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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    仲間で集まり、ちょっと映画をみましょうよ…、とそれで昨日封切られたばかりの新作、「スーパーエイト」をみることにした。

    super8.jpgどうしようか悩んだのですが…。
    ポスターや、広告用の動画を含めて情報管理が行き届き、期待感と飢餓感ばかりが膨らむ映画。
    そうした映画が今まで実際、名作だった試しはないので迷ってしまった。
    そもそも製作者として名前を連ねるスティーブンスピルバーグ。
    彼の名前を使えば注目されて、お金や観客が集まるからってそんな関与が多い人。
    少ないながら出てくる情報が「E.T.」みたいな雰囲気で、ボクはあんまり好きじゃない、あんなテイストの映画だったらどうしよう。

    そして脚本・監督を担当したJJエイブラムス。
    彼を「スター・トレック」の監督とみれば期待ができるけれど、「ロスト」を監督した人なんだと思えばちょっとなやんでしまう。
    大風呂敷を広げすぎ、張った伏線を使い切ることなく尻切れトンボなズブズブ人間ドラマにしてしまった張本人。
    製作をしたクローバーフィールドなんて、まさにこの映画と同じ飢餓感煽って中身はスカスカ。
    だからみようかどうか迷ったけれど、いろんな趣味を持ったみんなが、それでも納得できそうなのは、こうした話題の映画だろうと、それで選んでみてみます。

    思っていた以上におもしろい映画でござった。
    戦争映画…、しかも子供たちを巻き込んだ、容赦ないほどに残酷でリアリティーのある戦争映画で、迷いのなさに結構、ドキドキハラハラしちゃった。
    E.T.風ではまるでなく、ツッコミどころは満載だけど物語的に決して破綻はしてない。
    落とし所も容易に予想はできはするけど、そこそこ感動させてくれたりするのもステキ。

    supereight.jpgただクローバーフィールド以上に、戦う相手の実像を出し惜しみがちな、持って回った物語。
    家族の絆を甘ったるくもダラダラ語る中盤の中だるみ部分は、スピルバーグ&エイブラムスの悪いところがでてるのかなぁ…。
    音やカメラがとてもよくって、それでもグイグイ、最後の最後までドキドキハラハラさせながら引っ張っていく手際は見事。

    なにより1980年前後の人の顔をした俳優たちを集めてきている。
    しかもみんな上手いのですね。
    江戸時代の映画をとりつつ、みんなジャニーズ顔だったりする日本の映画の不自然がまるでないのにウットリします。
    特に主演の女の子。
    まだ子供なのに演技も良くて、表情、風情に風格がある。
    主演男子のお父さんの顔をどこかで見たことがある…。
    一体どこで見たんだろう…、ってずっと思って見たいたら、なるほどあの顔。
    草刈正雄に布施明をたし、アレック・ボールドウィンを加えて3で割ったらこの顔になるってそう思ったら、ウレシクってしょうがなくそれからずっと、「草刈がんばれ」ってココロの中で応援しながら見てました(笑)。

    トレーラーを貼っておきます…、こんな映画でこれ以上でもこれ以下でもない、そんなこれ。



    それにしてもこの映画の舞台になった1979年というこの時代。
    世界中がアメリカ的に憧れていた、そんな時代で、実際、当のアメリカも憧れられるにふさわしい、豊かに溢れたゴキゲンな国。
    特にボクにとってはとてもなつかしく、スティーブンスピルバーグの他の映画と同じくとても丁寧に、描かれている時代の空気にウットリしました。
    エレクトリックライトオーケストラではじまるり、ザ・ナックのマイ・シャローナで〆るサウンドトラックがまさに時代でそれが最大のスーパーエイトの見所かしら…、それもまたよし、程良く満足いたします。

