サカキノホトンブログ

サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ

2025 . 03

カレンダー

2025/03

S	M	T	W	T	F	S
						1
2	3	4	5	6	7	8
9	10	11	12	13	14	15
16	17	18	19	20	21	22
23	24	25	26	27	28	29
30	31

リンク

管理画面

新しい記事を書く

[PR]

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2025/03/03 (Mon)

近江屋の朝

ひさしぶりに近江屋で朝…、お茶の水にてちょっと用事がある朝で、ひと駅前で降りてテクリと歩いてお店にやってくる。

今日はちょっと静かであります。お客様はボクひとり。
通りに面した大きな窓から、差し込んでくる朝の光がぼんやりお店の中まで届く。
お店全体がやわらかな光に包まれ滲んで見える…、うつくしい。
奥へ奥へと深くつながる鰻の寝床のようなお店。入り口部分にはパンの売り場にケーキを飾るショーケース。
そこで買ったパンやケーキを奥のカウンターやテーブルで味わうコトができる仕組みがたのしくて、今日もそうして味わい、食べる。

調理パンを２種類選ぶ。
トレイに乗せて、奥で食べますとひと言告げて、５００円ほど追加で払うとお店に置かれたジュースバーから好きなだけ、何度もとってたのしめる。
このやり方をもう何十年も続けているのがステキであります。
しかもジュースやコーヒーだけじゃなく、ボルシチなんかもあったりして、ランチなんかでも十分満足できる分量、クオリティー。

季節でジュースが変わるところもまたたのしくて、今日は何があるのかなぁ…、って思ってやってくるのも一興。
今日はイチゴとぶどうにキウイ。
もともと「近江屋洋菓子店」というのがここの正式名称…、つまりケーキに使う果物の端材を使って作ってこうしてふるまうのでしょう。水と果物をジャジャっと混ぜて作っただけ。甘さが足りなかったらどうぞ…、とガムシロップが置かれてはいるのだけれど、そのまま飲んでも十分おいしい。
それにココアを合わせてとって、今朝のご飯がひと揃え。

いつも来る度、どうしてもとってしまうのがこの調理パン。
トーストの上に白いソースをタップリ塗って、そこに玉子をポトンと落とす。玉子の周りに細かく刻んだベーコンをタイルのように張り巡らして、焼いて仕上げたうつくしきパン。
黄身の黄色と白身がドレープなしながら優雅に固まる姿が見事。
よく焼けて顎をガツン！を打つような、歯ごたえのあるパンがおいしい。ちょっと甘めで、あとにほのかにバニラの香りがただよってくる…、お菓子と料理の間を行ったり来たりするような、不思議な味わい。
これを見る度、日本の人の手のする仕事の丁寧と、繊細なコトにウットリします。

トーストブレッドでツナを挟んだサンドイッチも固めのパンと、ツナのフィリングのネットリ感が口でひとつに混じりあう、たのしい名作。
キャベツとニンジン、玉ねぎ、それから牛すじ肉がタップリ入ったボルシチ風の煮込みスープがまた旨い。
味はほとんどついていなくて、牛すじ肉の脂の風味と野菜の旨味で味わう趣向。塩と胡椒が置かれてて、それで好みに味を整えたのしむと、いくらだってお替わりしちゃいそうなおいしさ。今日も堪能いたします。

近江屋洋菓子店神田店

関連ランキング：ケーキ | 淡路町駅、小川町駅、新御茶ノ水駅

[3回]

2014/09/04 (Thu) 丸の内コア：喫カバ Comment(2)

ＤＤサンド

食べたいものを食べにディーンアンドデルーカにくる。

ちょっと前に食べ損なったモノ。
場所はやっぱり丸の内にあるお店のカフェで、最近、にぎやかな場所ににぎやかな店が次々できてるココではあるけど、ボクはココが一番好き。
大きすぎない。
だからモノが置かれすぎない。
お茶を飲んでおしゃべりしたり、軽くお腹を満たすのに必要十分なモノだけあってその分、空間がゆったりしてる。モノと人との関係性がほどよくて、だから気持ちがおだやかになる。
日常的にはあり得ない高い天井が緊張感と華やかな空気を添える…、オキニイリ。

