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2025/02/26 (Wed)
ワイン食堂にてハンバーグ
昼、東銀座の小さなパリ、「
パリのワイン食堂
」にくる。
どうしてもこのお店でランチをしたい…、という友人と一緒にちょうど仕事終わりがよいタイミングになりそうで。
11時半開店の昼。
今日はちょうど11時半に銀座について、それから急いでお店に向かう。
三越脇の道をテクテク。
日比谷通りを渡ると、華やかを帯びた銀座の空気が終わる。
築地に向かっていく途中。
今は特に歌舞伎座が改築中で、景色がちょっとさみしくなってる。
昼休みが始まる前の前の通りは、ガランとほとんど誰も歩いてない状態。
やってきたときにはまだ3組ほどの先客で、お店をスキっと見渡せる上等の席をもらって座る。
気軽でたのしく明るい空間。
天井が高くてとても気持ちいい。
明るい色のクロスのかかったテーブルが、人待ち顔でズラッとギッシリ並んでる。
ビストロらしいお店の景色がまずゴチソウ。
それから10分ほどの間に続々、お客様がやってきて、12時前にはほぼ満席。
そんな状態。
12時ちょっと前に滑り込んできた隣の女性ふたり客。
今日は随分、空いてるのね…、って。
いつもの繁盛、うかがえる。
限定15食というハンバーグ。
これがこの店唯一の、純粋なフランス料理らしからぬメニュー。
当然、まだある…、残ってる。
まずはそれをくださいなと。
前菜とメインを選んでランチのセットができあがる。
それでここの名物前菜。
カリフラワーとポーチドエッグの冷菜もらって食べる。
カップの中をのぞくと真っ白。
トロンとなめらか。
まるでバニラアイスクリームのようにこんもり。
ツヤツヤとてもうつくしい。
まずはスプーンで軽くすくって、カリフラワーのピュレだけ食べる。
ムワっとちょっとくぐもった、カリフラワーの独特な青い香りがボンと口にひろがっていく。
ピュレの下にはポーチドエッグ。
それをおそるおそる潰してみます。
生っぽかったらどうしよう…、ってそう思いながら手に力を入れスプーンをグサッと入れる。
すると中からトロンと、ほどよき加減の半熟の黄身がにじみだす。
黄身とピュレを一緒にたべると、これが濃厚、コクがずっしり。
おもしろいのがカリフラワーの埃臭さがなくなっていく。
苦味も薄れてなるほどこれはおそらくベストな組み合わせ。
そしてここのハンバーグ。
コロンとまん丸。
円形で、ちょっと厚めのこんがりタイプ。
ソースがタランとかけまわされてる。
ツヤツヤとした、デミソースかと思って舐めるとちょっと酸っぱい。
牛の肉や骨を煮詰めて作ったグラスドヴィアンド。
ゼラチン分がタップリ入ってて、だからツヤツヤ、自然なトロミのついたうま味スープをベースに赤ワインとビネガーをくわえてソースに仕立てていく。
こんなところがフランス料理。
肉のうま味をひきたてながら、脂のしつこさを相殺していくハンバーグには贅沢すぎる見事なソース。
ナイフを当てるとかなりの手応え。
スパッと切れてはくれぬ、その弾力がなんだかたのしい。
まるでステーキを切ってるみたいな充実感で切った断面を見るとかなり粗めのひき肉。
挽いたというより、切り刻んだって感じの感触。
肉のジュースが肉にそのままとどまっていて、噛んで初めて肉のうま味がジュワッと口にほとばしり出る。
表面をシッカリ焼いて固めたものを、オーブンの中でこんがり焼いた。
だからこそのこの焼き上がり。
厨房の中でシェフが何度も、肉に刺した鉄串を唇あてて中の温度を確認してた。
焼けばできるというモノじゃない。
分厚いフィレミニョンをやくときみたいな焼き方で、出来上がったハンバーグってやっぱりスペシャル。
タルタルステーキを焼いたみたいな感じでもあり、肉々しくてニッコリとなる。
一緒にいった友人が食べたローストビーフ。
