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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    有楽町で朝食をとり、そのあと近所で打ち合わせ。
    ふたつ続けてテキパキこなし、それから朝を数寄屋橋にてパックンチョ。

    pc.jpgパブ・カーディナル」って言うお店。
    ソニープラザの一階にある、正統派の英国的なるパブレストラン。
    昔、六本木に本店があった。
    吹き抜けのあるニ層構造の、まさにロンドンのパブをそのまま持ってきたって感じのお店。
    革張りの椅子、ベル・エポック風ランプや壁の意匠がうっとりするほどゴージャスだった。
    一階と二階をつなぐ狭い螺旋階段を、足元をみずササッと降りるコトができたら、あなたも見事に六本木族!みたいな感じの店でもあった。
    お転婆女子と、やんちゃ男子が夜の社交を繰り広げる場所。
    残念ながら、先日お店があったところにいったらば、跡も形もなくなっちゃってた。
    大人の遊び場がなくなってくのはさみしい限り。
    銀座のココはこぶりながらもいまだ健在。
    ロンドンパブの特徴の一つのバーカウンターがどっかとお店の真ん中にある。
    ただカウンターがあるだけじゃなく、柱が四隅にたっていて棚が上に設えられてる…、一時期、このカウンターを家の中に置きたくってしょうがなかった時期がある。

    05c468e2.jpeg真紅のベルベットの椅子に真鍮の仕切り。
    ビールにつまみの皿をおいたら一杯になる程度の控え目なサイズのテーブル。
    お酒を飲んで親密になる。
    レストランとは違ったしつらえ。
    ランチの時間。
    外から光がタップリ注ぐ昼の時間はコージーコーナーみたいな雰囲気で、パブって名前がちょっと不似合い。
    まぁ、それもよし。

    サラダとスープがまずきます。
    サッパリ味のドレッシングでスッキリ食べれるシャクシャクサラダ。
    これは普通の味だったけど、ビックリしたのがスープのおいしさ。
    ミネストローネスープ的なるトマト風味のコンソメスープ。
    刻んだ野菜がタップリ入ってて、変わっているのがガーリック風味をつけて焼いたトーストバゲットをのっけて蓋にしているところ。
    だから熱々。
    しかもバゲットがスープを吸ってまるでオニオングラタンスープのようになってる。
    ちょっとした工夫がとても気がきいていて、なんだか期待が膨らんでくる。

    1ec62bd2.jpegメインに選んだエビフライ。
    シェフサジェスチョンというコトで、お店の外にも大きな看板がでてたモノ。
    いまどきエビフライを売り物にする…、って言うのが面白くってそれで選んだ。
    パブでどんなエビフライを出すんだろうって、ちょっとドキドキしてたんだけど呆気無いほど当たり前のエビフライがやってきた。
    大きなエビを3本よりそわせるように立たせた姿はちょっと奇抜で、でもエビフライそのものはあくまで普通。
    普通ですごくおいしいフライでビックリします。
    プリプリとしたエビの食感。
    サクッと揚がった軽い仕上がり。
    タルタルソースも甘酸っぱくてタップリで、尻尾までをもカリカリおいしく食べられる。
    見事なモノです。
    揚げ物に自信をもってる洋食屋さんとか、とんかつの店で食べるエビフライよりずっとココのがおいしく感じる。
    千切りキャベツに、キュウリのピクルス。
    ご飯に飲み物が一杯ついて、1050円っていう値段が不思議なくらいにおいしい。
    パブという姿。
    数寄屋橋交差点という一等地。
    不安を煽るほどに安い値段に損してるかなぁ…、って思ってしまうほどにおいしい。
    めっけ物。

    それにしてもさすが銀座であります。
    昼からビールを飲みに来る人。
    カウンターにチョコンと座って、ビールを飲んでサンドイッチを軽く食べそれでランチをすませる人がいたりする。
    ボクの前に座ったご婦人二人組。
    一人はコーヒー。
    もう一人はカンパリソーダを飲んでいたりする…、かっこいい。
    ginza.jpg銀座という街。
    東京の街の中でも路地が多い街だと思う。
    しかもただの路地じゃなく、奥へ奥へと歩いて行くとほとんどの路地が、隣の通りにつながっていく。
    風情があって、しかもいろんな香りをもってる。
    生活の匂い、人が働く気配や料理が出来上がっていく音に香りが小さな空間に充満している…、再開発ででっちあげられた街にはとうてい真似ができないステキなところ。
    銀座の街は紅葉のスピードよりも速く、クリスマス色に染まり始めているようで、ショーウィンドーや街角にホリデーデコレーションが出来始めてる。
    バーニーズにステキなホリデーメッセージ。
    「Give Good Gift」。
    気持ちがちょっとやわらかくなる…、さぁ、仕事。

