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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    夜を家で軽くすませる。

    98f2f7bd.jpeg蕎麦を作ります。
    冬の蕎麦。
    麺は袋に入った普通の蒸麺。
    出汁で煮込むとトロンとなめらか、お腹にやさしい食感になる。
    出汁はあごだし。
    醤油をほんの少々くわえて、風味を与える。
    そこでクツリと麺を煮て、アオサをはなって香りだし。

    大きくてよいはまぐりが、とても安くてそれを具材に。
    塩をとかした水で1時間ほど砂を吐かせてザブザブ洗う。
    貝殻同士をこすってキレイに洗って鍋に放り込み、酒を注いで蓋をする。
    ゴトゴト煮込んで貝の酒蒸し。
    蓋をとったら白濁をした貝のジュースが鍋にタップリ。
    煮込んだ蕎麦を出汁ごとお椀に注いだところに、貝の酒蒸しを汁ごとザザッとうつして仕上げ。
    七味をパラッとかけて、フーハー、いただきました。
    貝のうま味が出汁の風味をひきたてて、なんともおいしい冬の蕎麦。
    プリプリとしたはまぐりの身が、蕎麦のムッチリした食感と一緒になってお腹をやさしく満たす夜。

    048116be.jpeg野菜を少々。
    キャベツやニンジン、キュウリなどなど。
    冷蔵庫の中の野菜をちぎって、刻んで塩と一緒にもんだ。
    ビニール袋に入れてゴンゴン。
    揉んでるうちに塩が馴染んで水がでてくる。
    軽い浅漬け。
    水気をしぼってそこにタップリ鰹節。
    うま味をうつしてお皿に盛った。
    浅漬になってく手前。
    サラダのような野菜がシャクシャク、パリパリおいしい。
    体の中がみずみずしくなる。

    それから梅干し。
    南高梅を酸っぱく漬けた大玉が、母から送られてきていてそれをプルンと食べる。
    甘さ控え目、チュパッと口がすぼまるほどに酸っぱく、食感ふくよか。
    お腹の状態ととのえましょうと、口に含んで味わい、たのしむ。
    それから蕎麦の出汁をすすると驚くほどの甘みが口にひろがっていく。
    種までしゃぶり口をスッキリ明るくさせる。
    お腹にスキッとオゴチソウ。
    そういえば…。
    昨日は東大寺さんのお水取り、今日は春日大社の春日祭、まもなく春でございます。

    ところで先日、掘り出し物の映画をみました…、「女と銃と荒野の麺屋」
    捻りのある人間ドラマを撮らせたらピカイチクラスのコーエン兄弟の作品を、中国の巨匠チャン・イーモウがリメイクしたモノ。

    sobamenya.JPGレンタルビデオの棚を見ていて、ひときわ目立つ不思議なジャケットを発見した。
    コッテリとした色合い。
    異形の顔が並んだ上にこのタイトル。
    ただならぬ気配を感じて、借りてしまった。
    昔、CDショップに行くたびにジャケット買いを大量にするのが常で、当たりもあれば外れもあってセぬよう封印してたのだけど…。
    まさかDVDでジャケット借りをするとは思いもせぬこと。
    我ながらビックリしました。

    新作ビデオというコトで、それですぐ見て更にビックリ。
    オープニングからがグイグイ惹きつけられる見事な作品でした。
    四隅の湾曲を恐れぬ広角レンズを駆使した絵画的なる映像と、中国内陸部らしきこの世のものと思えぬ景色の圧倒的な存在感。
    にもかかわらず物語のほとんどすべてが「荒野の麺屋」の建物の中でおこるという、演劇的なる演出法。
    主なる登場人物も6名ほどという、まるで舞台をみているような気持ちになってく。
    先が読めぬサスペンス。
    基本的に、盗人が起こす殺人の物語。
    ひとつの殺人が次の殺人を引き起こす連続殺人。
    この物語に関わりをもつすべての人が「自分は殺されて当然」という自覚があって、後半その人間関係がピリピリしてくる。
    けれど「だから自分は殺される」であろう理由とまるで違った理由で人が殺される。
    その不条理があまりに切なく、およそ人間的からほど遠い、残酷・無残・非情に殺伐…、その非人間的こそが人間的なのかもなと観てて切なくなってくる。



