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2025/03/03 (Mon)
小洞天にカフェコヴァな夜
小洞天。
有楽町のビックカメラの地下にある、ビックカメラがここに出来るずっと前からココにある中華料理屋。
会社の仲間となんか美味しいものを食べたいネ、と日比谷まで来て、それじゃぁここで、と落ち着いた。
一人はかつて台湾事業の担当をしていた人で、店に入るなり「ああ、台湾に来たみたい」って声を上げてた。
たしかにココは日本ばなれしたおおらかで、ちょっとキッチュな雰囲気がある。
テーブルクロス。
分厚いおしぼり、中国茶。
胡椒や醤油や酢が並ぶ、テーブルの上の調味料置き。
中でもドシンと一番大きく、存在感も抜群なのが練り芥子入れ。
ここに来たらば、コレを使ってシュウマイ食べてくださいな…、って、有無を言わせぬメッセージ。
受けて立とう!と、定食たのみ、追加をいくつかお願いす。
まずは牛肉の胡椒炒めがやってきます。
胡椒。
中国料理の香辛料と言えば、まず唐辛子を思い浮かべる。
けれど実は、唐辛子より胡椒の方が中国全土的に考えるなら一般的な香辛料。
特にブラックペパーは辛味だけじゃなく、風味や甘みを存分に出す素材の旨味を邪魔せぬ優れた調味料。
牛肉の脂や旨味。
胡椒がそれを引き立てて、口ではスキッとさわやかでお腹でジワジワ、辛味を発揮しそれが更なる食欲になる。
たのしい料理。
何より香り。
ネギを炒めた際にでる、青くて甘い強い香りがお皿の中からポワンと漂う。
中国料理は香りの料理。
そして定食。
シュウマイ定食というここの名物。
シュウマイ、サラダにスープとご飯。
炒めたザーサイがたっぷりついて一人前。
そもそもシュウマイでご飯を食べるというこの提案。
他ではなかなか見ぬ大胆。
知る限りでは、崎陽軒のシュウマイ弁当以外にこうした食べ方を、名物として堂々と売りにしているお店を知らぬ。
餃子ライスのお店は多い。
けれどシュウマイ。
そもそも餃子に比べて高級感がかなりあり、値が張る割にあまり人気がないこの料理を、これほど正々堂々と売ろうとする店があまりない。
初めてここにきたときは、ちょっとビックリ。
面食らったものであります。
けれどコレ。
ムッチリとした独特の噛み心地。
プチュンと歯切れる肉の塊。
粗めに刻んだ豚肉に、タップリ刻んだネギが入ってムチュンとしていて、同時にシャキッと軽やかでもある。
ソーセージじゃない。
肉団子じゃない。
肉汁タップリ、みずみずしくて、旨味も素直でまさにご飯のおかずにピッタリ。
醤油に芥子を溶かしてつけます。
酢も置いてあり、酢醤油で食べようと思えばできなくはない。
けれど不思議と、このシュウマイにはお酢の酸味が邪魔するようで、それで醤油に芥子をといただけで頬張る。
肉の香りをよりたのしめる。
おごちそう。
それからビーフン。
普通見慣れたビーフンの半分ほどの太さの極細。
ツヤツヤしてて透き通ってる儚き外観。
なのにお箸で持ち上げると、以外に頑丈。
切れずにモッサリ、塊をなし持ち上がってく。
ムニュンとしてる。
粘り気がある。
けれど不思議とハリもあり、口の中では一本一本の麺の存在を確認できる。
スープの旨味。
油の香り。
一緒にいためた野菜の風味と、乾燥させたエビの玉子が磯の香りをしたたか添える。
これまたご飯のおかずにピッタリ。
夜の気軽なご飯となった。
街をテクテク、ちょっと歩いてお茶を飲む。
ペニンシュラホテルの裏側にある「COVA」という店。
ミラノに本店を持つチョコレートがおいしい食料品店。
日本のココではレストランを持ち、お店の奥ではかなり本格的でクラシックなイタリア料理をたのしめる。
お店の外。
通りの一部に椅子とテーブルをズラっと並べて、そこではお茶がたのしめる。
有楽町界隈で、一番、開放的にしてお洒落なお茶飲みスペースがココ。
のんびり座ってお茶のんでると、まるでここが東京じゃないみたいに思える。
ちょっと小さな海外旅行。
オキニイリ。
街ゆく人たち。
通りをユックリ通り過ぎてく車の明かり。
高級ホテルに入る人やら、出てくる人やら。
街角観察をするのがとってもたのしくて、時間が経つのもわすれちゃう。
舌にドッシリ、重たくすらあるカプチーノ。
チョコのケーキを舐めるようにもてあそびつつ、秋の気配を感じる夜がユッタリ、ノンビリ、更けていく。
[0回]
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2009/09/07 (Mon)
はしご飯
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ハンバーグは〆?それとも肴?