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    銀座でランチ。

    sb.jpgル・ジャルダン・デ・サブール」というフランス料理のレストラン。

    銀座とはいっても大河のごとき昭和通りを越えた東側。
    それも限りなく新橋に近い界隈で、表の人通りはかなり少ない。
    もともとこの界隈は新橋演舞場を中心に、料亭や小料理屋が建ち並ぶ艶っぽい町だったのだけど、最近、かなり疲れてきてる。
    道ができ産まれる町もあるけれど、町を死に導いてく道もある。
    車のために作った道が、歩いて生活する環境を壊してしまったかなしい事例。
    とはいえ本当に価値があるなら人は集まる。
    ここもおそらくそんな店。

    小さなビルの一階と地下と言う、ちょっとかわった構造の店。
    地下は料理の発する声に耳を傾けて贅を味わう料理のための空間。
    つまりお行儀のよいレストラン。
    一方、1階はバーと言う位置づけになってはいるけど、昼は明るく開放的で友達同士で語り合うのに、よき空間。
    夜はおそらく、料理ではなくワインと語り合うのがたのしく感じる空間。
    こじんまりしていい感じ。

    その両方でランチをやってる。
    地下ではコース。
    一階ではクイックランチと言う位置づけで、けれどどちらも地下にあるメインキッチンで作られる素性正しい料理だというオモシロサ。

    46e14cec.jpegクイックランチをいただきます。
    メニューは三つ。
    肉と魚と牛ヒレステーキ。
    肉の料理とステーキは日本の方には別物だから、というこの品揃え。
    理にかなってて悪くない。
    どれもパンとスープにメインディッシュという最小限の商品構成。
    だから料理と料理の間の待ち時間が、手持ち無沙汰になってしまうお一人様にやさしくもある…、ありがたい。
    魚を選んで、しばらくするとポタージュがくる。

    デミタスカップに熱々、なみなみ。
    色鮮やかでかぼちゃのポタージュかって最初は思った。
    ところがなんと、これがニンジン。
    風味豊かで、ちょっとハーブの明るい風味がするようで…。
    しかも甘い。
    砂糖をタップリ入れて作ったのか?…、って思うほどに甘くてけれど、これがおいしいニンジンそのものの味なんでしょう。
    ニンジンの甘みと風味の下にはドッシリ、うま味をたたえた出汁がすべてを支えてる。

    お店の名前、ジャルダンは庭。
    サブールは風味という意味で、つまり「風味や香りが花咲くように渦巻くお庭」のようなレストラン。
    なるほどたしかに、この小さなカップ一杯のスープが発する、香り、風味の鮮やかさってとても特別…、すばらしい。

    285cd474.jpegメインの魚。
    クロムツの切り身をカリッと焼き上げた、ポワレがメイン。
    それほど分厚い切り身ではなく、けれど皮目はバリバリで、にもかかわらずその内側部分はフックラ、シットリ。
    かなりの入念、丁寧と、熟練の技で焼き上げなくては、こうはならない。
    それをささえる茶色いブランケットのようなピュレ。
    タプナードかと思ったら、キノコをマッシュにしたものだった。
    秋のゴチソウ。
    パセリとハーブの香りをうつした溶かしバターとオリーブオイル。
    シャキッと歯ごたえさわやかな炒めた小松菜サイドにそえて、これも風味が際立つ一品。
    なにより感心したのがこれの塩加減。
    これ以上、塩を使えば塩辛くなる。
    塩のうま味が魚の甘みや風味を引き立て、おいしい料理にさせる。
    お腹だけじゃなく、ココロが満腹になっていく。

