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2024/11/28 (Thu)
引っ越し後のウシカイの夜
今日は例の友人のお引越し。
小さな引越しではあるけれど、手が多いにこしたことはなく手伝いにくる。
会社をひとつ。
丸ごとしかも業者も使わず引越しさせた経験だってあるんだから…、とイキヨウヨウと駆けつけて、会社の引越しと家の引越しはまるで別モノって思い知る。
人それぞれに、モノに対する愛着がまるで違って、何でこんなものが必要なんだろう?っていろんなモノがザクザクやってくる。
この家具をここに置いたらもっと合理的になるのになぁ…、って思っても実際に住む人にとってはまるで関係のないコトで、ただ粛々と指示をあおいで一生懸命。
会社の引越しは仕事の引越し。
けれど家の引越しは「人生の引越し」みたいなモノで、だから一筋縄ではいかないのが当然なんだと言うコトなんでしょう。
よい勉強。
引越し業者とボクを含めて素人2人とそして彼。
和気あいあいと仕事はかどり、何より彼の生活、人生、人となりのようなモノ。
今まで以上にわかったような気がして、ちょっとウレシくなった。
ボコボコ付きのノンスリップの軍手もあまり活躍もせず、思ったよりも楽な作業がありがたい。
夜はその引っ越しチームのみんなで四谷のウシカイにくる。
コノ店。
かなりお客様がついてきはじめたようですな。
平日というのに予約のお客様が結構多い。
同じ会社の同僚同士という会食がメインのようで、スーツ姿の30代から40代の働き盛りの人たちが、ネクタイゆるめてドリンクバーで自分の好きな酒を作って運ぶ様。
みているだけで、こっちまでもがたのしくなります。
元気な雰囲気。
いいお店。
一日中の力仕事で体の水気がかなり蒸発していたのでしょう。
お酒がおいしい。
特にソーダで割ったバチバチとするロングドリンクがおいしくて、ワインをソーダで割ったのグビグビ。
お腹の中から体の細胞ひとつひとつにおいしい潤いが行き渡るのを実感できる。
グビグビ、プハーッとシアワセになる。
もつ鍋とります。
大人数の飲み会にはボリュームのあるメイン料理がひとつあるととっても便利。
例えば刺身の盛り合わせだったり、鍋だったり。
間が持つ上に、会話がはずむ。
みんなで和気あいあいと一つの料理をつつき合う、という、その雰囲気がなによりゴチソウ。
たのしくなる。
スッキリ味の塩スープと、パンチの効いた辛子ゴマスープがあるというので今日は辛いので攻めてみる。
辛いと言ってもひりひりするよな辛さじゃなくて、舌をときおりピリリとつねりモツの甘味を引き立てる、そんな程度のほどよい辛さ。
疲れた体がよみがえるよなたのしい旨みに酒がどんどん進みます。
キャベツにモヤシが驚くほどの甘味を発揮し、鍋の中があらかたなくなったその頃合いで玄米投入。
雑炊に仕上げてくんだけど、おいしい鍋〆雑炊を作るコツは最小限のスープでご飯を煮込むコト。
玄米入れたらその玄米がひたひたになる程度まで、余分のスープをすくいだす。
グツグツプツプツ、お鍋の中が粘り気もって沸騰するようになったところによく溶いた玉子をススッとかけ回し、1から10をユックリ数えて火を止める。
後は軽く混ぜ合わせ、玉子に程よく火を通したら出来上がり。
ココの〆の玄米の炊き加減といいその粒々のコツコツ具合も絶妙で、おもしろいほどお腹にスルスルはいってく。
他の料理もなかなかです。
黒板メニューのズワイのコロッケ。
ベシャメルソースの滑らかなコト、うっとりで中にタップリ、ズワイのほぐし身入ってる。
なにより蟹の香りと風味がドッシリしててソースをかけるのも勿体なくなる。
サクサク、パン粉もまた立派。
ここの料理の売り物の鉄板焼きの中でも力をいれているのが、野菜の焼き物。
今日気になったのがアボカドで、たのんでみると半割りにしたアボカドを軽く鉄板であっためて、そこに醤油マヨネーズ。
鉄板の上で醤油を焼いて仕上げにマヨネーズでとろみをつけたというモノを、タネが本来ある真ん中のくぼみに入れて、ハイどうぞ。
シンプルなのにおいしい料理。
ネットリとしたアボカドと、醤油の風味はもともと合う。
その醤油の部分を鉄板の上で焼くことで、焦げた香りが濃厚になりちょっとカラメルっぽい甘味を帯びた風味さえする。
