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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    夕方、原宿でカジュアルなミーティング。
    ステキなお店ができたんですよ…、と紹介されて「レインボーパンケーキ」というお店に来ます。

    rp.jpg最近、原宿、表参道界隈はパンケーキ専門店が花盛りのようであります。
    もともとこの街。
    ワザワザ食事をするために、来るような場所じゃなくって「そぞろ歩きときどき買い物」みたいなたのしみ方をする街。
    だからおやつっぽい食べ物のニーズが強い街であります。
    かつてクレープが大ブレークしたのもそんな背景があってのコトでありましょう。
    それで最近、パンケーキ。
    ハワイからエッグスンシングスがやってきてから、その傾向に拍車がかかる。
    今日もお店の前にはかなりの行列でした。

    その近所。
    竹下通りからちょっと脇道に入ったところに出来たばかりの商業施設のビルがあり、そこの2階にお店があります。
    大きなビルなんだけど営業しているテナントはココとヘアサロンの2軒だけというちょっとさみしい状態で、その分、なんだか隠れ家っぽいロケーションがステキだったりいたします。
    オープンキッチン。
    白い壁に白木の家具ととてもシンプル。
    大きな窓から入ってくる光に映える明るい空間…、デザインのアクセントになってる虹のモチーフが壁やステンレスのテーブルにうつってなんだかお店の中に虹ができてるみたいな感じがするステキ。

    3aa76837.jpg10月5日にグランドオープンしたばかり。
    まだまだ認知がなされてないのか、ちょっと静かで落ち着いたのどかな雰囲気。
    ハワイが好きなシェフご夫妻。
    修行したのもハワイというコト。
    こうしたのどかな空気がとってもよくあっている。
    豊富な飲み物と6種類のパンケーキだけでメニューができてる。
    分かりやすい。
    料理パンケーキと、デザートパンケーキが3種類づつ。
    まずは料理パンケーキから、一種類。
    「BLRT」っていうのをお店のご主人にすすめてもらう。

    サンドイッチの大定番の「BLT」…、つまりベーコン・レタス・トマトにルッコラの「R」をくわえてBLRT。
    実はここのご主人が、野菜ソムリエの資格をもってるというコトで、野菜をおいしく食べるために作ったパンケーキがこれだという。
    絶対自信があるからどうぞ…、と。
    ちょっと薄目に仕上がったパンケーキの上にフンワリ、ちぎったレタスとルッコラ。
    白いドレッシングとバルサミコを絵を描くようにちらして仕上げる。
    たしかに野菜サラダのような姿にウットリなります。
    分厚いベーコンをカリッとグリルしたものがサイドにそっと寄り添っている。
    まずはパンケーキの上の具材を全部一旦、横に退避させパンケーキを4つに切り分ける。
    サクっと切れて、その断面は無数の気泡でサックリ軽い仕上がり感。
    お皿にとりわけ、そこに野菜やベーコンを再びのせて、さていただきます。

    78558533.jpgこれが本当にパンケーキ?って思うほどに野菜とあってる。
    シットリ、フックラ。
    焼けた小麦の香りがほんのり、確かにそれらはパンケーキ自体の特徴だけどそれが野菜を邪魔しない。
    むしろシャキシャキした野菜の食感を引き立ててそのみずみずしさはそのままに、余分な水気を生地が受け止め野菜の味を際立たす。
    ルッコラの上にジュレでかためたドレッシングがのせられていて、それが直接、口に入ってトロリととける。

    なによりスゴイと思ったのがトマトのおいしさ。
    オーブンの中でジックリ熱をくわえたトマトが、シットリ、トロリ。
    うま味、甘みがギッチリ凝縮されていて、まるでケチャップ。
    酸味さわやか。
    香りは生のトマトのままで、さすが野菜を扱うプロの作る料理って感心しちゃう。

    それからデザートパンケーキ。

    61efae6d.jpgマカデミアナッツソースをタップリかけたパンケーキ。
    ココナツミルクを煮詰めたソースを使ったデザートがアジアにはある。
    そんな感じのソースなのかなぁ…。
    ツヤツヤしていてその艶やかは練乳みたいで、けれど真っ白。
    アイシングシュガーが固まる寸前のような色合い、そしてツヤ。
    舐めるとほのかにナッツの香り。
    それがタップリかかった生地は、ナイフを当てるとほんの少々、抵抗します。
    ムッチリしていて、かなりの手応え。