前回、ボクが食べたモノ。
この前とおんなじように見事なロゼな仕上がりで、これまた肉のうま味をしっかりお肉の中にとどめてる。
噛む楽しさに満ちた出来栄え。
パンにしますか、ご飯にしますかと言われて今日はご飯を選ぶ。
実は先日やってきて昼を試したとき、ココの料理はフランス料理のはずなのにご飯にあうんじゃないかと思った。
醤油を使わず、フランス料理の調味料と肉や魚のうま味を使って不思議なほどになつかしい味になってる。
たとえばローストビーフのソースだって、バターをベースに肉のうま味を煮詰めた香ばしいモノ…、これがご飯にあうのがたのしくおもしろい。
ハンバーグにはフレンチフライ。
ローストビーフにはマッシュポテトで、どちらもジャガイモ。
けれどどちらもまるで違った味わい、食感。
仲良くわけあいたのしんだ。
それにしてもこのレストラン。
正真正銘、フランス料理のビストロ…、ではある。
ナイフフォークレストランであり、メニューに載った料理だって基本的にフランス料理にもかかわらず、ここのランチには男性客が驚くほどいる。
割合にしてほぼ半々。
それだけで異例のコト。
しかも驚くことにその男性客のほとんどが、男性同士で連れだってくる。
それも3人、4人とスーツ姿のビジネスマンが職場の仲間とやってくるのがスゴいとこ。
パンじゃなくてご飯が選べるってところがまずは、フランス料理に対するハードルを下げる結果になってるんでしょう。
ハンバーグだとか、あるいは魚の料理にしてもタップリのスープで蒸し焼きにしたようにしてご飯にあうように工夫されてる。
しかもお腹いっぱいになる。
その上、1000円。
男性客を呼ぶには和食や中華料理じゃなくちゃダメ…、ってそんな業界の常識なんて本当は本当じゃないんだなぁ…、って思ったりした、オキニイリ。
[0回]
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2011/03/04 (Fri)
銀座イースト:洋
Comment(2)
銀座の夜のワイン食堂
土曜の夜に、ゴキゲン女子と一緒に会食…、うーん、たのしい。
場所は東銀座の小さなパリ…、
「パリのワイン食堂」
とする。
先日、ランチをココでいただき、あまりのコストパフォーマンスの高さにビックリ。
料理がおいしく安いだけでなく、サービスが良い。
キビキビしていて正確な上、とてもやさしくほがらかで。
お店の雰囲気も明るく、キラキラしてて、いいな!って思った。
今度は夜、と思ってそれで今日のココ。
ステキであります。
歌舞伎座が更地になって、この界隈も夜には真っ暗。
銀座から歩いてくると、一旦、街が途切れて新たな空間が現れる。
なんだか別の国にきたような「旅の気分」を味わえる。
夜は一層、はなやかで通りの外まで灯りがキラキラ。
時間は6時半。
晩ご飯にはまだ早いかなぁ…、と思いながらお店に入るともう半分以上のテーブルが埋まってる。
それからほぼ30分ほどで見事に満席。
フランス料理の店にありがちなカップル客もいわするけれど、4人、5人、6人とグループ客が多いのが特徴かなぁ…。
それにかなり年齢層が上にも思える。
ボクらのテーブルの横には、にこやかでおしゃれな60代のおばさまグループがワインをかざし楽しんでいる。
厨房にもほど近いテーブルをもらい、さぁ、晩餐のスタートなり。
ココのワインは基本的に1本3980円。
その値段で、フランス、イタリア、スペインとワインが100種類ほどもリストアップされている。
ワインリストの説明も、分かりやすくて適切で、選ぶ楽しみに満ち溢れている。
ソービニヨンブランのスッキリとしたサラッと系のワインをもらい、乾杯します。
ヴォートル・サンテ!
グラスを捧げて宙を見上げる。
今日のディナーがステキなモノになりますように…。
そう思いつつ上をみたらば、ランプの傘が目に入る。
あれ?
なんだろう?
