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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    今日の天気は大荒れでした。

    08c05ce9.jpeg銀座で土砂降りに見舞われて、地下鉄に乗り青山へ。
    空は不穏なほどに真っ暗で、どうしようかと思うほど。
    仕事を終えて、家に帰ろうと思って再び地下鉄の駅。
    途中のりかえで、丸ノ内線に乗ろうとしたら、電車がかなり遅れていると…。
    しばらく待って、満員電車のような混雑電車にのって、家にたどりつきテレビを見たら大雨のため線路が冠水したところがあったようなのですね。
    淡路町と御茶ノ水をつないだ路線。
    神田川とすれすれに、地下鉄なのに地上に一旦姿をあらわしそれから再び地下に潜っていく場所が、どうも水に浸かったみたい。
    一昔前まで、大雨降るとまず神田川が氾濫してた。
    けれど治水が充実してから数年、こんなコトはなかった…、想定外の今日の雨。

    家に帰ってしばらくしたら、友人からのお呼び出し。
    いろんなところで電車が停まりはじめているから、雨が落ち着くまで近所でのもうよ。
    それでいつもの紅とんに行く。
    同じような考え方の人が結構、いたのでしょうね…、いつもよりもお客様の数そのものは少ないけれど飲んでる人はかなりジックリ落ち着いて、早い時間からかなりメートルあげている。
    沖縄では、台風が来ると映画館か居酒屋、あるいはショッピングセンターにみんなくりだし、雨風おだやかになるまでみんなで騒ぐ…、そんな感じの今日のココ。

    a5d56b98.jpegまずはホッピー。
    それからウィスキーハイボール。
    アジのフライをつまみにします。

    アジのフライって、昔、あんまり好きじゃなかった。
    松山のボクが育った家の向かいに主婦の店っていうのがあって、そこの揚げ物コーナーにハムカツ、ウィンナフライにアジのフライがあって、本当はハムカツばかりを買って食べたかった。
    けれど魚も食べなきゃダメ…、ってアジのフライが必ず混じる。
    かなりの確率で骨が混じってたのです。
    皮をひかずに揚げてることもかなりあり、パン粉衣から青い鱗が透けてみえるのが、子供心に怖かった。
    大人になった今はなぜだか、このアジフライがおいしくてあると必ずたのんでしまう。
    ちょっとがっちりした頑丈なパン粉の衣。
    本当はウスターソースで食べたかった。
    細かなパン粉がギッシリついた、B級フライにはとんかつソースや中濃ソースじゃなくって絶対ウスターソース。
    でもワガママは申せません。
    ソースをプチュっとほどこして、バクバクサクサク、食べてやる。

    串焼きを食べ、マカロニサラダに七味をかけてプチュン、プチュンと味わって、それから先日、メニューが変わって最初に食べたオキニイリ的なる一品。
    豚玉キャベツっていうのを食べる。

    7f4e2013.jpegやってきたときはまるで昨日の、広島風のお好み焼き。
    コンモリとして盛り上がる。
    一番下は玉子焼き。
    削り鰹にソースにチャチャッとマヨネーズ。
    ところがカツオを取り去って、山成す部分の内側をめくれば中は千切りキャベツ。
    粉は使わず、キャベツでカサ増し。
    その事実だけを捉えてみれば、かなり貧しいB級だけど、それだけ安くしかもカロリー控えめと思って食べると、これはこれでオシャレな味に思えるステキ。
    賢い料理に見えたりします…、オキニイリ。

    それにしてもこのお店。
    普通のコトが普通にシッカリできている。
    しかもお店の人が目立たぬように、ただただ実直にサービスすることに注力してる。
    それが好き。
    最近流行りの、若い人達がありあまるほどの情熱とモティベーションで、熱いサービスをするお店。
    ボクはあんまり好きじゃない。

    居酒屋価格しか払ってないのに、まるでお客様が王様であるかのように膝を曲げてかしずいてみたり、まるで友人に話しかけるかのようなタメ口口調でしゃべる。
    そんな熱さが暑苦しくて、君たち、これからずっとこの先、結婚をして子どもができて年をとってもこうしたコトをし続けるの?…、って疑問符なげたくなってしまう。
    居酒屋なんて、お客様が気軽に酒がのめる程度のほどよいサービス、明るい笑顔と元気な挨拶ができればそれでいいんだよ…、ってこの店みてると確信できる。