    食べると、ポテッと最初はおもたくパウンドケーキのような食感。
    ところがそれがたちまちトロンとなめらかになり、気づくと溶けてしまってる。
    重たくはじまり、リコッタチーズをタップリ使ったチーズスフレのような軽い食感で終わる不思議なこの食べ心地。
    レシピによって粉や練り方、休ませ方や焼き方までもを変えているのでありましょう。

    砕いたマカデミアナッツをちらして、それと一緒に食べることになる。
    コツっと奥歯をときおり叩きはするのだけれど、生地の迫力、おいしさがあまりにスゴク、あまり印象の残らぬほど。
    サイドに添えたパイのようなモノ。
    パンケーキ生地を焼いて作った小さなナイフとフォークのお菓子。
    サクサク、焦げた香りがおいしく遊び心がまたゴチソウ。

    パンケーキという料理が好きでしょうがない、仲良くしかも明るい夫婦でやってらっしゃる…、おなじみさんになりたいなぁ、って心底思うよいお店。



    関連ランキング:パンケーキ | 明治神宮前駅原宿駅表参道駅

     

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    表参道で朝を迎える、朝をとる。

    lindt.jpgリンツカフェ。
    スイスチョコレートの名店が、ブティックを作っててそこの2階にカフェがある。

    海外のほどよいホテルに泊まると、ターンダウンってサービスがある。
    ベッドのカバーを外して、快適に眠れるように整え直してくれるサービス。
    旅館でいうところの「お布団をしかせていただいてもよろしゅうございますか?」に相当する、それまでリビングルームとして機能していた部屋を、ベッドルームにしつらえ直すステキなサービスなのだけれどそのとき、枕の上にチョコレートをひとつ置いてくれる。
    明日の天気と客室係の名前を書いた紙と一緒に、おやすみなさいの言葉の代わり。
    で、そのチョコレートのほとんどがリンツのチョコ。
    ゴディバでなく、ハーシーでもなくこのリンツ。

    1845年に創業してるっていうから、もう150年以上もチョコを作り続けてる確かに老舗。
    しかも保存のきく板チョコという形にこだわり、特に一口大のブロックチョコを多くの種類作っているので、気軽に食べるコトが出来る。
    上等だけど気取ってない。
    そんなところが使い勝手がいいのでしょう。
    ここのお店もショーケースより、陳列棚の方が目立って、気軽な感じ。
    テイクアウトのカウンターがあり、そこで買った商品を2階のカフェでたのしめる。
    チョコレートを使ったケーキやパフェと、スイーツ系がメインだけれど、朝はクロワッサンにホットチョコレートのセットがある。
    それで、それ。

    714b94a0.jpgチョコは体と頭の両方に効く食べ物で、それを朝から「飲める」シアワセ。
    ホットチョコレートには2種類あってビターとミルク。
    朝であります…、ミルクにします。

    カウンターの中にホットチョコレートのコンテナーが2つある。
    足付きのガラスの瓶の中にゴムベラ付きのプロペラのようなモノが入ってて、それがぐるぐる回って中のチョコを攪拌し続けているというモノ。
    蛇口をひねるとカカオ色した液体が、甘い香りを発しながらほとばしり出る。
    チャーリーのチョコレート工場でウンパルンパが操ってそうな、おいしい装置にウットリなります。
    それをなみなみ。
    カップに注いでわたしてくれる。
    もうその段階で、カカオの甘い香りに頭が酔うようで、口に運ぶのが待ち遠しくなる。
    ためしに一口、コクリと飲むとトロンとなめらか。
    ほどよく甘く温かく、軽い苦みと酸味を帯びた、ミルクチョコレートのやざしい味に満たされる。

    クロワッサンを一口食べる。
    バターの油と塩の風味。
    ザクッと壊れて口に散らかる小麦の焦げた香ばしさ。
    そこにすかさずホットチョコ。
    互いの味が引き立って、特にチョコの甘味が力強くなる。