どこかで見たことがあるような…。
しげしげみると、プラスティックのザルだとわかる。
なんだかちょっとオモシロく、遊び心満点のたのしいアイディア。
聞けば100均で買ってきたザルを使った自作だっていうのに感心。
安いだけじゃなく、ザルを通した光のやさしがこのお店の雰囲気にあっていると思うんですよ…、ってお店の人の言葉に納得。
ザックリとした食感のバゲット…、それからリエットが来て話がはずむ。
前菜、メインにデザートをメニューから自由に選べて2980円という、プリフィックスがここの売り。
今日のメニューをみてみると、メインは肉が魅力的。
牛肉、豚肉、羊に鶏とあまりに魅惑的で、料理の名前を見ているうちにどんどんお腹がすいて来る。
メインは肉にいたしましょう…、とそれで前菜は野菜をとってお腹の準備をするコトにした。
ほうれん草とベーコンのサラダをボクの前菜にした。
深い緑の健康的な、分厚い葉っぱ。
香りも強く、甘くてしかも苦味が旨い。
炒めたベーコンの脂をベースに、お酢をちょっと足して酸味をつけたホットドレッシングをかけて葉っぱをドレスする。
ほんの少しの塩味で、残りはほとんど葉っぱのうま味とベーコンの味。
カリカリにしたクルトンが、食感と風味を添える。
そこにポテッとポーチドエッグ。
白身はキレイに固まっている。
割ると中からトロンと黄身がこぼれおちてく、それを葉っぱでぬぐいつつ食べるとまるで、口の中でマヨネーズになる。
かなりコッテリした味わいで、けれどほうれん草の味や香りがなくならぬ。
なんておいしい…、食欲が湧くよき一皿目。
生ハムと根菜類のサラダだったり、スモークサーモンの冷製だったり、シンプルだけど素材の味が活き活きとした前菜ばかり。
中でも、牛の頭の肉を煮こんで作ったゼラチンでフォアグラを固めたテリーヌ。
最高だった。
ムチュンとした牛の煮こごり。
口の中でユックリとろけて、まるで冷たいコンソメを食べてるみたいな感じに口が襲われる。
ゼラチン質が溶けてなくなると、舌の上にはほぐれた肉の繊維が残って肉の風味をほのかに残し、なるほど今まで口の中にあったのはコンソメじゃなくゼラチンだったって気づくことになる。
そしてフォアグラが、ネットリとろける。
とろけてなおも、香りをなくさずほどよき苦味とうま味を残す。
緩めのタルタルソースのようなソースグリビッシュが、スッキリとした酸味をくれて、うま味を甘みにかえていく。
そしてメインがやってくる。
メニューに名前を見つけた途端、もう頭の中がこのお料理で一杯になった。
そんなボクの大好物をメインにします。
牛肉ヒレのロッシーニ風。
大作曲家のロッシーニの名前を冠した美味中の美味。
グリルした牛ヒレ肉とフォアグラのソテをあわせて、ワインを煮詰めたソースをかける。
ムッチリ、歯にまとわりつくヒレの食感。
脂をほとんどもたぬヒレに、コクを与える役割をフォアグラがする。
ヒレのもっているほんの少しの内蔵臭を、隠すのでなくむしろフォアグラのレバーの香りで強調させる。
ヒレ好きさんいらっしゃい的見事なレシピ。
ココのヒレ。
熟成ほどよく、表面コンガリ、けれど中はひやっとレアーに仕上がっていてとてもなめらか、肉感的。
フォアグラは表面これまたカリッと焼けて、まるでキャラメルみたいな香り。
切るとムチュンと中からクリーミーな肝がとろけてお肉を包む。
舌に乗せると、ムッチリねっとり、歯茎に舌に、上顎、下顎、口の中のありとあらゆる場所を撫でつつなくなっていく。
肉の下にはブイヨンで煮た大根が隠れてて、それをクチュっと口直しにして食べていく。
そうそう、フォアグラ大根なんて食べ方も、試せたりする…、シアワセなり。
パリのビストロの定番中の定番の、ステックフリッツも見事な出来栄え。
そしてボリューム。
子供の猪、ウリボウを一匹まるごとローストし、ロゼの状態でたのしむ料理もまた見事。
骨付の豚モモ肉をグリルしたのを、鍋ごとどうぞ…、とやってくるプレゼンテーションもまたたのしくて、とても気軽でしかもおいしい。
ランチにきたとき、気持ちいいなぁと思ったサービスも夜は一層、小気味良く、何を聞いてもシッカリとした商品知識があるのがステキ。
