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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    銀座でランチ。

    cm.jpg「カーサ・モンテス」なるレストラン。
    イタリア料理でもない。
    フランス料理でもない。
    基本的に、フランス山岳地域アルザスの料理がテーマのようではあるみたいだけど、リゾットもありカツレツもありと自由奔放。
    かつて専門料理の世界には「コンチネンタル」という種別があって、ヨーロッパ大陸という旧世界の国々に共通の料理文化をひとまとめにして「大陸的」と称した伝統。
    昔は結構、人気があった。
    けれど、かたくなな専門料理が幅をきかせる、今の日本の料理界ではのけ者あつかいにされてしまう。
    そのスタイルを正面切って、今、やる勇気にかなり感服。

    18b3ef3b.jpeg実はコノ店。
    かつて別のお店がフランス料理をずっとやってて、それが撤退。
    そのあとを「つばめグリル」を運営している会社が全部、ひきついだ。
    チリを代表するワインメーカーの「モンテス」社と提携し、ワインにあわせておいしい料理でメニューを構築。
    しかもチリのゴキゲンワインにあわせてまるで、気難しいところのないお料理を…、と、それでコンチネンタル風になったんだろう…、って思ったりする。

    景気の良い時代に出来たレストラン。
    だから趣向を凝らした造りで、空間計画がとても贅沢。
    外階段をタンタン降りてまず地下1階の扉をくぐる。
    そこにはまずレセプションがあり、それに続いてバーカウンター。
    ちょっと親密な半個室的空間があり、螺旋階段がお客様をもう一層下のフロアにいざなう仕掛け。
    メインダイニングは地下2階。
    地下1階部分が上に向かってくりぬかれたような吹き抜け空間に印象的な天使の姿の木の彫像。
    モンテス社のワインのエチケットにかならずプリントされてる、ワイングラスを持った天使が宙に向かって飛び立ちそうな躍動感に溢れた姿でその吹き抜けを見上げてる。
    印象的で、高揚感に満ちた空間…、ゴチソウです。

    さて、ランチ。

    27851a3a.jpeg前菜にメインディッシュにコーヒーという、プリフィックスなスタイルでメインディッシュが全部で10種類くらいでしょうか。
    どれも魅惑的にして分かり易い商品名が並ぶ。
    サラダ仕立ての前菜か、あるいはスープがまず選べ、ボクはそれではサラダを頂戴。

    ハマチのタルタルを添えた新鮮野菜のサラダ。
    スプーンでクルンとまとめられた魚のタルタルがネッチリとして旨み濃厚。
    あぁ、これは白いワインがおいしいはず…、って思わずワインをねだりそうになる。
    クレソン、シコレにトレビス、葉ブロッコリと味わい、香りが多彩な野菜。
    ムッチリとしたアボカドと食感、風味も豊かでたのしい。
    酸味がスキッと鮮やかなドレッシングもおいしくて、お腹が次の料理に向かって準備する。

    付き合ってくれた人がたのんだビシソワーズの甘くてなめらか、風味豊かにウットリしつつ、バリッとおいしいバゲット食べる。
    実はここ、ナイフフォークレストランでありつつ、主食をパンかご飯のどっちか選べるというのがなんだかウレシイ。
    リゾットたのんで、それをおかずにご飯を食べる…、ってコトすらできるお客様まかせが大人な感じ。
    ボクは好き。

    46e28099.jpegさてメイン。
    荒びきソーセージと十五穀米のリゾットというコレ。
    あまりに見事で言葉をなくした。

    リゾットとは言え水気がほとんどなくなるほどにシッカリ炒め煮された穀物。
    それがこんもり。
    まるでこれはパテじゃない?って、思うほどに肉の姿がみてとれるドッシリとしたソーセージ。
    上にハーブをこんもりのせて、さて召し上がれというステキなビジュアル。
    余分なつなぎをまるで使わず、細長い形はたしかにソーセージだけど、食べるとまるで肉の塊をたべているよなソーセージの確かな食感にまずは感激。
    噛むとジンワリ、肉の旨みと風味が広がる。
    ひと噛みごとにやさしく肉が潰れてホロホロ、ちらかっていく。
    さてリゾットは、と食べるとこれまた圧倒的な旨みにビックリ。
    ソーセージをボイルしたときのスープを使って炊き上げているのでありましょう。
    ホツホツとした奥歯が感じる食感はとても見事なリゾットで、なのに味はまごうことなきソーセージという不思議な料理。
    リゾットなのにお米の料理じゃなくてこれなら肉料理。
    これも白だなぁ…。
    キリッと冷やしたドライな白をお供に食べたい。
    コノ店の料理はどれもワインをこうしておねだりする…、見事だなぁって思ったりする。

    4a5d9ad7.jpeg目の前にストンと置かれたチキンのグリル。
    バリッと皮がキレイに焼かれた、もうみるからにおいしそうな鶏の姿に思わず頂戴…、って一口もらう。
    決して特別な鶏ではなんでしょう。
    けれど皮目をバリッと焼き上げて、そこから滲んだ脂で片身をシッカリと焼く。
    だから鶏の香りがステキに濃厚。
    塩の加減もすばらしく、鶏はこうして焼くものよ…、ってそのお手本を食べているよう。
    アスパラガスを上にタップリ。
    しかもサイドに皮付きジャガイモ。
    どちらもササッとローストされているだけなんだけど、鶏の脂をまとわせながら調味している。
    だからお皿の中のどれを食べてもおいしい鶏の風味がしてくる。
    リゾットもそう、これもそう。
    さまざまな素材を使って一皿つくり、けれど味の統一感があるのがステキ。
    こりゃいい料理です、オキニイリ。

    23e1ee2a.jpegわかりづらい場所の入りにくい店。
    なのに次々、ご婦人方がやってきて、たのしそうに料理を選び、それにあわせてワインをグラスでたのんで味わう。
    ランチタイムのこのコストパフォーマンスを考えるなら、そりゃ当然かなぁ…、って納得します。

    そして最後の食後のコーヒー。
    うーん、こんな店でもボタンをプシュッと抽出される泡立ちコーヒーが食後にくるのね。
    もしこれが、ネルドリップで落とされたスッキリとした昔ながらのコーヒーだったりしたらばもう完璧に惚れちゃうんだけど。
    まぁ、しょうがない。
    ほどよきところで帰りましょう…、とお店をあとにするお昼。

    拍手[2回]

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    たまりません…
    今、残業帰りの電車の中で、このブログをipadで見ています。
    iPadの大きな画面で写真を見たら、急にお腹が空いてきて死にそうです…。
    マダムではないですが、このお店に行ってみようと思います!www
    lovekuma69さん / 2010/07/01(Thu) /
    なかなかの店
    > lovekuma69さん
    今日はkoutagawaさんと二人で、マダムのお店に紛れ込んでおりました(笑)。
    いいお店でしたよ。
    おじさん同士でもまるでマダム気分になれる店w
    是非。
    サカキシンイチロウさん / 2010/07/01(Thu) /
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