夜、さくら水産。
一時期、あまりの格安ぶりにはまりかけた居酒屋チェーンでありますけれど、テング酒場の登場で、しばらくすっかり忘れていました。
ひさしぶりにどんな具合か?…、ちょっと気になりやって来る。
もともと立地が良くなくて、超満員になることがない静かなお店。
とはいえガラッと空席目立つ、ちょっとさみしい状態だった。
月のはじめではあるけれど、それにしてもどうしたんだろう…、って。
安いだけではお客様を惹き付けることが出来ぬ時代になったということ、なのかもしれない。
どうだろう。
それにしても最初にとったスライスオニオン。
タマネギ半個分ほどのスライスに、レタスが数枚。
それにおかかがかかってて、かなりのボリューム、それでたったの80円と、やっぱり安さは際立っている。
秋刀魚の季節ということもあり、お薦めメニューのメインは秋刀魚。
刺身をとります。
キラキラとしたウロコ、つややか。
身厚でプックラ太ってて、脂ものった見事な一匹。
三枚おろしをそぎ切りにした季節の料理。
生姜醤油でパフっと食べる…、なかなか旨い。
調子にのって焼いた秋刀魚をとってみて、ワタまでおいしい鮮度にウットリ。
刺身が旨い!は、おじさんキラーな居酒屋が大切にしなくちゃいけない部分でありましょう。
そう言えばココ。
魚は充実しているけれど、焼鳥なんかの串ものがない。
居酒屋にして焼鳥が無いということは、かなりの冒険。
けれど何かにこだわりもつためには、何かをひかなきゃいけないってこと。
ちょっと勉強。
ココでも売りはハイボール。
鶏の唐揚げ。
期待しないでとったのだけど、これがボクの好みの味付け。
鶏唐揚げには、衣の味で食べるタイプと、シッカリ、タレに漬け込んで肉に入った味をたのしむタイプがあって、ボクは後者の唐揚げが好き。
ココのがそれで、しかも醤油の味は最小。
出汁の風味と塩の味わいが前面にでた、ちょっと関西風の仕上がりだった。
鶏の旨味もシッカリしてる。
サクっと皮もきれいに揚がった香ばしさ。
どこを食べてもキチンとおいしい。
メッケモノ。
豚のキムチ焼きのよな炒めた料理をいくつかもらって、他の人がたのんでたちょっと変わった料理に目が釘付けで、それでためして食べてみる。
マグロのステーキ。
赤身のさくを四角く切って焼いたもの…、かと思っってとった。
まん丸の鉄板の中心部分に小高くもやし。
周りにサイコロ状のこんがり焼けたマグロの身。
まさにサイコロステーキをマグロで作ったような姿に、気分も上がり、パクッと食べた。
そしたらあらあら。
マグロの身ではあるのだけれど、おそらく崩れて切り身にならぬ部分をまとめて成形したモノ…、なのでありましょう。
フックラ、中まで味が入ってジュワッと汁が飛び出してくる。
中おちステーキ。
あるいは、マグロのつくね焼き。
味はニンニク醤油系のステーキ味で、ああ、これ、マグロのハンバーグ。
そう思ったら、今日の〆はハンバーグだなぁ…、ってふと思う。
お店を飛び出し、通りを挟んだ向かい側にあるお店に駆け込む。
グーバーグ。
一ヶ月ほど前に開店したばっかりの、イトーヨーカドー系の専門店。
まだまだ実験中ということではあるのだけれど、なかなか順調な滑り出し…、のよう。
週末9時のちょっと前。
ファミリー、カップル、男性一人のお客様…、といろんな人で8割方の混雑具合い。
客層だけはまるでかつてのファミリーレストラン。
今のファミレスも同じような顔ぶれだけど、彼らの目当ては広いテーブル、ドリンクバー。
けれどココにはみんなハンバーグでお腹いっぱいを目的に来る。
専門店はやっぱり強い。
フォアグラのっけのハンバーグ。
それにご飯と味噌汁つける。
ついでにここの売り物でもある「鬼おろしトッピング」を追加でもらった。
フックラ焼けたハンバーグ。
肉汁タップリ、肉の歯ごたえもしっかりとしたガッシリ型のパテもおいしい。
けれどなにより、醤油ベースのタレが旨くてご飯がいくらでもすすんでしまう…、みたいな味わい。
コンガリとしたフォアグラも、プリっでトロンとムッチリで、この上も無いオゴチソウ。