見れば結構、人気商品のようでもあって、次々、他のテーブルにも同じ料理が届いてく。
するめの天ぷら。
カマンベールのフライや地鶏の炭焼きを食べ、ワインにあれこれ混ぜ物をして最後は一体何がなんだかわからぬモノを、それでもたのしくゴクゴク飲んで今日一日をコトホイダ。
お風呂に入って、さぁ、寝よう。
[0回]
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2010/03/03 (Wed)
丸の内リム:他
Comment(6)
女王のビュッフェ「メラグラーナドーロ」
昼のランチ会食を四ッ谷にて…。
平日の昼に滅多に休みがとれぬ友人。
ひさしぶりに今日一日がオフになった、ということでそれでとびきりのランチバッフェを選ぶコトにする。
メラグラーナドーロ。
大通りに面したオフィスビルの2階にあって、レストランがそこにあるとはまず気づかぬほどの、色気もそっけもないアプローチ。
階段あがってお店に入ると、おやまぁ、あらあら…、ってドッキリするほど艶っぽい大人の雰囲気。
お店のご主人。
LEONの読者モデルにでもなれそうな、ちょいワル的なかなりおしゃれなオジサンで彼のオーラがお店の空気に濃厚な色をつけてるような気さえする。
色で言うならブラックローズ。
質感で言えばベルベット。
嫌いじゃないです。
おいしい時間に身をゆだねよう…、ってたのしい気合いが入る空間。
高い天井にテーブルクロス。
お店の奥…、階段を3段分ほど上がったところにしつらえられた舞台のごときオープンキッチン。
そのキッチンから料理のなくなり具合をチェックしながら作るんでしょう。
出来立ての料理がアラカルトにすれば4、5人前位の分量でしょうか?
普通の鍋で作れる最大の量がお皿にキレイに盛られて並ぶ。
つまり、ここの料理は「バイキングのための料理」じゃなくて「レストランの料理」そのもの。
だからキレイに装って…、って訴えかけてくるうつくしさ。
「自分で自分をもてなしてやろう」…、とそう覚悟できるよきビュッフェ。
開店直後は、バフェカウンターの半分以上が空っぽで自然と置かれた、サラダや前菜を選ぶコトになる。
色鮮やかでみずみずしい野菜を味わい、目にうつくしいアミューズ的な前菜たのしむ。
そのうち徐々に料理が揃い、温前菜にパスタにそしてメインの料理と、気づけばイタリア料理のフルコースを自分で自分にふるまっている。
そんな巧みな料理提供。
お店が仕組んだおいしい時間の過ごし方に、まんまとのるのもまたステキ。
今日の前菜たちもステキに見事なラインナップ。
ハモンやサラミ。
軽くボイルしたホタテや白身と、素材を素直に料理したものが多くはあるけどどの料理にもひねりが加わる。
塩味たのしむハモンセラーノには甘くソテしたタマネギ合わせる。
魚介のタルタル仕立てにはピンクペパーを丸ごと仕込んで、その鮮烈をアクセントにする。
温かい前菜料理には、白身魚のアクアパッツァと、有機野菜の蒸し料理が用意されてた。
どちらも見事にうつくしく、ちょっと入念にお皿に移す。
特に蒸した野菜はまるでケーキのように仕上げられてて、しかも取り分けしやすいようにお好み焼きに使うようなヘラが横に用意されてた。
お皿にそっとそのまま移して、塩と胡椒をミルでひき、オリーブオイルをちらして飾る。
調理の最後の仕上げを自分でする。
そんな気持ちにすらなって、出来上がった自分のためだけの料理を手にして背筋を伸ばして席に戻って、ボナペティとなる。
新しい料理がやってくるたび、お店の人がやさしく声をかけて回ります。
「フリットのご用意ができました」って、声にビビッと体が反応。
すばらしきイタリア料理店のフリットは、天ぷら以上のおいしさなのでありまして、ここのフリットはそんな出来栄え。
それでいそいそ。
今日はなんと野菜のフリットと、魚介のフリットの二種類がある。
ステキなコトに、野菜と魚で衣が違う。
油の温度も違うのでしょう、出来上がり方がまるで違ってその食べ比べがまたたのしい。
ポッテリとした衣がタップリ、中の具材を隠すほどドッシリついた野菜のフリット。
まるでベニエのような仕上がりで、ナスにカボチャに九条ネギという、甘味をもった野菜のうま味を引き立てる。
一方、魚介のフリットはバリッと乾いた薄衣。
イカに甘エビという、それそのものの持ち味と食感たのしい食材を邪魔せぬ程度の揚がり方。
