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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    試食と試食の間に映画を一本みました、「スーパー」って言うほぼ単館なニッチな映画。

    super.jpgそこはかとなくパチもんっぽさが漂う映画ではございます。
    冴えないオトコ。
    一念発起で正義を守ろうと立ち上がる。
    美少女を相棒にして、悪と戦う。
    こう書いただけで「キック・アス」みたいな内容だなぁ…、と。
    戦い方やコスチューム。
    アニメっぽさを多分に残した表現手法などなどまでもが、まるでキック・アス。
    トレーラーを見ると尚更、まるでそっくり。
    …、なのだけど。

    言わんとすべきテーマはまるで違ってた。
    観てよかったなぁ…、としみじみ思う、いい映画。

    決して格好良くない普通のオジサン。
    ダイナーレストランのキッチンで働くうだつの上がらないおっさんが、身分不相応な美人の奥さんをねとられました!…、ってそのハジマリはあまりに事件と言うにはあまりに小さな物語。
    ところが、彼女を取り戻せという神様からのお告げがあった。
    つまり「自分は神様から選ばれた人間なんだ」と思い込むところから、情けないほどの悲喜劇がおこるのですネ。
    妄想に突き動かされた人のみが、発揮できる行動力。
    その行動に一貫性があればあるほど、一貫性を持たぬ社会からずれていく。
    なんと切なく、なんと哀しい。
    マスクをかぶると何でもできる。
    そしていつしか、「神の名のもとに」唖然とするようなコトをしでかす。

    superuchiwa.jpg奥さんを奪った悪党を主人公が小老僧とする、その瞬間に主人公にこう問います。
    オレを殺して世界が変わるか?
    主人公の答えは簡単。
    「変わらないかもしれないけれど、試してみないとわからない」とそういいながら、グサグサ、ナイフを突き刺す。
    かなり残酷で痛いです。
    どんな落とし所を作るんだろうと、ハラハラしながらみていてなるほど。
    ラストシーンにはかなり泣けます。

    自分は「戦えと神から選ばれた人間」だ、と思って彼は戦っていた。
    けれど気がつく。
    神から選ばれていたのは自分ではなく「救われるべき彼女」の方。
    神様は戦う者を選ぶ存在じゃなく、救われるべき者を選ぶ存在なのだ…、という落とし場所。
    映画のタイトル。
    スーパーヒーローでもスーパーマンでもなくて単に「スーパー」。
    誰かのために必死にガンバルどんな人の中にでもある「スーパーな可能性」のことをいってるのかなぁ…、って思ったりした。
    勇気がもらえほろりとできてしかも笑えるステキな映画…、これはかなりのオキニイリ。



    それにしてもリブ・タイラー。
    クチビルお化けのようなのっぺり顔が、この役どころにピッタリしてる。
    それにしてもケビン・ベーコン。
    一流感の微塵もないチンピラ顔が、この役柄にピッタリしてる。
    主人公のおっさんっぷりも、相棒演ずる女の子のいじめっこっぽさ爆裂ぶりも見事であります。
    キャスティングの妙。
    世界の映画はこうして人で作られる。
    単なるスターシステムじゃない、個性と確かな自己主張こそ映画の命…、って、こういうところがボクは好き。

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    ネコスタさん / 2011/07/31(Sun) /
    マイケル・ビーン
    > ネコスタさん
    マイケル・ビーン。
    不思議な存在感のある不思議な俳優さんですよね。
    画面の隅っこにいても気になっちゃう顔。
    日本にはなかなかいないタイプの役者さん。

    この映画。
    随時、日本各地で上映がはじまるようです。
    ぜひ。
    たのしめると思います。
    サカキシンイチロウさん / 2011/07/31(Sun) /
    すーぱー怖かったです
    個人的にはきつかったですー

    うちの母は推理ものや犯罪ものの場合海外のものは見られるのですね
    理由は彼女の世界に海外が繋がっていないので
    純然たるファンタジーなわけです

    一方で自分は外国で外国の人達と外国語の映画を見ているわけですが,
    一般の人があんなに簡単に殺し殺されるのが
    リアルで怖かったです

    でも作りや配役は見事でした
    日本でもできるなぁと思いながら見ていて
    主役は香川照之
    相棒は蒼井優

    でもケヴィン・ベーコンが見つからない
    アメリカでもこれゲイリー・オールドマンとかでもだめですよね
    日本でも岸谷五朗とか三上博史だとちょとぶれる

    フランスでは拍手の渦でした
    佐藤Rさん / 2011/09/08(Thu) /
    すうぱあ
    > 佐藤Rさん
    たしかに、あまりにリアルで怖い映画ですよね。
    こんなコトまでやっていいの…って、ハラハラしながらでも不思議な爽快感と充足感を味わうことができる不思議な映画。
    ケビン・ベーコン。
    日本では無理でしょうね…、トム・クルーズから薄っぺらさを払拭して闇で彩った不思議な存在。
    中国にはいるのかしら…?
    韓国あたりにいそうですね…、こうしたクセのある存在。
    サカキシンイチロウさん / 2011/09/08(Thu) /
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