    9d4c7fa3.jpegカカオのケーキにコーヒーもらって、お昼のお腹に蓋をする。
    ボクが今日のファーストゲスト。
    お昼を過ぎた頃から徐々に、お客様が集まりはじめて、心地良い程度のにぎやかになる。
    この1階を切り盛りしているのが、とても陽気なソムリエ男子。
    話題豊富で、お話好きで、なにより料理やワインのコトが好きで好きでしょうがない。
    好奇心が旺盛で、どんなワインにも取り柄があってステキですよね…、って言い切る笑顔がちょっと好き。
    それにしても日本という国。
    この東京のフランス料理店のランチはおそらく世界一、安くおいしい。
    ラーメンなんかに1000円払う余裕があるなら、たまにはこうしたフレンチランチを食べれば男も上がるのに…、って、コンビニ弁当の袋をぶら下げオフィスに戻るおじさんたちの姿を見送る。
    再び移動で、仕事とす。

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    東銀座のフレンチの店、「ブションドール」で昼とする。

    bo.jpgリヨンの居酒屋と、サブタイトル的に併記されててなるほどリヨン。
    フランスの中でもおいしいモノを食べるのならば、パリじゃなくってリヨンに行け!っていわれるほどの美食の都。
    でもって、そのリヨンといえば「bouchon(ブション)」であります。
    ブションっていうのはリヨン風の、つまりちょっと田舎風の雰囲気の中で地元の料理をワインをたのしむコトができるレストランのコト。
    つまり日本語に変えると確かに「居酒屋」っていう言葉が一番しっくりするかもしれないそれで、リヨンの居酒屋。
    このお店は、Bouchon d'or、つまりbouchon of Gold。
    黄金のブションであります、最上級のブションというコトでしょう…、期待大!

    平日ランチは1000円からと気軽な値段。
    月曜日が休みのお店でだから今日がこの店にとっては週のはじまり…、昨日はタップリ休養をとり、今日は元気ハツラツ…、いいお料理が食べられそ。

    ワンプレートランチを選ぶ。

    66f6951b.jpegいろんなモノがひとつお皿にのってるのってなんだかたのしく、得な気がする。
    フランスのビストロやカフェ。
    パテやソーセージが自慢のお店でよく見るランチの定番料理。
    大人のお子様ランチみたいで、ボクは好き。

    すべてがドサッと一度に目の前にくる。
    これから自分のお腹の中に、収まるであろうすべてのモノを一度に眺めて、さて、どう平らげようかと、対策立てる時間がたのしい。
    日本の松花堂弁当なんかも同じたのしみ。
    キチッ、キチッと一枠ごとに異なる料理が整然と並んででてくる、弁当スタイルもうつくしいけど、こうしてワシャっと雑然と、盛り込まれているお皿もたのしい。
    心置きなく迷いつつ、心置きなくたのしむ所存。
    さぁ、いただきます!
    まずはパテ。

    鴨のローストを芯にしていて鴨とパテを一緒に食べれば、ねっとりとしたパテが、甘い脂を吐き出しながら、ムッチリ、歯ごたえ逞しい鴨胸肉にまとわりついて、まるでソースの役目を果たす。
    おのおの別に食べればそれはそれそのものの味に戻って、それもおいしい。
    ワインを飲みたくなるのが悔しい。
    豚のリエット…、ネットリむっちり。
    シャキシャキとしたサラダは野菜そのものがおいしくて、酸味がビビッと鋭いくらいのドレッシングが口をスッキリ、リセットさせる。
    丁寧に作り込まれたオニオングラタンスープも見事な出来栄え。
    感心しながら一口ひとくち味わった。

    3c4fbc55.jpegそれはそうと、キッシュというコレ。

    なんておいしい。
    なめらかにして濃厚で、舌にのせるとトロンととろけてうま味シットリゆきわたらせる。
    和食のお店のランチタイムの商品に、茶碗蒸しをつける、つけないで売り上げが2割は違う…、って言う人がいる。
    シットリしていてなめらかで、しかもフワッと軽い食感。
    口の中で出汁やスープに戻っていくような食べ心地って、人の心をやさしくさせるご馳走なんでしょう。
    キッシュも同じ。
    しかもここのキッシュは炒めたオニオンがタップリ入って、それが甘い。
    フルフルでなめらかなフィリングに、そのオニオンのシャキシャキが混じって食感、鮮やかにする。
    細かく刻んだベーコンが、舌にさわって脂の香りを吐き出していく。
    それもゴチソウ…、堪能す。

    b749ccc5.jpegデザートをなすショコラのムース。
    なんたるおいしさ。
    スプーンですくって舌にのせると、ブシュッとこわれる。
    舌が重みを感じぬほどに空気を含んで、しかもたちまち消えていく。
    儚くって、切なくて。

