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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    プロフィール
    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    打ち合わせが終わった昼に、赤坂見附で胸焼けを買う。

    mmd.jpgマーメイド」というイングリッシュパブ。
    最近、できたデザイン系のホテルの1階。
    典型的なパブのスタイル。
    営業中は荒天のような余程のコトが無い限り床まで開いた窓を全開。
    オープンエアのようになってる。
    夜はかなりの賑わいで、近隣にある外資系のビジネスマンがお店の外まで鈴なりになる。
    香港のランカイフォンのような雰囲気。

    ここ数年の間でもっとも目立って増えた業態は…?
    少なくとも、東京都心という場所に限って言えば「アイリッシュパブ」あるいは「イングリッシュパブ」じゃないか、と思う。
    エールビールやギネスがあって、いわゆる普通のビアホールなんかに比べてちょっと値段ははる。
    けれどフレッシュのビールと一緒に、軽いつまみを食べ、たのしめる。
    大昔。
    ボクがまだ学生だった頃に一度、パブブームっていうのがあって、その火付け役が六本木にあったパブカーディナルス。
    英国風の重厚な店。
    おいしいビールにパブ的料理がそろう、大人の遊び場。
    いろんなところに次々お店が増えてって、それにつれてメニューがどんどんローカライズして行った。
    酒をたのしむパブじゃなくて、料理をたのしむ洋風居酒屋みたいになってどんどん人気を無くしていった。

    8bf59bcd.jpegそれがここ数年ほど。
    見事に復活。
    ビールの種類を充実させて、料理はミッチリ絞り込みロンドンっぽさを取り戻しどこもかなりの人を集めて繁盛している。
    どのお店にも共通してるのが、お店の中の目立つ場所にバックバーをダンっとおいているとこ。
    アンティーク風の重厚な木造りで、中に入ると誰でもバーテンダーのように見える。
    昔、コレが欲しかった。
    バーをしたかったわけじゃなくて、これを部屋の中に置きバーの中を仕事場みたいに仕立てたらオモシロイんじゃないかとしばらく思ってた。
    ただこれだけのモノを入れる天井の高い部屋を、マンションの中に探す面倒を考えてたら結局、実現しなかった夢。
    キャッシュオンデリバリーのシステムをとっているのも、最近、はやりのパブの特徴。
    だから基本的に「割り勘飲み」に適してる。
    それが今の風潮にあっているのも、重宝されてる理由のひとつと思ったりする。

    イギリス的なところはインテリアだけじゃなく、テーブルの上。
    バスケットの中に調味料のボトルが一杯入ってる。
    醤油はない!
    潔い。
    リーペリンのソースがあって、モルトビネガーがおいてありそれがとてもイギリス的でいいんじゃないの…、とまず思う。

    32600777.jpegフィッシュ・アンド・チップスを食べようと今日は思った。
    ロンドンパブで食べるお昼といったらビールにサンドイッチ。
    あるいはフィッシュ・アンド・チップスでありましょうから、お金をギュギュッとにぎりしめつつ、そうたのんだらお金はあとで結構です…、と。
    なるほどランチは後払い。

    テーブルにつきしばらくしたらサラダが来ます。
    葉っぱは普通のサラダ野菜。
    ドレッシングはかなり濃厚なフレンチドレッシングで、まぁ、普通。
    けれど上にのっかっているポテトチップスみたいな物体。
    チーズの風味がコッテリとしたナチョであります。
    オモシロイ。
    日向の匂いとでも言いますか、とうもろこしの粉っぽい香りがココが赤坂であるというコトを忘れさせてくれるたのしさ。

    48c2e518.jpegそしてメインがやってきます。
    ドシッとかなりのボリューム感。
    大きなお皿に、山盛りフライドポテトがまずのっかって、そこに揚げた魚の半身。
    フィッシュ・アンド・チップスという名前の料理は、いろんなところで売られてる。
    けれど大抵、食べやすいよう小さく切った魚の切り身をフライにしてる。
    でもそれじゃぁ、魚のフリッタ。
    フィッシュ・アンド・チップスであるためには、半身がそのまま堂々と揚がっていないとやっぱり気持ちが盛り上がらない。