    ボクは好きな映画でござった。
    映画が好きな友人と一緒に観て、観終わったあと、ああだ、こうだと弾む会話もたのしめる。
    ちなみに冒頭10分ほどに、麺屋で麺を作るシーンがあるのだけれど、汁なし麻辣麺のそのおいしげな様子にウットリもいたします…、是非にとすすめるメッケモノ。
     

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    今日はちょっとせわしない朝…、午後から移動につぐ移動。
    6db6c5a5.jpegその前に仕事をひとつ片付けなくちゃと、まずは新宿…、天金にきて朝食にした。
    お米で今日をはじめたくって。
    なにしろ今日は長い一日になるであろう予感がしまして、だからズッシリ、お腹に響くご飯をと目が覚めた時から思ってた。
    それならやっぱり日本の朝のご飯にいたしましょう…、と。
    気合をいれるにはやっぱりお米ご飯がピッタリ、それでこの店、そしていつもの和朝食。

    4d076062.jpeg鮭の定食。
    もともとここの朝定食にはしらすおろしがつくのだけれど、それに冷奴を追加する。
    スベスベとした絹ごし豆腐。
    朝のお腹にスルンとやさしい。
    しかも栄養豊富でここの冷奴には、タップリすった生姜がのっかる。
    冷たいモノをたべているのに、お腹はあったかになっていく。
    体によさげで、うれしくおいしい。
    冷奴ってなぜだか自分で作ると料理に感じぬ料理。
    ありがたみにかけてしまって、これは湯豆腐も同じコトかな…、けれどお店で作ってもらうと豆腐の料理と認識できる。
    なんだか不思議、今朝もそう。

    シットリとした鮭の切り身をほぐしてご飯の上に乗っける。
    味付け海苔でくるんとくるみ、味噌汁ゴクリと飲んでお腹をあっためる。
    ヒヤッと冷たい冷奴。
    ハフっと熱いお味噌汁。
    そしてしらすおろしをパクリと食べて、朝のお腹をほどよく満たす。
    それにしても今の時期の大根おろしって、なんとあまくてみずみずしくて体が中から癒される味…、そこに釜揚げしらすの塩味とうま味が混じってニッコリ。
    朝の元気ができあがる。

    ところで先日、アメリカのタイム誌が「印象に残る映画のなかの食事シーンベスト10」を発表しました。
    ラインナップは次の通りでちなみに順不同でござります。

    Macarroni.jpg「チャップリンの黄金狂時代」(25)
    「暴力脱獄」(67)
    「トム・ジョーンズの華麗な冒険」(63)
    「ナイン・ハーフ」(86)
    「レミーのおいしいレストラン」(07)
    「バベットの晩餐会」(87)
    「シェフとギャルソン、リストランテの夜」(96)
    「タンポポ」(85)
    「グッドフェローズ」(90)
    「大混乱」(88)

    なるほどと思うモノもあり、なんでと思うモノもあり。
    チャップリンの靴を食べるシーンは確かに印象的だし、バベットの晩餐会やレミーのおいしいレストランは映画のテーマ自体が料理作りで、その点タンポポってとても独特。
    ランクインしたそれぞれの映画のどこが見所なのかは「映画.com」のページに掲載されております、ご参照あれ。

    ただ個人的に、料理が印象的に扱われていた映画を挙げろといわれれば絶対にコレ。
    マルチェロ・マストロヤンニとジャック・レモンがダブル主演を演じた「マカロニ」。
    友情、人生、生きるというコト…、そして何より同じ料理を分け合う仲間や家族がいてくれているコト…、それがシアワセなんだよと教えてくれるステキな映画。



    日本語の動画があいにくどこにもなくて、それでもどうしてもこの映画の雰囲気を伝えたくって原語動画を一枚はります。
    1分経ったくらいからが、もうたのしくて可愛らしくて。
    こんなお茶目でステキなおじぃちゃんになれたらいいな…、ってウットリしちゃう。
    この映画…、必ず泣けます。
    最初は笑い、戸惑って、けれどラストに向かうに連れて徐々に涙腺ゆるんで最後の最後でオイオイ、声だし泣いて気づけばお腹がすいて、マカロニ茹でたくなる映画。
    ひさしぶりにDVDを探してみようか…、って思ったりする、3月最初の朝のコト。
     

