気分で30分ほどでごちそうさまって帰っていく。
    残り半分はテーブル席があくのを待ってる。
    まるでアメリカによくあるカジュアルレストランのバーカウンターの周りの雰囲気。
    こうしたお店を作ろうと、いろんな人が試行錯誤を今までしてきた。
    けれどなかなか定着せずに、ところがココではそれが自然に行われている。

    場所に客層、それからサービス。
    商品の値段や気軽な品揃えまで含めてこうした立ち飲みムードを作り出すことに成功したのでありましょう。
    テーブルに座った人は自分たちで盛り上がることができる環境。
    けれど立ち飲みコーナーではその快適が味わえず、だから店長や熟練サービススタッフがそこに貼りつき笑顔をふりまく。
    良いサービスを受けたかったら立ち飲みコーナー…、上手いなぁって思います。

    d069946b.jpegそれからピンチョス。
    一口大のおつまみ料理がピンチョスで、スペインの大衆料理の根幹なすもの。
    その大抵が、串に刺さるか、パンに乗っかりやってくる。
    それというのもスペインの食。
    立ち食い、立ち飲み文化がメイン。
    立ったままいろんな料理をちょっとづつ、つまみながらお酒を飲んで満足したら、次のお店に移動する。
    店それぞれに自慢のピンチョがあるものだから、食べたい料理をもとめてうろうろ。
    夜中になると街中酔っぱらいが千鳥足してさまよっている。
    不思議な景色が毎晩、毎晩、繰り広げられているのであります。
    なんとシアワセなスペインの人。

    ここも立ち飲みコーナーを充実させていてだから、ピンチョスメニューが充実してる。
    お通しからして野菜のピンチョで、けれど売りは「鉄板ピンチョス」。
    お店の中に大きな鉄板が置かれてて、そこでいろんな料理を作る。
    肉を焼いたり魚を蒸したり。
    それを細かく切り分けて、串をさしてピンチョス状にして提供する。
    鉄板という調理器具。
    大量調理に最適でそもそもスペイン料理の中にも「プランチャ」って言う鉄板使った料理がある。
    例えば鶏のセセリを焼いて、パンや野菜と一緒に串にさして出す。
    お腹にほどよくたまる上、気軽にポンポン、口の中に入ってくるのがたのしい感じ。
    これまた鉄板で焼いたトリッパ。
    オリーブオイルと塩で食べるシンプルながらネットリとした食感うまし。

    65d32312.jpeg鉄板の上で焼き上げる「鉄板パエリア」がここの名物。

    考えてみればパエリアって言う料理もある意味、鉄板料理と言えなくもない。
    ごはん料理でありながら、炊くのではなく、タップリのスープの中で焼き上げる。
    蓋もしないし、水加減も厳密でなく仕上がり具合をみながら臨機応変に焼き方加減をする料理。
    それがパエリア。
    だからココでも鉄板の上にお米をおいて、そこにサフラン、魚の旨みやハモンの出汁を加えたスープをとくとく注ぐ。
    注ぎながらよくかき混ぜて、お米に吸わせてフツフツと焼く。
    ご飯がスキッと透き通りほどよく熱が入るまで、スープを注ぎ焼きつつ水気をとばすを何度も繰り返し、最後はアルミホイルで覆って蒸らす。

    30人前を一度に焼いて、焼きあがったらそれを大きな皿に移して盛る。
    カランカランと鐘を鳴らして、そのパエリアを客席廻ってみんなに見せる。
    いかがですかと、そこでオーダーとって売り切る。
    おなじみさんは焼き上がりの時間をまずきき、予約をしてから飲み始めるのね…、ボクらも予約をして味わった。
    少々、シットリ…、お米に芯がない焼き上がり。
    エビやホタテに野菜にチキンといろんな素材の味がお米に染みこんでウマさは十分。
    レモンをタップリしぼって酸味を足すとスキッと、〆のお腹にピタッとはまる。

