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2024/11/22 (Fri)
朝のホテルバフェ
ひさびさ朝バフェ…、打ち合わせをかね週末のパワーブレックファストを気取る。
渋谷の駅前、マークシティーの上野ホテルの最上階。
それにしても土曜日の朝。
地下鉄の中はかなりの人混み…、いつもの週末以上の混雑
街が朝からうごいてるって、感じがします。
オモシロイ。
ホテルの朝をバフェでというのは、は今ではすっかり当たり前。
かつてバフェって、それ用に設備を持ったバフェレストランで提供するもの。
普通はコーヒーショップやメインダイニングで、テーブルサービスするモノだったのだけど今。
余程のことがない限り、朝ご飯はバフェでとることになっちゃった。
ひとつはホテルの合理化のため。
ひとつはセルフサービスに抵抗なくなり、バフェが多くに受け入れられた。
だから今ではホテルのレストランを作る時点で、バフェが出来るよう設備のついたカウンターを作ったりする。
ここも洋食のメインダイニングが朝バフェレストランに変わるのですね。
同じフロアの和食レストランはテーブルサービスで通常営業。
オジサンたちはそちらでの朝を好むのでしょう。
お店の中は若々しくて、明るい感じ
大きな窓の右手は恵比寿。
左手向こうは西新宿の超高層ビルが見えるはず…、なんだろうけど分厚い雲に覆われた視界不良がちと残念。
料理をあれこれ。
野菜にお肉、玉子料理にパンがあれこれ。
隣で和朝食をやっているから当然といえば当然なんだろうけど、和食がひとつもないのがなんだか新鮮。
朝バフェには焼いた魚やご飯や味噌汁のような、最小限の日本的なる料理があるのが当然な今。
こうしたバフェを見るとなんだか。海外のホテルに来たようで気持ちいい。
唯一ピラフが用意されてて、朝はやっぱりお米を食べなきゃ…、って日本の人の気持ちをくすぐる。
ピラフをお皿の真ん中におき、料理をキレイに飾って盛った。
ハーブ野菜に炒り卵。
ケチャップトロンとあしらって、白ソーセージをボイルしたモノ。
ミートボールのカレー煮だったり、鶏唐揚げをアボカドソースであえたモノとか、いわゆるお子ちゃま料理をふたつほど。
カボチャの炭焼き、ニンジングラッセと野菜で彩り添えて完成したた、カフェ飯みたいな姿になった。
パラパラ、きれいに炊き上がったピラフと葉っぱをよく混ぜる。
空気をたっぷり含んだご飯のサラダのようになるのがたのしい、朝のお腹が明るくなるようなおゴチソウ。
お店の真ん中…、一番目立つ場所に玉子を焼いてくれるコーナーがある。
ホットプレートをおいたカウンターにシェフがひとり立っていて、つきっきりで焼いてくれるのでありますが、彼の手際がウットリするほどきれいで、しかも的確。
卵の黄身まで焼いてください!とお願いすると、白身の縁はカサッと焦げて、黄身はシットリ。
プクンとキレイに盛り上がってる。
上にパラッと岩塩が散らされていて、素材も良ければそれを扱う技術も良くて、当然、味も見事なモノです。
しかも感心するのが、時間をかけてお焼きしますのでお席でお待ちくださいと…。
言われて席で食事をしてると、シェフが直々に持ってくる。
注文をした人の顔を覚えることも仕事のひとつ。
料理を作るコトだけがシェフの仕事じゃないんだよ。
出来立て、熱々を急いで届けて、お客様に喜んでもらってはじめて自分の仕事が終わる。
そう思って仕事をするってステキと思う。
外人比率が高いのが特徴ですか。
しかも欧米系の人が多くで、渋谷という街の特徴?
アジアの人は新宿や池袋みたいな街に好んで宿をとる。
西新宿のヒルトンホテルや京王プラザは、ときにココはソウルか台北?って思ってしまうほどアジアな感じになることがある。
だからでしょうか?