    ところで昼ごはんを食べたあと、映画をみるまでの間にちょっと時間があって、カラオケボックスで休憩兼ねて喉の運動をいたします(笑)。
    ボクが歌った歌のリストをご報告。
    ・シャバンシャバン by パクヒョンビン。
    ・ハートブレイク太陽族 by スターボ(しかも振り付けつき)。
    ・今夜、桃色クラブで by 及川光博。
    ・夜へ急ぐ人 by ちあきなおみ(セリフ入り)。
    ・千の夜と一つの朝 by ELLIS。
    ・じんじんさせて by 山本リンダ。
    ・薔薇は美しく散る by 鈴木宏子(ベルサイユのばらの主題歌でござる)。
    そして〆に、再びシャバンシャバンを踊り付きにて歌ってスキッといたしました…、50過ぎのオジサンが歌う歌ではない歌ばかりが、なんだかちょっと恥ずかしく、でもボクらしいと思う今日。

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    ベーコンエピを一本かって、家で夜の書き仕事。

    be.jpg数あるベーコンエピの中で、今のところトロワグロのベーカリーショップのモノが一番のオキニイイリ。
    硬さ、塩味。
    一房分の大きさに、焼き加減にムチムチ感。
    ベーコンの味わい、それから入り方までほぼボク好みの完璧さ。
    とはいえ、食べ方次第で味が変わる。
    生地の休み方、熟し方。
    乾燥し具合で味が若干、違ってくるのは当然で、ボクが好きなのはこんな状態。

    焼いて、売り場にやってきて2時間以内。
    それを紙の袋に入れて、3時間ほどおいたのを取り出し1時間以内に食べきること。
    これをおいしく味わうボク的ルール。
    それで今日。
    仕事を終えてすぐエピを買い、袋を持ってそのまま次の仕事に向かう。
    それから家に帰り着いたのがちょうど買って3時間後。
    マックブックをセットして、仕事をしながら、一房。
    そしてまた一房とモグモグ食べる。
    顎をかみしめパンからにじむうま味、風味を味わいながら口、動かすと頭の中に血が通いいろんなアイディア湧いてくる。
    仕事のお供のオゴチソウ…、キーボードのキー叩く指のその指先まで血が通う。

    書き仕事が一段落しそうでそれで、DVDをセットする。
    ドッペルゲンガー…、2004年に公開された役所広司主演、
    ホラーという舞台設定の中で繰り広げられる人間ドラマを描くことが大好きな黒沢清の監督作品。

    doppel.jpgもう一人の自分=ドッペルゲンガーを見ると死んでしまうと言われる、それをテーマにホラーテイストではじまって、どんどんブラックコメディーの様相呈する不思議な作品。
    不信に不安。
    妬みにそねみ。
    人の暗闇の中にこそホラーが潜む、黒沢作品らしさに満ちたかなりたのしい作品で、なにより役所広司のうまさが光る。
    期待通りではなかったけれど、これはこれでイケテル映画と思ってみました。

    みながらこんなコトを考えた。
    人って存在。
    当然、その人そのものという実体があり、けれどその人とかかわりを持った他人の中にもその人らしき存在がある。
    実体じゃない。
    誤解や憶測、勝手なイメージに彩られた実像じゃない虚像があって、けれど確かに生きている。
    その虚像が人の噂やかかわりでどんどん大きくなってって、気づけば自分の知らぬところで自分と違った自分が勝手に生きている。
    そんなコトがそこらじゅうで起こってる。
    普通はそうした虚像は虚像で、悪さはしない。
    けれどあるとき、あるキッカケで自分ではない自分が突然やってきて、自分を殺す…、ようなコトをしでかしてしまう。

    ボクが会社を清算しなくちゃいけなくなったその前後には、まさにボクとは違ったボクがいろんなところで悪さをしてるというその噂で、本当のボクは死んじゃったモノ。
    ドッペルゲンガーのこれも一つの解釈だろう…、ってそんなコトを思ったりした。
    今はこうして自分らしいボクが生きてる…、なんてシアワセ、感謝する。