    コレ以外にもスペイン料理をアレンジしたたのしい料理があれやこれやと…。
    7f108db2.jpegむきエビをオリーブオイルで煮込んだスペインの定番料理。
    塩タコを薄切りにして鉄板で焼き、それをマッシュポテトの上に並べた料理。
    これもオリーブオイルとカイエンヌペッパーでアクセントつけ酒の肴にピタリとはまる。
    しかもマッシュポテトがガーリッキーで塩も十分、だから芋までお酒向き。
    干したタラをスープで戻し、それをほぐしてマッシュポテトと合わせてパン粉をまぶしたコロッケ。
    これはおそらくポルトガル的なる料理のなぞり。
    マッシュポテトに混ざったチーズがうま味とコクを発揮して、カサカサとしたパン粉も旨く、ディップ用に用意されてるアイオリソースもまた上等。
    スペイン産のオイルサーディンにトマトとニンニク、それから唐辛子オイルをタップリ入れて焼いたつまみも気がきいている。
    飛び上がるほどおいしい訳ではないけれど、どれ一つとして間違った味がない的確と、なによりお酒と会話が主役の食卓に程よき味がいいと感じた。
    おそらく今、東京という街で一番元気でにぎわっている、お店の一つじゃないかしら…、勉強のためまたこなくっちゃって思って帰る、また来ます。

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    ひさしぶりに「エッグスンシングス」にて朝をとる。

    3f13a021.jpeg地方からなつかしい人が上京してきて、せっかくだから朝をご一緒いたしましょう、と。
    どこにしようかちょっと迷った。
    東京らしい場所。
    ゴキゲンになれる場所。
    今日一日の元気を作るのにふさわしい場所。
    いくつかあって、中でもやっぱり押さえときたいのはここ。
    朝でなければ行列ができ、気軽に入れぬお店ですもの。
    早起きは三文の得的東京の朝はいかがでしょうか?と、誘いあわせてやってくる。

    もっともココのキャッチフレーズは「All Day Breakfast」。
    一日通して朝食をというコンセプトにて、アメリカ的なる朝食を一日中、たのしめるというメニュー構成が売り物の店。
    アメリカの朝は玉子の朝でありますからして、だから名前も「Eggs'n Things」。
    卵料理にパンケーキ、それからワッフル。
    どれもメインの食材は玉子であります、分かりやすい。

    19c2c4b9.jpegそれにしても「All Day Breakfast」のジャパンローカルバージョン。
    一日中、和朝食がたのしめる店…、って出来ないのかなぁ…。
    昔、京都の瓢亭が日本橋の三越の中にお店をもってて、そこの売り物が一日中たのしむことができる「京の朝餉」っていうお料理だった。
    見事に半熟に仕上がった味付けゆで卵の瓢亭玉子。
    魚に野菜に京風の粥。
    お腹にやさしく、目にうるわしく、しかもおいしく気持ちがそっと癒される。
    いいお店だったのになくなっちゃった。
    考えてみれば日本の定食。
    おかずにご飯に汁に副菜というこの組み合わせは、朝食的なる食べ方で日本の人は朝も昼も、それから夜も朝ご飯のように食べてた。
    そう言えなくもないかもしれないって思ったりもする、オモシロイ。

    さて、ココの名物のパンケーキ。
    この店が、日本にやってきてから何度か訪れている。
    けれどそのたび、卵料理を食べていてこのパンケーキを食べてみるのははじめてのコト。
    ハワイらしいトッピングのモノをとそれで、ストロベリープリザーブとマカデミアナッツのパンケーキをとってみた。
    ホイップクリームをダブルがけすることもできますけれど、どうしましょう?
    言われて、それもいいんじゃないの…、とお願いをしたら、あらまぁ、ビックリ。
    まるでマリー・アントワネット時代のウィグのような状態…、笑っちゃう。

    e2fc13eb.jpeg手のひら大のパンケーキ。
    それが5枚にイチゴを甘く煮たプリザーブ。
    ホイップクリームの上にくだいたマカデミアナッツという組み合わせ。

    ホイップクリームが軽くておいしい。
    フォークですくってかなりの量を口に含んでも、すぐ消える。
    フワッとなって、それがトロンとなめらかになる。
    空気をたくさん含んでいるからの食感で、しかもその上、油のきめがとてもこまかくなってるのでしょう。
    仄かな乳の香りを残して、キレイさっぱり無くなったあとナッツの塩気とホツホツとした歯ごたえだけが舌に居座る。
    なんだか手品をみているようで、それで何度も口に運んで消え際たのしむ。
    かなり危険なオゴチソウ。

    フワッと軽く仕上がったパンケーキ自体もふんわか、シュワッと口溶け見事。
    ホットケーキとは一味ちがう、アメリカ的なるパンケーキ。
    とは言えかなりのハイカロリーを、意識もさせず次々、口に運ばせる魔術にも似た甘い誘惑、おそろしい(笑)。
    甘みはスキッとあとひかず、塩のうま味が最後に残る。
    お菓子じゃなくて、玉子の料理…、そんな感じにウットリとなる。
    ただハワイで食べたときに比べてパンケーキの枚数、苺の量もちょっと控えめで日本的なるアレンジ感じる。