クニュクニュとしたイカの食感、バリバリとした甘エビの殻。
甘味、うま味もしっかりしててオリーブオイルの香りもさわやか。
オキニイリ。
それからパスタ。
そもそもバフェレストランで一番食べちゃいけないモノは、パスタ料理…、とココにくるまでずっと思ってた。
けれどここのパスタのクオリティの高いコト。
比較的少量ずつ提供されるということもあるのだけれど、ソースや味のほどこし方や麺の茹で加減。
メリハリあって時間が経っても味が壊れたりしないよう工夫しているんでしょう。
麺も太めでハリがあり、驚くほどに歯ごたえ、歯触り、シッカリしてる。
ほぼ10分おきに新しいパスタが次々、出来上がってく。
トマトソースのアラビアータからはじまって、シラスのスパゲティー。
ブロッコリのニンニク風味やジェノベゼ、それからカキのクリームスパゲティーと、多様な味付け。
けれど基本は塩と油とニンニクという、とても基本的な作り方。
クリームスパゲティーにしてもかなりライトな仕上がり方で、いくらだって食べられるけど食べると他の料理が食べられなくなっちゃうから…、って。
たのしく、くるしく、もしかしたらこれが究極の贅沢かなぁ…、って思ったりする。
よく火が通って口の中に入れるとホロッと壊れるブロッコリ。
バジルの香りがおどろくほどに強烈で、むせ返るような風味に酔えるジェノベーゼ。
どれも見事で、けれど中でも凄かったのがカキのスパゲティ。
小さなカキがゴロゴロ、たっぷり。
トングでつまんで持ち上げると、必ず何個かパスタにからんでついてきてしまうほどのふんだんで、その味わいがソースに麺にしみ込んでいる。
ゴチソウパスタ、堪能す。
ここにはいくつかのスペシャリテが用意されてて、それだけはお店の人がひとつひとつサーブしてくれる。
今日はドリアと牛の炭焼き。
それからローストビーフが用意されてた。
どの食べ放題はビュッフェでも、肉がでてくるとお店の中が活気づく。
お腹が一杯になっているのに、ローストビーフのご用意ができました…、っていうとシェフが立ってるカウンターの前にズラッと行列できる。
みんなニコニコ。
ウキウキ顔で、薄くキレイに切り分けられた肉を「ありがとう」って笑顔でもらってテーブルに置く。
赤身を帯びた引き締まった肉。
脂身をほとんどもたず、たんぱく質のうま味と味がふんだんで噛むとヒヤッと唇なでる。
その食感がとてもやさしく、ああ、おいしい…、ってニッコリとなる。
それからドリア。
普通の店のドリアはご飯の料理であって、ご飯の間に具材が混じる。
けれどココのドリアは魚の料理。
海老、イカ、アサリに白身魚がタップリ入って、クリーミーに仕上げられてる煮込み料理にご飯がほんの少しだけ。
混じってチーズと一緒に焼かれてる。
これなら立派にメインディッシュになるよなぁ…、って感心しながらお代わりもする。
腹いっぱい。
新しい料理がいつまで出続けるんだろう…、って最後の方はちょっと不安になってしまうほど。
食事をはじめて1時間半ほどたった頃合いを見計らい、お店の人が「アイスクリームはいかがですか?」って聞きに来る。
もうこれ以上、新しい料理は出てきませんよ。
同じ料理のお替わり分はまだまだご用意できますけれど…、というこれが合図でホッとする。
小さなシュークリームを一個もらって、それからソルベ、ジェラート二つ。
洋梨とミルクのソルベとブドウのジェラート選んで、お腹の上に蓋をする。
お腹いっぱいをたのしむ人のたのしい気配で満たされている、とてもたのしくステキな空間。
しかも笑顔のひとつひとつがそれぞれ好きな楽しみ方で作られたんだ…、とそう思ったら一層ステキ。
ボクの隣にいたオジサンは、ずっとスモークサーモンばかりを食べてた。
他の料理も食べはするけど席を立って戻ってくると必ずそこにはスモークサーモン。
もしかしたら小さな鮭の半身丸ごとお腹の中に入ったんじゃない?…、って思うくらいにたくさん食べてた。
反対側の女の人はずっとプリン。
前菜にプリン。
パンの代わりにプリンを食べてる…、みたいな感じでずっとプリンを食べていた。
人それぞれが許される、人それぞれにステキなお店。
機会を見つけてまた来よう。
そう思いつつ立ち上がり、クラッと平衡感覚失うほどにお腹いっぱい、それも良し。
[0回]
2010/02/25 (Thu)
丸の内リム:他
Comment(0)
はまっちゃったよ、ウシカイに!