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    会社から家に帰る途中に寄り道…、喜多方ラーメンの小法師にくる。

    1c534c89.jpg家に帰ってからご飯にしようと思ったのだけど。
    ちょっとしたサプライズがありまして。
    このお店の前にきたら、店外の掃除のためでしょうか。
    お店のスタッフが一人お店の外に出てきていて、見ると女性スタッフだった。
    しかも青い瞳の若い女性で、思わずニコってしたらば「温かいラーメンでも、いかがですか?」ってニッコリ返しをされたのですね。
    それで来ました。
    うっかりと(笑)。

    今ラーメン店で外人スタッフに合うことって不思議じゃない。
    むしろ日常的な出来事。
    けれどさすがに「白人系アルバイト@ラーメン店」っていうのは少なく珍しく、もしかしたら近所に上智大学があるからかなぁ…。
    日本語もちょっとたどたどしくて、日本生まれってこともなさそう。
    普通のラーメン店がなんだかオシャレなお店のように感じる不思議。
    それに今日は風が強くて寒かったしね…、今、オキニイリの商品が季節限定で導入されてて、だから来なくちゃと思っていたからいいキッカケになりました。

    「青唐辛子の塩ラーメン」。
    塩のスープに青唐辛子のエキスを混ぜて、スキッと鋭い辛味をたのしむ旨辛スープに特徴のある、普通は夏にやってくるモノ。

    kbs.jpg冬のバージョンというコトで、野菜少なめ。
    夏のはレタスやトマト、アスパラガスなんかがのってた。
    けれど冬のは白菜、ネギ。
    白菜はクタクタしっかり煮こまれていて、トロンとなめらか、しかも甘みがにじみだしてく。
    麺はスベスベ、しかもムチムチ、平打ち麺でツルンとなめらか。
    唇の間をペロペロなでて、プルプル舌にからみつく。

    青唐辛子の追加ができる。
    それでタップリ。
    スープの中に沈めて辛味を移して、ヒーハー味にしてゴクリ。
    中国料理の辛味は普通、赤唐辛子の味噌で出す。
    辛味の他に甘みがあって、ドッシリねっとりうねるよう。
    ところが青唐辛子の辛味は純粋。
    スッキリしてて突き抜ける、後味のいい鋭い辛味。
    食べてるうちに舌がどんどん痛くなり、スープの熱さも痛く感じる…、でもその痛さにウットリします。
    ここのスープはキレイな油が浮いて熱々、しかもかなり濃厚。
    容赦無い辛味をうけとめ、それでうま味を感じる見事。
    しかも胡椒をタップリふって、青唐辛子には欠けた香りと風味を足して、頭の天辺から容赦無く流れる汗までたのしんだ。
    こってり脂がおいしくてトロンととろける焼き豚を、スープに沈めてプルンと食べて、夜のお腹を温かにする。
    お水のお替りいかがですか?って、青い目彼女がニッコリするから、汗だくの顔で笑顔を作っていただきますとお替りをする…、そしてゴキゲン、また来ます。



    関連ランキング:ラーメン | 四谷三丁目駅曙橋駅新宿御苑前駅



    家に帰ってまとめモノ…、そしたらちょっと口さみしくて、パンを焼いておやつにす。

    39b36c1f.jpg日曜のアサンドイッチ用のパン。
    2枚残っていた一枚をこんがり焼きます。
    トースターの強めの設定で、サンドイッチを焼くよりこんがり。
    耳まで焼けるように何度も方向変えて、キレイな焼き色手に入れる。

    何もつけずに焼いたのに、バターの匂いがするのですね。
    甘くい香りが鼻をくすぐり、齧るとサクリと歯切れてカサッと細かなパン粉がちらかっていく。
    パンの水気がほとんどなくなり、パンというよりラスクのよう。
    空気をタップリ含んで軽く、しかも小麦のうま味がしんみり口いっぱいに広がっていく。
    夜のお腹にやさしいおやつ。

    一緒に飲もうと買って帰った三ツ矢サイダーの新作ソーダ。
    「日本の果実プレミアムミックス」って言う一本。
    桃にイチゴ、さくらんぼと春を感じる果物をバランスよくミックスしましたというモノで、これが本当においしかった。
    スッキリとした酸味と甘み、一口目には桃の香りがパッと広がり、それが徐々にイチゴの香りに置き換わってく。
    最後にキリッとチェリーの風味でひきしめる、とても明るい春の味わい。
    これはかなり良くできている。
    嫌味のない味、細かな泡がシュワシュワ舌の上ではじけてとても軽快な飲み心地。
    なによりペトッと貼り付くような不快な甘さがないのがステキなところで、自然なおいしさとでもいいますか…、不作続きの炭酸飲料でこれは出色、オキニイリ!