    もともと屋台で出される料理。
    新聞紙なんかでくるんでどうぞと手渡され、それをそのままカプリと齧る。
    熱くて、しかも油っこくてだから体があったまる。
    イギリスの寒い冬にはとてもうれしくありがたい、ご当地料理って気候、風土が作るんだろう…、って思わせるモノ。
    どこそこの新聞社の新聞紙じゃなくちゃぁ、おいしくならないとかって言う人がいたりするほどイギリスの人の生活の中に根ざした料理。
    繊細よりも大胆さ。
    上品よりも下世話でガツンと口から胃袋ゆりうごかすような味、出来栄えがありがたい。
    これは合格…、さて食べる。

    d9bd1442.jpegビールを入れて溶いた衣が、ザクザク、バリバリ。
    油の匂いがドッシリとくる。
    同じ揚げ物でも、まるで天ぷらの真逆の味わい。
    衣の存在。
    油っこさを意識させぬことが「天ぷら」という料理の特徴。
    けれどこれは、衣が主役?って思わせるほど衣が頑丈。

    分厚いおひょう。
    脂がしっかりのっていて、フォークでザクッと切ると中から水蒸気。
    ボワッと湯気がやってきて、魚の香りが湯気と一緒に鼻先くすぐる。
    ブリンと歯ごたえはシッカリしてる。
    けれど、若干、水っぽくってフォークで押さえただけで潰れる。
    だからガリッと頑丈な衣をまとわせ、歯ごたえシッカリさせるのでしょう。
    タルタルソースがついてはいるけど、ここはロンドン風にモルトビネガーをタップリかける。
    中国の香酢のような発酵臭が、油の匂いをおさえこみ油臭さを旨さにかえる。
    今日は一日、ゲップをすると油の匂いがでてくるのでしょう…、それもたのしい、さて仕事。

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    ■ コメント一覧
    懐かしいです
    ロンドンに留学していたとき、たまに食べていました。

    お金のない学生だったので、チップスだけをたのみ、新聞紙に包まれたチップスにモルトビネガーをじゃぶじゃぶかけて食べていました。

    お気に入りのフィッシュ&チップスはロンドン郊外にあるイスラム系のおじさんのお店です。

    ラードで揚げるのがデフォルトと聞いていますが、そのお店はサラダ油で揚げているので重たくなりにくく、大盛りでもペロッと食べられました。

    懐かしい思い出をありがとうございます。
    ごっちさん / 2011/04/21(Thu) /
    チップス
    > ごっちさん
    揚げ油がラード100%から、植物油100%まで、お店によってそれぞれ違ったりするんですよね。
    しかも古い油で揚げるからおいしいんだ…、っていうお店もあったりして、お店によっての違いをたのしむこともできました。
    ロンドン…、ひさしぶりに行きたくなりました。
    サカキシンイチロウさん / 2011/04/21(Thu) /
    無題
    サカキさんの文章大好きです。
    でも、ごくたまに「ゲップをすると~の匂い」って書かれるのだけは、やめてほしいです…。
    気持ち悪いです…。
    サカキさんにとってこれはどうしても使いたい表現なのでしょうか?
    もしそうなら、今後もお使いになるわけですよね。
    それならわたしのほうが、今後このブログを拝見するのを遠慮しようと思います。
    NONAMEさん / 2011/04/22(Fri) /
    なるべく
    > NONAMEさん
    なるべく使わぬように努力はします。
    でも使っちゃうかなぁ…。
    そもそも食べるということは生生しくて、官能的なコト。
    そこにはちょっとした下品な表現がつきまとうモノと思います。
    国によってはゲップこそが「おいしかった」という感謝の最大級の表現方法だったりもしますし。
    ご意見真摯に賜ります。
    サカキシンイチロウさん / 2011/04/22(Fri) /
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