ここ半年間で出会ってよかった…、と思うお店のひとつ。
「ウシカイ」なる店にて会食とする。
感激的なる店は実はもう一軒。
新宿の花園神社近くにある居酒屋食堂(って言葉があるかどうかは別として、そう呼ぶのが一番しっくりくるようなそんな気がする)、「ねこ膳」という店。
どちらも安くてたのしくて、ほどよくおいしく元気になれる。
特にココの「100種類・100本・1000円」という飲み放題システムの圧倒的なコストパフォーマンスは、なかなか他にない魅力。
それで例えば仕事の打ち上げ。
あるいは何かいいコトがあった日を寿ぐときには重宝します。
まだ遭遇して2ヶ月弱でもう3回目…、オキニイリ。
実はコノ店、ぼんやりしてると見逃しちゃうほど普通のビルの中に入ってる。
それも見事に古ぼけた昭和な風情のオフィスビルで、置き型看板がありはするけど本当にココ?って、ドアを開けるのを躊躇する。
実際、「下まで来てるんですけど、どこに入り口があるんですか?」って電話が何度もかかってた。
これを今流行の「隠れ家風」と言うとなんだか嘘っぽく、あくまで家賃の安い場所を探したらこんなところが見つかりました…、ってそんな感覚。
その正直がいい感じ。
玄関ホールのドアを開けたら、そこにあるのは郵便受け。
「4Fウシカイ」とシールがペロンと貼られてるだけのこの脱力感が、かなり好き。
この前来たときからはまっているのが、ワインをベースにサワーやカクテルを作ってみること。
赤いワインにソーダを注ぎ、そこに酎ハイ用のマスカットシロップをちょっと足すのが今のボクのブームなり。
春雨を超アルデンテに戻して甘酢で和えただけのお通しの、ボソボソとしたでも味わい深い麺の食感もなんだかちょっとおもしろい。
ただこのお店。
メニューの数が少なくて、あんまり選択肢がないことだけが難ありだよネ…、ってそう言いながら今日は来て、なんとビックリ。
黒板メニューが初登場。
しかもどれもが魅力的。
6つ用意されていた今日のおすすめ料理の中から4つ選んで、たのむことにする。
よっぽど全部…、と思ったけれどそれじゃぁ、あまりに大人げないか、と。
たのんでそれでしばらくしたら、6つの中から1つメニューが消されてなくなる。
ボクらの注文で最後だったのでありましょう。
おおっ、やったね…、ってひそかにガッツポーズするよなそんなウレシサ。
最後のひとつだった料理がコレ。
マグロカツって、名前の通りマグロの赤身をヅケにしてパン粉をつけて揚げたモノ。
サクサクとしたパン粉とムチッと歯ごたえとても逞しいマグロの赤身の食感たのしい。
赤身の魚の匂いが不思議と嫌じゃない、面白い味。
なによりサイドの練り芥子。
塩とお酢で味を入れててて、フレンチマスタードの酸味と風味とそれと同時に和辛子のビリッと鋭い辛味が一緒に味わえる。
気が利いていて、しかもおいしい、おもしろい。
黒板メニューからたのんだ他の料理がこれら。
甘酢ソースをタップリからめてまとわせた、フックラとした鶏の唐揚げ。
中華風かなぁ…、と出てきたときは思ったけれど、食べるとちょっと照り焼きソースのような味もする。
ニンニクの香りがガツンと強烈で、一口食べて、「酒もってこい」って思わず声が上がる味。
ムチュンプチュンと味わって、付け合わせしたサニーレタスで拭って食べて、おやおやビックリ。
モスのテリヤキバーガーの味がする。
ソースだけじゃなくマヨネーズを一緒に食べると、ますますテリヤキバーガー風味が強まっていくのが不思議で不思議でしょうがなく、みんなで食べてワハハと笑う。
ふかしたジャガイモにバターとイカの塩辛という、新宿御苑の楽園「西尾さん」の名物料理のなぞり。
ココのオリジナルなところは芋を軽く鉄板で焼いているとこ。