    ところで第84回アカデミー賞の発表・授賞式が現地時間の26日開催された。
    作品賞がなんとフランス映画の「アーティスト」。
    作品賞のみならず、監督賞や主演男優賞など全部で5部門で受賞した。
    でもってもうパリは大騒ぎなんだそうであります…、だってフランス映画が作品賞をとるというのはアカデミー賞の歴史の中ではじめてにして画期的なこと。



    それというのも英語以外で撮られた作品は基本的に外国映画賞にノミネートされる。
    誇り高きフランス人が母国語以外でフランス映画を撮るなんてコトはまず考えられず、けれどこれはサイレント…、つまり言語を超越した作品だったというコトなのです。
    なるほどこの手があったのか…、って思った非英語圏の映画人は思ったことに違いない。
    そもそもサイレント映画がアカデミー作品賞をとったコト自体が第一回以来ひさしぶりのことで、そういえば、最近の映画は喋りすぎる映画が多い。
    「言葉を必要とせず絵に説明させるのが映画の真髄」とスタンリーキューブリックも言っていたように映画の基本は本来画像。
    そんな当然を思い出させてくれた快作というコトなのでありましょう。
    それにしても…。
    アカデミー賞にノミネートされたほとんどの映画が日本で未だ公開されていないという日本は映画後進国にて、それも日本の人たちが賞を取ったってタイトルに弱いからかもって思ったりした、早くみたくてしょうがない。
     

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    映画を觀ます…、今年に入ってなんと2本目。
    その一本目はタンタンの冒険でありましてこれが見事に不完全燃焼…、最近、娯楽大作と言われる映画に感心することがなくなって、やっぱりヘンテコ映画を観なくちゃ。
    ef9d9ed0.jpgそれでホラー映画にします。
    ダークフェアリー。
    アメリカで去年の夏に公開されてかなりの評判をとった映画がやっと日本にやってきた。
    日本で昔、ヒュードロ怪談映画といえば夏の風物詩であったように、アメリカでもホラー映画は夏が旬…、旬を外した冬のホラーもまぁ、よかろうかと。
    それにしても「ダークフェアリー=暗い妖精」ってこの邦題。
    原題が「Don't be afraid of the Dark」。
    「暗がりをおそれちゃダメ」って直接的なタイトルとあまりに違ったファンタジー調にさてさてどちらを信じりゃいいかと気の置きどころにちと迷う。

    dfj.jpg当然ながらポスターのテイストもまるで異なる。
    上のバナー状のモノがアメリカ版。
    イマジネーションかりたてる、「OMEN」時代から脈々と流れるゴチックホラー的なる雰囲気が格調高い。
    一方、左が日本版。
    怯える子役をメインにすえて、「奴らは暗くなるまで待っている!」だとか「背筋も凍るおとぎ話」だとかベラベラ情報たれながし。
    饒舌すぎてなにがなんだかわからない。
    これがもしギレルモ・デルトロのプロデュース作品でなかったら多分、観なかったんじゃないのかなぁ。
    実はデル・トロ好きでありまして。
    ミミック、ヘルボーイ、パンズ・ラビリンスと、異形のモノがうごめく世界を描かせたらば天下一品な個性的なる映画人。
    人のココロの暗闇が持つホラー性をえぐる作品群がボク好みでもありまして…。
    だからとりあえず観ておかなくちゃと…。

    暗闇の生き物が子供を奪いに来る話。
    古い豪邸、謎めいた隠し扉に、謎の死を遂げた以前の住人。
    子供の悩みに関心を持たぬ父親。
    離婚した母から突き放されて、たよれるモノは父の恋人。
    おどろおどろしいコトがおこりそうなお膳立ては全て揃ってて話がグイグイ進んでいきます…、だから「何かがいるかも?」ってそんなドキドキはありません。