    ちなみに本日、厳しい暑さを紛らしましょうと、鼻歌交じりに街をゆく。
    ヘビーローテーションで口からついてでたのがこの曲でした。
    スターボーって言う80年代初頭のアイドルグループの「ハートブレイク太陽族」って曲で動画を貼っておきましょう。
    画質があんまりよくないけれどどうぞご容赦、ご勘弁。



    時代であります…、宇宙的なるコスチュームに不思議な振り付け、そして曲。
    そもそもスターボーっていう名前が「スター」と「レインボー」を合わせた造語で、星の架け橋って意味らしい。
    まだ発見されていない太陽系第10惑星のスターボーから地球に「A・I(愛)」を伝えるためにやってきた性別不明の宇宙三銃士って言うのが、このグループのコンセプト。
    書いてて小っ恥ずかしくなっちゃうほどに、1980年代的でありますネ。
    この時代って「コンセプト」がすべてのような時代でだから、こんなヘンテコリンがかなりいろんなところにまかり通ってた。
    でもこのグループの見事なほどのヘンテコリンには、いまだに感心させられます。
    いろんな動画がウェブに残っているのだけれど、全員分の振り付けがもれなく見れて、しかもこうして貼りつけられる動画がこれだけ。
    次のカラオケでこれを歌って踊ってやろうと、鋭意努力の途中でござる。
    ちなみに作詞は松本隆、作曲・編曲は細野晴臣、だからどことなくYMO的であったりするのも、なつかしい。

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    映画をみます…、本当は先週の封切り早々に観ておきたかった映画を一本。
    Xメン:ファーストジェネレーション」。
    xmen.jpg特別な能力をもったミュータントたちが戦う、アメリカを代表するコミックが映画化されたシリーズもの。
    もうすでに3作が公開されているけれど、その前日譚。
    後日譚という言葉は良く使い、よく聞くけれど「前日譚」という言葉があるというコトがわかったのは恥ずかしながら映画の世界。
    最近、流行りでありますゆえ。
    まった新しいシナリオ、プロットで映画を作るリスクは高くだからシリーズもので手堅く作品を作りましょう…、って流れは洋の東西問わず一般的で、中には「ジブリもの」なんてちょっと変わったシリーズものさえ出てくる。
    とは言え、シリーズ化してしまったモノの、出演者が死んでしまったり年をとってしまったりと先に話が続かぬようになってしまったドラマも多い。
    ならば時間をさかのぼりましょう…、と、前日譚モノが結構増えてる。
    バットマンなんて、「ビギンズ」っていう前日譚映画に続いて「ダークナイト」って前日譚の後日譚的映画までもができちゃっている。

    xmenj.jpg案外、この前日譚モノ。
    いろんな見方ができて面白かったりするのであります。
    これもそこそこ、たのしめた。

    そもそもこのXメンという映画シリーズ。
    能力を持つ彼らが、何と一体戦っているのかというと、それは「偏見」。
    人はもともと「自分と違うモノを恐れる」ように出来てる。
    例えば人種差別というのは、自分と肌の色が違う人を恐れないですむように、馬鹿にしてやろうと社会ぐるみで謀った心の詐欺事件。
    見た目であったり…。
    みただけではわからない能力だったり…。
    あるいはもっと単純に、理解が出来ぬというただそれだけを理由に人は、人を恐れる。
    恐れはいつか攻撃になる。
    その攻撃を耐えるか、それとも迎え撃つかというこの一点が、このシリーズの根幹でそのはじまりが丁寧に。
    しかも残酷なほどに冷静に描かれているのがステキなところ。
    このシリーズの、なるほどあれの理由はこうか…、と、今まで知ってるシリーズ映画の謎が明かされていく手腕も見事…、名作だろうと感じます。

