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2024/11/28 (Thu)
食堂酒場ハルチカの夜
ちょっと来たかった商業施設に顔を出す。
「
食堂酒場ハルチカ
」って場所。
12月1日にオープンしたばかりの飲食だけの商業施設で、場所は新宿西口にある小田急ハルクの地下の地下。
ハルクの地下だから、「ハルチカ」っていうネーミングにしたんでしょうネ。
分かりやすいと言えば分かりやすい、ダジャレっぽさがむしろ新鮮。
小田急ハルクの食品フロアがすでに地下2階で、その地下だから地下3階。
普通だったら地下3階なんかを商業フロアにしようなんては思わない。
けれどこのビル。
実は食品フロアがある地下2階が、丸ノ内線の改札口があるフロア。
だから地下鉄でここまでくると、たった1フロア分を降りただけ…、ってそんな場所。
決して悪い立地じゃないけど、今までずっと使われてないフロアだった。
まるで通用口のような、見つけにくい場所に狭い階段。
かなりのインパクトがある施設じゃなくっちゃ、ワザワザ降りていこうなんてなかなか思わぬ構造だった。
食堂酒場ってコンセプト。
食堂使いにも、酒場使いにもなる店をいくつも集めて、まるで屋台街のようにする。
最近、流行りの開発方法。
渋谷や恵比寿なんかの二等立地の古いビルの再開発で使われる手法を、なんとデパートの地下でやる…、ってそれがなんとも新しい。
豚肉料理の専門店や、刺身居酒屋。
スペインバルに油そばの店。
博多餃子に韓国料理、それから大阪お好み焼きと店揃えそのものは雑多な感じ。
あまり大々的に告知をしているわけじゃないけど、かなりの人が入ってる。
とはいえそれぞれの店にまんべんなくお客様が入ってるかって言うと、かなりの斑模様な具合。
スペインバルと豚のお店が大混雑で、刺身居酒屋と油そばの店にはほとんど人影がなし。
場所柄かなぁ…、どうなんだろう。
気になるお店をまず一軒。
「
餃子のテムジン
」というお店。
博多に10軒ほどのお店をだしてる餃子のお店で、2年ほど前に代々木に東京店をオープンしてはいた。
博多餃子といえば鉄鍋で焼いてそのまま出す餃子でしょう?
そう、東京では思われていて、けれどココの餃子は普通に焼いて皿に移して出す餃子。
一個のサイズはとても小さく、それが博多の餃子の特徴と、がんばってはいるんだろうけど、店がブレークすることもなくやっとココに2号店。
普通の餃子と比べると、ここの餃子が3つでちょうど一個分って感じのサイズ。
具材はほとんど野菜でかなりジューシー。
キャベツの甘みが強くて、そしてしっとりしてる。
ポン酢に柚子胡椒をとかして食べるという食べ方でたしかにピリッと辛味に風味が餃子の味をひきしめる。
他の商品は、手羽先揚げとか酢モツとか博多らしいおつまみメニューがいくつか揃う。
中でもちょっと異色なのが、焼き小龍包。
へぇっ、と思ってとってみたらば、一口大の小龍包を茹で焼きにして、ネギとゴマをたっぷりかけたモノが出てきた。
ゴマの風味が香ばしく、口にパクンと含むとジューシー。
これがテムジンらしいかと言うと良くはわからないけど、こんなところにまでやき小龍包のブームが来た!って思うとなんだかオモシロイ。
開店直後でオペレーションがついてきていないのでしょう…、商品提供がかなり遅くて作業がゴタゴタしてはいた。
ちょっとフラストレーションがたまってそれで二軒目に行く。
「
梁の家(ヤンのいえ)
」という韓国料理の専門店。
大久保に本店があり、新橋、赤坂とかなり積極的に出店している。
売り物なのが「海鮮チヂミ」。
野菜やイカ、アサリにエビと具材を全部細かく刻んで、最小限の粉でつないで焼き上げたフックラとした焼きあがり方。
口の中に入れるとフワッとやさしく崩れて、具材がパラッとちらかっていく。
大阪のお好み焼きをおもいっきり軽く、野菜まみれにしたような味わいで粉物料理じゃなくってこれは野菜の料理。
このチヂミだけを目当てに人が集まるほどの、他に類をみない絶品料理。
ただ、本店なんかは、コース主体の営業方針。
だから気軽にこのチヂミだけを食べるってコトはできないけれど、ここでは気軽にチヂミだけ。
おやつ感覚で食べにこれるというのが便利。
味はシッカリ、ここオリジナルのまんまで旨い。
ここはかなりのメッケもの。
他の料理も普通においしい。
例えばキンパ。
キンパのおいしさはどこにあるのか?って、考えてみるとおそらく「物足りなさ」にあるんじゃないか。