ところどころがパリッとしてて焦げた匂いがするのがちょっと上等。
バターと塩辛、どちらも発酵食品独特の濃厚にして深みのある味。
それがジャガイモにどっしりまとわり、旨いったらありゃしないのがうれしい料理。
厚揚げ豆腐に切目を入れて、中にとろけるチーズを挟み鉄板の上で焼いたモノ。
実はコレ。
黒板に書きはしたけど作り方をまだシッカリと決めてなかったようなんですね。
厨房スタッフが集まって、ああじゃない、こうじゃないって試行錯誤でできあがった、その一部始終がボクらの席から見えていた。
厨房横の特等席で新商品の試食会…、みたいな感じになるのがとてもおもしろい。
それにしてもココの料理。
贅沢な素材を決して使わず、食材そのものの種類もそれほどある訳じゃない。
限られたモノ、安い素材を使い回して組み合わせ、魅力的な料理をつくる。
すべての料理がシッカリ味で、酒をおいしくのめるようにもなっている。
安い値段でたのしんで、しかもお腹いっぱいにもなってもらおう…、って気持ちがズシンと伝わってくる。
例えばキャベツ。
お手軽料理の王様素材を使って二種類。
ひとつは「たまなーチャンプルー」。
沖縄の言葉でキャベツをたまなーと言う、その名の通りキャベツとモヤシと豆腐と玉子。
それをザックリ、鉄板の上で仕上げた炒めモノでちょっと味噌の風味を加えた強めの味が酒のつまみにピッタリとくる。
もうひとつのは〆でたのんだ焼きうどん。
これもキャベツがたっぷりで、写真にとって比べるとまるでおんなじ料理に思える。
こちらの味は塩味で、うどんがシッカリ炒められててところどころが焦げるほど。
その香ばしさがなかなかのモノ。
〆のはずが、これで再び酒飲み心に火がつくような、そんな味わい。
大満足。
駅から遠く、見つかりづらく、決してお金のかかったインテリアでもないこの店が、今では日々、ほぼ、満席というこの繁盛。
おいしい以上にたのしくて、一度やってきてはまったら必ず誰かを連れていきたくなる…、というのがいいのでしょうね。
今日も同僚連れてきて、システム、流儀に楽しみ方を一生懸命講釈してるオジサン多数。
ますますいい店、また来よう。
[0回]
2010/02/24 (Wed)
丸の内リム:他
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二度の晩飯、シアワセな夜
晩ご飯を2回に分けて。
まずは最初に、おむす人。
鮭といくらの親子むすびに、梅おかか。
鮭とイクラの親子むすびと、しらすとメカブのおむすび選ぶ。
噛むとプチュッと潰れてご飯をジューシーにするイクラの威力に、体までもがトロンと喜ぶ。
メカブもトロリとなめらかで、海の旨みをしたたかくれる。
それと一緒にお弁当セット。
唐揚げ、ウィンナー、玉子焼き。
まさにお弁当の代表的なるおかずが一個ずつ。
忙しい時間帯には作り置きになるのが、夕方になるとさすがにユッタリ。
どれも焼きたて、揚げたてでホクホク、熱々。
ココの唐揚げの揚げたては、本当においしい。
生姜とニンニクのフレーバーがどっしりとした醤油ダレにシッカリ浸かって、それがゴリッと揚がってる。
ひととき堪能、小腹を満たす。
二度目の夜は四ツ谷の「ウシカイ」。
先日、はじめてやって来てたちまちオキニイリリストの上位にランクしたお店。
100種100分飲み放題で、たった1000円がコンセプトの店。
その分かり易さと安心感が、今の時代にいいのでしょうネ…。
週末と言う今日。
ほぼ完璧に満席状態。
ちょうどボクらがやって来た、その直前に早い時間からのお客様との入れ替わりにて、テーブルひとつにありついた。
お店の中にはギッシリ見事にサラリーマン。
みんなウレシそにアルコールバーの前で、酒を見つめたり、シロップ眺めてあれやこれやと試行錯誤。