食べたかったのはシリアルブレッドのサンドイッチ。
できればツナがフィリングになったのがあればいいな、と思っていたらウレシイことにありました。
ツナのサラダに茹でたほうれん草が挟まれていて、断面にぎやか。
ドッシリとしたボリューム感と、アメリカ的にウットリします。小さなサイズのカフェラテそえて、今日の朝のひとそろえ。

ロゴの付いたハトロン紙で包んで、そのままざっくり切ってお皿にのせる。気軽なスタイルがまたアメリカのダイナー的でいい感じ。
ペロンと紙をめくってカプリ。
空気を含んだシリアルブレッドが、フカっと前歯で崩れて口に転がり込んでやってくる。その食感はバッサリ、もろくて、ボロボロ、口に散らかる感じ。
モサモサ最初は乾いて感じ、唾液を含むとそれがトロリとクリーミーになる。生地に練りこまれたシリアルがホツホツ、食感のアクセントになり、なるほどコレはパンを味わうサンドイッチ。

とはいえツナの香りや味わい。ほうれん草が思いの外のボリュームで、気持ちもお腹も満たされる。
ポッテリとしたカフェラテが、ミルクの旨味がシッカリ濃厚。
具材が入っているわけじゃない。なのにどこかしらスープのような充実感を覚える不思議。
お水をもらったカップの中に、天井のライトの明かりが映ってまるで星が煌くようにキラキラ。ゴクリと飲んで、お腹に星を流し込む。
さてごきげんに、仕事にしましょう…、ニッコリと。

DEAN & DELUCA CAFES 丸の内

関連ランキング：カフェ | 大手町駅、東京駅、二重橋前駅

[3回]

2014/08/21 (Thu) 丸の内コア：喫カバ Comment(0)

ナベデシメ

それにしても東京駅のニギヤカなること…、子供を連れた家族連れが東京土産をあれやこれやと買い回ってる。
移動の前にほんの少しの時間があって、ブルー・ブリック・ラウンジに来る。

ヨックモックが運営している大人カフェ。ちょっと気取った雰囲気で値段も気取って、だからファミリー客を寄せ付けぬ結界張られた静かな空間。
ブルーブリックと名づけているのは、青山本店を彩る青いタイルをイメージさせてということなのでありましょう。
女給風なる衣装のサービススタッフも、静かにそして丁寧に、いらっしゃいませと挨拶をする。いい感じ。

フローズンヨーグルトのパフェを食べます。
口の広がった高さ控え目のパフェグラス。冷凍庫の中でずっと冷やしていたのでしょうネ…、裾のところが凍って霜がふっている。
グラスだけでなく、ブルーベリーやフランボワーズも軽く凍って、シャリシャリまるでシャーベットのような歯ざわりがする。
それをやさしく包み込む、フローズンヨーグルトのなめらかなること。

サラッと舌を撫で、けれど決してまとわりつかず消えていく。繊維で言えば上等な絹。つまりシルキーななめらかさと言えばいいのでしょうな。
ヨックモックの銘菓、細巻き葉巻の形を模したシガーロが一緒についてやってきてそれですくって食べるとなおさら、そのシルキーが際立つ美味しさ。
サイドに散らかるナタデココ。
かつて一世風靡したブーム食材も今ではひっそり、ひさしぶり。そのクニュクニュに景気良かった時代をほんわか、思い出す。北に向かって出発です。

日本で一番暑い街にいき、打ち合わせして家に戻って家ご飯。

土鍋ひとつですべてをすまそうと、テーブルの上にコンロと土鍋。
小ぶりなキャベツを一個丸ごと千切りし、エノキを二株。土鍋に入れてカップ２杯の日本酒と、カップ２杯の水に白だし少々を注いで蓋して火にかける。
蓋の間から湯気が出てくる頃合いで蓋をあけると、かさがかなり減ってスープにひたひた浸かった状態。
これで鍋の準備万端…、薄切りにしてもらった豚バラ肉をキャベツにのっける。