酢飯ではない。
普通のご飯。
ナムルにタクワン、ソーセージ。
それらの味を借りることで、味を作るという料理にて、それ以外に特別の味があるわけじゃない。
けれど十分味わい深く、これだけを食べるよりも他の料理やスープと一緒に食べた方がおいしく感じる…、日本の料理におきかえたらば多分、これは巻き寿司じゃなくおむすびなんだろうなぁ…、って思ったりする。
スンドゥブチゲをたのんでみたら、これもまたまた普通においしい。
グツグツしたのを持ってきて、さぁ食べようか…、って思ったら、お店の人がスプーンをツッコミ、グルグル中をかき混ぜる。
豆腐を崩し、何度も何度もかき混ぜて中の玉子を崩して壊しスープ全体になじませる。
たしかに韓国の料理って、なんでもこうして容赦なく混ぜて食べるとよりおいしい。
それを代わりにしてくれる。
なんだかコレも本場的よネ…、って思ったりした、いいお店。
勿体ないなぁ…、って思ったのがいくつものお店が壁を隔てず並んでて、だから他のお店の料理をテーブルの上に並べてみたくなっちゃうところ。
それができるようになったらいいのになぁ…、って。
二軒で食事をしはしたけれど、都合1時間とちょっとの時間。
他のお店もそれぞれに魅力的に思えて今度、別のお店も覗かなくっちゃ…、って思ってかえる、また来よう。
[2回]
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2010/12/04 (Sat)
丸の内リム:他
Comment(2)
ポールバセット・ウシカイそれから〆の麺
仕事の合間にポールバセット…、最近、ちょっと縁がある。
お昼ごはんをすませてからずっとしゃべりっぱなしで、だからお店に入るまではアイスルンゴで喉を冷やそう。
そう思ってた。
けれどなぜだか、この店に入った途端にあったかいのを飲みたくなった。
ココのお店は年中、不思議なほどに気温、湿度が安定している。
ビルの中のテナントだから当然なのかもしれないけれど、ここは格別。
レンガの壁。
広がりのある空間で、しかも地下というコトが、ひんやり感を年中かもしだしているのかもしれないなぁ…、って。
それで一杯、マキアート。
濃厚なエスプレッソに、ポッテリとしたミルクの泡。
カップの中では互いに混じり合うことがなくカップを傾け口の中に流し込むとき初めてひとつにまざりあう。
最初は甘みを強く感じる。
それが徐々に苦味が膨らみ、仄かな酸味が浮き上がってくる。
軽い酸味がフワフワただよい、それが消えると再び甘みが蘇りそれが旨味になっていく。
飲んでお水をコクっと飲むと、口いっぱいにエスプレッソの風味が広がっていく。
口の中のエスプレッソが流されるのでなく、広がる感覚。
口においしい魔法がかかったような気持ちになるステキ。
ジェラート食べて、喉と体を癒します。
ココナツといちごのジェラートをアソートしたモノ。
かつてココで一番好きだったジェラートがピスタチオ。
濃厚にして香ばしく、コーヒーと一緒に食べると互いのおいしさ引き立てる、ココのお店にふさわしい味だったのだけど、最近、見ない。
ちと残念。
その次に好きだったのは苺のジェラート。
これはずっと定番である。
酸味、香りがまさにイチゴミルクな感じで食べるとなんだかなつかしくなる。
夏の終わりを偲んでたのんだココナツが、期待以上においしくとっても得した感じ。
南洋の味。
ビーチリゾートの夕方近くにただよう香り。
ひとなめすると、胸の奥の方がかきむしられるようなエキゾチックで甘い味わい。
くちどけ感も格別で、今日の午後が贅沢になる。
夜は四ツ谷の「ウシカイ」にくる。
どうしても来てみたい…、という友人のために予約して今日。
最近、かなりのブレーク気味でなかなか予約がとれなくなってた。
今日はラッキー。
ひさしぶりにきてみれば、壁ののどかな牛の絵がなくなっていて、テーブル配置も変わってた。
レストランらしからぬ素人臭い雰囲気が好きだったんだけど、ちょっと居酒屋風になってて、まぁ、しょうがない。
ずっとホームページをもってなかったのに、探してみたら
ぐるなびの中にページが出来ていた
りもしてました。
商売っけが適度になくちゃ、飲食店はダメでしょうもの…、これはこれにてよしとする。
100分、100種、1000円ポッキリという飲み放題のセルフアルコールバーは健在。
みんな心置きなく酔っぱらいになる。
そのゴキゲンがココ一番のオゴチソウ!