    007d1322.jpgだっていきなり何かが出てくる。
    しかもひと目でこいつら邪悪な奴だぞ…、とすぐわかる。
    奴ら、目当てのモノに近づいてくる。
    「友だちになりたいんだ、君の役に立ちたいんだ」と甘い言葉をかけながらジワリジワリと近づいてきて、そして突然、牙を向く。
    悪いヤツラの常套手段ではあるけれど、その牙のむき方が堂に入っててしかも狡くて、姑息で、そして執拗で。

    すべては主演の女の子。
    彼女がコトのキッカケをつくり、彼女がコトを大きくし、彼女が彼等の目的であり。
    子供の奴ってまったくもぉ…、ってくらいにドタバタ。
    ツボを抑えた演出とテキパキ、力技で話しをグイグイひっぱっていく。
    時にビクッと椅子から飛び上がるほどにビックリさせる演出もあったりしますが、やはり驚くべきが子役の女の子。
    おそろしいほど可愛くないのです。
    まるで80歳の老婆のようなたるんだ頬に生気にかける表情に…、おどろおどろしさのすべてが彼女に凝縮されてる、ほどよき映画でありました。

    トレイラーを2枚貼っておきましょう。
    一本は日本で作られ流されているモノ、もう一本はアメリカで作成されてインターナショナル版として使われていたモノで、そのテーストの違いに呆気にとられます。
    まずは我らがジャパニーズバージョン。



    ホラー映画の予告編の王道といえば王道で、情報量が多くて観ていて怖さというより鬱陶しさの一歩手前まで作り込んでる。
    見終わって頭の中に強烈に残るフレーズが、前売り券が1300円で買えるんだって情報だったりするのが切ない。
    そしてこれがインターナショナルバージョンです。



    これです、これ。
    ホラー映画とはイマジネーションをフル動員して「自分で自分をこわがらせる」からたのしいわけで、みる前から説明ばかりされると気持ちが白んでしまう。
    日本の映画業界の人が、いかに映画を台無しにしてしまっているか…、このトレーラーを見比べるだけでハッキリわかる、情けない。
    それにしても…。
    いつから日本人って、必要以上のおせっかいを求めるようになったんだろう。
    それにいつから日本の人って、自分の頭を使って考え想像することを捨ててしまったのだろう。
    テレビ画面の下にずっと字幕よろしくキャプションが流れ続ける今のテレビや、電車の中の車内放送、構内アナウンスにエレベーターまでが喋って注意喚起する。
    猛省すべきコトがあるようなそんな気がした、映画の日。
     

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    朝をサンドイッチではじめるいつもの土曜日の朝。

    60ba53f7.JPGとはいえブルッと体が震える寒さの朝で、台所に立つとひんやり、足下冷える。
    どんなに寒くてもいつも朝ご飯を作ってくれてた、おかぁさんはさぞ大変だったに違いない…、って思わず感謝する、そんな朝。

    昨日の夕方、食事をする前に買ったアンデルセンのパン。
    アンデルセントーストをサンドイッチ用に薄切りにしてもらったモノ。

    このアンデルセンで一番売れてるパンなんですよ…、って。
    ただトースト用に6枚切りくらいにするのが一般的で、でもこれ。
    こうして薄く切れば切るほど、トーストしたとき歯触りがよくなるんですよネ…、って。
    そうなんですよ。
    その通り。
    そのまま食べるとちょっとモッサリしていて粗い。
    塩味だって少々強めで、ところが焼くとそのモッサリが軽やかになり、塩味が甘みとうまみに変わってく。
    それも自然な甘みでジャムや、サンドイッチにすると具材の味を見事に引き立てる。
    香りも華やか。
    しかも歯触りサクサク、軽い。
    料理の腕が上がったように感じるほどの、オキニイリ。

    3ba41052.jpg薄い二枚をまずは重ねて、トースターで片面だけ焼く。
    一枚だけを取り出して、壁に立てかけ中の蒸気を全部キッチリ吐き出させておく。
    もう一枚を再び焼いて、2枚1組の1枚だけはほんのり焼けて、もう1枚はこんがりよく焼き。
    軽焼きパンは若干モッチリ、良く焼きパンはサクサクと異なる2つの食感一度にたのしめる。