しゃぶしゃぶするのと違ってキャベツの上にずっと肉が浮かんで、間接的に熱が入っていくのです。だから旨みが外に逃げない。
しばらくしたらひっくり返し、赤いところが無くなったらばキャベツやエノキと一緒にくるんで、タレに浸して食べるダケ。
ポン酢や麺つゆ、ゴマだれつかって味をあれこれ変え、食べる。
シャキシャキとしたキャベツやエノキがタレをたっぷり吸い込んで、豚の旨みと一つになってく。野菜を沢山食べられるから、体にやさしいオゴチソウ。

豚の旨味やキャベツの甘味が、思う存分、移ったスープ。そこに中華三昧の甜麺醤味を入れて煮込んで今日の〆。
麺を入れ、ほぐれたところで粉末スープを半分だけ。山椒の味噌を練りゴマくわえて味をととのえ、煮立ったところで溶き卵。火を止めネギをタップリ乗っけてハフハフズルズル。こりゃ、旨い。
担々麺風の味になってて、タップリ入れた練りゴマのコクと渋味が、大人な味にしてくれる。素材の旨みをひとつ残らずお腹に収め、ニッコリ満足。さぁ、お風呂。

ところでそろそろ花火の季節も終わりに向かいつつある今夜…、去年のことではありますけれど、こんな花火大会があったのですね。

Danang International Fireworks Competition 2013 from Rob Whitworth on Vimeo.

ベトナムのダナンで開催された世界花火コンテストの様子を、ハイパーラプス映像で表現したモノ。
そもそも花火って、バーチャル感をもった芸術。
その非現実感を一層、色濃く感じさせてくれるというのがオモシロイ。

[4回]

2014/08/20 (Wed) 丸の内コア：喫カバ Comment(0)

ＤＤの昼

丸の内でランチタイムというコトになり、なぜだか気持ちがディーンアンドデルーカに向かって、それでやってくる。

サンドイッチが食べたかったのでありまして、ココのサンドイッチはボソボソしたパンが口の唾液を一切合切吸い込んで、口いっぱいが旨みで満ちる。
アメリカ的で暴力的にも思える味わい。
たまに無性に食べたくなる。
それに気持ちのいい空間がある。
午前中の仕事がちょっと息詰まるような緊張感を感じる仕事で、それで食事はのんびりとした空間で…、と思ってきます。

ここのお店のステキなところは、のんびり、のどかな空間だけどそこにピリッと気持ちいい上質な緊張感があるところ。
小売の売り場に置かれた商品。従業員のキリッと凛とした姿。丸の内という場所ならではのお客様と、ほんの少しの非日常感が逆に気持ちをのんびりさせる。
ひさしぶりにあたたかいコーヒーをもらって飲んだ。
やわらかな感じ漂うマグカップ。そこになみなみ、なめらかで、苦味おだやかなコーヒーが注がれ持つ手もあたたかい。

で、サンドイッチを食べようとやってきたのにショーケースをみてあっさり趣旨替え。ローストビーフとチリビーンズのトルティーアなる一品があり、そのビジュアルがあまりに強烈。
「ボクを食べて！」と言ってるみたいで、それで、それ。
今日のスープはベーコントマトなんですけれどいかがしますか？と、魅惑的なる推奨販売に思わずのって、お皿の上がにぎやかになる。
ミネステローネのオリーブオイルの風味の代わりに、ズッシリとしたベーコンの甘い脂の匂いがからみ、アメリカ的なる味にウットリ。

ボクの気持ちが思わず動いたトルティーアのその断面がこれでござります。
ロメインレタスにレッドキャベツ、チリソースにまみれた白いんげん豆と雑穀類が葉っぱの間をきれいに埋めて、ローストビーフを彩る姿。
肉食魂をわしづかむ上、野菜を食べなきゃという後ろめたさにもアピールする。
今日のボクの気持ちにピッタリ。
ムチュンと歯切れてペロンと舌をすべるがごとき小麦の生地ははかなくて、口が感じるほとんどは野菜の食感、肉の味わい。ソースはつかわずチリビーンズの酸味と旨みをたよりに食べると、手づかみできるサラダのようにも思えて気持ちがやさしくなってく。よきランチなり…、リフレッシュ。

DEAN & DELUCA CAFES 丸の内

関連ランキング：カフェ | 大手町駅、東京駅、二重橋前駅

[2回]