鉄板焼きが料理のメイン。
これも変わらず。
野菜をいくつか焼いてもらって、肉に粉物…、分厚い鉄板で焼くとなんでもおいしく感じる。
いつか自分ちにもほしいなぁって思いながらパクパク、ゴクゴク。
レンコンとアボカドを鉄板の上で焼いたモノ。
それから明太子と茹でたじゃがいもを混ぜて焼き上げた玉子焼き。
どれも決して、手間がかかったものではないけど、キチンとおいしい。
気軽に酒を呑む席に、必要なのは堅苦しくない気軽な料理。
だからココの料理は多分、良い料理。
枡いっぱいに入り切れぬほどのタップリ、フライドポテトに鉄板の上で焼いた小麦粉の皮にチーズとマヨネーズを塗り、こんがり焦がしてジェノベゼソースとトマトを飾ったピザ風おやき。
久しぶりに会う友人との、会話もたのしい、グビグビ飲んでたのしくなった。
そしてテクっと歩いて移動。
家の近所の南昌飯店で〆にした。
どうしたことか、今日はいつも元気にビールを勧めてくれる、おかぁさんがいなくって不思議なほどに静かな店内。
ほぼ満席のにぎにぎしさで、なのにBGMが耳に飛び込む。
今まで一度も、ココでBGMが掛かっているとは気付かなかった…、それほど元気に声だしおしゃべりしてくれていた。
ありがたいなぁ…、と再認識。
〆の一皿は海鮮塩あんのかた焼きそばで、ひらたくいえば「長崎風の皿うどんを中華風にアレンジ」したモノ。
細くてパリパリした麺が、そのパリパリもおいしいけれど、あんに浸かって柔らかくなりちょっとヌルンとやわらかくなったところもおいしい。
イカに小柱、きくらげ、エビにモヤシ、小松菜。
具材タップリ、海のうま味がドッシリしてて熱いお腹に蓋をする。
[0回]
2010/10/15 (Fri)
丸の内リム:他
Comment(2)
からあげバル・ハイカラで昼
西新宿にできたばかりの鶏の唐揚げの専門店、
「からあげバル・ハイカラ」
って店を覗きます。
近所はラーメン店の激戦区…、小滝橋通りから一本入った路地に面して小さなお店。
立ち飲みバーっぽいカウンターが中心で、昼は表で弁当販売しているという。
昭和モダンな雰囲気で、その様相がちょっとハイカラ。
しかも「ハイ」ボールと「カラ」アゲが売りだから、ハイカラ。
名は体をあらわすとでもいいますか…、分かり易いコンセプト。
唐揚げは来る。
業界的に今年のはじめくらいからずっと言われてて、実際、テイクアウトの唐揚げ専門店が結構、出来てた。
けれどこうしたバースタイル。
まだまだかなり珍しい。
片方で、ハイボール人気はいまだまるで衰えみせず、このハイボールにあう料理の代表格が鶏の唐揚げ。
だからこうした組み合わせ。
悪くないなぁ…、おもしろい。
専門店というコトもあり、唐揚げのバリエーションが結構あります。
チキン南蛮、ユーリンチー。
ご当地モノで有名な、大分とり天など10種類ほど。
オリジナルの揚げ鶏系の料理もあるけど、好感がもてるのがあくまで定番唐揚げで勝負しよう…、としているところ。
昼は定食もある。
メインはココの売り物の唐揚げの定食と、かき揚げ丼。
どちらも680円と程よき値段。
それ以外には、唐揚げをアレンジした料理がメインの定食関係。
全部で10商品くらいが用意されてる。
お昼前から午後4時までがランチタイムと言うのがちょっとありがたく、しかもぞのまま居酒屋としての営業に突入してしまう。
小さなお店ならではの、休憩時間を必要とせぬ通し営業。
インディーズみたいな感じがボクは好き。
ちなみにボクらがお店に入ったときには先客ふた組。
一組は多分、近所のサラリーマンで、唐揚げ定食を食べてた。