    ほどよくお腹を満たして家にノッタリ帰る。

    simemen.jpgテレビを観てたらお腹がすいた。
    昨日の夜からあまり動かず、ボクに反乱しかけてたお腹がちょっと動き始めたようであります。
    それで〆を自分で作る。

    塩ラーメンの麺とスープのセットがあって、冷蔵庫の中に数日前に使った白菜の芯の部分が残ってた。
    それをそぎ切り。
    串切りタマネギと一緒に油で炒めてそこに塩コショウ。
    お湯を注いで、スープを溶かす。
    なんだか神座ラーメンみたい…、って思って味をみたらばかなり近い味。
    甘みが足りず、ちょっと白出汁でうま味と甘みを足してやり、そこにおつまみ用のチャーシュー混ぜてグツグツ、沸騰させていく。
    麺を茹で、チャチャッと湯切って丼に入れ、スープと具材をザザッとうつす。
    胡麻をちらして、それからラー油とごま油。
    風味をつけてハフハフ食べる…、なかなかおいしくしかもやっぱり神座風で、したり顔。
    作った後に袋に印刷されている調理手順をみてみたら、まるで違った作り方。
    でもいいんです。
    自分流で作ってそれがおいしければそれでいいんだ、とボクは思う。
    経験の数だけ、おいしく食べるヒントがでてくる。
    イマジネーションの数だけおいしい料理の答えができる…、そんなステキを味わう今夜。
    明日は土曜日、ちょっとユックリいたしましょう。

    ところで今日…、へんてこりんでなつかしい映画を一本観ちゃいます。

    [高画質で再生]

    「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」予告 [動画]


    「怪獣大奮戦ダイゴロウ対ゴリアス」っていう、1972年封切りの東宝映画…、円谷プロダクションの創立10周年の記念作品ということで、怪獣映画でありながらかなり異色でオキニイリ。
    お腹をいつも減らしてるかわいい怪獣、ダイゴロウが世界を救う物語。
    大人の童話って、この予告編でもいっているけど観ててほのぼの、気持ちがなんだか穏やかになるステキな映画でビックリします。
    なにより当時、売り出し中の俳優たちが真剣に、いい演技をしてるんですよね。
    特撮部分や怪獣なんかの造形はツッコミどころ満載だけど、ドラマ自体がすごくステキで決して子供用にでてるワケじゃない。
    昔の怪獣映画ってみんな子供に難解で、製作してる大人がみずからたのしみ夢や憧れ、それから主張を盛り込んでいる。

    20110527132444.jpgでも子供達もみたんですよネ。
    主義主張はわからないけど怪獣だったりキャラクターのかわいらしさをよろこんで、みたあと何かをココロに残した。
    大人になって再び見ると、なつかしいなと思いつつ、同時に子供の頃にわからなかったいろんなコトがわかる自分に気づく。
    そんな映画と一緒に育ったボクら世代はシアワセだったのかもしれないなぁ…、って思ったりした。


    ちなみに左に貼った画像。
    主役のダイゴロウのお母さんの勇姿であります。
    普通、怪獣と言えば爬虫類系か宇宙生物系と決まってる。
    なのに彼女はまるでオコジョで、白い髪をまるで連獅子のごと振り乱し、ヒャーヒャーボボーッと炎を吐き出しまきちらす。
    この顔みたら、子供は多分、ひきつけ起こして夜はトイレにいけなくなるんじゃないかしら…って今さらながら感心しちゃう。
    一説によると数ある怪獣映画の中で、もっとも子供に不人気で、けれどいまだに熱烈なる大人のファンがいる映画だというのであります…、だからボクは好きだったのかってそんなコトを思う夜(笑)。

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    映画を觀ます…、トランスフォーマー・ダークサイドムーン。
    数週間前に封切られていて、一日も早く本当はみたくてしょうがなかった。
    けれどちょっと忙しく、結局、今日になっちゃった。

    transformer.jpg家の近所の映画館で観てもよかった。
    けれどこれ。
    かなりよくできた3D というコトで、せっかくだったらいいスクリーンでみたくって。
    東京都内にあるIMAXシアターといえば豊島園にあるシネコンのモノ。
    それが一番。
    だからワザワザ小旅行。
    予約開始と同時にとってもらった席は、ベストポジション。
    ど真ん中。
    しかも前には通路があって、目を遮るモノなにもなし。
    なにしろ2時間半を越える長丁場、観る環境にはこだわりたくもあったのでした!