    それにしてもこの映画、1962年が舞台であります。
    当時、世界的な危機と言われたキューバ危機がモチーフで、アメリカで問題になっていた公民権運動がテーマでもある。
    考えてみれば、ボクが2つのときのコト。
    外にツンと跳ね上がったヘアースタイルに、タイトなシルエットのミニのワンピース。
    デザイナーで言えばパコラバンヌ的なる近未来な感じの洋服。
    クッキリとしたメイクアップ。
    ドラマの中で大切な役割をする女性がしていた装いを、ボクの母もしていた記憶が強烈にある…、トレーラーを貼っておきます、懐かしささえ覚えます。



    遠くで確かに起こってた世界の危機をボクも経験していたんだなぁ…って感慨ひとしお。
    果たして今のこの世界。
    あの当時から比べてどれほど世界の危険は減ったんだろう。
    あれこれいろんなコトを考えれば考えるほど、気持ちはさみしく、なやましくなる。
    それから何より、人が「自分らしさを隠すことなく」シアワセに、みんながみんなを認めあえる時代がいつになったら来るのか?
    来ているような気もする反面、まだまだそうでもない気もします…、今日も元気にほがらかに。

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    うどんを茹でて、〆とします。

    nattomen.jpg最近、気に入っている生うどん。
    赤いきつねを作ってる、東洋水産。
    北海道の小麦粉だけを使って打った細めのうどんで、袋に4玉入って売られてる。

    クルンと丸まりちょうど手のひらの上にのっかる程度の大きさで、けれどズッシリ。
    重たく感じる。
    ピトッと貼りつき、ミッチリ詰まっている感じ。
    手にとって、鼻をそっと近づけると、小麦の香りがやさしく漂う。
    もうその段階でお腹がグーッ。

    お湯をタップリ沸かした中に、粉を落としてパラパラ手振りしながら入れる。
    鍋に入った途端にクルクル、螺旋状に揺れ茹だる。
    4分少々かかります。
    真っ白だった麺が徐々に、透き通って象牙色からあめ色に色変えながら仕上がっていく。
    冷たい水でザブザブ洗ってしめるとギュギュッとコシがでてくる。
    温かいままでもなかなかのびず、ムチムチしてきて喉にまったりからみつく。
    細い麺線だからタレがしっかりからまってくれる。
    だからいろんな味をためしてみたくなるのであります。

    でもって、これを使ってハマってるのがこのレシピ。

    nattoudon.jpg用意するのはツナの缶詰。
    マヨネーズ。
    それに納豆。
    ツナは水煮じゃなくってオイル漬け。
    納豆はできるだけ、細かな粒のモノを選んで、そこに「ダシ」。
    出汁じゃなくて、ダスィ。
    山形地方の名物の、きゅうりやなす、みょうがやシソなどの夏野菜を刻んで醤油を足して少々漬け込んだモノ。
    漬物のようでもあって同時に薬味タップリの調味料のようでもある、あると便利なご飯のお供を使う。

    ツナ缶と納豆とボウルに入れてマヨネーズを入れ、ネリネリ練って、ペースト状にしてスタンバイ。
    そこに茹でたうどんをそのまま入れる。
    そしてネリネリ、混ぜあわせ、最後にダシをタップリかける。
    好みで七味や醤油で風味をととので、あとは一気にズルンズルンとたぐって食べる。

    すべてが渾然一体となり、納豆臭さもマヨネーズっぽさもまるでなくなり、魚の香りがポワンとおいしい。
    まるでツナクリームのフェットチーネを食べてるみたいな食感すらする。
    そこにシャリシャリ。
    ダシの野菜の食感がサッパリとして、いくらだって食べられる。
    夜のお腹がヨロコビました、オゴチソウ。

    ちなみに今夜のお供のDVDは「悪霊島」でございました。
    「鵺のなく夜は恐ろしい」というコピーで一世風靡した、横溝正史原作の角川映画。
    1981年の作品で、その前年に亡くなったジョン・レノンのエピソードやら、あるいは当時、急激に若者文化を代表するガジェットになっていったウォークマンなんかが上手に使われ、時代感をプンプンさせてる。
    もともと、横溝正史の小説は瀬戸内地方が舞台の作品がとても多くて、映像化されるととても懐かしい景色にちょっとしんみりします。