    1eccb027.jpegそれからオムレツ。
    今日のスペシャルオムレツが、ほうれん草にスパム、チェダーチーズというのを聞いて、好きな具材ばかりじゃないのとそれをたのんで試してみます。

    玉子3個のかなりのボリューム。
    具材を最初に炒めたとこに、溶いた玉子を流しこみほどよく固めてそのままそれをお皿に乗っける。
    タンタン、鍋の柄を叩きラグビーボールのような形にまとめるなんて、そんな面倒なコトはせず、ただただ焼いて、ただたたのせる。
    アメリカ的なる作り方。
    サイドをご飯、ジャガイモ、トーストと3種類から選べるシステム。
    それもとってもハワイ的。
    ボクはご飯をもらって即席オムライス的にして食べる。

    丸く焼きあがったオープンオムレツ。
    それをクルンを半分におる。
    すると具材が顔をのぞかせ、オムレツ型になるのもたのしい。
    オムレツ部分にケチャップをプチュっ。
    ご飯の上には醤油をたらし、フォークですくってモグモグとする。
    お腹をハワイで満たす朝。

    ところでこの店。
    9時オープンの時間通りにお客様が来る…、次から次へと。
    しかもボクらがお店をでた10時過ぎにはほぼ満席で、多分、これからランチに向けて行列準備なのでしょう…、お店のスタッフが気合満々、繁盛店。

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    赤坂見附で昼の時間を迎える今日…、「河鹿別館」にて昼をとる。

    kajika.jpg赤坂という街。
    不思議と洋食屋さんに恵まれない。
    かつては老舗の洋食屋さんが結構あった。
    銀座線と丸ノ内線という、日本の地下鉄で古さでいえば一番、二番という両線が交わる駅が赤坂見附。
    その両線が完成したのが昭和20年前後ですから、その頃、はやりの料理が洋食。
    だからもっと、お店があってもいいようなモノ…、なのだけれども居酒屋、あるいは韓国料理のお店に駆逐されたのでしょう。
    数えるほどしか洋食の店が残っていない。
    そのひとつがココ。
    本店と、別館の二つがあって、どちらもほとんどおんなじメニュー、おんなじ値段。
    本店の方は正しく洋食メインの食堂風の店作り。
    けれどココは多分、かつてとんかつ屋とか天ぷら屋のような和食系専門店の跡に出店したのでしょう。
    和風の造りにカウンター…、なんだか落ち着く。

    この店一番の盛り合わせ、カジカスペシャルって言うのをとります。

    b2063c88.jpegランチタイムはちょっとお値ごろ…、100円お安く1000円ちょうど。
    エビフライにハンバーグ。
    豚ヒレカツという組み合わせ。
    揚げ物系の洋食レストランでは一般的なミックスフライで、けれどひとつひとつの料理が丁寧。
    キチンとしてる。
    合挽き肉をガッシリ固めて焼くハンバーグ。
    肉汁系ではない、歯ごたえたのしい昔ながらの洋食屋的ハンバーグ。
    混ぜ物、つなぎをあまり使わず肉の味を素直に食べる。
    ナツメグ、クローブ、シナモン、胡椒とスパイス臭がほのかにただよい、合わせるデミもコッテリ、濃厚。
    昭和で時間が止まっている味、なつかしい。

    エビフライのエビが見事にプリプリで、噛むとプチュンと歯ごたえ旨い。
    タルタルソースは手作りで、さらし玉ねぎ。
    細かく刻んだゆで卵。
    具材タップリ、贅沢な出来。
    豚ヒレカツは薄切りが2枚。
    細かなパン粉がビッシリ貼りつき、香ばしくってしかもカサッと歯ざわり軽い。
    噛むとクチャっと歯切れるヒレがとてもやさしい、オゴチソウ。

    植物油をメインに使った揚げ油…、だからカラッと軽く仕上がる。
    地下というのにお店の中の油の匂いも最小限で、だから女性のお客様も結構いるよう。
    とは言えやっぱりメインの客層はこうしたお店にノスタルジーを感じるおじさん。
    ボクもそんな中のひとりでございます。