その奥の方にはアングロサクソン系のカップルが、バックパックをしょったままビールを飲んでる。
お客様任せの自由な使い勝手があるのがステキ。
おすすめのふたつをまずは試しに、とってみる。
厨房の中でカラコロシュワシュワ、油がはぜる音がする。
首を伸ばして厨房の中を覗いてみれば,驚くほどにあっさりとした厨房設備。
業務用の器具といえばフライヤーだけ。
それ以外は家庭用の炊飯器や電子レンジが並んだ台所っぽい場所。
二人も入れば身動きとれぬほどに小さな場所で、テキパキ、料理が出来上がってく。
まずは唐揚げ。
若干、白めに仕上がっただから唐揚げ粉の味だけでできあがっているのか?って思ったらなんのなんの。
鶏の中にまでシッカリ味が入ってて、クチャッと肉の食感もたくましく肉汁、充分。
ご飯のおかずに充分おいしいドッシリとした味がうれしい。
千切りキャベツはおかわり自由。
口をスッキリさせながら、あっという間に食べあげる。
かき揚げ丼のかき揚げっていうのがまたオモシロく、鶏のいろんなパーツを小間切れにして野菜と一緒に揚げてるのですね。
もも肉、砂肝、軟骨と食感それぞれにぎやかで、それを甘めの丼のタレにジュワッとつけて仕上げてる。
特に軟骨のクニュクニュ、噛もうとすると逃げていくような食感がとてもたのしい。
野菜もいっぱい食べられて、これはなかなかいい料理。
せっかくだからと「とり天」をたのんでみると、これが絶品。
分厚い胸肉を削ぎきって、天ぷら衣をつけて揚げる。
フックラ。
短時間で引き上げて、余熱で中まで火を通し甘酢のタレにトプンと浸す。
油は適度に落ちてサッパリしてる。
シットリとした衣の食感、フックラとした肉の食感、どちらもやさしく、今食べてるモノが揚げ物だってコトを忘れて、いくらだって食べられる。
たこ焼きを入れる経木でできた舟形の器に入ってくるのがかわいい上に、油が適度にとれるのがいい。
おいしい工夫。
今度は夜かなぁ…、って思って帰る。
いろんな意味でオモシロイ店、また来よう。
[0回]
2010/09/25 (Sat)
丸の内リム:他
Comment(5)
新宿ランチに新宿ソーダ
昼、ひさしぶりに
ダイナミックキッチン響
で食事。
夜はアジア料理のアクセントをもった創作和食で酒をたのしむダイニングレストラン。
バブルの時代の終わりかけというタイミングにて作られた、だからなかなか豪華で趣向を凝らしたインテリア。
今日は4人という人数でもあり、個室をもらえてなんだか得した気持ちになった。
新宿の街が眺めわたせる明るい窓に、なんと部屋の中に専用クロゼットまである…、本当だったら接待なんかに使うように出来てるんだろう部屋。
そこで週末ランチとします。
ココのランチはすべての料理に惣菜バーがついている。
天ぷらをメインに和風の惣菜が10種類ほど揃ってて、それをお好きなだけっていう趣向。
メインディッシュを選ぶとそれが定食として厨房の中から運ばれてくる。
選びたい放題と、出来立て感の両方たのしむコトができるという趣向。
こうしてくるのは半年ぶりでござりましょうか。
ちょっと値段が上がってた。
かつてココでランチと言えば1000円前後が中心価格。
けれど今日は1200円が標準価格という具合。
その分、惣菜類にかなり力が入ってて、以前はひじきの煮たのや切り干し大根みたいな料理がメインだったのが今ではもっと料理っぽいモノになっていた。
万願寺唐辛子と肉の炒め物や、茶碗蒸し。
有機の葉っぱやスイートコーンをお皿にもって、食べてるうちにメインの料理がやってくる。