    少年の頃の恋はカルピス。
    大人の愛はムースドショコラ…、かもしれないね、どうだろう。
    甘い癖してほろ苦く、最後に酸味を残して消える。
    ほんのちょっとで酔っ払ったように気持ちが高ぶり、舌触りがなめらかだと調子に乗って過ぎてしまうと胸焼けをして後悔しちゃう。
    おいしい愛でございます。

    食後のコーヒーがついて1500円という値段は妥当。
    残念なのが、ココのコーヒーも泡がたったタイプのコーヒー。
    落としたてを瞬間冷凍して固めたコーヒー。
    それに熱湯を注いで瞬時に溶かすというモノで、最近、かなりのお店で出会うようになってしまった。
    料理にこだわってるお店がこうしたコーヒーを出す…、なんだかちょっと悩ましいけど、忙しいからしょうがない。
    そう思いましょう…、そうしましょう。
    ちなみに同じ値段で「パペットのステックフリッツ」がメニューに用意されていたのが、かなり気になる。
    ひいきにするのもいいかもしれない…、オキニイリ。

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    銀座でランチ。

    cm.jpg「カーサ・モンテス」なるレストラン。
    イタリア料理でもない。
    フランス料理でもない。
    基本的に、フランス山岳地域アルザスの料理がテーマのようではあるみたいだけど、リゾットもありカツレツもありと自由奔放。
    かつて専門料理の世界には「コンチネンタル」という種別があって、ヨーロッパ大陸という旧世界の国々に共通の料理文化をひとまとめにして「大陸的」と称した伝統。
    昔は結構、人気があった。
    けれど、かたくなな専門料理が幅をきかせる、今の日本の料理界ではのけ者あつかいにされてしまう。
    そのスタイルを正面切って、今、やる勇気にかなり感服。

    18b3ef3b.jpeg実はコノ店。
    かつて別のお店がフランス料理をずっとやってて、それが撤退。
    そのあとを「つばめグリル」を運営している会社が全部、ひきついだ。
    チリを代表するワインメーカーの「モンテス」社と提携し、ワインにあわせておいしい料理でメニューを構築。
    しかもチリのゴキゲンワインにあわせてまるで、気難しいところのないお料理を…、と、それでコンチネンタル風になったんだろう…、って思ったりする。

    景気の良い時代に出来たレストラン。
    だから趣向を凝らした造りで、空間計画がとても贅沢。
    外階段をタンタン降りてまず地下1階の扉をくぐる。
    そこにはまずレセプションがあり、それに続いてバーカウンター。
    ちょっと親密な半個室的空間があり、螺旋階段がお客様をもう一層下のフロアにいざなう仕掛け。
    メインダイニングは地下2階。
    地下1階部分が上に向かってくりぬかれたような吹き抜け空間に印象的な天使の姿の木の彫像。
    モンテス社のワインのエチケットにかならずプリントされてる、ワイングラスを持った天使が宙に向かって飛び立ちそうな躍動感に溢れた姿でその吹き抜けを見上げてる。
    印象的で、高揚感に満ちた空間…、ゴチソウです。

    さて、ランチ。

    27851a3a.jpeg前菜にメインディッシュにコーヒーという、プリフィックスなスタイルでメインディッシュが全部で10種類くらいでしょうか。
    どれも魅惑的にして分かり易い商品名が並ぶ。
    サラダ仕立ての前菜か、あるいはスープがまず選べ、ボクはそれではサラダを頂戴。

    ハマチのタルタルを添えた新鮮野菜のサラダ。
    スプーンでクルンとまとめられた魚のタルタルがネッチリとして旨み濃厚。
    あぁ、これは白いワインがおいしいはず…、って思わずワインをねだりそうになる。
    クレソン、シコレにトレビス、葉ブロッコリと味わい、香りが多彩な野菜。
    ムッチリとしたアボカドと食感、風味も豊かでたのしい。
    酸味がスキッと鮮やかなドレッシングもおいしくて、お腹が次の料理に向かって準備する。

    付き合ってくれた人がたのんだビシソワーズの甘くてなめらか、風味豊かにウットリしつつ、バリッとおいしいバゲット食べる。
    実はここ、ナイフフォークレストランでありつつ、主食をパンかご飯のどっちか選べるというのがなんだかウレシイ。
    リゾットたのんで、それをおかずにご飯を食べる…、ってコトすらできるお客様まかせが大人な感じ。
    ボクは好き。