デザートも飾り気はなく、けれどきっちりとした仕上がりで満足します。
途中でワインを赤に変え、ユックリ時間をかけながら食事をたのしみ、笑って、話す。
ココの料理のいいところは、気取らず食べててたのしいところ。
どう食べればいいんだろう?とか、考えながら味わわなくちゃいけない料理は、どんなにおいしく出来てても会話が弾まず、たのしくはない。
ココの料理は会話を引き出すステキな料理。
難を言えばテーブル同士の距離が近くて、ちょっと窮屈な感じがするとこ。
それもむしろ、にぎにぎしくて、気軽な雰囲気と思えば決して悪いことじゃなく、やっぱりとってもこの店は好き…、またまいりましょう、ごちそうさま。
[0回]
2011/02/05 (Sat)
銀座イースト:洋
Comment(4)
パリのワイン食堂
昼、行きたくってしょうがなかったお店でランチ。
銀座の外れ。
最寄り駅で言えば東銀座になるのでしょう。
建て替え中の歌舞伎座の裏。
昨年の12月1日にオープンしたばかりの
「パリのワイン食堂」
って店を探して歩く。
お店は割と簡単に見つかりはした…、けれど開店時間までちょっと間がありそれでウロウロ。
この界隈。
小ぶりで、けれど魅力的な飲食店がかなり集まるたのしいエリア。
ビーフシチューの専門店の「銀の塔」とか割烹店とか昔ながらの店もがんばっている中、新しい店も次々できててにぎわっている。
新陳代謝のある街というのはステキな街。
街のエネルギーがあるというコト、ココもそんな元気な街でそぞろ歩くのがたのしくなっちゃう。
中でも「銀三」って言うさぬきうどんのお店が一軒。
開店同時にひっきりなしにお客様がやってきて、おいしそうにうどんをすする。
イリコの出汁の匂いが外までただよってきて、たまらずうどんを一杯食べようか?…、って思ったけれど我慢する。
食欲振り切り歩いていると、築地銀だこの本店の前でソースの匂いに悩まされ、古い肉屋の店先で揚がるコロッケに跳びかかりたくなる。
危うく正気を失う寸前に、開店時間がやってきた。
中に入ると予想外に広くてしかも高い天井。
入り口近くが一番高くて、奥に向かって4段ほどフロアが下がってる。
一番奥に厨房があり、まるで劇場。
奥のホールは、厨房の気配を間近に感じるアリーナ席で、入り口近くに座るとそのアリーナ席の頭越しに厨房の中を見下ろせる、まるでメザニン。
高揚感漂う空間とでもいいますか。
贅沢に出来ているわけではないけれど、日本じゃないような非日常的な雰囲気がある。
この店を経営しているオザミグループ。
ワインを売るのがおそらく日本で一番上手な人たちで、だから他のお店のほとんどはシックでバーっぽさを持った雰囲気。
ところがこの店。
とても明るく広々してて、パリのカフェをそのまま銀座に持ってきた…、そんな感じがするステキ。
テーブルとテーブルの間は狭くて、だからしんみりとした食事には向かないけれど、その分、気軽でたしかに店名の「ワイン食堂」って表現ぴったり。
入口脇のお店の中が全部一度にみわたせる、テーブルもらって、いただきます。
メニューはとてもシンプルで、ほぼ全ランチが1000円ちょうど。
それで前菜とメインが選べる。
前菜は二種類。
一つはオザミの名物料理の「カリフラワーのムース仕立て」。
茹でたカリフラワーをムースに仕立てて、夜にはそれにトリュフの香りをまとわせる。
それそのものはトロンととてもなめらかでおいしいのだけど、それと半熟たまごを合わせて食べるのですね。
トロトロの黄身とムースが馴染んでこの上もなくなめらかになると評判の料理。
だけどボクにはちょっと無理。
それでポタージュ。
ジャガイモをピュレにしたのをフォンでユッタリゆるめたモノで、これもおいしい。
とろみの中にザラッと時折、ジャガイモ独特の粉っぽさが残る絶妙。
舌が必死にそのザラつきを探して結果、味に集中するおもしろさ。
パンとご飯が選べる、フランス料理店としては珍しいココ。
けれどやっぱりスープと一緒に味わうならば、トーストをしたバゲットでパンを貰ってパンを浸してプニュんと食べた。
メインはローストビーフ。