シリアル、フルーツ、ヨーグルト。
アメリカ人が好む朝食メニューが充実。
折角だから、シリアル食べる。
ミューズリーとコーンフレークス。
それからチョコレートクリスピー。
コーンフレークスはたまに食べると本当においしい。
焼けた香りに、ザクザクとした乾いた食感。
ミルクを含んでしんなりすると、まるで違った食感になる。
そのシットリもまたおいしくて、シャクシャク食べててあきず、おいしい。
それからプレインヨーグルト。
フレッシュパイナップルをシリアルボウルに数切れ入れて、そこに注いで、さぁ、食べようか。
そう思ったらドライフルーツが眼に入る。
アプリコットとプルーンを一切れずつのっけて食べることにした。
ドライフルーツのミッチリとした甘みに食感…、フルンとやさしくなめらかなヨーグルトをおいしくさせる…、お腹の中を元気にもする朝の栄養、腹いっぱい。
ところでこの店。
お皿が2種類。
ひとつは白くてモダンな北欧風のデザインのモノで、それがほとんど。
けれど一種類だけ、金の縁取りのついたお皿が用意されてた。
桐のご紋がレリーフされたノリタケ製の日本のホテルでなければ様にならぬであろう、日本的なる上等な皿。
キャピトル東急ホテルの食器は、みんな最初はこれだった。
3年ほど前一旦閉店…、場所を移してコーヒーショップのオリガミだけが営業してて、そのときお皿の一部が変わった。
今年になって、高層ビルのテナントとして営業再開。
けれど雰囲気一変し、まるで違ったホテルになった。
都会の中にあって都会をまるで感じさせぬ、鄙びた感じがステキだったのにどこにでもある都会のホテルになってしまった…、あのリニューアルは果たして誰のためになったモノだったのか。
今となってもまるでわからぬ…、変わらぬコトもいいことなのにと思ったりした、そんな朝。
[0回]
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2011/10/22 (Sat)
銀座ウェスト:他
Comment(4)
クランブルにフーターズ
スタバでちょっと休憩をとる。
最近できるスタバはみんな、銀座マロニエ通りのお店のような感じになってく。
長いカウンター。
モノトーンのキッチン、黒板、それから大きなショーケース。
テーブルや椅子もミッドセンチュリーっぽい感じにシフトして、アメリカっぽさを一生懸命払拭しようとしている感じ。
今日、やってきたこの店もそう。
かつてココにはサンマルクカフェがあった。
その頃と、同じ場所で同じ空間と思えぬ見事な店作り。
関心しました。
ウットリもする。
なによりサービス。
ニコニコしてて商品知識も確かでしかも、とても頻繁にテーブルの上を拭いたり椅子を整えたりとよい環境を保つ努力をシッカリしてる。
だからお客様も行儀よく、時間と空間をたのしんでいる。
アイスドリップをトールでもらう。
すると小さなサンプルくれる。
今の季節のスイーツの、アップルクランブルを一口分。
サクサクとしたパイ生地の中に、スライスリンゴのシャキシャキとサワークリームのフィリングをたっぷり挟んで作ったケーキ。
ザクザクとした食感が歯切れが良くてしかもシナモンの香りが秋の訪れ教えてくれる、季節先取りした感がなんだかちょっとおしゃれな感じ。
やさしい甘さが疲れた頭を癒してくれる…、次の仕事にササッと向かう。
そしてランチを
フーターズ
。
日本にやってきてもう半年ほどになりますか。
健康的なセクシー路線が果たして日本で受け入れられるのか?って、業界的にはかなり注目を集めてた。
そのほとんどが、後ろ向きな予想ばかりでけれど決して揺らぐことなく当初の路線を一生懸命しっかり守った。
ランチもはじめ、今ではかなり評価、お客様が定着したよう。
健康的な女性がサービスしてくれるたのしくカジュアルなお店…、つまりアメリカンスタイルのバーレストランとしてオンリーワンの場所をみつけてがんばっている。
赤坂という場所もよかったんでしょう。
今日のランチにもアメリカ系のビジネスマンがちらりほらり。