その表情のたのしげなコト。
まるで駄菓子屋の前にたむろする小学生のような表情。
ボクもあれこれ試します。
焼酎にマスカットシロップとレモンを足してソーダで割ったり、ディータにマンゴーシロップとシークワーサーで南国味にしてみたり。
ここの自家製アールグレーのリキュールをソーダで割って飲んでみたりと、あれこれ試して、最後に行き着いたのが「赤ワインのソーダ割り」。
甘味をほとんど持たぬワインの渋味と酸味。
すいすい、ゴクゴク、飲めば飲むほど料理がおいしく感じるステキ。
実はワインをソーダや水で割って飲む飲み方。
イタリアのレストランの従業員の人たちに教えてもらった飲み方で、安いワインを飲み残して風味の落ちたワインをおいしく飲む方法だと…。
しかも料理を作る彼らにとって、お酒で口が疲れてしまうと味見をしても正確な味がわからなくなる。
だから水割り。
あるいはソーダで割ったワインで我慢したりするんだよ…、って。
ワインの持ってる食欲増進効果だけを借りる飲み方、まねてみる。
おつまみあれこれ。
まずは、スルメの天ぷらが来る。
スルメを天ぷらにして食べるというこの食べ方に、初めて出会った時にはかなりビックリしたものでありました。
新橋外れの居酒屋で、おそらくはじめて遭遇をした。
それそのもので味があり、酒のつまみになるスルメイカ。
その味、うま味に風味が衣で包まれて揚げられるだけで、2段階ほど豊かで上等になっていくのにビックリで、それからしばらく行く店、行く店でスルメの天ぷらばかり食べてた。
いくつになってもそのビックリはまだ新鮮。
七味をタップリふりかけたマヨネーズをつけ、口に含んでモグモグ咀嚼。
ちょっと固めに仕上がった衣がザクッと奥歯で砕けて天ぷら油が滲み出し、イカのうま味を引き立てる。
顎においしく、酒をますますたのしくさせる、粋なひと品。
それからココのメインの料理の鉄板焼きのメニューから、ゴーヤチャンプルーをたのんでためす。
脂の乗った豚肉と、モヤシにゴーヤ。
豚骨スープをかけまわしつつ、コンガリやいてそれを玉子でとじ合わせたモノ。
沖縄的なるチャンプルーとは違った仕上がり。
けれどうま味強烈、塩味シッカリ。
だからお酒がこれまたどんどん進んできちゃう、たのしい料理。
ボクらが座ったテーブルが、丁度料理が完成し運ばれるのを待つ「デシャップ」という場所の真ん前で、だから次々出来上がる、料理のすべてを眺めることが出来た幸運。
あれ、おいしそう。
これもなかなかよさそうじゃない…、ってみんなでワイワイ、他の人たちの料理をてんでに値踏みしながら食べ、飲む、たのしさ。
キュウリの漬け物。
鶏の胸肉一枚を鉄板焼きした料理であったり、塩ダレ味の焼きうどんやら、あれこれ食べてお腹いっぱい。
来れば来るほど、ますます好きに なるお店。
やっぱりココはオキニイリ。
お酒もタップリのみました。
歌、うたいつつテクテク歩いて家に向かいます。
今日はちょっと幸せな夜。
[0回]
2010/02/06 (Sat)
丸の内リム:他
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西新宿にてバフェの朝
朝昼かねて、バフェの朝。
西新宿のヒルトンホテルの1F、マーブルラウンジで打ち合わせをかね朝をする。
朝のホテルバフェの中でココのは東京でもトップ3に入るクオリティ。
ロビーのすぐ横。
普通ならば簡単なバーラウンジが置かれるところで、フルラインナップのバフェがある、と言うのは高級ホテルとしてはかなりの掟破りで、開業当初は賛否両論。
ホテル業界のお偉方的にはホテルの品格を貶める愚行だなんて、こっぴどく言われたけれど、お客様からの受けはよかった。
旅行者だけでなく街の人達がロビーに集まる。