    ドイツ風のソーセージハム。
    四角くふっくら、ミートローフのような感じに仕上がっている。
    中にナッツや胡椒にハーブがタップリ混ざってしあがっていて、だから風味がとてもにぎやか。
    サンドイッチにするととってもよくあう味でそれに薄焼き玉子を合わせる。
    砂糖と塩で軽く味をつけたモノ。
    ハムを1枚、薄焼き玉子を1枚と次々重ねてつみあげて、レタスとパンで蓋してザクッと切り分ける。

    目に麗しく、層なす素材それぞれの前歯に伝わる歯ごたえがにぎやかなのがおゴチソウ。
    特に今日のソーセージハム。
    肉のうま味とハーブの香りが、いつもと違った上等な風味をくれてウットリします。

    一緒にジュース。
    先月友人の大阪土産でもらったミックスジュースの缶詰。
    関西らしい甘くてしかもいろんなフルーツの容赦ない味に香りがとてもたのしい。
    よくふってから飲んでちょうだい…、って缶に書いてるだけあって、リンゴの食物繊維がタップリ入ってて、本物感がかなりある。
    そういえば、二日ほど前、神戸で飲んだミックスジュースにも似ているような気までしてくる。
    サンガリアってキワモノ商品ばかり作っているように感じるけれど、案外、しっかりしてるんだなぁ…、って変に感心してしまう。

    tintin.jpgところで昨日…、映画を観ました。

    ボヤボヤしてたらなんと昨日で終わってしまうという「タンタン」。
    タンタンが映画になる。
    しかもスピルバーグが作るんだってニュースを聞いた時には「観たい!」と思った。
    けれど、トレーラーやいろんなどちらかというと否定的なる評価を聞くうちに「観てもいい」から「観ようかなぁ」とどんどん気持ちがトーンダウンしてきたこの作品。

    本当は明日の日曜。
    ボンヤリと、ノンビリ観てやろう…、って思ってウェブで上映館を調べていたらなんと昨日で最終日。
    しかもレイトショーでの上映と、不思議なコトにハードルが次々あがってく。
    ならば観なくちゃ…、観てやろうとモティベーションがグイグイあがってそれで昨日の夜のコト。

    tintinstill.jpg観た感想…、うーん、ちょっと微妙でござった。
    おもしろくはある。
    スピルバーグの映画ならではのサービス精神旺盛と、めくるめくような映像世界はさすがと感じる。
    けれど肝心のストーリーが、先が読めてしまう単純。
    その単純を彩るアメリカ的なるコメディー部分が、失笑しちゃうほどにヌルくて、良くも悪くもハリウッド的。

    ちょっとヌケてる探偵ごっこが好きなタンタンが、かなりヌケてる船長さんと一緒に宝探しをしました。
    とても狡猾な悪者が、それを邪魔してくるのだけれどやっぱり彼も実はヌケてて、それでめでたくハッピーエンドとなりましたとさ。

    簡単にいえばこんな映画で、しかも続編を作りたいから肝心なコトはまるで説明していない。
    たださすがに金と手間のかかった映画です。
    観る価値はある…、けれどDVDでよかったなって。
    3Dであることが売り物の一つでもあったのだろうけど、3Dである必要はむしろなかったように感じた。
    インディージョーンズ的なるチェイスシーンが見せ場なんだけど3Dになってしまうと情報量が多すぎて、目が追いつかない。
    ちょっと残念って思ってしまう。
    イマジネーションとアイディアで映画を撮ってた人も、成功つぃて年とると、お金と最新技術で映画を撮るようになっちゃうんだなぁ…、ってそれが一番、残念なコト。



    そうそう、この映画。
    オープニングがとてもステキで、そこを観るだけで十分価値があるかもです。
    それというのもオープニングだけ、コミックブックのキャラクターが3D世界で動き回っているのです。
    それがとっても愛らしくって、それに比べて映画の中のキャラクターはあまりにノンメリしていて気持ち悪い。
    いろんな意味ですべてが残念、もったいないって思ってしまった…、今年最初の映画がこれじゃぁあまりに哀しくて、早くなにかで口直しって思ってしまった、ご報告。
     

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