それに会社の同僚同士か、あるいは軽いランチ接待なんでしょうか、3人、4人のグループ客が結構多い。
それからおそらく地方から研修旅行で東京に来た人たちなのでありましょう。
ほんの少しの緊張と、目に見てわかるウキウキ顔でやってきた。
明るい店内。
何かと気を使ってくれるステキなサービス。
ここにいると、サラリーマンがビジネスマンになれる気がする。
しかもテーブルかこむみんなが仲良くなれるような、たのしい雰囲気があふれててボクも今日は仕事がらみの会食でココを選んだ。
真剣だけど深刻じゃない、たのしい仕事の話をするには結構、ココはいいかもしんない。
ランチメニューもアメリカン。
ハンバーガーやフライドチキン、あるいはパスタにサラダといったメニューばかり。
サラダを取ります。
ちょっと健康的にって。
みずみずしくて新鮮な葉っぱ野菜にフライドチキン。
ここの名物のチキンフィレをスティック状に揚げたのを、細かく一口大に切りドサッとのせる健康的とはいカロリーが入り混じる、まさにアメリカ的なる一皿。
ドレッシングがハニーマスタードというのもこれまた今のカリフォルニア的で、コッテリとした甘さと酸っぱさ。
トロンとなめらかで中国料理のエビのマヨネーズあえのような味わい、食感。
ガチッとしっかり揚がった固めのフライドチキンにからむと、酢豚のような味わいさえある。
最初はこれでお腹いっぱいになるんだろうか…、って心配した。
けれどかなりのボリュームと、顎を使ってユックリ食べると頭が満足してくれる。
お外にでると青い空。
ハワイ、或いはマイアミにひさしぶりに行きたいなぁ…、って思ったりした、今日の昼。
フーターズ 赤坂見附店
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赤坂見附駅永田町駅赤坂駅
& lt;/p>
[0回]
2011/09/09 (Fri)
銀座ウェスト:他
Comment(2)
オーガニックな朝バフェの朝
赤坂で朝バフェにする。
ひさしぶりに空腹を目覚ましがわりの朝となる。
しかもなんだか、どうにもこうにも野菜を食べたい。
食べたいというか、「食べなくちゃ」って強迫観念に近い何かにせっつかれるように「
オーガニックハウス
」という店を選んだ。
赤坂のTBSの向かい側にあるチサンホテルのコーヒーショップ。
朝はバフェをやっている。
ここ一週間ほど。
食べられるモノばかりを食べてた。
好きなものというよりも、食べられるもの。
手っ取り早く栄養になる、炭水化物や甘いもの。
もともと炭水化物は大好物。
自分で自分を博物学的に分類するなら「哺乳類・炭水化物目・肉食科」とするであろうって思うくらいに炭水化物と肉が好き。
だからまず、炭水化物が食べたくなるってコトは容易に想像できる。
けれど野菜。
普通めったに食べたいと思わぬモノが食べたく感じる。
やはり体は今必要なものを求める、防御本能を備えているのでありましょう。
朝の打ち合わせが赤坂であり、それで赤坂のこのお店。
実は、オーガニックハウスという店は赤坂界隈に集中的に出店していて、それぞれ独自のスタイルで営業している。
この店だけでなく、この赤坂にはオーガニック系のお店が多い。
外国人が周りに沢山住んでいる…、というところがかなりの影響を与えてるんじゃないかと思う。
この周辺だけ体のバランス崩していたり、不摂生で体が弱った人が多いワケでは決してない…、のでしょうね。
明るいお店。
ホテルが面した表通りに面しているのに、入り口部分がちょっと奥まって造られていてあまり目立たぬ隠れ家風なロケーションが秘密めいてて良かったりする。
落ち着く感じ。
バフェの料理は全部で20種類くらいでしょうか。
決して種類は多くはないけど、バリエーションが豊富でしかもひとつひとつの料理にキチンと説明書きが付いていて食欲そそる。
オーガニックがテーマのバフェのデフォルト的なる木をくりぬいて作ったお皿。
そこにあれこれ、野菜の料理をちょっとづつ。