ボクが選んだのは、カルビ風の鉄板焼き。
程よく脂ののったお肉を、甘辛ダレで漬け込んでそれをジュジュッと焼いたもの。
キャベツをベッドにやってくる、まるで肉だけ食べるとプルコギみたいな味わいでご飯がすすむほどよき一品。
これだけみればちょっと高いか?って思うけれど、これに食べ放題のお総菜、それからデザートがつきしかも食後にコーヒーまでがつくというコレ。
コストパフォーマンスは抜群だなぁ…、って。
最近、こうしたダイニングレストランや居酒屋のランチのスタイルは大抵こんなシステムで、話題の店にご婦人方が集まってくる。
お腹をみたして表にでると、新宿の街は秋祭り。
メインの一本裏側の、通りの通行を遮断して、椅子、テーブルを並べてる。
道の両側には屋台がでてて、真っ昼間っからかなりの人が酒を飲んでる。
いい感じだねぇ…。
しかもどの屋台も値段はほどよくこなれてて、モツ煮におにぎりで500円なんて気軽なお腹いっぱいセットまである。
屋台は全部、その後ろ側に控える飲食店や小売り店。
例えば、キレイにみがいた天ぷら鍋で天ぷらをひとつひとつ手揚げする屋台があって、どこかと思えば「つな八」だった。
エビにキス、イカと茄子の天ぷらがのった天丼弁当がなんと500円で売られてた。
オコノミ天ぷらも承ります…、ってなんだかお値打ち。
オモシロイ。
オモシロイと言えば、質屋、というか今様にいえばリサイクルショップっていわなきゃいけないのでありましょうか?
そこの前の屋台では質流れ品のルイビトンが山積みにして置かれてた。
これもお祭り…、景気付け。
twitterのフォロアーさんと一緒にカラオケ。
1970年の後半から80年代の女性アイドル系の歌を歌いちらかし、ストレス発散。
その後、
新宿西口にある「ピース」っていう喫茶店
にて喉を潤す。
ピースっていう店名の由来は多分、ピースって煙草の銘柄。
ロゴデザインがまるでピースのパッケージデザインとおんなじで、多分、ピースという煙草がお洒落だった時代からやってらっしゃるんでしょう。
中に入れば、煙草天国。
昭和な感じに、まぁ、これもよし。
メニューを見ればこれまた昭和な喫茶店にてクリームソーダをとることにした。
足だかグラスにメロンソーダ。
氷の上にバニラアイスクリームという絵に描いたようなクリームソーダ。
ただ惜しむらくは缶詰めチェリーが沈んでなかったコトくらい。
味もそのまま昔のまんま。
なつかしいねぇ…、っていいながらそれを飲みつつ周りを見ると、不思議なほどにクリームソーダやレモンスカッシュ、アイスコーヒーを凍らせた氷で作ったミルクコーヒーと、普通のコーヒー飲んでる人が圧倒的な少数派。
こうしたお店。
こうした商品。
今となっては希少価値にて、それを愛してなつかしむ人がこうしてきているのかなぁって思ったりした。
さて、退散。
[0回]
2010/09/18 (Sat)
丸の内リム:他
Comment(0)
九龍点心
九龍点心
なる店にて食事。
新宿駅の真上にあるルミネエストって商業ビルの中の店。
点心と中国料理が食べ放題で、しかも点心はスティームワゴンで客席にまで運ばれる。
昔はこうしたお店が東京のいたるところにあったんだよね。
この新宿には東京大飯店の飲茶ワゴンが有名だった。
新橋の翠園って店では週末、まるで香港が新橋にまでやってきたのか…、って思うほどに見事なレベルの飲茶ランチが楽しめた。
東京大飯店の今はまるで見る影もなく、新橋の店は再開発でなくなった。
この20年、東京の食は果たし進化したのかどうなのか?