    でもって、観た感想。
    戦闘シーンは言うコトなし。
    なによりIMAXシアターの3D効果のすばらしいコト。
    奥行きだけでなく飛び出し感も言うコトなしで、とても自然ですばらしい。
    メガネも軽い。
    普通の映画館で3D効果を得るために用意されてるメガネは重い。
    見ている間、何度も何度も指で持ち上げ位置を矯正しなくちゃいけない。
    けれどココのはピタッと顔におさまって、かけてることを意識しないで画面の中に集中できる。
    音も見事で、しかも音にあわせてシートが震えてくれたりさえする。
    つぎはぎだらけで、時間稼ぎなドラマは貧弱。
    一流なのは特殊効果という、ある意味、今のハリウッド的映画なのかもしれません。

    予告編を貼っておきます。
    サービス精神旺盛で、かなりお腹いっぱいになっちゃうくらいの見事な出来栄え、ウットリです。



    この予告編の最後の方で、超高層ビルがねじり切られて倒壊するシークエンス。
    息をするのを忘れてしまう。
    それほど臨場感にあふれるシーンで、この部分だけでも観る価値ありかもって思ったりする、スゴイです。

    ところでコレ。
    この映画の効果音をこうやってつけているんだ…、という動画であります、オモシロイです。

    SoundWorks Collection: The Sound of Transformers: Dark of the Moon from Michael Coleman on Vimeo.


    へーってもう方法で、映画の効果音て作られているんだなぁ…、って感心します。
    ドライアイスを使ったり、エレキギターを使ったり。
    いろんな音を試しながら、可能な限りの音を作る、あるいは集めてイメージ通りの音に近づけていく…、その作業そのものをクリエーターがたのしんでいる、その表情がステキでとてもカッコイイ。
    実はもっとデジタルな方法で、音が簡単に作られているのかとボクは思っていたのです。
    なのにかなりのアナログ作業。
    金属の上で溶けるドライアイスが、あんな音を出してるなんて…。
    しかも金属が変わると音が当然変わる。
    いろんな金属とドライアイスの相性をたしかめながら音を作り上げている、こうした地味な作業の積み上げ集大成…、映画作りってステキだなぁって思い知ります、ステキです。
     

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    試食と試食の間に映画を一本みました、「スーパー」って言うほぼ単館なニッチな映画。

    super.jpgそこはかとなくパチもんっぽさが漂う映画ではございます。
    冴えないオトコ。
    一念発起で正義を守ろうと立ち上がる。
    美少女を相棒にして、悪と戦う。
    こう書いただけで「キック・アス」みたいな内容だなぁ…、と。
    戦い方やコスチューム。
    アニメっぽさを多分に残した表現手法などなどまでもが、まるでキック・アス。
    トレーラーを見ると尚更、まるでそっくり。
    …、なのだけど。

    言わんとすべきテーマはまるで違ってた。
    観てよかったなぁ…、としみじみ思う、いい映画。

    決して格好良くない普通のオジサン。
    ダイナーレストランのキッチンで働くうだつの上がらないおっさんが、身分不相応な美人の奥さんをねとられました!…、ってそのハジマリはあまりに事件と言うにはあまりに小さな物語。
    ところが、彼女を取り戻せという神様からのお告げがあった。
    つまり「自分は神様から選ばれた人間なんだ」と思い込むところから、情けないほどの悲喜劇がおこるのですネ。
    妄想に突き動かされた人のみが、発揮できる行動力。
    その行動に一貫性があればあるほど、一貫性を持たぬ社会からずれていく。
    なんと切なく、なんと哀しい。
    マスクをかぶると何でもできる。
    そしていつしか、「神の名のもとに」唖然とするようなコトをしでかす。

    superuchiwa.jpg奥さんを奪った悪党を主人公が小老僧とする、その瞬間に主人公にこう問います。
    オレを殺して世界が変わるか?
    主人公の答えは簡単。
    「変わらないかもしれないけれど、試してみないとわからない」とそういいながら、グサグサ、ナイフを突き刺す。
    かなり残酷で痛いです。
    どんな落とし所を作るんだろうと、ハラハラしながらみていてなるほど。
    ラストシーンにはかなり泣けます。

    自分は「戦えと神から選ばれた人間」だ、と思って彼は戦っていた。
    けれど気がつく。
    神から選ばれていたのは自分ではなく「救われるべき彼女」の方。
    神様は戦う者を選ぶ存在じゃなく、救われるべき者を選ぶ存在なのだ…、という落とし場所。
    映画のタイトル。
    スーパーヒーローでもスーパーマンでもなくて単に「スーパー」。
    誰かのために必死にガンバルどんな人の中にでもある「スーパーな可能性」のことをいってるのかなぁ…、って思ったりした。
    勇気がもらえほろりとできてしかも笑えるステキな映画…、これはかなりのオキニイリ。