葉っぱ野菜に豆のサラダ。
ポテトサラダに有機大豆の豆腐と茄子の煮びたしだとか。
ローズマリーの香りを抱かせたチキンのロースト。
玉こんにゃくと、どんこ椎茸の煮付けなどなど、お皿がどんどん華やかになる。
見た目キレイでうつくしい。
それはそのまま、体にやさしく心までもが華やかになる、正しい料理の姿かもって思ったりする。
しかもそれぞれおいしくて、本当に体が潤っていく。
中でもびっくりしたのがニンジン。
千切りにしてオリーブオイルと塩にそれからレーズンまぜて作ったラペで、香り華やか。ハーブの香りがしてくるステキ。
顎にコツコツ、食物繊維がぶつかり当たってちぎれてこわれて、頭の奥から目をさまさせる。
驚くほどの情報量。
舌も目覚める、オゴチソウ。
玄米ご飯をお皿にもって、サイドにコーン。
梅干、それから塩昆布。
オリーブオイルをタランとたらしてスプーンで食べる。
お茶碗じゃなくお皿で食べるご飯は、なんだか主食というよりお米の料理という感じ。
ホツホツとした玄米ご飯のまわりをオリーブオイルがコーティングして、スベスベ、風味も明るくていい。
どれを食べても体に染み入るおいしさで、けれど特に感心したのがスープ類。
用意されていたのは2つの種類。
一つは豚汁。
もうひとつは野菜のスープ。
ご飯にあわせて和風のモノに、パンに合わせて洋風とサービス精神がまずはうれしい。
粗くすったゴマをタップリくわえた豚汁。
豚汁だから当然、薄切り豚バラ肉が具材の主役。
けれど豚肉以上に野菜がおいしい。
ゴボウ。
大根。
ニンジン、タケノコ、しいたけと体によさそうな野菜がそれぞれ食感たしかに切り分けられて存在感を発揮している。
ゴマの豊かな風味と味噌がどっしりとしたポタージュっぽい味になってる。
今度作るとき、真似しよう!
一方の野菜のスープ。
ブロッコリにグリーンアスパラ、小松菜それからほうれん草。
緑の野菜をグリーンピースのスープとあわせたグリーンポタージュ。
トロンとなめらか。
しかも緑の香りが鼻からほわんとたって体の中がさわやかになる。
オリーブオイルをこれにも使い、緑の風味を拍車をかける。
野菜は生で食べるより、加熱をすれば量をタップリ食べられるという。
特にこうした野菜のスープ、あるいはお汁。
朝の体に健康的な滋養をくれる…、ありがたい。
バナナを食べる。
完熟バナナで甘くてしかも風味も独特。
南の風が頭の中に吹いてくるような、朝のデザート。
お店に入ってしばらくしたら、外国からの観光客風の6人連れがやってくる。
聞けば、ドイツから来て近所の別のホテルに泊まってる。
そこのホテルの朝ご飯は退屈で、散歩してたらここをたまたま見つけたんだと。
「オーガニック」って言葉のマジック?
どうなんだろう。
大きな体の人たちがズラリ並んで、ワーキャーしながら料理を取ってる姿がとてもほほえましくて、イタズラゴコロがちょっと湧く。
これ、日本人が大好きな健康食品なんですよ。
そう言って梅干しすすめる。
酸っぱいですから心して…、ってそう言いながら隣に座った彼らと一緒に、いちにぃさんでパクッと含む。
クシャッと顔がしかめっ面に一瞬なって、お茶やお水で口の中をリセットしながら、これを食べたら日本の女性みたいに若くなれるのかしら…、ってご婦人方は種をチュバチュバしばらくなめてた。
オジサンたちは大笑い…、ちょっとたのしい国際交流、さて仕事。
[0回]
2011/06/14 (Tue)
銀座ウェスト:他
Comment(0)
土曜の昼のフーターズ
フーターズ
にやってきます。
ひさしぶりのコト。
地方からやってきたゴキゲン女子がどうしてもココにやってきたいというので、それで。
雨の中。
開店時間と同時にお店に入りましょう…、とそれでお店の前で待ち合わせにした。
平日の夜には行列ができることもある、お店の入り口に並んで待ちます。
さすがに土曜日の午前11時ちょっと前。
並んでいるのはボクたちだけ。
ただちょっと離れたところにスーツ姿のオジサンが、ひとり立ってた。
彼もここのお客様?