2014/08/14 (Thu) 丸の内コア：喫カバ Comment(0)

ソフトなチョコに青唐辛子

東京駅で移動の合間に、甘いものを贅沢に…。

地下コンコース。改修前から比べると、随分小さくなってしまった銀の鈴が置かれた広場に面した「ピエールマルコリーニ」。
泣く子も黙る有名ショコラティエのお店がこんな場所にある！…、というのがまずは素直な驚き。しかもそこにソフトクリーム的な写真が看板になり置かれてて、見れば「ソフトチョコレート」と名前がついてる。
チョコレートソフトクリームじゃなく、ソフトチョコ。
それって一体、どんななんだろう…、と吸い込まれるようにお店に入る。
カウンターで接客してる女性スタッフの笑顔がステキで、純情おじさん…、ちょっとドギマギしながらも、「カップでください」とお願いをして、そしてこれ。

手渡された瞬間に恋してしまいそうになるほどウツクシイ。
つややかにして、彫刻的なる凛々しき造形。チョコの香りも甘やかで、食べることを躊躇させるほどの繊細なさま。
スプーンを入れるとススッととてもなめらかで、すくい上げると想像以上に重たく感じる。
舌にそっとのっけるとしばらくそのまま。冷たいチョコがそこに居座り、そしてユックリ溶けていく。チョコレート味のソフトクリームというのじゃなくて、ソフトクリームの形と温度を持ったチョコ。
つまり、だから「ソフトチョコレート」なワケなのですね。
一体、なんてモノを作るんだろう…、この人たちは！と、呆れるほどにおいしくて呆れるほどに力強くて、呆れるほどに冷たく、なめらか。
ユックリ味わおうと頭は思う。けれど、それも果たせずあっという間に腹の中。

ピエールマルコリーニグランスタ JR東京店

関連ランキング：チョコレート | 東京駅、京橋駅、大手町駅

そして家に帰る途中に晩ご飯…、ひさしぶりの「小法師」にくる。

喜多方ラーメンの専門店で、けれど今日はどうしても食べたいものがあって来る。
「青唐辛子の野菜ラーメン」。
３年ほど前だったでしょうか…、夏限定の季節商品として登場しました。
醤油ベースの支那そばっぽい喜多方ラーメンのお店にあって、塩味スープで、しかもビリビリ辛いというのがおもしろくって、食べていきなりハマってしまった。
叉焼とネギ、それにメンマだけが具材のこの店で、野菜タップリという具材豊富も異色でとてもありがたく、それで今日もこうして食べる。

これが登場したときは、もっと具だくさんでありました。
水菜にネギにトマトに叉焼、油で焦がしたネギと今でも多彩な野菜がそろう。けれどかつてはコレにレタスの葉っぱが混じって、野菜が山盛りって感じがしたのがなつかしい。
「辛増しは無料です」とメニューに説明されていて、その「辛増し」の正体は醤油漬けした青唐辛子。
赤い唐辛子や唐辛子を使った味噌や調味料とは違ってスカンっと頭の中を突き抜けるような、単純にしてストレートな辛さが特徴。
舌の先っぽが痛くなるような刺す辛さ。食べていくうちに辛さがどんどん舌に染み込み、熱いスープが痛く感じる。汗もドバッと吹き出ます。

セットをたのむと、炙り豚肉の丼と醤油で煮込んだ玉子がついてくる。
味があらかじめ入った叉焼。それに照り焼き風のタレをからめたモノがご飯の上にのっかり、しかもそこに追いかけタレを掛け回す。
味に味が重なりあって、おいしんだけどちょっと味が強くて辛い。
舌が辛さにつかれてそれでラーメンスープをゴクリと飲むと、今度は「ホットな辛さ」に舌がしびれる。
そんな痛さをおいしいと勘違いするボクの舌ってＭなんだなぁ…、って思ったりする。笑っちゃう。

坂内小法師四谷店

関連ランキング：ラーメン | 四谷三丁目駅、曙橋駅、新宿御苑前駅

[5回]

2014/08/07 (Thu) 丸の内コア：喫カバ Comment(6)

HOME