ハンバーグっていや、やっぱりご飯に汁だよねぇ…、って言っていたらば近くに座った男性グループ。
ジュウジュウ、ハンバーグを焼きながらそれをつまみに生ビールを飲む。
焼いた肉にはビールだよな…、って。
〆には通りの向こう側でそばでも喰おうか…、って弁天庵を目指していった。
人はそれぞれ、面白い。
表に出るとパラパラと雨。
あぁした、天気に、なぁれ!
[0回]
2009/09/04 (Fri)
はしご飯
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三州屋のち中華松富
骨太映画を観たあとの、晩のご飯を三州屋。
東京に何店かある、支店経営なのか暖簾分けなのか、銀座の街にも2軒ある大衆割烹。
居酒屋という言葉がまだ日本になかった頃からずっと、サラリーマンが仕事帰りにフラってきて、酒に肴をたのしむお店がたくさんあって、そのほとんどが自らのことを「大衆割烹」って呼んでいた。
大衆価格のまじめな料理!
そう考えれば、理にかなってる言葉でしょうネ。
今日も時間はまだ6時台。
なのにお店の中にはサラリーマンがギッシリ、みっちり。
6人がけの小さなテーブルの両側に、二人ずつ。
つまり4人でほぼ満タンに近い状態の、間の二席。
すいませんね、ちょっと寄ってくれますか…、って満員電車の座席の隙間に大きなお尻を押し込むようにミシミシって体をねじ込み、食事のスタート。
ビールをもらうとお通し一鉢。
刺身用のマグロの切り身を切り出した、骨の周りにこびりついてた身を出汁醤油で煮込んだのでしょう。
マグロの醤油煮缶詰の中、みたいなお通し。
始末な感じで、結構、おいしい。
まずはここの名物のコレ。
鶏豆腐。
牛肉や豚肉を豆腐と一緒に甘辛く煮た、肉豆腐ってのはいろんなところにある居酒屋の定番料理。
けれどココのは鶏の肉。
鰹の出汁に鶏のスープと脂がたっぷり混ざったスープで、豆腐と鶏を煮込んだまるで水炊き豆腐…、みたいな料理。
ポン酢が一緒についてきて、ますます小鉢に取り分けた鍋のような風合い、漂う。
大量に煮込んで仕込んでいるのでしょう…、注文したらばすぐに来る。
瓶のビールの栓を抜き、さて乾杯とグラスとグラスをカチンとやったら、もう目の前にこれがある。
なんともウレシイ…、ありがたい。
豆腐が旨い。
お腹がポワンとあったまる。
スープもコクがあってゴクゴク、思わず飲んじゃう。
お酒を飲む前。
体を中からあっためるのは、呑んべの知恵でもありましょう。
ホタテのフライ。
今の季節はホタテが売りのようでもあって、バタ焼き、刺身、タタキ風といろんな料理があるけれど、ホタテの一番好きな調理法はフライだ…、ってかねがね思ってる。
ツルンとしたハリのある身。
生のときには所在なさげにブルンブルン揺らす体も、パン粉をまとって油の中でカチっと背筋が伸びるのがいい。
甘みも増す。
香りも一層、妖艶になりサクサクとした衣と中身の見事にステキなコントラストがいい感じ。
しかもここのコレ。
貝が申し分ないレアな状態。
これでご飯を食べたらどんなにおいしいだろう…、ってそんなことを夢見たりする。
ホッキのバタ焼きを間にはさみ、ブリのあら煮を作ってもらう。
本当は銀ダラの西京焼を食べたかった。
けれどたのむと、今日は品切れ。
西京焼は人気があるの…、って、確かにしっかり使った飴色銀ダラ。
脂がのってて、ご飯のおかずにも酒の肴にもこれほどおいしい焼き物は、他にたぐいのない程で、売れてしまうのもしょうがないこと。
代わりにもらったブリのあら煮もなかなかの出来。
くどい程に醤油の香りとみりんの甘みをたたえた煮汁。
脂をたっぷり含んだ白身が、ぼろっと骨からこぼれ落ちるようにとれてゆく。
皮の下にあるゼラチン質。
ツルンと唇、なぜるように喉の奥へとなだれこんでく、おゴチソウ。
暖簾ごしに厨房の中をながめてみれば、おそらく平均年齢オーバー50というとこでしょう。
中でも作業を差配するおじいちゃんは、70過ぎは確実のアダルトな店。
20年後はどうなるんだろう?