    28c22856.jpeg千切りキャベツにスパゲティーのケチャップ炒め。
    ケチャップ入れる前にバターと油でかなり強めに炒めているのでしょうネ。
    ちょっとからから。
    乾いた食感。
    ちょっとモソモソしていてその分、麺のうま味が凝縮されてる。
    これを本当は鉄板の上にのっけやって、もう一度ジュジュっと焼いたらば、もっとおいしくなるのになぁ…。
    でもココはお行儀のよい昔ながらの洋食屋さん、お皿にチョコンとおとなしく。

    それにしてもお皿の横に缶詰チェリー。
    かつて喫茶店や洋食屋さんのお皿の横にはもれなく置かれていたノスタルジー。
    あら、おひさしぶりって思わず拝んだ…、プチュっと食べるとグシャッと潰れてなつかしいけどおいしくはない。
    それが昭和というコトか。

    f33729c5.jpegカウンターの上には岩塩。
    醤油に自家製の甘めのソース。
    調味料もキチンと吟味されていて、しかも器のキレイに管理されている。
    中でも芥子がパチッととまるパッキン付きの器に入ってるにはニッコリします。
    辛味を飛ばさぬ工夫なんだけど、すくいとるための小さなスプーンも一緒にパチンと密封される。
    ただ、かわいそうなコトにグニャッと、柄の部分が曲がっているのネ。
    思わず、がんばってネ…、って声援掛けたくなっちゃった。

    食べ進めるとお皿の模様が見えてくる。
    デザインされた文字で「河鹿」と描かれている、モダンで力強いパターンがハイカラ。
    只者ならぬ気配を感じる、感心す。

    それにしても赤坂見附。
    この昼時に街を歩くと、ランチの呼び込みでにぎやかなこと。
    お店の外に人がでて、お昼はお済みでしょうか?とたずねる。
    ちょっとでも歩く速度をゆるめたり、顔の表情かえるとここぞとばかりにメニューを突き出す、どこも大変なんだなぁ…。
    しかも「500円ランチ、いかがっすかぁ」なんて声もとんでくる。
    東京都心のランチの値段。
    地方都市よりずっと安い。
    家賃も人件費もずっと地方より高いのに、それでもこうしてがんばらなくちゃいけないなんて大変だなぁ…、って思ったりする、さて、仕事。

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    夜を元気な女子と一緒に、カジュアル会食。

    holo.jpg表参道で大騒ぎ。
    「ブラッスリーホロホロ」っていうレストラン。

    表参道の交差点近く。
    けれどなんだか町外れ感がただようちょっと静かな場所。
    この界隈はもともとちょっとしなびた感じがする街で、しかも節電モードになってからよるはとっぷり、真っ暗になる。
    だから尚更。
    こんなところにレストランがあるのかしらって心配になるほど静かな場所にある。
    マンションビルの1階で、しかも入り口が奥まっていて隠れ家風。

    お店に入ると、あっ、このお店、いい店だろうなぁ…、って予感する。
    いいレストランには、あたたかな空気が流れているもので、例えば厨房の中からながれるおいしい香り。
    張り切りすぎてないほどよく元気でほがらかな、いらっしゃいませのお出迎え。
    お客様の笑顔とさざなみのように湧き上がってはじける笑い声。
    10人ほどが座れるカウンターの中にキッチン。
    4人がけのテーブルが8つほどありどこに座ってもお店の隅々が見渡せて、けれど他の人の視線が気になるコトがない。
    落ち着いていて華やかで、来てよかったなぁ…、とまず思う。
    ちなみに、ホロホロって言うのはポリネシア語で、「楽しむために出かける」って意味なんだっていう。
    なるほど、そんな気持ちのお店。

    cbee483c.jpeg5000円前後のワインがメインのリストが気軽でいい。
    しかも明るく華やかなサッパリとした飲み口のワインが揃ってて「うちはカジュアルにワインを飲んでもらいたいんです」って主張があって、なかなかたのしい。
    それに合わせる料理もカジュアル。
    なにしろメニューブックが用意されずに、すべてが黒板メニューに書かれてる。
    全部で40商品くらいですか。
    一つ一つの商品の名前を読み上げてくと、ただそれだけで楽しくなるような個性的でおいしげなメニューばかりでちと迷う。
    迷うけれど、今日は7人。
    だからまずは気になったモノを次々たのんで試すことにする。