    それにしてもリブ・タイラー。
    クチビルお化けのようなのっぺり顔が、この役どころにピッタリしてる。
    それにしてもケビン・ベーコン。
    一流感の微塵もないチンピラ顔が、この役柄にピッタリしてる。
    主人公のおっさんっぷりも、相棒演ずる女の子のいじめっこっぽさ爆裂ぶりも見事であります。
    キャスティングの妙。
    世界の映画はこうして人で作られる。
    単なるスターシステムじゃない、個性と確かな自己主張こそ映画の命…、って、こういうところがボクは好き。

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    夜の映画館にやってきます。
    かつての夜型体質がすっかり朝方に変わってしまってそれで、夜に外出をしなくなってしまっていた。
    映画館も朝一番がありがたかったりする昨今で、なのになんで夜にきたかといいますと、前からみたくてしょうがなかったとある映画が夜しかやってなかったから。

    skyline.jpgスカイライン」ってSF映画。
    SFオタクがよってたかって作ったお馬鹿な映画。
    A級予算を使ったB級駄作?
    あるいはサービス精神旺盛なBな名作?
    どっちなんだろう…、って見て確かめなきゃと思っていたけど、なかなか機会がなかったのです。
    スーパー8とマイティーソー。
    同じようなテイストのSF大作に高い優先順位をつけてどんどん先送り。
    気づけば早朝、あるいはレイトショーだけになっちゃっていた。
    ボヤボヤしてたら上映そのものがおわってしまいそうで、それで昨夜。
    劇場自体も80席ほどのサイズでまるで、試写会みたいな感じを味わう。
    B級みるにはむしろこうしたお膳立てが、気持ちがキリッと盛り上がる。

    宇宙人による地球征服の物語であります。
    地球征服というより、人類制服の物語と言ったほうがふさわしいかな…。
    ある日突然、空から彼らがやってきて人間を次々さらって、人類世界を崩壊させる…、というこうした映画はたくさんあって、けれどこれほど容赦なく、しかも絶望的に強い彼らがやってくる映画は今までなかった。
    救いがなくて、笑っちゃうほど。
    なかなか敵が姿を見せぬチラリズムなんてどこ吹く風の、敵、でずっぱりの惜しみなさ。
    94分という短い尺も凝縮感があってよく、しかもその94分のほぼ80分がクライマックスというサービス精神旺盛具合にノックアウトされました。
    映画館で観るべき映画…、Bな名作でございます。



    ちなみにこれ、B級映画として正統派中の正統派でつまり名前を知った俳優が誰ひとりとして出てこない。
    だから誰が死んで、誰が生き残るか…、誰がどうした役割をして、ストーリーの中での重要性が誰がどうかがまるで予想がつかなくてドキドキハラハラ。
    リアリティーがあっていい。
    例えばテレビの事件ものなんて、絶対、こいつが犯人だろうって、配役みるだけでわかっちゃったりするモノネ…、俳優の顔と名前で人を呼ぶのではない映画をひさびさ堪能す。

    ちなみに昨夜の映画館…、新宿三丁目にあるバルト9ってシネコンで、そこのロビーになんとこんなモノを発見。
    まもなく封切られる「電人ザボーガー」って言う映画のプロモーション用のフィギュア。

    zaboga.jpg1974年から一年ちょっとフジテレビ系で放映されてた特撮ヒーローモノ。
    それをテーマにした映画で、これも見事なB級だけどみなくっちゃって思ってる。

    謎の存在と戦う特撮ヒーローものの中でも異色の設定。
    仮面ライダーのように主人公が自ら変身するのでない。
    あるいはロボットのような装置に乗り込み、一体化して戦うでもない。
    ザボーガーというロボットを操縦するコトで戦う。
    しかもそのロボットは人とほぼ同じサイズで、巨大化したりもしないというある意味、リアリティーに満ちた設定。

    だからその設定が現実的であればあるほど、そこで繰り広げられるあれやこれやが、逆にとっても非日常的で滑稽にみえるというアイロニー。
    それを非日常的に見せぬようにするにはおそらく、大量の予算をぶち込みCG使って架空の世界を作り上げればいいんだろうけど、そうはならない。
    あるいは、しないところが日本的っておもったりする。
    かつてのTVシリーズ「電人ザボーガー」のオープニングの動画を貼っておきましょう。



    子門真人のハリのある声。
    誰もが真似できる見事なるキメポーズに、キメぜりふ。
    CGなんてものにたよらぬ、キグルミ、ミニチュア…、なにより秘密基地がザボーガーの頭の造形なんてあまりに分かりやすくって、ウットリします。
    すべてが昭和…、なつかしい!