そのときゃボクも70手前。
そんなことをふと思う。
〆を歩いて松富にくる。
銀座六丁目。
とはいえ、有楽町の方が近い場所。
路地裏。
それもどこが入り口がなかなか判別できないほどに、暗くて細い路地に面した小さなお店。
銀座という街。
高級で高価な店ばかりの街のように思われがちで、けれどこうした気軽な店が結構、ある。
こてこてのラーメン屋のような店は少ないけれど、ラーメン「が」おいしい中華料理屋みたいな感じの店がたくさん。
ここも夜には晩酌セットのような気軽な中華料理が揃ったお店。
今なら「中華居酒屋」とか「ラーメン居酒屋」とかって気の利いた名前をつけるところなのだろうけど、昔からあるココ。
あくまで中華料理のお店。
長く続いたお店の常の、他聞に漏れず名物料理がひとつある。
特許しうまい。
肉をタップリ詰め込んで、胡椒の風味がドッシリと来るその独特の製法を特許請願して本当にとった。
特許番号1382760号!って、お店のポスターに誇らしげに書いてある。
特許があるなし関係なく、本当に旨い。
肉、ムッチリでプチュンと歯ごたえしっかりするのに、口に含むとホロっとほどける。
そのなめらかさ。
その儚さが、とてもやさしくデリケート。
お酢や醤油を必要とせぬ、ただそれだけで完結してるというのがステキ。
極薄の皮が存在感をまるで消してるところも立派。
肉をたのしむ肉シュウマイ。
そして今日の〆の〆。
あさりラーメン。
本来これは、一日20食限定の幻の麺。
今日は運良く、こんな時間まで残ってた。
スッキリとした塩味に、アサリの旨味が滲んでる上品にしてコクのある味。
細くてちょっと透き通った麺も、ムッチリとした噛むたのしみに満ちたおもしろ食感。
これ、好きな味。
ボクの中での塩ラーメンのデフォルトは「さっぽろ一番の塩ラーメン」ですっかり出来上がっているのだけれど、その塩ラーメンに限りなく近い味わい。
これ一杯で満腹と同時に満足を得ようとすると、ちょっと力不足かも。
けれど、銀座で飲んだそのあとに、軽く〆してお腹を痛めつけない味わい、やさしさが、結構いいなぁ…、って。
銀座味。
昼はシジミで、ホタテのフライで酒をたのしみ、そして〆にアサリを食べる。
なんだか今日は貝づくし。
長い一日、おやすみなさい。
[0回]
2009/08/13 (Thu)
はしご飯
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わすれん棒に55カレー
なんとかデスクは片付いて、あとは来週。
日頃は日本中のお客様のとこを訪ねてお手伝いをしているみんなが集まって、一人一人の荷物をそれぞれ片付ければいい、そこまでなんとかたどり着く。
ただネット環境が整わないのがちょっと残念。
まあ、ちょっとづつ、あるべき形に近づけばいい…、ってそんな気持ちで仕事を終える。
地下鉄にのり今日は北上。
巣鴨まで行き山手線で新宿に出て、ちょっと酒でものみませう。
わすれん棒
っていう、できたばかりの焼き鳥屋さんにやってくる。
どんなところにも新陳代謝の激しいビル…、っていうのが存在してて、ざっくばらんに言えば「テナントが次々入れ替わってしまう曰く付きのビル」ってことになりましょうか?