朝、パレスホテルの建築現場を見たときに、まず真っ先に思い出したのがかつてホテルの中にあった「シンプソンズ」というレストランのローストビーフ。
そのときから今日はココでローストビーフを食べるように運命づけられていたのかもしれません。
数量限定。
今日はボクがファーストゲストで当然、めでたくありつけた。
モモからスネにかけての固い部分でしょう。
見事にカチッとローストされて中はロゼ色。
程よき薄さにそぎ切ったのを、再び軽くソテしてほんのりあたためている。
赤身がキレイで、ナイフで切るのにいささか難儀する肉。
けれど切り取り口に入れると、ひやっと肉のうま味が走る。
ほんの少しの脂の風味と、ゼラチン質のザクッとたのしい歯ごたえがある。
決して高級な肉じゃない。
けれどこうして、その肉に適した調理法で料理をすればおいしい料理になるという、そのテクニックに感動します。
白ワインに肉のグレービー。
細切りにしたエシャロットを煮詰めてソースにしたのをタランとかける…、肉の旨味を邪魔せぬ程度のソースのうま味がありがたい。
全部で3枚。
途中でディジョンをタップリ塗ったり、ソースのついていないところをそのまま口に入れて味わったりと味を変えつつユックリ、ジックリ、ローストビーフを食べ尽くす。
お肉の下にはドサッとジャガイモ。
皮付きのまま茹でたジャガイモを、ふっくら茹でてそれをクリームグラタンにする。
コンガリ焼けて、とてもなめらか。
しかもドッシリ、クリームのうま味と風味が口に広がる。
噛めば噛むほどうま味がジンワリ深まっていく、顎においしいローストビーフと、顎をまるで必要とせず、フワッと崩れるジャガイモの異なる食感のたのしいコト。
そのたっぷりなボリュームにお腹もかなり満足します。
12時ちょっと手前の時間でほぼ満席。
それでも次から次へとお客様がやってくる。
お客様の層は雑多な感じ。
フランス料理店にはあまり見かけぬ若いサラリーマンのグループが、ご飯のおかずにローストビーフや鹿のグリルを食べている。
やっぱりご飯が食べられる…、っていうのが間口を広げているんでしょうね。
しかも1000円。
にも関わらず定食屋さんとか喫茶店にはない華やかさ。
パリの空気と、気持ちの良いスタッフたちの笑顔にサービス。
いい料理を作ってあげようと一生懸命の厨房の情熱付きでお腹いっぱいになれるんだからこれはお値打ち…、って納得します。
食後にコーヒー。
デミタスカップに砂糖をタップリいれて溶かして、デザートがわりにして仕上げ。
ひさしぶりにステキなお店を発見しました。
人を笑顔にするレストラン。
生きててよかった…、って大げさじゃなく思えるおおらか、そして次には誰かと一緒に来ようと思う、元気がもらえる素晴らしい店。
今日はいい日となりました。
[0回]
2011/01/13 (Thu)
銀座イースト:洋
Comment(2)
オザミのランチ
午前中、東京駅の近所でちょっと打ち合わせ。
そのあとランチを挟んで次の仕事がまた銀座。
それで丸の内の街をウロウロ、散策します。
石畳で敷き詰められた一方通行の道路に歩道、鬱蒼と茂る街路樹に、ベンチに彫像…、それも日常的な大きさでない屋外にあってはじめて活きるサイズのモノがポツリポツリと置かれてる。
丸の内の仲通りっていつの間にか、アートな通りになっていた。
三菱グループが眺望を徹底的に管理しながら育てて来た街…、だからビルの高さが統一されててスカイラインがスラっとキレイに伸びている。
歩いてて気持ちいい街ってなかなかないネ…、しかも屋外、気持ちいい。
ちなみに今日は冬至の日。
一年で一番、昼が短くなる日。
今日を境にどんどん気温が下がっていって本格的な冬になる日で、なのにとってもあったかい。
暖かくなるとは聞いていたけど、昼の前にして18度。
散歩もたのしい。
昨日の雨で空気もサッパリ洗われていて、木の葉もキレイ。
建物、彫像、すべての輪郭がくっきりしている、30分ほどテクリと歩く。
お腹がすいて、丸の内の路地。
行列できてるお店に並ぶ。
ブラッスリーオザミというレストラン。
銀座を中心にワインがおいしい気軽なレストランを展開しているオザミグループの、比較的初期の作品。