思えばちょっとなやましい。
小籠包に餃子、焼売。
飲茶ワゴンの品揃えは程よく充実。
けれどそのクオリティーはというと我慢のできる程度のものでござった。
ついさっきまで凍っていた点心料理はこんなモノ。
厨房の中では鍋が豪快にふられてて、それら料理はかなり上等。
牛肉ハラミを使って作った青椒肉絲。
まるでサイコロステーキを食べてるみたいな充実感で、悪くない。
エビチリ、酢豚に麻婆豆腐と日本人にとって親しみ深い料理はほとんど揃う。
どれもほぼ出来たて状態。
風味も香りもシッカリしてて、なかなかいける。
そもそも、出てきてすぐに食べられるコトばかりじゃない宴会料理に敵した料理はバフェの料理にもいいんでしょう。
頑丈でいて味のメリハリがシッカリしてて、油で被われているから冷めたり劣化しづらい料理。
中国料理はまさにそんな料理だなぁ…、って思ったりする。
わかり易くて大衆的な料理の中に、ちょっと異色な料理が混じる。
牛肉の水煮ってコレ。
水煮といえども油と赤唐辛子のエキスと色がスープを真っ赤に染める出来栄え。
大きな国土。
日本と違って食材の鮮度を保つのがむつかしくって、加熱するにも臭み消しや毒消しのためにスパイスどさっといれなくちゃダメ。
それでこんな料理が出来たんでしょう。
山椒の香りがかなり濃密。
スキッと鼻から涼しい香りが突き抜けて、辛子の辛味を相殺しながらお腹にズシンと落ちていく。
四川の暑さをしのぐ料理で、今年の夏の暑さを想う…、そんな味。
焼きそば、それからチャーハンが〆の料理で用意されてる。
そのまま食べてもおいしいそれを、他の料理と組み合わせつつ一層おいしくして食べる。
広東風の海鮮煮込み。
いわゆる五目焼きそばのあんかけのあんみたいなモノですね。
それをタップリ。
それにあわせてエビとクワイの塩炒めをトッピングしてシャクっと食べる。
中国料理のクワイは大好き。
油通ししてだからエグミがスッカリ抜けて、シャキシャキとした食感だけが残っているのネ。
お節料理にはいってる、煮たクワイの実はどうにもこうにも食べられない。
これを食べなくちゃ芽が出ないから食べなさい…、って言われるたびに涙しながら飲み込むしまつ。
同じ素材も料理の仕方でこんなに味が違っちゃうんだ…、って思ったりする。
最後にデザート、タピオカミルク。
フルーツカクテルの中に入ってたパイナップルだけをきれいによって、クラッシュアイスをタップリ盛った。
そこにタピオカ。
それから甘いココナツミルク。
ベトナムかき氷のチェーのような感じで味わう。
シャリシャリとした氷の食感と、コッテリとしたココナツミルクの風味がたのしい。
ボクらの隣で、小さな子供を連れた家族がおんなじようにタピオカミルクを食べていた。
けれどお子様。
「ボク、大きなタピオカじゃなくちゃ食べらんない」って、かなり愚図って母さん、ハラハラ。
結局、マンゴープリンを替わりに食べて機嫌をなおしてた。
ボクは小さな粒のタピオカが好き。
それにしてもルミネエスト。
昔はマイシティーと呼んでたビルで、その頃はとても好きなビルだった。
ユッタリとした本屋さんで本を探して、それから隣の画材屋さんで色鉛筆を何本か買う。
大衆的な食堂や、どのフロアーにもユックリできる喫茶店があったりした。
新宿にしてのんびりできる普通がたのしい場所だったのに、今では若い子向けのアパレルショップばかりが入って、本屋さんはなくなっちゃった。
なのにレストランフロアーには、大人向けのお店ばかりが揃っててなんだか間抜けなミスマッチ。
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2010/09/17 (Fri)
丸の内リム:他
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