並んで待つのが恥ずかしいから、それで離れて待っているのか…、って思っていたら開店直前に待ち合わせらしいもう一人のオジサンがくる。
彼に向かって「ここはもう、ロイヤルホストじゃなくなってるんだよ」って、這々の体で二人でどっかに去っていく。
たしかにココは一年前までロイヤルホストがあった場所。
フーターズのロゴもロイヤルホストのロゴもおんなじオレンジ色で、遠くから見たら区別が使いないかもしれない。
ファミレスだって思ってきたら、中でセクシーコスチュームの女の子たちが開店準備をしているなんて、かなりビックリする出来事でしょう…、さて、開店。
今日のテーブル担当はYUKIちゃんというサービススタッフ。
ひとテーブルに一人はりつく担当性で、彼女はコトあるたびにテーブルに来て楽しい会話で場を盛り上げる。
お越しになるのは初めてですか?
この店をお知りになったキッカケは…、とまずはそんなコトから話しかけてくる。
逆に、どんなキッカケでお越しになる人が多いんですか?って、質問すると、一番多いのは実際、いらっしゃったお客様からのクチコミですね。
それからロイヤルホストと間違えてやってこられる方も結構、いらっしゃるんです。
そういう彼女に、さっきそうした人をボクらも目撃しました…、って大笑いする。
アメリカからやってくるレストランがいつも目標にして果たせない、「お客様との自然なコミュニケーション」という高いハードルをココが初めてすんなり超えた。
そのハードルを超えるツールが、サービススタッフが着ている、チアガール的コスチューム。
TGIフライデーになくて、ココにはあるモノの一つがこうしたコミュニケーションなんだろうなぁ…、って。
それからもひとつ。
おそらくこれが一番大切なことなんだろうけど、ココの料理はキチンとしてる。
例えば「フライドピクルス」。
キュウリのピクルスをスライスして、衣をつけて揚げたモノ。
チリチリ、カラッとよじれるように揚がってて、食べると最初はカリッとかわいた感触がある。
ピクルスなんだと思って食べると、かなりの硬さにちょっとビックリ。
コリっと奥歯を噛みしめると中からジュワッとピクルスらしい酸っぱい汁がやってくる。
ピクルス好きにはたまらぬ一品、癖になる。
カラマリフライも原則通り。
水をタップリ含んだ小イカをリング状にして薄く衣をつけてカリッと揚げている。
イカの水気をほとんど吐き出させ、だからサクサク。
カラマリフライを分厚く、そのまま食べてもおいしいイカで作る人もいるけれどそれだとこうした軽い食感がやってこない。
料理に合わせた素材選びが大切だって教えてくれる、いい料理。
それからココで一番の売り物料理の、チキンウィング。
アメリカのお酒をおいしく召し上がれ的店で必ずおいてあるのがこの料理。
手羽中、手羽先、手羽元と鶏の手羽のありとあらゆる部位を使ってカリッと揚げる。
それをタレにドブンとつけて提供するのでありますけれど、甘いの辛いのスッパイの。
いろんな味のソースが用意されてて自分の好みで食べるコトができる。
けれど一番おいしい味は、タバスコ風味の辛くてスキッと酸っぱいレシピ。
揚げ物なのに、一口ごとに口がスッキリしてくる不思議。
しかも冷たい飲み物を口がおねだりするステキ。
日本の居酒屋でも炭酸系の飲み物をおねだりさせるためには絶対、鶏の唐揚げ。
東西問わずおんなじ趣向をノンベは持っているって思ったりする。
そういえば…、ココに来るたび、なんだか揚げ物ばかりをたのんでしまっちゃう。
魅力的な揚げ物メニューが沢山あるっていうのが理由。
しかも日本の揚げ物とは、一味違った揚げ物がある。
たのんで試してみたくもなるし、初めてやってくる人たちに、こんな揚げ物料理もあるんだ…、って教えてあげたくなったりもする。
例えば「ロッツ・オブ・トッツ」っていう料理。
英語にすると「lots of tots」。
「たくさんの小さな物」っていう意味になるでしょうか。
一口大のハッシュブラウンポテト。
それを山ほど器に盛って、そこにチェダーチーズをタップリ垂らし、一緒に炒めたベーコンビッツ。
サワークリームにチャイブをちらし、それらを一緒に召し上がれという、凶悪すぎるメタボな一品。
食べるとジュワッとまずは油が滲み出す。
揚げた油が熱々で口を満たして、それにチーズのコッテリとした旨みが続く。
ときおりポツポツ、ベーコンビッツの動物性の脂が奥歯をドッシリ濡らす。
「油」と「脂」が同時に口を濡らしたたのしませ、サワークリームの酸味がそれをぬぐって口をスッキリしてくれる。
一個食べるとやめられなくなる、人をダメにするジャンクなゴチソウ…、気に入った。