このビルも、比較的お店の出入りの激しいビルで、つい最近まで結構人気の居酒屋があった。
お店の入り口。
厨房の位置や壁のしつらえは前のお店のまんまで、賢く店を改装したんだなぁ、…って思う。
昔はお店を作ると言えば、意匠をこらしてまずはお店の造りを考えお金を使った。
お客様のために投資をするということが最大級のおもてなし…、出会った訳です。
でも今は、お店に使うお金があったらもっと安く料理を食べてもらう努力をした方が良い。
そんな具合に飲食店の店の造り方は随分かわった。
このお店。
新宿にしては料理は安い。
ただ焼き鳥の串一本分はちょっと小さめ。
その分、いろんな種類の焼き鳥を食べ比べすることができるようになっている。
せせりや正肉、ふくらはぎなんて希少部位まで揃ってる。
タレもスッキリ甘み控え目。
焦げた風味がなかなか旨い。
ささみをとったら、上にタップリわさびを塗ってそれまでカラっと焼いている。
わさびの香りがより一層に引き立って、辛味もドッシリ。
酒がすすんでしょうがない。
厨房の中もホールもみんな若い人だけで営業してて、元気の良さがなによりうれしい。
とはいえ基本的なところはシッカリしてる。
例えばタレ焼きと塩焼きはお皿を変えて出してきたり、付け合わせのキャベツは一旦、塩水くぐらせみずみずしさと塩をのせて出してくる。
例えば肉じゃが。
ジャガイモほくほく。
ニンジンしっとり。
タマネギとろとろ、そこにタップリ豚バラ肉が風味を添える、おばあちゃん味にシッカリできてる。
酒の種類も豊富でしかも、たのむとスタっとすぐやってくる。
ちょっと注文が立て込んで、提供時間がかかってしまうとお酒を作る担当者が直接もってきてくれる。
それで「ごめんなさいね、お待たせをして」って一言そえる。
気持ちいい。
BGMも昭和な楽曲。
温故知新なやさしい雰囲気。
鶏の唐揚げをたのんだら、チューリップの形になってやってくる。
昔、お誕生日や特別な日にお母さんが作ってくれた鶏の唐揚げは、みんなこんな形をしてた。
なんだかうれしい。
なつかしい。
箸ではさんで持ち上げて口に運んで食べる唐揚げ…、それもおいしい。
けれどこんな骨を指でヒョイとつまんでカプっと齧る鶏の唐揚げの格別なこと。
うれしいねぇ…、って食べてたら、熱々のあたらしいおしぼりを、はい、どうぞ!ってさっと差し出す。
挨拶ハキハキ。
教育とても行き届いた気持ちいい店、お気に入り。
〆のご飯に釜飯が用意されているのだけれど、ちょっと食べたいご飯があった。
ゴーゴーカレーのウィンナカレー。
ちょうどこの居酒屋の裏っかわにお店があって、それじゃぁ、〆をはしごしてそこ。
そう思ってやってくる。
コッテリとした濃厚なルー。
スパイシーで辛いのだけど、それが胡椒やカイエンペパーの辛味になってて不思議とカレー臭くない。
千切りキャベツがサッパリ口をさせてくれ、このコッテリに心置きなく身を任せられる。
ウィンナ4本。
それにエビフライを追加でトッピングしてもらい、らっきょを薬味に追加してそれで1000円ちょうどの〆。
ここのカレー。
ご飯にかけるときお皿を持つ手の手首をグルンとまわしつつ、器用にまわして盛ったご飯の表面を全部きれいに隠すようかけまわしていくのが特徴。
だからどこをすくいあげても同じようにカレーの味がするのがステキ。
フライを揚げるラードまじりの空気に包まれ、パクッと食べて元気をもらう。
明日は一日、お休みです!
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2009/08/01 (Sat)
はしご飯
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暑い日曜、これにて仕舞い!