    5adb3a01.jpgトプンとかじったクロワッサンをチョコに浸して、プルンと味わう。
    クロワッサンの細かな生地の隅々に、ホットチョコレートが染み渡りしっとりふっくら。
    噛むとジュワッと最初はバターがしみ出してそれに続いてホットチョコレートがにじんできます。
    生地がシットリ。
    口の中でチョコレート味の即席パンペルデュができあがっていくみたいな感じ。
    見事であります。
    体とココロが一度にトロンと、やわらかになる。
    朝からこんなに自分を甘やかしていいのかしら…、ってドキドキするようなオゴチソウ。

    チョコレートドリンクマシンの中で、適温を守って保管されてる。
    だからチョコの風味が壊れていないのでしょう。
    フウフウしないですぐ味わえて、しかもほどよくお腹を温める。
    しばらくそっと置いておいたらその表面に膜がはる。
    ミルクの膜で、それをペロンと指にくっつけ舌に乗っけてしばらくじっとする。
    するとジンワリ。
    膜がとろけてミルク混じりのチョコの風味が鼻から抜ける。
    チョコの香りは頭をジンワリあっためて、寝ぼけた頭がどんどんスッキリ、動き始める、ウレシイ限りの朝御飯。
    それにしてもクロワッサンがまたおいしい。
    バリバリとした生地の食感、ジュワッととろける中のフックラ。
    隣の人が食べていた、チョコエクレアがまたおいしげで、また来てみようと思う朝。



    関連ランキング:カフェ | 表参道駅外苑前駅明治神宮前駅




    日記部分にて話題にした、ウンパルンパの動画を一枚貼っておきます。



    この映画。
    ジョニー・デップのエキセントリックがほどよき毒になっている、ティム・バートンの映画の中でもボクは一番好きかもしれない。
    お菓子の中でもチョコレートという、ちょっと特異で独特な官能的な存在を上手に活かした見事な作品…、サービスでもらったチョコをジャケットの右ポケットに入れていつでも食べられるよう。
    なんだか気持ちが明るくなって、ココロ穏やか…、月曜日。
     

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    おいしいパンを食べたいという人と一緒に青山にくる。
    adsen.jpg表参道と青山通りの交差点にあるアンデルセンの青山本店、地下のカフェでサンドイッチを作ってもらおう…、と。
    それでフラリと。
    パンの売り場の横にある階段タンタン、地下に向かった階段を一段一段降りるうちにザワザワとしたさざなみのような賑わう気配が近づいてくる。
    ランチの時間にはまだ早い。
    けれどかなりのお客様にて、大きなテーブルの一角をとりそれからカウンターで好みのパンを好みのサンドイッチにしてもらう。

    69130330.jpegまずはハムとチーズのホットサンドイッチ。
    ホワイトブレッドを使って軽く焼き上げたモノ。
    中にトマトスライスが一枚ペロンとはさまって、チーズと一緒に焼けてとろけて齧るとまるでソースのような役割果たす。
    味はバターとチーズのうま味。
    そしてトマトの酸味と甘みでとても自然な味がする。

    それからエビとアボカドサンド。
    これはオールウィートのざっくりとしたパンを使って。
    ちょっと酸味を帯びたパン。
    茹でた玉子をオーロラソース。
    茹でたシュリンプ、それから刻んだアボカドと味わい、食感多彩な具材。
    ザックリとしたパンの乾いた食感を、トマトとアボカド、ソースがみずみずしさとトロミをくれてなんともおいしい。
    エビとアボカドの組み合わせ。
    ちょっと北欧風の見た目、味わいになっていくのがオモシロイ。
    サイドについてやってくるのがキュウリのピクルス。
    甘酸っぱくて、けれどちょっとカリカリとした食感があり、キュウリの浅漬みたいな食感がする。
    日本のキュウリの漬物と、西洋的なるキュウリの漬物のハイブリッドのような味わい、噛み心地…、口がスッキリ、サッパリとする。