    この時代の日本映画。
    特に角川映画の丁寧で、豪華でしかもスケールの大きな作品性にはウットリします。
    映画がスポンサーやテレビ局のモノでなく、映画が好きな人のためにあった時代のステキ…、この30年間、日本の映画はへんてこりんになってくばかり。
    Jホラーが新たな世界を作るか…、って思いもしたけど結局、ゲテモノ映画になりさがってしまった理由が、横溝映画を観るとわかるネ。
    だって本当に怖いのは、死んだ人の霊だとかより、生きてる人が生き続けようとするエネルギーの方だったりする。
    それになにより、岩下志麻のお下げ髪だよネ…、って言ったら友人が、それは悪霊島の中の岩下志麻じゃなくって、「この子の七つのお祝いに」の岩下志麻の方だよ…、って指摘を受ける。
    次はそれをみなくっちゃ…、って思ったりした、金曜日。

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    アートな午後をたのしむ今日…、江戸東京博物館にやってくる。
    500rakan.jpg滅多に目にすることができぬ特別展を開催中なのであります。
    法然上人八百年御忌奉賛特別展。
    五百羅漢・増上寺秘蔵の仏画、幕末の絵師、狩野一信…、なる展覧会。
    本来ならば3月後半から開催予定だったのだけど、3月11日の大震災のため開催延期、4月末からやっと公開されることになったというモノ。
    1816年生まれという「狩野一信」。
    芝の増上寺さんの住職からの依頼によって、釈迦の弟子、羅漢様の諸行を100幅の絵にしてくれよ…、と。
    30代の後半にうけた仕事になんと10年の歳月をかけ、48才で逝ってしまうまでになんとか96幅までは完成させた。
    精魂尽き果ててしまったのでしょう…、残り4幅は奥さんと弟子が補作したという。

    500rakan1.jpg1幅に5人ずつ、100幅合わせて五百羅漢が勢揃い。
    所蔵している増上寺の関係者ですら、全部を一度に見たことがないと言われた貴重な作品群。
    なにしろ一幅が、縦3mを優に超すという大きさですから展示する場所選びからして大変だったに違いない。

    実際に、その作品をみると圧倒されてしまいます。
    筆の運びのひとつひとつに魂が宿っているとでもいいますか…。
    狩野派らしい伝統絵画の体裁をとってはいるけど、日本絵画のようには思えぬ濃厚で、大胆な表現方法。
    人が生きて行くことの苦しさと、でも一生懸命精進すれば、かならずいつかは報われ、そして救われる。
    そう信じてはいるけれど、ときに、人のココロに闇が巣食って一切合切、飲み込んでやろうと手ぐすねを引く。
    負けてはならぬ…、と歯を食いしばる元気と勇気をもらえる気がする。
    幕末という時代の変わり目。
    鬼が出るか蛇が出るか、あるいは仏が出るかわからぬそんな時代のこの芸術を、今のボクらがこうしてみるコト。
    運命的と思ったりした、期間中にできれば数回、来たいもの。

    ところで…。
    博物館・美術館つながりでちょっとビックリした話題。
    一時期、日本にマンガミュージアムを作る、作らないで政治の世界が揺れましたけど、いつのまにか中国・杭州に「中国コミック&アニメーションミュージアム」ってのが作られるんだそうであります。
    建物部分のコンペを行い、それで決まった最優秀作品の紹介ビデオ…、なかなかです。



    マンガ、コミックでつかわれる「吹出しパターン」をモチーフにしたこの建物。
    中身をあらわす容器的にて、なかなか立派。
    出来てしまうのは中国で、しかも日本からかなり遠い内陸地区。
    マンガ、アニメを収蔵するための箱というコトは、日本のモノもおそらく「合法的」にココに展示されることになるのだろうけど、なんだか哀しい。
    文化ですらもが政治の道具になってしまう、ヘンテコリンな日本の今がモノガナシ。

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