近所に劇場や会議施設があってときおり、時間外れのディナーやランチを食べにきてた。
ランチタイムのランチははじめて。
わりと早めの時間にきたのに、かなりの行列。
それも近所に勤めてるビジネスマンや働く女性…、働く女性にピッタリくる言葉ってないなぁ…、ってだからそのまま働く女性。
5分ほどですか。
お一人様いらっしゃいますか?って聞かれて手をあげたらばカウンターの席があいてた。
そこでもいいです…、ってカウンターに座ってランチ。
お店の中はギッシリ、たしかに満席で、熱気でムンムンしています。
気候の良いときには、通りに面したフレンチ窓が開け放たれて、オープンエアーになるお店。
冬はそこにテントをはって、冷気を防いでいるのだけれどむしろ今日は、隙間風が入ってくるのは気持ちよくってウレシイ感じ。
それにしても今年の冬は気紛れで、暑くなったり寒くなったりを何度も何度も繰り返す。
気温の変化に合わせようと、体が悲鳴を上げてる感じ。
荒れた気候に負けぬよう、おいしく元気の出るものをタップリ食べてしのぎます(笑)。
高いスツール、狭いカウンター。
座面も小さくちょっと座り心地はよくないけれど、そのカウンターの端に座ると真正面にキッチンがあり、中の様子がうかがい見える。
そこで鍋をふっているシェフと目と目が合うような距離に場所にて、なんだか得した気持ちになった。
まずは前菜。
モッツァレラとトマトのサラダ。
プリフィックスのスタイルで全部で三種の料理の中から好みを選んで食べられる。
ポタージュスープとキッシュ、それからトマトのサラダが選べるようになっていた。
最初はスープと思ってた。
スープ好きでありますゆえ。
けれどやっぱり、野菜を食べなきゃいかんよなぁ…、と思ってそれでサラダにします。
色鮮やかで、うつくしい。
最初に口にいれる料理はやっぱりこうしてきれいなモノがありがたい。
トマトの甘さ。
シャキッと食感あざやかなレタスの葉っぱ。
なによりチーズ…、水牛のミルクで作ったブッファーラにて、味わい濃厚。
クチュっとやさしくつぶれると、口いっぱいにミルクの風味が広がっていく。
おいしい料理の受け入れ準備が、準備万端整う感じ。
今日のメインはステックンフリッツ。
ビストロに来て、メニューにコレを見つけると、よし、これにしようと思ってしまう。
ステックンフリッツを、「さぁ、どうぞ」と誇らしげにメニューに掲げているビストロは信頼できる。
何を食べてもおいしいんだろうなぁ…、って思いながらも入ると結局、ステックフリッツをたのんでしまう。
好きなんだから、しょうがない。
お店によって、ステーキがハラミかロースかと流儀があって、ココはロース派。
とはいえ、脂の少ない赤身系の肉。
たまたまなのだろうけど、ボクのお肉がまるでオーストラリア大陸みたいな形。
「オージービーフで、だからこんな形をしてるの?」って冗談めかしてきいたらば、何も言わずにニッコリしただけ。
あれって寂しい肩透かし。
サックリとした肉質と、ちょっと酸味のある上等な味。
細かく霜降る脂のうま味が、多分、これは国産牛だろう…、って思いながらもまぁ、どうでもいい。
おいしい素材に国境は無し。
サクッと揚がったフレンチフライも、揚がり具合が絶妙で、ココはやっぱり料理がシッカリしてていい。
隣の人が食べていた、鴨のロティもおいしそうで、カウンターで食べるご飯ってなんでこんなに他人の料理が気になるんだろう…、あれもこれもと追加したくなる、食べたらそそくさ店を出た。
お店を出てもズラッと行列…、おいしい店には人が集まる、景気の善し悪し関係なしネと思ったりした、さて仕事。
[0回]
2010/12/22 (Wed)
銀座イースト:洋
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築地場内、小田保の朝
築地にいきます。
朝早くから起きだして、「大人の遠足」…、ずっと前から築地で朝ご飯を食べましょうって企画をしてて延期、延期でやっと今日の開催となる。
朝の寒さが厳しいこの時期。
だからちょっと大変かなぁ…、と思いもしたけどそこはそこ。