    5b9c21ce.jpegそれからクラブハウスサンドイッチ。
    空気をタップリ含んでやけたイギリスパン。
    ボクがサンドイッチを作るのに、良く使っている「アンデルセンイギリス」ってパンでござろう。
    ボクが焼くより低温で、おそらく長い時間をかけて焼いてるのでしょう。
    パンの生地から水気がほとんどなくなっている。
    山高部分がサクサク、カリカリ。
    まるでクラッカーのような仕上がり。
    生地の部分もカサっと乾いて香ばしい。
    具材はベーコン。
    茹でたチキンブレスト、トマトにレタス。
    普通は焼いた玉子を使って作るのだけど、ココでは茹でた玉子をキレイにスライスし、パンに挟んで作ってる。

    数日前にタカノで食べたクラブハウスサンドイッチは、とても上等。
    見た目繊細で、ホテルのコーヒーショップで食べるサンドイッチのようだった。
    一転ここのはアメリカンスタイルとでもいいますか。
    実質的な姿形で、ボクがつくると多分こんな感じに仕上げて食べるに違いない…、って具合でなんだか親近感が湧いてくる。
    ひとつひとつのサンドイッチが、かなりのボリューム。
    重量感がある上に、食感さまざま…、パンが変わると同じサンドイッチでもまるで違った印象になる…、不思議だなぁ…、って関心しながら昼のお腹が満たされる。

    ところで9月2日スタートで、この青山のお店にデニッシュペストリー専用のキッチンができハート型したデニッシュをそこで作って売っている。

    574da0d1.jpegかなりカチッとした仕上がりでかつて一世風靡した、マネケンのベルギーワッフルみたいな見た目、感触で、作ってるとこをみたらばなるほど。
    デニッシュ生地をハート型した型にギュッと押しこんで蓋をしてワッフル焼くように焼き上げている。
    砂糖をタップリ。
    だからところどころがカラメル状に焦げて固まり、生地全体がツヤツヤしてる。

    そもそもデニッシュ。
    本格的に作るには、生地の大きさ。
    それをシート状に伸ばす作法に、何回折って何層の生地に仕上げるかまで、厳しいガイドラインがあるという。
    実はそのやり方で、日本で最初にデニッシュを作ったお店がこのアンデルセン。
    1960年くらいのコトといいますから、ボクとほとんど同い年。

    この商品、まだ始まったばかりというコト。
    さすがに人気があるようで、次々焼かれていくのだけれど、売り場に置かれた途端にたちまち売り場が空っぽになってしまう。
    せっかくだからやっぱり一つは食べとこうと、それでわざわざ売り場までいき、焼きあがったら教えてくださいと。
    それで一個手に入れて、みんなで分けていただきました。
    甘くてしかも香ばしく、シットリとしたリーフパイって感じの味わい、そして食感。
    せっかくキレイなハートに焼けたこれをどうしても食べるとき、割ってしまなきゃいけないところが、切なくちょっとなやましく、けれど食べはじめるとおいしくて、とそんなコトなんて忘れてしまう。
    よきデザートとあいなった。

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    パンの朝…、青山のアンデルセンで贅沢に。
    ads.jpg1階にあるベーカリーショップを挟んで2階と地下に食堂がある。
    2階はテーブルサービスで、地下はセルフのカフェ仕様。
    先日、2階でエッグベネディクトで豪華な汗を自分におごった…、だから今朝は地下のお店でカジュアルながら上等な朝。
    地下で窓がないはずなのに、明るく地下にいる気がしない。
    階段の上が天窓で自然な光が入って実際明るく感じる以上に、北欧デザインで統一された店の空気がとても明るい。
    暗い冬を明るく過ごす北欧の人の作り出すモノのステキを味わえる。

    eeab8470.jpeg朝のここ。
    調理長然とした先輩と、若い調理人ふたりで朝を切り盛りしてる。
    作業の要所要所で、これはこうするんだよってときおり指示を出される若者。
    はいっ!って小さくそにたび返事。
    テキパキいわれた通りに、仕事をこなす。
    軽い緊張感とやさしい上下関係に、なんだかウットリ。
    師匠と弟子って風情がステキでほほえましくて、背筋がのびた。

    カウンターで注文をする。
    相手はシェフで、それをそのままテイクアウト出来もする。
    ここで食べるときは、テーブルに座っていると、作った人が客席にまで、できたてのモノをワザワザ持って来てくれる。
    ちょっと贅沢。