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    映画を觀ます…、マイティーソーという3Dのハリウッド的なる大作映画。
    d70d185c.jpeg実は、みようかどうか迷っていたのでありまして…。
    北欧神話がモチーフで、神の世界と人間世界がリンクしながらひとりの青年がみずからなすべきことに目覚めて世界を救うという物語。
    単なる大風呂敷な駄作か、あるいは壮大な英雄物語になるかおそらく両極端。
    3Dというところにも、ちょっと気持ちが引っかかり、しかも公式HPのトップページにこんなお馬鹿なキャッチコピー。
    「オレ様、神様、マイティーソー」。
    「どんな映画を観ようか迷ったら、迷わずソーに、ソー談だ!」って、あまりのセンスの悪さと頭の悪さにほとんど観る気を失っていた。

    3da0d1be.jpegアメリカでも公開される前は駄作なんじゃないかと心配されてたみたい。
    だからこれを買い付けた会社もちょっとおっかなびっくりだったんでしょう。
    こんなヘンテコリンなコピーでお茶を濁したとしか考えられない。
    ところが5月に公開された、当のアメリカでは予想をまるで覆す、骨太映画でかなりの評価を得ることになる。
    そこで日本の配給会社も、売り方を変えればいいのに相変わらずHPはそのまんま。
    挙句の果てに浅野忠信ハリウッドデビュー作ってコトばかりが伝わってくるへんてこりんな状況に、むしろ意固地になって見にきた感じ。

    で、結果であります。
    これが良かった。
    ボクとしては今年に入って、一番感動した映画。
    いろんな意味で今のボクの気持ちにガツンと飛び込んできたというのもあるでしょう。
    人を救うというコト。
    人の期待に答えるというコト。
    果たすべき責任を果たすというコト。
    そのために、何をし、何を得、何を捨てなくてはならないのか?と、さまざまなコトをひとつひとつ丁寧に問題提起をしては解決してくれる。
    かなり濃厚なカタルシスも用意されているんですね。
    泣けた。
    かなりウウッと嗚咽系の涙がやってきて、3D映画って泣くのに向いていないなぁ…、って思いながらもウウッと泣いた。

    mighty.jpg物語の内容以外に心配してたのが、浅野忠信が使い捨てキャラじゃないかというところ。
    ポスターだって、アメリカ公開用のモノと日本のモノを比べてみると右上の人を入れ替えただけ。
    こりゃ、日本だけのリップサービスポスターかって思って心配していたけれど。
    いやいや、どうして。
    最初から最後まで、死なずずっと活躍してる。
    重要なシーンでは必ず顔を見せてくれててホッとしました。
    なにより彼って、戦う人を演じさせると凛々しくしかも憂いを帯びて、いい雰囲気を持ってるんだと魅力発見…、ビックリでした。
    他のキャストもなかなか良くて、例えば涙ひとつで雄弁にすべてを語れるアンソニー・ホプキンス。
    ブラックスワンで見事な壊れっぷりをみせてくれたナタリー・ポートマンって、やっぱり美人で魅力的な人なんだなぁ…、って再認識。
    それ以外のあまり有名じゃない人達が、だから他の役柄なんかに染まっていないとても自然で雄弁な演技をしていてビックリしました、今一番のおすすめでもある、オキニイリ。

    トレーラーを一枚貼っておきましょう。
    日本語版の予告フィルムもあるけれど、あまりにそれは映画の実体を反映してはいあにのでそれでアメリカ版のを貼ります…、ごめんなさい。



    ちなみに映画の中で一番好きだったセリフがひとつ。
    神の国からやってきた主人公のソーが、ナタリーポートマン演ずる地球の人に言うコト。
    「ボクは魔法と科学がひとつの世界からやってきたんだ」という言葉。
    子供の頃…、あるいは人がもっと素朴で純粋だった頃っておそらく、魔法と科学はひとつ世界で生きていた。
    なのにいつしか勝手に科学と魔法の間に線を引いて、散り散りばらばらにしてしまった。
    魔法と科学の話だけじゃない。
    「ボクは夢と未来がひとつの世界からやってきたんだ」と胸をはって明るくいいたい…、そんなふうにも思ったりした、そんな夜。

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