    46e28099.jpegさてメイン。
    荒びきソーセージと十五穀米のリゾットというコレ。
    あまりに見事で言葉をなくした。

    リゾットとは言え水気がほとんどなくなるほどにシッカリ炒め煮された穀物。
    それがこんもり。
    まるでこれはパテじゃない?って、思うほどに肉の姿がみてとれるドッシリとしたソーセージ。
    上にハーブをこんもりのせて、さて召し上がれというステキなビジュアル。
    余分なつなぎをまるで使わず、細長い形はたしかにソーセージだけど、食べるとまるで肉の塊をたべているよなソーセージの確かな食感にまずは感激。
    噛むとジンワリ、肉の旨みと風味が広がる。
    ひと噛みごとにやさしく肉が潰れてホロホロ、ちらかっていく。
    さてリゾットは、と食べるとこれまた圧倒的な旨みにビックリ。
    ソーセージをボイルしたときのスープを使って炊き上げているのでありましょう。
    ホツホツとした奥歯が感じる食感はとても見事なリゾットで、なのに味はまごうことなきソーセージという不思議な料理。
    リゾットなのにお米の料理じゃなくてこれなら肉料理。
    これも白だなぁ…。
    キリッと冷やしたドライな白をお供に食べたい。
    コノ店の料理はどれもワインをこうしておねだりする…、見事だなぁって思ったりする。

    4a5d9ad7.jpeg目の前にストンと置かれたチキンのグリル。
    バリッと皮がキレイに焼かれた、もうみるからにおいしそうな鶏の姿に思わず頂戴…、って一口もらう。
    決して特別な鶏ではなんでしょう。
    けれど皮目をバリッと焼き上げて、そこから滲んだ脂で片身をシッカリと焼く。
    だから鶏の香りがステキに濃厚。
    塩の加減もすばらしく、鶏はこうして焼くものよ…、ってそのお手本を食べているよう。
    アスパラガスを上にタップリ。
    しかもサイドに皮付きジャガイモ。
    どちらもササッとローストされているだけなんだけど、鶏の脂をまとわせながら調味している。
    だからお皿の中のどれを食べてもおいしい鶏の風味がしてくる。
    リゾットもそう、これもそう。
    さまざまな素材を使って一皿つくり、けれど味の統一感があるのがステキ。
    こりゃいい料理です、オキニイリ。

    23e1ee2a.jpegわかりづらい場所の入りにくい店。
    なのに次々、ご婦人方がやってきて、たのしそうに料理を選び、それにあわせてワインをグラスでたのんで味わう。
    ランチタイムのこのコストパフォーマンスを考えるなら、そりゃ当然かなぁ…、って納得します。

    そして最後の食後のコーヒー。
    うーん、こんな店でもボタンをプシュッと抽出される泡立ちコーヒーが食後にくるのね。
    もしこれが、ネルドリップで落とされたスッキリとした昔ながらのコーヒーだったりしたらばもう完璧に惚れちゃうんだけど。
    まぁ、しょうがない。
    ほどよきところで帰りましょう…、とお店をあとにするお昼。

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    ミートソースとナポリタンだけの専門店があるって聞いて、御徒町までやってくる。

    pancho.jpg日本にはいろんなパスタ、スパゲッティがあふれ返ってて、和風、イタリアン、創作風と星の数ほど種類はある。
    けれど日本のスパゲッティーの原点と言えばやっぱり、ミートソースとナポリタン。
    中でも茹でた麺をフライパンでジャァジャァ炒めて仕上げるナポリタンという料理はまさに、日本の料理。
    そのジャパンスパゲッティの専門店が出来たと言えば、行かなきゃならん。
    渋谷と御徒町にあるという「スパゲッティーのパンチョ」っていう店。
    たまたま今日は栃木に向かって午後から移動。
    御徒町が近いじゃないの…、とそれで「パンチョ御徒町店」
    御徒町の駅北口からすぐの場所。
    地下に降りてく階段サイズの狭い間口の小さな入り口。
    そこいっぱいにこれでもか…、ってくらいにいろんなメッセージ。