メキシコ料理の代表的なひとつのケサディア。
とうもろこし粉を使って焼いたトルティーアで、チーズを挟んで焼き上げるモノ。
それにチキンやビーフをくわえて、お腹にたまる酒の肴のような存在。
今日はチキンを具材に選んで、ムッチリとした鶏の食感、それにチーズのトロリが混じり合ってやってくる食感たのしむ。
ピザのようにモッチリしてないトルティーアの、軽い食感たのしんだ。
ハンバーガーをみんなで分けて、昼のご飯の〆にして、せっかくだから甘いものまでいただきましょう…。
チェリーパイや、チーズケーキをたのんで食べる。
ニューヨークスタイルのチーズケーキ。
ボソボソとした、日本のケーキが向かっていくなめらかさとは真逆の食感。
そのボソボソが、口の中でクリーミーになっていく。
チーズの酸味。
チーズの旨味。
バニラビーンズの風味とやさしい甘みが舌の上で花開いてく。
食後のデザートではありはするけど、これでお酒を飲めと言われれば飲めなくはない。
これを食事のかわりにしろ…、と言われるならばそれもあり。
アメリカ的なるケーキ世界を堪能しつつ、終わりとす。
ところでフーターズというチェーン店。
毎年、フーターズガールのトップをコンテストにて選んで決める。
今年は日本から初めて代表を選出するんだというのでそれで、ちょうど今日はフーターズガールのプロモーションビデオを撮影してた。
まるでモデルクラブのオーディションのような感じで、なんだかそれを見てるとちょっと得した感じになっちゃった。
一人でしんみりするのじゃなくて、たのしい仲間と一緒にくるととてもたのしい。
土曜の昼と言うこともあり、お客様の半分以上が女性客。
中には小さな子供連れのファミリー客まで結構な数混じってて、お父さんはキョロキョロニコニコ、落ち着かない。
そんなパパに、お父さんはどの子がタイプ?って聞ける奥さん。
かっこいいなぁ…、って思ったりした、そんな午後。
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2011/05/07 (Sat)
銀座ウェスト:他
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フィッシュンチップス
打ち合わせが終わった昼に、赤坂見附で胸焼けを買う。
「
マーメイド
」というイングリッシュパブ。
最近、できたデザイン系のホテルの1階。
典型的なパブのスタイル。
営業中は荒天のような余程のコトが無い限り床まで開いた窓を全開。
オープンエアのようになってる。
夜はかなりの賑わいで、近隣にある外資系のビジネスマンがお店の外まで鈴なりになる。
香港のランカイフォンのような雰囲気。
ここ数年の間でもっとも目立って増えた業態は…?
少なくとも、東京都心という場所に限って言えば「アイリッシュパブ」あるいは「イングリッシュパブ」じゃないか、と思う。
エールビールやギネスがあって、いわゆる普通のビアホールなんかに比べてちょっと値段ははる。
けれどフレッシュのビールと一緒に、軽いつまみを食べ、たのしめる。
大昔。
ボクがまだ学生だった頃に一度、パブブームっていうのがあって、その火付け役が六本木にあったパブカーディナルス。
英国風の重厚な店。
おいしいビールにパブ的料理がそろう、大人の遊び場。
いろんなところに次々お店が増えてって、それにつれてメニューがどんどんローカライズして行った。
酒をたのしむパブじゃなくて、料理をたのしむ洋風居酒屋みたいになってどんどん人気を無くしていった。
それがここ数年ほど。
見事に復活。
ビールの種類を充実させて、料理はミッチリ絞り込みロンドンっぽさを取り戻しどこもかなりの人を集めて繁盛している。
どのお店にも共通してるのが、お店の中の目立つ場所にバックバーをダンっとおいているとこ。
アンティーク風の重厚な木造りで、中に入ると誰でもバーテンダーのように見える。
昔、コレが欲しかった。
バーをしたかったわけじゃなくて、これを部屋の中に置きバーの中を仕事場みたいに仕立てたらオモシロイんじゃないかとしばらく思ってた。
ただこれだけのモノを入れる天井の高い部屋を、マンションの中に探す面倒を考えてたら結局、実現しなかった夢。
キャッシュオンデリバリーのシステムをとっているのも、最近、はやりのパブの特徴。
だから基本的に「割り勘飲み」に適してる。
それが今の風潮にあっているのも、重宝されてる理由のひとつと思ったりする。
イギリス的なところはインテリアだけじゃなく、テーブルの上。
バスケットの中に調味料のボトルが一杯入ってる。
醤油はない!