    パテ・ド・カンパーニュ。
    ガッシリとした歯ごたえ楽しくたくましい。
    肉を食べてるって実感できる、男性的な出来栄えでディジョンをタップリつけて味わう。
    コリっと固くて、クシュッと酸っぱいピクルスもなかなかの出来。
    それにクレソンとトマトのサラダを添えて味わう。
    クレソンの中に、コリアンダーがほんのちょっとだけ混じってて、ときおりアジアな香りがするのがとてもたのしい。
    オモシロイ。
    軽くあたため用意してくれるバゲットがおいしいのにもちょっとビックリ。
    このバゲットとワインで十分、たのしめる。

    df8e11b1.jpegフォアグラのソテをみつけて、たのんで味わう。
    テーブル囲むみんなが実は、フォアグラ好きさんだったというのがわかってなんだかニッコリとなる。
    みんなでテーブル囲むとき。
    好みの食べ物が多ければ多いほど、その会食は盛り上がるモノ。

    普通、フォアグラのソテにはタップリ、ソースをほどこす。
    ワインを煮詰めたものだとか、バルサミコ系のソースで味をより濃厚にするのだけれど、ココは塩と胡椒でグリルをしただけ。
    これが不思議とおいしくて、ムッチリとしたフォアグラ独特の食感に気持ちが集中できておいしい。
    一緒にタケノコのソテを添えているのもたのしい。
    フォアグラのネットリとした食感の真逆のサクッとしたタケノコの、軽い食感が互いを互いがひきたてる。

    それから焼いたラクレット。
    ちょっと渋みを帯びたチーズを、コンロの上で焼き上げる。
    トロトロになったところでそれをパンにのせ、胡椒をカリカリほどこし食べる。
    ちょっと「ハイジのパン」のような食べ物で、けれどお酒が進んでしょうがない大人の一品。
    小さなトマトと一緒に口に放り込むと、口の中がトロンと濃厚なトマトソースのようになるのもまたオモシロイ。

    c69e00b0.jpeg実はここのお店のシェフという人。
    かつてフィンランド大使館の公邸料理人として経験を積んだ人なんだって…。
    大使館で料理を作る。
    それはジャンルを問わず、大使が食べたい。
    あるいは、大使館にくるお客様にふるまいたい、さまざまな料理を作れなくてはならないワケです。
    しかもそれらを「器用」というレベルではなく、お客様をおもてなしする料理として作ることができなくっちゃいけないワケで、正確さにくわえて自由自在な柔軟さがなくては務まる仕事じゃない。
    だから独立すると独自な料理で成功する人が結構多い。
    例えばスターシェフとして有名なアルポルトの片岡さんも公邸料理人を経験してる。
    公邸料理人…、要注目なのでありますネ。
    戦場カメラマンよりも、公邸料理人(笑)って、そんな感覚。

    トリッパのトマト煮込みや、バイ貝を使ったハーブ風味のオーブン料理。
    どれも基本に忠実だけど、香り豊かでちょっとエキゾチックなアクセントがある。
    いろんな料理を知っているから、たのしい料理にしてくれるんだ…、って思ったりする。
    オキニイリ。
    ホワイトアスパラガスのバターソテやら、サラダやら。
    ハラミのグリルや、骨付き子羊のローストなどメニューにあった料理をほとんど食べつくしたんじゃないかしら。
    お店の人に、量がタップリ過ぎますけれど…、って心配してはもらったけれど全部キレイに食べあげて、テーブルの上には羊の骨が残ったお皿があるばかり。

    309a398e.jpegとは言えデザートメニューが魅力的。
    パフェやケーキが6種類ほど。
    これまたいろいろたのんでためす。
    中でも一番おいしかったのがバナナケーキ。
    カラメライズされたバナナがこうばしく、生地の間にもバナナがタップリ入ってて、噛むとムチュンと歯茎にシッカリまとわりついてくる。
    キャラメル味のアイスクリームをのっけて食べると、その香ばしさに拍車がかかりほぼ一杯のお腹の中にやさしくスルンと収まっていく。
    7時半からはじまった、食事が終わって気がつけばなんと11時半だったという。
    なんと4時間。
    まるでラテンな贅沢な夜。

    それにしてもこのお店。
    真夜中近くになるというのに、まだお客様で一杯で元気がもらえる。
    しかもお客様のそのほとんどが、背筋の伸びた女性だという。
    いまだに日本は女性の元気で動いているのか?…、ってそんなコトを思ったりする。
    それにくわえてお店でサービスをしている人が、みんな惚れ惚れするほどステキな女性ばかりで、そのキビキビとやさしさに気持ちがホッとできる店。
    いい店、一軒、発見しました…、それがうれしい木曜の夜、明日は週末、がんばろう。


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