    曰く。
    やわらか太麺・なつかしの味。
    カウンターだけの店ですからお一人様でも気軽にどうぞ。
    アルデンテってなんですか?
    当店では、並でも大盛りです。
    大盛りたのんで残すのは厳禁です…、とかって貼り紙、にぎやか。
    情熱的でオモシロタノシイ。

    6c5ffc37.jpeg階段降りると踊り場部分に券売機があり、「一人一品、注文してください」って書いてある。
    みれば、「小盛り・並盛り・大盛りは同じ値段です」とあって、中には大盛りひとつをみんなで分け分けって人もでてくるのに違いない。
    大盛りどころか「兄貴・番長・星人」なんて商品までがあったりします。
    それぞれ、900g・1200g・1500gという麺の分量。
    大盛りパスタ天国として有名な、銀座・ジャポネの「横綱・親方・理事長」みたいな感覚。
    ナポリタンかミートソースの二種類の中から好みを選ぶというのがなんだか、ラーメン屋さんで、豚骨スープか醤油スープを選んでネ…、っていうのとおんなじ。
    トッピングがいくつかあって、ベーコン、チーズや目玉焼き。
    それらを選んでカスタマイズしていく趣向。
    これまたラーメン屋的バリエーションのつけ方で、大食い男子が大好きな食べ方を提案しているビジネスモデルとでもいいますか。
    分かり易くって、悪くない。
    どんなに料理がおいしくっても、注文するのが面倒な店。
    あるいはメニューがわかりづらいお店はなかなか流行らない。
    まずは手始め。
    ナポリタンの並を選んで、グリルベーコン、トッピング。

    7c803a79.jpegお店に入ってカウンターにつき、食券わたすとお店の人がサイズを聞きます。
    並をお願いいたします。
    そしてしばらく待ってきましたこのナポリタン。
    うーん、見事な大盛り。
    並でも大盛りっていうのが納得できる分量。
    楕円の銀皿にドサッと山盛り、というのがまずはなつかしい。
    昔の喫茶店や洋食屋さんで料理をたのむと大抵、こんな銀皿できた。
    それがオムライスであれサンドイッチであれ、料理は銀皿。
    耐久性を考えてという実利で選ばれていたとは思うのだけど、陶器のお皿にない逞しさ。
    専門店の気配が、わりとボクは好き。
    見事にケチャップ色した麺。
    ピーマン、タマネギ、ソーセージと具材も定番、ストライク。
    上にのっけたベーコンが、ちょうどラーメンでいうところのチャーシューみたいな感じがこれまたわかりやすい。

    茹でおきをしてそれを炒めた証しのムッチリした食感。
    「アルデンテってなんですか?」って、お店からのメッセージのごと、決して断じてアルデンテじゃない。
    でも、それがおいしかったりするステキ。
    そもそも、アルデンテじゃない麺には2種類あると思う。
    ひとつは伸びてて、フォークですくうとブチブチ切れてしまうような麺。
    アメリカのへんてこりんなお店に言ってパスタをたのむと、水膨れしたブヨブヨ麺が出てきてげんなりするコトがある。
    そんなかなしい伸びた麺。
    もう一種類、よく茹でられて芯をなくしているのだけれど、決して切れるようなコトなく、ムチムチもっちり歯ごたえシッカリした麺がある。
    それが日本の誇る昔ながらの炒めパスタの麺の特徴。

    4cd79be6.jpegここのパスタもアルデンテではないけれど、歯ごたえしっかりしたモノで細くてハリある焼きうどん…、みたいな食感。
    シャキシャキとした食感残して仕上がった野菜の歯触りもよきアクセント。
    いい感じ。
    まるで素直なケチャップ味が、これまたとてもなつかしい。
    甘くて酸っぱく、炒め油の風味もよくて食べると止まらなくなる。
    ゴチソウです。

    カウンターの上に粉チーズやらタバスコやらが用意されてて、それをくわえて味を変えつつ食べるとどんどん、お腹の中におさまっていく。
    一つの味であるはずなのに、どんなに食べても飽きることない。
    一緒にカウンターを囲んで食べる、他のお客様もみんなニコニコ、ハフハフモグモグ麺を口に運んで味わっている、まるで子供のような表情…、うれしそう。
    食べ慣れた味。
    思い出の味。
    だからいくらでも食べられちゃうのに違いない。
    これなら大盛り、あるいは「兄貴」ぐらいなら食べられちゃうかも、って思ったりした。
    またこよう。

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