    クロワッサンのサンドイッチをたのみます。
    他にもハムエッグのサンドイッチや、好みのパンのトースト。
    あるいは好きな具材を好きなように組み合わせ、自分好みのサンドイッチを作ってもらうコトもできる…、けれどサンプルのクロワッサンがあまりに色つや美しく、甘い香りの誘惑に抗しがたくて、それでそれ。

    注文をしてお金を払うと、調理長が厨房で早速作業をスタートします。
    まるでキッチンステージのようなサンドイッチを作る場所。
    ピカピカのパン切りナイフや、パンのためだけにあるまな板や。
    おいしいサンドイッチを作るためだけに用意されてるキレイな道具をつかってみるみる、サンドイッチの具材がそっと切り分けられる。
    そのキッチンの前に陣取り、そのままずっとそこで作っているさまを見ていたくなる。

    245a669f.jpegけれどお店にズラっと並ぶ、椅子がとてもうつくしく、しかも座り心地がよさそうに見えココロが椅子にも引っ張られちゃう。
    サンドイッチ厨房が真正面に見える席に座って、調理を見ることにした。
    ストンと座る。
    余分な厚みや装飾的なモチーフが何一つなくてそっけないほどにシンプルな椅子。
    けれど座ると、椅子は座るための道具であって、それ以外のどんな付加価値も必要ないんだ…、と教えてくれているようなその座り心地にウットリします。
    ずっと座っていたくなる椅子。
    ステキだなぁ…、と思っていると、サンドイッチがやってくる。

    なんとステキで、美しい。
    クロワッサンはほんのりあったか。
    生地を温めるのが目的でなく、記事の表面をサクサクバリッとさせるため。
    噛んだ途端にバリッて乾いた音がして、バサバサお皿に崩れて散らかる。
    バターの香りに、甘い小麦の匂いに味わい。
    程よい塩味が口の中にて時間差攻撃。
    そのまま食べで一級品のクロワッサンを贅沢に、サンドイッチに仕立てる贅沢。
    破産だ具材はハムにレタスにゆで卵。
    オーロラソースを従えて、それらも十分おいしいんだけどクロワッサンのあまりのおいしさ。存在感にたじたじになる。
    そんなステキを堪能す。

    ベリーソースと一緒に味わうヨーグルト、リンゴ、オレンジ、グレープフルーツのシロップ漬けがサイドを飾った朝の一皿…、気持ちがフワッと軽くなる。

    d90f3e71.jpegセットに一緒についてくる朝の飲み物。
    アールグレイのアイスティー。
    やさしい渋みが、クロワッサンのバターの風味とコッテリとした味わいをササッとぬぐってベルガモットの香りをそっと残してきえていく。
    朝だなぁ…。
    お店の中にはボクともひとり女性のお客様。
    途中、ひとりのお客様がタンタン、階段おりてきてオーダーメイドのサンドイッチを作ってもらいテイクアウトして帰っていった。
    こんなにステキな空間を、ほぼ独り占めという贅沢に、感謝しながらお店の隅々、観察してると…。

    大きなカウンター状のテーブルの端。
    四隅のところに金具のようなモノがある。
    女性用の小さなハンドバッグのような小物をひっかけ、じゃまにならぬようぶら下げておくためのモノ。
    スカートなんかをひっかけて引っ張らぬよう先がツルンとまるまって、しかもクルクル、回るようにできている。
    なんてやさしく、ステキなんでしょう…。
    思わずそこに近づいて、パチリと一枚記念撮影。
    使う人のコトを思って出来ている、こうした道具の姿形がうつくくしきコト…、ウットリしました、発見です。

    それにしてもこのお店…、食事を終えてボンヤリ時間をつぶしていると、パンが焼けてくおいしい匂いが次々やってくるのです。
    小麦の匂いや、砂糖やジャムが焦げる匂いや…。
    そにたび鼻とお腹が反応し、食べたくなっちゃう…、それが楽しく同時に危険で、だから好きって思う朝!