一日中、街のにぎわいに満たされていてそこにいると心地よいエネルギーに包まれる。
最近、宿泊客以外を極力シャットアウトする宿泊特化のホテルが増えてる。
けれどネ。
例えば海外から東京という街にやって来る。
一人で泊まって寂しくなって、それでロビーに降りたら誰もいなくてひんやりしてる。
そんなホテルじゃちょっとつまらないかなぁ…、って思ったりする。
ボクは街の一部のようなホテルの方が好きだったりいたします。
程よき大きさのホテルのバフェは、料理のバリエーションが豊かになってとてもたのしい。
特にココ。
東京のヒルトンホテルというよりも、「アジアを代表する街」のヒルトンホテルという、そんな感じで洋食、和食にアジアの料理ととても多様でおもしろい。
泊まっている人たちも多様な国籍。
だからみんなが手にしたお皿の上を観察しつつ、どこから来た人なのかなぁ…、って想像するのがたのしくもある。
玉子三個のオムレツにカリカリベーコンをタップリのっけたお皿を持った、多分、彼はアメリカ人。
日本では季節外れのスイカにメロン。
それもハニーデューやカンタロープを山盛りにしてただそれだけをモリモリ食べる褐色の人はもしかしたらマレーシアから来た人かなぁ…。
そう言うボクのお皿の上にはキュウリにベーコン、ソーセージ。
スクランブルエッグにしかもかまぼこ、キュウリにご飯にみそ汁。
この雑食具合はたしかに見事な日本人(笑)。
一皿目はなるべくバランスよく食べよう…、と心がけつついろんなモノをちょっとづつ。
けれどお代わり分の二皿目からは、自分の好きなモノばっかりをのっけてしまう。
ここの焼売。
蒸し上げた蒸し器のまんまドッサリ置かれたそのフワフワに、芥子をタップリ。
ホタテのうま味と豚の味わいがとても素直な、ちょうど崎陽軒の焼売をとてもフックラなめらかにランクアップしたみたいな味。
これだけでお腹いっぱいにしてもいいかも…、って思うくらいのオキニイリ。
それからしらす。
朝食バフェにしらすの姿を発見すると、衝動的にそれをタップリ。
ご飯にのっけてシラス丼にしてしまう。
今日のココのは大きな鉢に一杯はいって、もう取り放題でのっけ放題。
レモンを搾ってただそれだけで。
それにかまぼこ、しば漬け添えてハフハフ、カリカリ。
おもしろかったのが、ヨーロッパ系の人たちが、これは一体何なんだ…、って怪訝そうにじいっと見てた。
小さな魚であるのはわかるが、これをどう食べればいいのか?ってワイワイしながらその中の一人がパンにバターを塗ってシラスをのっけてトースターで焼いていた。
それはそれにておいしそうで、次は試しみましょうか…、と。
異文化が触れ合いそして衝突し、たのしいアイディアが生まれるんだなぁ…、ってそんなコトを思いつつ、甘いモノで蓋をする。
パンケーキ。
堅めにカチッと焼き上げた塩味強めのパンケーキに、タップリとろんとメープルシロップ。
アプリコットのシロップ煮と、しっかり熟れたパイナップルを飾ってキレイな一皿にしてそれで朝のデザート代わり。
ミルクに豆乳、オレンジジュースにアールグレー。
お腹いっぱいの朝とした。
それにしても今日のココ。
大変な混雑で来た直後にはスゴイ行列。
ホテルの人に聞いたらば、アジアとアメリカからのお客様の動きが最近すごくって、部屋の稼働率も優秀なんです。
それに比べて日本の出張族の動きは鈍くて、世界と日本の景気のギャップを感じますね…、って。
なるほどなぁ…。
日本はこれからどうなるの?
そんなコトを思ったりもする、ちょっと切ない日曜の朝。
[1回]
2010/01/31 (Sun)
丸の内リム:他
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