正月前のこの時期の、築地の賑わいは半端じゃないほど…、食事の前にまずは場内をみてまわりましょうと市場に入ると、新巻鮭やら数の子、イクラの箱が山積みされててターレもいつも以上に元気よく通路をブンブン走りまわってる。
それにしても築地という場所。
これほどキレイで活気があって、あふれるほどの海産物が取引される場所が世界のどこにあろうか…、って来るたびウットリしてしまう。
さてさて、朝を場内の店、「小田保(おだやす)」でする。
「
築地場内
」と呼ばれる場所にある飲食店。
海産物が名物の店ばかりかというと、ラーメン屋だったり喫茶店とか。
あるいは吉野家の創業の店であったりと、いわゆる「市場関係者」のための店もたくさんあって、それらの店は観光客があまりこぬ。
例えば寿司のお店なんかには、ビックリするほどの行列が週末なんかにはできるのだけど内輪のお店はあんまり待たずに入れる。
例えばこの店、小田保は基本的に洋食店というコトになっている。
フライがメイン。
お店にかかるのれんにも「とんかつ」って書いてある。
朝から体を動かした後、油のおいしい料理をガツンとお腹の中に放り込みたい…、そんな気持ちに応えてくれる。
値段もそこそここなれてて、市場の人もかなり利用しているお店。
店の両側は築地場内でも行列ができるので有名な寿司のお店で、だから人波かき分けて。
ゴメンなさいヨ…、っていいつつお店にスルンと入る。
カウンターとテーブル数個の小さなお店。
まずは売り物のフライを食べる。
実はここにはもう一軒、「八千代」という名前のフライを売り物にしているお店があってそこも結構人気。
そこのフライはラードがメインのドッシリとした油の中でかなり強めにガリッと揚げる。
だから豚とか海老とかをシッカリ揚げて食べる料理はなるほどおいしい。
けれど季節は冬であります。
牡蠣がおいしいこの季節。
ガシッと強く揚げるより、フンワリ、カラッとほどよく仕上げる揚げ方でないと牡蠣の食感、うま味をたのしむコトが出来ない。
そこでココ。
ココのフライはサクッと軽め。
パン粉の色も程良く小麦色をしていて、具材をフンワリ仕上げてくれる。
牡蠣ミックスっていうのをたのむと、牡蠣のフライとバター焼きを一緒に盛って出してくれる。
フライの牡蠣はフックラ、フワフワ。
噛むとパン粉と一緒に口にやってきて、そのカサカサと身のフンワリが好対照の食感、味わい。
自家製タルタルソースも軽く、酸味優先。
スッキリとした風味がうれしい、よきお供。
一転、牡蠣のグリルはプックラ。
噛むとジュワッと牡蠣のうま味がほとばしり出る、大粒にして腹の太った牡蠣のうま味に体をよじる。
穴子のフライもムチッとしてて、しかもフワッと身がほどけてく。
フライだけでなく、バター焼きがココのもうひとつの名物でもある。
例えば鮭やカジキマグロ、ムツに赤身と普通は塩で焼いたり照り焼きにする魚をバターでコンガリ仕上げる。
粉を軽めにそっとはたいて、ジリジリ、フライパンで仕上げると、
塩焼きなんでは手に入らないコッテリとした濃厚風味に仕上がっていく。
醤油の風味が邪魔しない分、照り焼きなんかと比較をすると魚の風味がよりシッカリと感じられるのがオモシロイ。
お皿に盛って出てきたときには魚の切り身の上にジュワジュワ、バターの小さな泡が残っててできたて感にニッコリとなる。
思わずヨダレが流れだす。
鮭はフンワリ、シットリしてる。
一方、カジキはガッシリとした頑丈な身で、箸を当てるとホロッとほぐれる。
噛めばちょっと豚肉に似た頑丈な身、噛みごたえ。
ちょっと酸味が残る後味が、スッキリとして肉とは違った味わいもある。
固めに炊けたご飯もおいしい。
白味噌つかったちょっと甘めの味噌汁の、具材はシンプル、三つ葉だけ。
そのシャキッとした食感と、スッキリとした爽快にして爽やかな香りが油をリセットするのがまたうれしくて、朝のお腹がシアワセになる。
今日の朝の一食目…、めでたく完食、ゴチソウサン。
[0回]
2010/12/11 (Sat)
銀座イースト:洋
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