夜、近所の回転寿司。
小さなお店にたった20席ちょっとの客席。
当然、寿司がまわるベルトの長さも短くて、だから取り損なったお皿がすぐに戻ってくる。
最小限の種類の寿司が回ってて、ほとんどの寿司が注文してから作られる。
ベルトが回る立ちの寿司…、って感じで重宝してる。
職人さんが絶えずその小さなベルトの中に3人もいて、つまりお客様7人で一人の寿司職人をかかえてる…、って贅沢。
それで経営がなりたっているのか?って、よく見てみると、お持ち帰りの注文がかなり頻繁に入ってきていて、なるほどココは「寿司工房併設販売店」のような存在。
今日は日曜。
次々、大きな寿司桶がひっきりなしに出来上がり、お客様に引き取られてく。
これも商売、おもしろい。
上の画像。
一番手前の茶色い物体はマグロのアラを煮込んだもので、ここの名物。
これを食べた人のほとんどが、ビール下さい!って言ってしまう、魅惑のお皿。
今日は見送り…、寿司にする。
回転寿司で必ず食べるのが赤身とホタテ。
赤身は江戸前の寿司の花形で、これが旨いとそこの寿司屋は信頼できる。
特に回転寿司では一番気合いを入れてるネタで、だから必ず。
ホタテは逆に立ちの寿司屋ではあまり気合いをいれないネタで、このムッチリツルンを心置きなく味わおう、とすれば自然と回転寿司にこなくちゃいけなくなるのです。
アジにイワシにサンマに軍艦と、次々たべてドンドンお皿が積み上がっていく。
まるでタイムトライアルみたいな食べ方を、カウンターの反対側の外人さんが驚きの顔でじっと見ている。
近所のホテルに泊まっている外人さんでしょうか?
一皿とっては箸を器用に使ってつまみ、一個食べてはビールをちびっと飲みながら次は何を食べようか?って。
仲間同士でおしゃべりたのしみ時間をかけてちょっとづつ、まるでバーでたのしむような粋な食べ方。
それはそれ。
ハヤメシこそが江戸の粋よ…って、このときばかりは江戸っ子になる。
腹半分ほどで席をたち、喜多方ラーメンで〆とする。
透き通った醤油風味の魚の旨味がドッシリとした素直なスープ。
縮れた太麺。
ちょっと塩味、強く感じるチャーシューとタップリのネギ…、という典型的な喜多方のそば。
腰の強い、よじれた平打ちの麺がネロネロ、唇の間に分け入って一気呵成に口の中になだれ込んでくるその感触が、おどろくほどに色っぽい。
スープは凡庸。
けれどこの麺の感触だけは一流。
それでときおり食べたくなる。
しばらくズルズル、麺の食感たのしんでくとどんどん味がぼやけてきちゃう。
そこで醤油をダボっと入れる。
ここの醤油は甘口で、しかも風味がよくって上出来。
不思議なことにどんなにたくさんスープに混ぜても、塩っ辛くはならないで風味がどんどん濃くなっていく。
ボクの秘密の楽しみ方です。
ほんとはここで富山ブラック、ズルズルすれば今日の気持ちも済んだはず!
暑い日曜、これにて終わり。
腹一杯。
さて涼しげなこの看板。
Fisch Frankeという、フランクフルトにある、シーフードレストラン
。
鮮度抜群の魚を仕入れて料理してるんですよ…、ってことをアピールするためにお店の前に立てた看板。
なのですけれど。
実はこれがビックリ看板でありまして、静止画では描かれたように見える魚。
なんと実際は生きた魚。
つまり、この看板自体が水槽になっていて、中に生きた魚が泳いでいる…、という構造。
なかなかに面白いアイディアで、酸素供給とか水温管理とかどうなってるのかなぁ…、って心配になったりもするけれど多分、そうした配慮も万全なんでしょ。
どのようにして設置されているのかと、中で魚がたのしげに泳ぐ様を収録した、動画を一枚、貼っておきます。
和食のお店の店先に置かれた魚の水槽を、こうして看板化してみよう…、って思った人が今まで日本にいなかったのがちょっと不思議に思える程に、観ている人もたのしそう。
それとも日本のどこかに既に、こんな装置があるのかなぁ…。
どうなんだろう、気になった。
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2009/07/26 (Sun)
はしご飯
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