潔い。
リーペリンのソースがあって、モルトビネガーがおいてありそれがとてもイギリス的でいいんじゃないの…、とまず思う。
フィッシュ・アンド・チップスを食べようと今日は思った。
ロンドンパブで食べるお昼といったらビールにサンドイッチ。
あるいはフィッシュ・アンド・チップスでありましょうから、お金をギュギュッとにぎりしめつつ、そうたのんだらお金はあとで結構です…、と。
なるほどランチは後払い。
テーブルにつきしばらくしたらサラダが来ます。
葉っぱは普通のサラダ野菜。
ドレッシングはかなり濃厚なフレンチドレッシングで、まぁ、普通。
けれど上にのっかっているポテトチップスみたいな物体。
チーズの風味がコッテリとしたナチョであります。
オモシロイ。
日向の匂いとでも言いますか、とうもろこしの粉っぽい香りがココが赤坂であるというコトを忘れさせてくれるたのしさ。
そしてメインがやってきます。
ドシッとかなりのボリューム感。
大きなお皿に、山盛りフライドポテトがまずのっかって、そこに揚げた魚の半身。
フィッシュ・アンド・チップスという名前の料理は、いろんなところで売られてる。
けれど大抵、食べやすいよう小さく切った魚の切り身をフライにしてる。
でもそれじゃぁ、魚のフリッタ。
フィッシュ・アンド・チップスであるためには、半身がそのまま堂々と揚がっていないとやっぱり気持ちが盛り上がらない。
もともと屋台で出される料理。
新聞紙なんかでくるんでどうぞと手渡され、それをそのままカプリと齧る。
熱くて、しかも油っこくてだから体があったまる。
イギリスの寒い冬にはとてもうれしくありがたい、ご当地料理って気候、風土が作るんだろう…、って思わせるモノ。
どこそこの新聞社の新聞紙じゃなくちゃぁ、おいしくならないとかって言う人がいたりするほどイギリスの人の生活の中に根ざした料理。
繊細よりも大胆さ。
上品よりも下世話でガツンと口から胃袋ゆりうごかすような味、出来栄えがありがたい。
これは合格…、さて食べる。
ビールを入れて溶いた衣が、ザクザク、バリバリ。
油の匂いがドッシリとくる。
同じ揚げ物でも、まるで天ぷらの真逆の味わい。
衣の存在。
油っこさを意識させぬことが「天ぷら」という料理の特徴。
けれどこれは、衣が主役?って思わせるほど衣が頑丈。
分厚いおひょう。
脂がしっかりのっていて、フォークでザクッと切ると中から水蒸気。
ボワッと湯気がやってきて、魚の香りが湯気と一緒に鼻先くすぐる。
ブリンと歯ごたえはシッカリしてる。
けれど、若干、水っぽくってフォークで押さえただけで潰れる。
だからガリッと頑丈な衣をまとわせ、歯ごたえシッカリさせるのでしょう。
タルタルソースがついてはいるけど、ここはロンドン風にモルトビネガーをタップリかける。
中国の香酢のような発酵臭が、油の匂いをおさえこみ油臭さを旨さにかえる。
今日は一日、ゲップをすると油の匂いがでてくるのでしょう…、それもたのしい、さて仕事。
[0回]
2011/04/21 (Thu)
銀座ウェスト:他
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