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2024/11/28 (Thu)
うどんで〆て、悪霊島
うどんを茹でて、〆とします。
最近、気に入っている生うどん。
赤いきつねを作ってる、東洋水産。
北海道の小麦粉だけを使って打った細めのうどん
で、袋に4玉入って売られてる。
クルンと丸まりちょうど手のひらの上にのっかる程度の大きさで、けれどズッシリ。
重たく感じる。
ピトッと貼りつき、ミッチリ詰まっている感じ。
手にとって、鼻をそっと近づけると、小麦の香りがやさしく漂う。
もうその段階でお腹がグーッ。
お湯をタップリ沸かした中に、粉を落としてパラパラ手振りしながら入れる。
鍋に入った途端にクルクル、螺旋状に揺れ茹だる。
4分少々かかります。
真っ白だった麺が徐々に、透き通って象牙色からあめ色に色変えながら仕上がっていく。
冷たい水でザブザブ洗ってしめるとギュギュッとコシがでてくる。
温かいままでもなかなかのびず、ムチムチしてきて喉にまったりからみつく。
細い麺線だからタレがしっかりからまってくれる。
だからいろんな味をためしてみたくなるのであります。
でもって、これを使ってハマってるのがこのレシピ。
用意するのはツナの缶詰。
マヨネーズ。
それに納豆。
ツナは水煮じゃなくってオイル漬け。
納豆はできるだけ、細かな粒のモノを選んで、そこに「ダシ」。
出汁じゃなくて、ダスィ。
山形地方の名物の、きゅうりやなす、みょうがやシソなどの夏野菜を刻んで醤油を足して少々漬け込んだモノ。
漬物のようでもあって同時に薬味タップリの調味料のようでもある、あると便利なご飯のお供を使う。
ツナ缶と納豆とボウルに入れてマヨネーズを入れ、ネリネリ練って、ペースト状にしてスタンバイ。
そこに茹でたうどんをそのまま入れる。
そしてネリネリ、混ぜあわせ、最後にダシをタップリかける。
好みで七味や醤油で風味をととので、あとは一気にズルンズルンとたぐって食べる。
すべてが渾然一体となり、納豆臭さもマヨネーズっぽさもまるでなくなり、魚の香りがポワンとおいしい。
まるでツナクリームのフェットチーネを食べてるみたいな食感すらする。
そこにシャリシャリ。
ダシの野菜の食感がサッパリとして、いくらだって食べられる。
夜のお腹がヨロコビました、オゴチソウ。
ちなみに今夜のお供のDVDは「悪霊島」でございました。
「鵺のなく夜は恐ろしい」というコピーで一世風靡した、横溝正史原作の角川映画。
1981年の作品で、その前年に亡くなったジョン・レノンのエピソードやら、あるいは当時、急激に若者文化を代表するガジェットになっていったウォークマンなんかが上手に使われ、時代感をプンプンさせてる。
もともと、横溝正史の小説は瀬戸内地方が舞台の作品がとても多くて、映像化されるととても懐かしい景色にちょっとしんみりします。
この時代の日本映画。
特に角川映画の丁寧で、豪華でしかもスケールの大きな作品性にはウットリします。
映画がスポンサーやテレビ局のモノでなく、映画が好きな人のためにあった時代のステキ…、この30年間、日本の映画はへんてこりんになってくばかり。
Jホラーが新たな世界を作るか…、って思いもしたけど結局、ゲテモノ映画になりさがってしまった理由が、横溝映画を観るとわかるネ。
だって本当に怖いのは、死んだ人の霊だとかより、生きてる人が生き続けようとするエネルギーの方だったりする。
それになにより、岩下志麻のお下げ髪だよネ…、って言ったら友人が、それは悪霊島の中の岩下志麻じゃなくって、「この子の七つのお祝いに」の岩下志麻の方だよ…、って指摘を受ける。
次はそれをみなくっちゃ…、って思ったりした、金曜日。
[0回]
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2011/06/03 (Fri)
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この子の七つのお祝いに
…のお下げ髪(というか、セーラー服)の岩下志麻!
大学生の頃にTVで見たと思うんだけど
あんなに怖い映像は今だないっすw
今調べてみたらDVDって出てないんだそうですね、この作品。
VHS探して見てみようかなぁ。
見つけたら観賞会しません?
まりおさん / 2011/06/03(Fri) /
編集
なんてこったい!
> まりおさん
DVD化されてないなんて…、残念至極。
ちなみに、悪霊島においてもセーラー服姿はなさってらっしゃいませんが、しっかりお下げ髪の岩下志麻さまの回想シーンを堪能することができましたです。
サカキシンイチロウさん / 2011/06/03(Fri) /
編集
アーカイブ文化
映画だけでなく,テレビも随分と弱っているようですね
震災の事もあって今後,エンターテインメント業界は
厳しくなっていくと同時に,
消費者のアーカイブに対する需要が
増えていきそうな気がします
こう,なにかガッと上がっていって欲しいものですけれども
佐藤Rさん / 2011/06/04(Sat) /
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ノスタルジ
> 佐藤Rさん
音楽もそうでしょうか…。
どんどん気持ちが1990年代以前のモノに向かっていく。
年をとったから居心地のよいモノに気持ちがいくのかなぁ…、と思ったりもしますけれど、今があまりに退屈であるというのも大きな理由であろうとも。
ちょっとなやましゅうございます。
サカキシンイチロウさん / 2011/06/04(Sat) /
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明日のお昼に
おうどんのレシピにとっても魅かれます。
明日のお昼に早速試してみますね。
横溝正史の映画。
子どもの頃、なぜか何本か劇場で観ました。
「病院坂の首くくりの家」
タイトルだけでも失禁してしまいそうな恐ろしさでした。
kikoさん / 2011/06/04(Sat) /
編集
角川映画
> kikoさん
最近、角川映画ばかりを見ているような気がします。
原作の良さが光る上に、俳優陣の豪華さにも目を見張ります。
いろんな意味でいい時代だったんだろうなぁ…って。
このうどんのレシピ。
本当に簡単で、たのしめます。
ダシがないときには、刻んだキュウリと大葉で十分代用できます。
ぜひ、試されてみてください。
サカキシンイチロウさん / 2011/06/04(Sat) /
編集
いちばんおそろしいです
この子の七つのお祝いに
幼少の頃見ましたが、
あまりに恐ろしさに心奪われました。あの何とも言えない怪奇で美しい作品は、、なかなか
ないですね。
みしまさん / 2011/06/04(Sat) /
編集
耽美は
> みしまさん
この子の七つのお祝いには、DVDになってないのですね。
ひさしぶりにVHSでみなくちゃと、そういう意味でもワクワクしております。
耽美的なる恐怖。
格別ですよね。
サカキシンイチロウさん / 2011/06/04(Sat) /
編集
悪霊島
この頃の角川映画って独特の雰囲気があって、今振り返ってみてもゾクゾクしますね。この映画がきっかけで、ビートルズが大好きになりました。
あの頃は、日本も自分もキラキラしてたな〜笑。なんて遠い目をしちゃいました。
オレンジさん / 2011/06/05(Sun) /
編集
キラキラ
> オレンジさん
この時代の日本。
キラキラとギラギラのバランスがとてもよかったのでしょう。
そののち、ギラギラの分量が多くなり気づけばキラキラ抜きのギラギラとした日本になった。
今ではそのギラギラすらなくなっちゃって、それで元気がないのかもしれません。
キラキラの日本とキラキラの自分。
取り戻したいものですね。
サカキシンイチロウさん / 2011/06/05(Sun) /
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