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    表参道で用事があって、それで朝を表参道。
    pe.jpg「パンとエスプレッソと」ってお店に来ます。
    ベーカリーとエスプレッソバーが小さな空間に同居している、パンがおいしくてしかも当然、エスプレッソも一流のステキなお店。
    ちょっと散歩が必要ですか。
    東京メトロの表参道の駅からテクテク、10分ほども歩きますか。
    表参道の裏の街。
    もともと閑静な住宅街だった街で今でも、そんな風情がかなり濃厚に残ってる。
    かつての民家を改装したり改築したりした建物がお店になって、ここに来る人を待ち受けている、やさしい雰囲気、その一軒。

    7c82d455.jpegお店の前に小さな庭。
    セットバックさせて建てた建物の前の部分に芝生をはって、そこにガーデンチェアとテーブルをいくつかおいて客席とする。
    1組2人が座ってらっしゃる。
    ご近所さんなんでしょう。
    男性はティシャツ、ショートパンツにサンダルで、ご婦人の手には犬のリードがにぎられている。
    フレンチブル君…、かわゆらし。
    ボクがいつか住みたい街の一つが原宿、この界隈。
    なんだかちょっとウラヤマシ!

    お店に入ると右手にパン屋。
    焼きあがったばかりのパンがテイクアウトされることをまっている棚。
    奥にパン工房が続いてそこで、次々、パンが出来上がる。

    左半分はエスプレッソバー。
    一番奥にエスプレッソを作るカウンターがあって、手前に客席がある。
    コンパクトゆえ、香り、気配がミッチリしててパンやエスプレッソの匂いに酔っ払うような気持ちさえする。

    まずマキアートをもらいます。
    エスプレッソにフォームドミルクをのっけてもらう。
    砂糖はどうなさいますか?と、ココでは聞かれる。
    後から砂糖を入れてそれを混ぜて泡をこわさぬように、最初に砂糖を入れてとかして泡をのっける。
    今朝はほんの少しにしてくださいネ…、とお願い。

    d0165fb9.jpegポッテリとした泡。
    小さなグラスから盛り上がり、空気をタップリ含んで目にも軽やか。
    コーヒー色がしたからにじんで、白いミルクの泡を茶色に汚す。
    おいしいシミにウットリします。

    泡をかきわけ、ススッと飲みます。
    コッテリとした苦味とうま味。
    自然な甘みが混じってそれが、ミルクの甘みか、コーヒー自体の甘みかそれとも混ぜてもらった砂糖のせいか。
    わからぬほどに自然でおいしい。
    砂糖を足すと、エスプレッソの酸味がスキッと際立つようで、うま味もひきたつ。
    オキニイリ。
    ユックリ、ユッタリ。
    コクリコクリと飲んでそのたびカップを眺める。
    不思議なほどに泡が壊れず、ずっとハートの模様が壊れず残る。

    三分の1ほど飲んだところでたのんだフレンチトーストがやってくる。

    9ea01896.jpegブリオッシュ生地のようなキメが荒くて空気をタップリ含んだ食パンを、使って焼いたこのコレ。
    そのまま持って帰るコトもできるようになっている。
    表面、カリッと乾いた感じに焼けている。
    パウダーシュガーがタップリかかって、端っこ部分はかなりこんがり焦げている。

    甘い香り。
    真ん中部分が若干崩落していてそこから、中を覗くと中の中まで卵色。
    ためしにそのまま一口齧る。
    なんとなめらか。
    外からみると乾いてみえたパンの内側。
    クリーミーでふっくら、トロトロ。
    玉子の液をタップリ含んだパン生地が、トロンとまるでプリンのような食感をする。
    バターの香りがかなり濃厚…、あまりにおいしく笑っちゃう。

    瓶ごと入ったはちみつがついてくるのが、またウレシイ。
    トロンとタップリ。
    パンにゴクゴク飲み込ませつつ、再び食べるとヒヤッと口が冷たくなるほど、甘くてウットリ。
    とろけるパン生地がズブズブ一層、やわらかになる。
    その食感もかなりのゴージャス。
    フレンチトースと一緒にエスプレッソを口に含むとカカオの香りが強くなり、チョコな感じになっていくのがまたオモシロイ。
    おいしい以上の贅沢がある…、この空間が多分、今朝の一番ステキなオゴチソウ。

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